2015/06/14 - 2015/06/15
93位(同エリア745件中)
クッキーさん
早朝にデルフトを発って、アントワープに向かいます。実感がないままに国境を越え、いよいよベルギーへ。
まるで宮殿のようなアントワープ駅を愛でた後、旧市街へ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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デルフトからアントワープまでのチケットは16ユーロ。このチケットには手数料がかかっていませんね。
ライデン駅で購入したと思います。
デルフト駅では 乗り換えの方法について しつこいくらいに訊いたのですが、とても丁寧に対応してくれました。 -
途中駅で。
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車窓から。
ロッテルダムを経由するルートだったようです。 -
車窓から。
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ここはまだオランダです。ブレダ着8:20。
駅の改札を出て、右へ進み 駅の外へ。 -
左折すると 坂の上にバスが待っていました。
チケットを見せる必要もなく、荷物はバスの横腹に収めます。
8:20発。 -
バスの車窓から。
国境越え。 -
ブレヒト9:00着。ここはもうベルギーです。
ブレヒトの駅Noorderkempenでバスを降りて、列車に乗り換えました。
スロープを上がった所が駅のホームです。
9:10発の予定でしたが 9:35の発車になりました。
列車の遅延には慣れているはずの こちらの人達も、若干イラついている様子。 -
牧草地。オランダもベルギーも郊外の景色は変わりませんね。
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アントワープ駅で列車を降りてホームの階段を上がると 目の前に現れたのは・・
ヨーロッパらしい重厚な造りの 見事な駅舎です。
「鉄道の大聖堂」と呼ばれるアントワープ中央駅。 -
ズーム。
ベルギー第2代国王レオポルド2世の命により 1895年に着工し、1905年に完成した駅舎。 -
正面部分はフランスのヴェルサイユ宮殿でも使用されている、ベルギー特産の重厚な色大理石、そしてホーム部分は産業革命を象徴する、当時の最新技術であった鉄とガラスが多用されています。
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眼を横にやると よく見る駅の光景。
近郊線、都市間線、地下鉄、高速列車タリスなどが、階により分かれています。 -
大理石の量感は迫力に満ちて、まるで彫刻作品を見るよう。
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それに対して 透明のガラスのホーム屋根と、それを支える細い鉄材の構造は繊細。
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ドームの下の待合ホールは色大理石のモザイク作品のよう。
あまりゆっくりしてはいられないのですが、邪魔になるスーツケースを横に、シャッターを押さずにはいられません。 -
駅で、De Lijn Kaartを購入しなくては。この回数券は アントワープ、ブルージュ、ゲントなどのフランドル地方のバスやトラムで利用できるという優れものなのです。10回分のもので14ユーロでした。
実際に10回利用するかどうか微妙なところでしたが、実際に使ってみると、その都度チケットを購入する手間が省けるので、とても便利でした。
他に、メッヘレン、リールへのチケットも買い求めておきました。
窓口の女性の手際が良いおかげで あっという間に購入できました。 -
必要なチケットを手に入れたので、手持ちのスーツケースを気にしながらも 心置きなくあちこちにカメラを構えてしまいます。
待合ホールは、まるで宮殿のように豪華絢爛です。
高くて明るいドーム屋根、石造りの重厚さ、装飾の華やかさに心奪われます。
この中央ドームは ローマのパンテオンを参考に設計されたものだそうです。 -
ホームへ向かう階段を正面から。
見上げたり カメラを構えている人たちは、観光客に違いありません。
駅なのにわざわざ訪れて見学する価値のある重厚な装飾の駅。 -
まさに「聖堂」の雰囲気を醸し出しています。
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隣国オランダの進んだ植民地政策に刺激されたベルギーの国王レオポルド2世が「コンゴ国際協会」を創設し、高名な探検家スタンレーをコンゴへと派遣したのである。
華やかな産業革命の金字塔であるアントワープ駅、しかしその影には、他の列強諸国に負けじと黒人奴隷を搾取したレオポルド2世の波乱に満ちた人生があることを知っておきたい。
緑のカーテンの向こうは どうなっているのか気になります。
スーツケースさえなければ、ホームへの階段脇にある いくつかの階段も上がってみたいところでしたが・・・ -
こちらはホーム側から駅舎の入口を撮った一枚。
駅だけあって 行き交う人が多いので、どうしてもカメラは上を向きがちです。 -
10分余りかけて ようやく駅の外へ。
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正面をズーム。
てっぺんに見えるのは王冠? -
駅舎を出てすぐ右を見ると、もうホテルが見えています。
今夜の宿は レオナルドホテル・アントウェルペンです。
スーツケースを預けて 早速街へ。 -
駅の左、ホテルの向かい側です。
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10:32
せっかく買ったDe Lijnですが、街並みを見たくて、歩きます。
ふと振り返ると、まるで大聖堂のような建物。
中央駅の駅舎ですよ。 -
デ・カイセルライを歩いてきて、
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その角を右に歩いた所にある建物は Opera Vlaandere。
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ライス通りを歩きます。
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ライス通りの横の通りは街並み。
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中央駅からアントワープ大聖堂へ向かうショッピングストリートはライス通り。
白い銅像は ファン・アイク(Antoon van Dyck=画家)。 -
建物のてっぺんに置かれた天使の像。
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こちらは可愛らしい天使像。
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ここはマイル。
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大聖堂へと向かうショッピングストリート。
マイルは緩く右へカーブ。 -
マイル。
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H&Mのファサード。
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このベランダの手すりのような造りを アールヌーヴォー様式というのでしょうか。
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一つずつの建物に見とれてしまうので、なかなか前に進めません。
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ZARA
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ファサードの模様が素敵です。
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堂々としたファサード。
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玄関の模様が見事です。
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歩いてきたからこそ見つけられた手。
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スクーンマルクトへ。
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脇道を入って。
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フルン広場へ。
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フルン広場から見たアントワープ聖母大聖堂。
その前には 大聖堂に招き入れるかのようなポーズをとるルーベンスの銅像。 -
あそこは きっとステンドグラスが見事なはず。
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アントワープ聖母大聖堂を間近から見上げます。
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フルン広場を回り込む小路を通って。
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小路を抜けて、
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ヤン・ブルーム通りに面した大聖堂の入口脇の彫像。
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ヤン・ブルーム通りからハンドスクーンマルクト辺り。
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街並みに誘われて、あちこち歩いています。
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こんな通りが大好き。
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アウデ・コールマンマルクトOude Koornmarkt。
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11:11
市庁舎が見えてきました。 -
市庁舎とブラボーの像のある旧市街地のグローテ・マルクトです。
市庁舎の マルクト広場に面した壁面には世界各国の国旗が飾られていて、とても華やかな印象です。 -
市庁舎前の広場は 観光客であふれています。
市庁舎は、1565 年に建てられたもので、フラマン様式とイタリア様式双方の特徴を備えたルネサンス建築の好例として知られています。 -
なんとか空間を確保して、広場中央に見えている アントワープの英雄「ブラボーの噴水」を激写。
アントワープ市民を苦しめていた巨人をブラボーと言うローマ兵士が倒し、手を切り取り、投げ出そうとしている瞬間だそうです。
巨人は川を通って街に入ろうとする者に重い通行料を課していたのだそうです。
住民たちの、税金に対する恨みが伝説になったのでしょうかねえ。 -
マルクト広場に立ち並ぶギルドハウスです。
16 世紀初期に最初に建てられたギルドハウスは、火災で焼失しており 現在の建物は19 世紀に修復されたものです。
ファサードの屋根には金色の像を頂くギルドハウスが多くあります。
マッチ箱が互いに支えあっているみたい。 -
屋根の上部をズーム。
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ギルドハウス。
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大聖堂。
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アウデ・コールマンマルクトに戻り、探しているのは・・・
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11:19
Vlaeykensgangフラーイケンスガングと呼ばれている中世の小道。
いつも迷ってばかりいるのに、よくぞ見つけられたと 自分を褒めたい気分。
POPOFFというお店の脇が入口のようです。
見逃してしまいそうな小さな入口です。 -
Oude Koornmarkt16アウデ・コールンマルクト通り16番地にある入り口。
観光客やガイドツアーなどが入ってくるのはこちらの入口だそう。 -
一歩足を踏み入れた途端、この石畳が素敵な路地に すっかり虜になりました。
ここはもともと1591年に、アウデ・コールンマルクト通りとペルグリム通りPelgrimstraatをつなぐ路地として建設されました。当時は靴づくり職人たちの住居になっていました。19世紀末には、こういう路地が町の中心に多く存在していました。 -
石畳に緑が映えています。
現在はこういう路地は牧歌的な風景に見えますが、当時は貧しい人たちの家が密集する不衛生な環境の路地だったそうです。20世紀にはいり、これらの路地の多くは取り壊されて再開発されていきました。1960年代に荒廃したフラーイケンスガングVlaeykensgangも取り壊される予定でしたが、幸いにして地元のアンティークディーラーが路地にある家々を購入し、複合施設として再生したそうです。 -
建物の下のアーチに立ちます。煉瓦造りのしっかりした構造です。
16世紀そのままの路地が残る貴重な空間です。
入口を入り石畳の狭い路地を歩いていくとタイムスリップをしたかのような不思議な錯覚におちいります。
16世紀のまま時が止まっているかのような路地裏。 -
振り返ると、アウデ・コールンマルクト通りの入り口から入ってきた路地が見えます。緑の蔦が白い壁に美しく映えています。赤いゼラニウムの花も綺麗です。
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建物のアーチをくぐると、左手に小さな中庭があります。
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中庭からはまた、建物の下をくぐって進む路地が右手にあります。
白い壁に挟まれた狭い路地を進むと、前方には鉄柵が見えます。行き止まりなのでしょうか。
道が狭いのは、ドアの幅より広くしてはいけなかったからだそうで 当時はこんな狭い所に沢山の人が住んでいたんですね。 -
現在は Vlaeykensgangのなかに、3つのレストランと、ギャラリーがあるという この小さな一帯。
ここはその一つでしょうね。 -
緑のアーチから柔らかな光が降り注いでいます。
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ここは観光案内の写真としても使われる位、有名なところなんですって。
お花とテーブルクロスの色のバランスが素敵。 -
何枚でも撮ってしまいたくなります。
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こんな設えも 御馳走の一つ。
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振り仰ぐと 緑の壁面が鮮やか。
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もうそろそろ出口?
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11:29
これが中世の小道から抜け出てきた扉です。 -
建物の中の通路を抜けると、いきなり賑やかな現代の路地に出ます。
ホーフ通りHoogstraat、ペルグリム通りと並行する路地です。 -
名残惜しくて 通りを最後に一枚。
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再びマルクト広場に立ち並ぶギルドハウス。
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旧市街を散策。
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ステーン城を目指しながら 建物ウォッチング。
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建物ウォッチング。
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建物ウォッチング。
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聖パウルス教会。
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宗教絵画の作品が多数展示される 美術館の様な教会だそうですが・・・
中庭に置かれた彫像に眼を奪われます。 -
中庭に置かれた彫像。
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次に見えてきたのは・・・建物の中を道路?が通っています。
レンガ造りの大きな建物は、肉屋のギルドハウスです。
今は古楽器博物館になっているのだとか。 -
ファサードの様子からすると、こちらが肉屋のギルドハウスの正面でしょうか?
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ステーン城の手前に見える建物は どこか宮殿風。
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旧市街を振り返って。
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ステーン城の手前にある倉庫風の建物。
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屋根だけがあるこれらの建物の中には 無料で見られる歴史的船の数々が展示されているそうです。
見損なった展示物の一つ。 -
道路を渡ってステーン城の南側の入口へ。
ステーン城はもともとアントウェルペン砦(Antwerpse burcht)で、海賊などから町を守るため 、1200~1225年の間に建てられ、当初は法廷や教会、魚市場や倉庫なども入っていたそうです。 -
1520年ころカール五世のとき建て替えられ、steen(石という意味)という名前に変わり、刑務所に使われたり、負傷した兵士を収容する施設だったり様々な用途に使われたそうです。
城というより要塞のような使われ方だったんですね。
19世紀には修復が行われ、2010年まで海洋博物館でしたが、展示品の船などは全部MAS博物館というところに引越しをして、現在は閉鎖されており 中には入れませんでした。 -
階段の上り口には、小さな子供たちを見下ろす男の銅像がありますが、これはアントワープに伝わる昔話に登場する、アントワープの人たちを驚かせたという陽気な巨人、ランゲ・ワッパーの銅像です。
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巨人の像がある辺りから。
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ステーン城の中へ。
監獄として使われていたころ、死刑囚はこのキリスト像のもとで祈りを捧げたといいいます。 -
中庭から旧市街の方向を。
手前の建物の奥に見えるレンガ造りの建物が、肉屋のギルドハウスのようです。 -
全く記憶にない一枚ですが、ここにも巨人の像。
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ステーン城の裏側。
外廊下のようになっていて、歩いて行けます。 -
テラスのようになっている その先にあるこちらもお城風ですが レストランでした。
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そのテラスから見えるスヘルデ川の対岸。
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城の中庭に戻ります。
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城の中は、
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子供たちのためのワークスペースとかカフェみたいなものがあるだけです。
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街路を駆け抜ける自転車の列。
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建物ウォッチング。
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ズーム。
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観光トラムも走っています。
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街角。
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市庁舎まで戻ってきました。
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ズーム。
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ズーム。
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「ブラボーの噴水」
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12:29
聖母大聖堂の入場時間まで もう少し時間があります。
大聖堂の傍らのカフェで一休み。
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この旅行記へのコメント (2)
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- るなさん 2017/05/18 17:17:09
- 心の琴線に触れるアントワープ
- クッキーさん、こんにちは♪
まだまだ楽しませて頂いてますベネルクス編。
あぁ、懐かしいですアントワープ!!
この街に降り立った時の興奮した気持ちを思い出します(笑)
ヨーロッパの街は色々行ってますけど、このアントワープは駅舎の美しさ、路地のメルヘン、デザイン性のあるショップ、街ゆく人々のセンス、どこを取っても私の心の琴線に触れましたよ。
中世の路地Vlaeykensgangもたまりませんよね。
私の訪れたのは年始だったので、まだまだノエルの飾りもあり、クッキーさんの行かれた初夏とはまた違った風情もありました。
続きも楽しみにしていますね。
るな
- クッキーさん からの返信 2017/12/22 12:22:15
- RE: 心の琴線に触れるアントワープ
- るなさん、こんにちは。
ベネルクス旅がようやく完了しました。
るなさん並みの写真の腕前がないので、見直しても、こんな風ではなかったのに・・という写真ばかりですが、一応アルバムとして残せるので 良しとしましょう。
アントワープは 本当に街並みが素敵でしたね。中世の路地Vlaeykensgangも 深く心に刻まれた思い出深い場所です。
今はスペイン・ポルトガル旅行に集中です。るなさんが行かれたブサコには行けないのが残念です。
クッキー
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