2016/12/18 - 2016/12/18
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LP1989さん
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午前中に鹿苑寺(金閣寺)を拝観した後は、
嵐電の北野線&嵐山本線の全区間を回ってみました。
本来なら、一つ一つをじっくり味わうべき沿線の名所を
ほんの味見程度で さっさと後にしたため、
「世界遺産を何だと思っているんだ!」 とか、
「京都を舐めているのか!」 というツッコミ・批判を頂戴しそうですが、
この秋、京都を開拓し始めたばかりの身であり、
この日は、午前中の金閣寺で 既に満ち足りていたので、ご容赦下さい。
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スタートは 北野白梅町。
好天の中、金閣寺から 西大路通を南進して、
ここまで歩くのは苦でなかった。 -
駅構内に備置してある沿線エリアマップ。
これら2冊は なかなかの内容だった。
今回の沿線巡りだけでなく、
次回以降の京都旅の組み立てにも役立った。 -
帷子ノ辻行きの電車が来た。早速 乗車。
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嵐山仕様のヘッドマークを付けている。
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車内前方の案内パネル。
日本語(かな)、英語、中国語、ハングル語
世界規模の観光地 京都に相応しく、様々な言語に切り替わる。 -
先ずは、御室仁和寺駅で下車。
反対側ホームが 昭和の改札口調になっている。
(勿論、駅員は居ない。) -
嵐電のホームには「嵐電界隈館」という名で
駅近くの要所の写真がある。
ここ御室仁和寺駅のベンチには、仁和寺の二王門を載せている。 -
その二王門が、改札の向こう(北方向)に 見える。
遠目に見ても、実に立派な門。 ちょっと出掛けてみることに -
その前に味のある駅舎を見る。
駅名の額の文字は、右から読む旧字体&旧駅名の「驛室御」のまま。
文字数バランス、駅舎の美観、風情を損ねないため、
旧名のままなのだろう。
駅のスケールは違うが、島原鉄道の島原駅を思い出す。 -
門の近くまで来た。高さ18.7mの巨大な二王門に圧倒される。
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二王門から駅方向を振り返る。 途中にある松の木が凄い。
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予備知識ゼロで来たけど、少しだけ 中を覗いてみる。
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勅使門は、先月訪れた東寺(小子房)の勅使門に よく似た唐破風。
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金堂、五重塔に向かう石段を上がった所の中門
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五重塔は、先月訪れた東寺の五重塔同様、
上層から下層にかけて、各層の幅に大きさに差がない。 -
今回は ここまでで 仁和寺を後にする。
実は、世界遺産(古都京都の文化財)であることを帰り際に知った。
更に恥ずかしいことには、
「仁和寺(=にんなじ)」 の読みすら知らなかった。
改めて 本格拝観するのは 激混み覚悟で 御室桜が花開く頃がいいかな。 -
宇多野駅に停車中の車内からの目線
反対側(北野白梅町方面)ホームの ギザギザ屋根が特徴的。
ここ 宇多野は、仁和寺の創立者でもある宇多天皇ゆかりの地。
そして、「宇多野」は 「良い田、素晴らしい野」の意味を持つ。 -
これも 車内からの目線。
宇多野~鳴滝間の「桜のトンネル」ゾーンを走行中。
仁和寺の御室桜とセットで 訪れたいところだが、
御室桜が遅咲きゆえ、両者の開花時期には 時間差があるようで・・・ -
帷子ノ辻の一つ手前の撮影所前駅は、
単線にして、両側からホームで挟む珍しいスタイル。
一般の鉄道路線も含めて、初めて見た。
例えば、千鳥式にするだけの駅敷地を確保できなかったのかな。 -
他の駅に比べ、モダンで洗練されていると思ったら、
それもそのはず、4月1日に開業したばかり、生後8ヵ月半の駅。
古くから 日本の映画産業の中心として栄えたことから
「撮影所前」と命名。 -
帷子ノ辻に着いた。北野線の終点であり、嵐山本線との接続駅。
1番線にある改札口調の出口に 運賃収受の駅員が立つ。
そちらへ移動するには、地下道を抜ける。
路面電車というカテゴリーでは 珍しい局面。 -
・・・ということで
北野線を降りた4番線から嵐山方面の電車が来る1番線に向かって、
地下通路を移動していたら 、回転式ゲートを発見。 -
外に出て、反対側に回ってみたら、こんな具合の入口(専用)だった。
料金後払いの嵐電&乗降客が多い帷子ノ辻駅ならではの仕様だな。 -
地下通路を抜けた先の1番線。 ここから嵐山行きに乗車。
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ホームにあった ご当地ピンズのガチャガチャ(買わなかったけど)
左が 嵐電バッジ、右が 京都バッジ。 -
嵐山に到着。 路面電車としては、なかなかのスケールの駅。
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嵐山駅のホームを彩る友禅のアクリルポールと ホーム内の足湯(有料)
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嵐山の駅舎。
駅前の腰掛も、京仕様。 -
嵐山駅を出た所を南北に結ぶ長辻通(京都府道29号線)。
午前に訪れた金閣寺は意外と人が少なかったが、
ここ嵐山はワケが違う。 人が溢れている。 -
長辻通を南に進めば・・・渡月橋。
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下流の方から見た渡月橋&嵐山
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長辻通を北に進めば、天龍寺
さすがに ここ 天龍寺が 世界遺産「古都京都の文化財」の
構成遺産であることは、知っていました。 念のため。
ちょっとだけ(?) 中に入ってみる。 -
法堂に来た。
中央に「選佛場」と書かれた額がある。
これは、修行僧が 座禅修行するための禅堂であった名残。 -
その法堂内で雲龍図を特別公開している。
当初予定の(鳴き龍の)相国寺から、訪問先を変更した経緯があり、
「参拝期間:12月9日~12月18日」の表記も引っかかったので、
竜党の使命として(・・・関係あるのか?) 雲龍図を拝むことにした。
(後で判ったが、特別公開期間は、平日公開について設けた期間であり、
土日祝日は、基本的に通年公開だった。) -
(法堂内は撮影禁止)
天井の中央の直径9mの円相の中に 見事な八方睨みの龍が躍動する。
来季のドラゴンズも、こんな風に躍動して欲しいもんだ。
(・・・まだ言うか。)
現存する雲龍図は、平成9年に日本画家 加山又造により描かれたもの。
天龍寺、嵐山は ここまで。 天龍寺の本格拝観、嵐山満喫は 次の機会に。 -
(嵐山から、四条大宮方面に向かう途中)
車折神社駅は、車折神社の裏参道側の入口が目の前。
「車折」(読み:くるまざき)の名は、
南禅寺開基で有名な亀山法皇の乗った牛車の車軸が折れたことに由来。 -
四条大宮方面に向かう車内から捉えた帷子ノ辻ジャンクション。
左:北野白梅町方面、右:四条大宮方面。
ジャンクションとは表現したものの
Y字分岐の左側の先が 車止めで阻まれている。
そもそも、帷子ノ辻~北野白梅町間は折り返し運用だからな~。 -
帷子ノ辻駅を出て、隣駅の太秦広隆寺駅に接近する。
嵐電には、3箇所の併用軌道ゾーンがあるのだが、
ここで やっと併用軌道が出現した。
併用軌道に入った すぐ左手に広隆寺が建つ。 -
広隆寺の楼門の前を電車が通過する御馴染みの場所。
その広隆寺の創建年については、見解が分かれるようだが
7世紀前半、即ち 平安遷都の遥か前であるのは確か。
京都最古の寺院とされている。 -
但し、この広隆寺前の併用軌道は、あっという間。
広隆寺の前を通り過ぎた先の 太秦広隆寺駅で専用軌道に戻る。 -
太秦広隆寺から専用軌道を走って
隣駅の蚕ノ社駅に達した後、二つ目の併用軌道ゾーンが現れる。 -
その蚕ノ辻駅で見かけた 熊本応援仕様の電車。
嵐電のシンボルカラーの京紫ボディの側面に くまモンが描かれ、
以下のメッセージがある。
応援ありがとう。
くまもとに来て、見て、食べて、楽しんで。
それが一番のチカラになります。(熊本県) -
併用軌道を進むと 嵐電天神川駅に着く。
2008年開業の新しい駅なので、割りとモダンな造り。
プラットホームスタイルで 道路中央の結構なスペース占めている。
地下鉄(太秦天神川駅)との接続駅に相応しい規模・仕様といえよう。
今後、嵐電利用するなら 地下鉄で ここまで来ようか? とも思ったが、
無人の嵐電天神川では 一日乗車券を買うことができないから ダメか。 -
嵐電天神川駅を 四条大宮方面へ出ると また すぐ専用軌道に戻る。
-
専用軌道に戻したのは、この天神川を渡るためかもね。
-
嵐電天神川駅から 山ノ内駅へ向かう途中、三つ目の併用軌道へ。
併用軌道への移行ゾーンを 車道から見ると こんな注意書きが。 -
ここ 山ノ内駅は、「これぞ 路面電車!」の
電停っぽい安全地帯で構成される。
或るタレントが この細長い安全地帯を指して、こう言った。
「山ノ内の駅、あそこは細長過ぎるわ。」
「あんなん 駅じゃなくて 平均台やで。」
確かに細い。 こんな狭い所で 雨 強風 雪の日に電車を待つのは厳しい。
安全ではない安全地帯だな。 -
「電車が到着してから お渡りください。」
さすがに この安全地帯の異様な細さは、事業者も承知していた。
このスタイルの山ノ内くらいは「電停」と呼びたいところだが、
嵐電では、専用・併用を問わず、全区間で「駅」と統一しているようだ。 -
安全地帯への出入りは 前後とも 信号のある横断歩道を渡る。
山ノ内駅の両端に存する信号が、電車の往来と連動している。 -
実際に検証してみた。
車道の信号が青の中、電車が 山ノ内駅に接近して・・・ -
停車すると 車道の信号が赤になる。
即ち (車道脇と安全地帯を結ぶ)横断歩道の歩行者信号が青になる。 -
そんな細い山ノ内駅の時刻表は、車道一車線を挟んで・・・
-
歩道上の 架線柱の配電盤に貼ってあった。
山ノ内駅は、利用者からすれば 不便な構造だろうだけど、
私にとっては、実に味のあるポイントだな。 -
山ノ内駅の隣り、西大路三条駅の構造も変則的。
四条大宮方面は、併用軌道内の安全地帯であるのに対し・・・ -
嵐山方面は、専用軌道に設けられたホーム。
-
大通りを挟んで、併用軌道箇所と専用軌道箇所に分かれる
西大路三条駅は、阪堺の綾ノ町電停と同じスタイル。
双方の間を横切るのは、片側2車線の西大路通・・・ということは、
この交差点を北側(写真右側)に進めば、北野白梅町、
更に 北に進めば、金閣寺(道のバス停)に戻ることになるんだな。 -
四条大宮着。これで嵐電の全区間制覇。
今回、嵐電の一日乗車券を利用し、何度も 乗り降りできたのだが、
特典のクーポン(群)は、一つも使わずじまいだったな~。 -
四条大宮も、改札口に運賃収受の駅員が立つ。
-
四条大宮の駅は、嵐電の玄関口に相応しい立派な外観。
この「四条大宮」交差点の斜向かいには、
阪急大宮駅(但、地下)がある。
今回の京都旅は、ここまで
次回以降の旅への期待を増幅させる嵐電巡りだった。
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