マデルエロ_Maderuelo　小さな要塞集落！湖に浮かぶ美しい中世の村

2016/05/04 - 2016/05/04

スペイン中部の北寄り、カスティーリャ・イ・レオン州セゴビア県の村であるマデルエロを訪れました。リナレス・デル・アロヨ貯水池を望むこの村は「スペインの最も美しい村」協会に加盟している村です。
※演出上「湖に浮かぶ」と表現してますが、湖でなく貯水池であり島ではありません。（笑）
★谷に囲まれた丘の上に広がる中世の小さな要塞村をゆっくりと散策。

エリア セゴビア(スペイン)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 20万円 - 25万円
• 交通手段: レンタカー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

マデルエロの村は、マドリーから100kmほど北にあります。この村の前に訪れたアイリョンからは西へ約10km、平原の中の地方道を走ります。

湖（貯水池）が見えてきました。

湖を渡る橋の向こう、丘の上に広がる村がマデルエロです。この橋は新橋（El Puente Nuevo）、実はこの橋の左に旧橋（El Puente Viejo）があるのですが、貯水池に沈んでしまい見えません。

村へと登るカーブ。ここの奥にスペースがありましたので、車を停めさせてもらいました。

村の南に構える村の入口のアーチ門（Arco y Puerta de Entrada a la Villa）。

元は13世紀の門で、15～16世紀に外的から防御する門として改造された様です。

門を入るとサン・ミゲル広場（Plaza de San Miguel）が広がります。

広場の正面に見えるのがサン・ミゲル教会（Iglesia de San Miguel）、元は13世紀の教会でしたが、16～17世紀に改築されたそうです。

教会前の広場から門を見渡すと、中世の村そのもの。

さらに少し進み、サン・ミゲル広場（Plaza de San Miguel）。

16世紀の牢獄だったという村役場（Ayuntamiento）。

自由に散歩中。

プチな観光案内所（Oficina de Turismo）。閉まってましたが。

村のほぼ中央に来ました。サンタ・マリア・デル・カスティーリョ教会（Iglesia de Santa Maria del Castillo）、ここも先のサン・ミゲル教会と同様に13世紀の教会、16～17世紀に改築されたそうです。

鐘楼のてっぺんとったコウノトリくん。

教会の壁には、ロマネスク、ゴシック、ルネッサンス、ムデハル様式の要素が垣間見えるそうです。

一部の歴史家は、シナゴーグの名残があるとも。

村の北の端にやってきました。

15世紀の城の塔（Torreon del Castillo）の跡が残っています。

発展からは取り残された村なので、古いものは古い...

こんな現実も。

何かのオブジェ。ここから新橋を見下ろせます。

新橋。

画像には写ってませんが、もちろん人が住んでいます。（念のため）

おばさま達が井戸端会議をしていて、通りかかった私たちに「スゴクきれいでしょ？ね？」（Muy bonito, Eh?）と声をかけてきました。

「ええ！すごくきれいな村ですね！感動的です！」(Si! Este pueblo muy bonito! Impresionante!)と返すと、おばさま達も「でしょ？」(Claro?)と満面の笑み。村の美しさに誇りを持っているのですね。

居住区の門（Puerta del Barrio）。建物と城壁に囲まれた小さな要塞村は、こういった門で外とつながっています。

住居には、湖を望むプール付きの豪邸？もあったりします。

村の南の丘にやってきました。ここからは村と湖が見渡せます。

蛇行する湖（貯水池）も。

ここに建っているのが、聖母カストロボダ礼拝堂（Ermita de la Virgen de Castroboda）、18世紀のネオクラシック様式。

遠くには美しい山々。これは方向からして、ラ・リオハ州との境のシエラ・デ・セボレラ自然公園かな。

新橋を通って村の対岸へ。やはりこの景色ナイス。

この岸辺に小さな建物が佇んでいます。

ベラクルス礼拝堂（Ermita de la Veracruz）、12世紀の礼拝堂。1924年に国の文化財に指定されたそうです。

必要最低限の補修はされていると思いますが、簡素で美しく歴史を感じさせる建物。貯水池計画もここを水没させることはできなかったのですね。増水で浸水しちゃってますが。

そろそろマデルエロの村をあとにします。

昔はこの湖（リナレス・デル・アロヨ貯水池）は無かったのでしょうが、1951年にこの貯水池が造られたことで、現代のこの村の美しさに磨きがかかったのかもしれませんね。