南仏　古代ローマの面影 (5)

2016/04/20 - 2016/04/27

南フランスにある古代ローマの遺跡や博物館を見て回る。

⑤アヴィニョンからオランジュへ半日遠足
古代劇場と凱旋門

エリア オランジュ(フランス)

アヴィニョンからオランジュへは、フランス鉄道とバスで行ける。バスだと１時間ほどかかるが、古代劇場の近くにバス停がある。列車だと１５分ほどだが、駅から古代劇場まで１０分以上かかる。

今回は列車で行くことにし、また券売機に挑戦する。

操作方法を思い出しながら、
左上英国旗を押し、英語バージョンに。
右の１番上を押す。左側に行きたい駅名があれば押す。（ない場合はキーボードで行きたい駅名のアルファベットを押していくと、候補が出てくる。）
列車の時間が出るので、乗りたい便を押す。
右側の片道 (Single) か往復 (return) を押す。
PASSENGERS で人数を押したら、右下 Confirm を押す。
TRIF NORMAL（特に割引がない）か、60歳以上の人は右側の CARTE SENIOR を押す。
Are you a member of ～（何かの割引）は、 No を押す。
Summary で確認し、Pay this order を押す。
後はカードで支払い。

書くと面倒だが、それほど難しくはない。

オランジュ古代劇場、音声ガイド付き（日本語あり）で9,5ユーロ。向かいにある小さな歴史博物館にも入れる。

音声ガイドを借りるとき、免許証を預けることになっている。日本のものでも良いようだ。持っていなかったのでパスポートを出したが、クレジットカードの方がよいと言う。音声ガイドの番号の所にカードを差していたので、形状からクレジットカードがよいと言ったのではないだろうか。

また、ニームの券を持っているか？と聞かれた（よう）ので、何か割引がありそうだ。

オランジュの古代劇場へ行きたかったのは、舞台後ろの壁が完全に残っている遺跡だから。
アルルの古代劇場のように柱は２本しかないが、壁があるので音響がよいと思う。夏には音楽フェスティバルが開かれているそうだ。

音声ガイドはそのまま耳に当てるか、手持ちのイアホンを利用する。案内を全部聞くと1時間以上かかるのではないか。興味のある場所の番号だけガイドを聞いたが、30分以上かかったので。

客席後ろの通路にある洞窟のような場所を利用して、歴史の展示をしたり３時代（古代・ベルエポック時代・現代）の上演の様子を3D映像で流したりしていた。（現代はオペラ「アイーダ」の上演風景。）

向かいの歴史博物館へ行く。
１階にローマ時代のものがある。写真は古代劇場のレリーフか？
小規模ながら、モザイク・アンフォラ（壺）・レリーフ・彫刻像・ガラス製品などがあり、珍しいオランジュ近辺の土地台帳もあった。

古代劇場から北に進むと凱旋門が見えてきた。

凱旋門は円形交差点の中心になっている。

2000年以上前に建造された、カエサルのガリア勝利を記念した門。壁面のレリーフは、ローマ軍が戦っている様子だろうか。狼のようなのは軍団のシンボルかもしれない。

パリの凱旋門と比べて小さいとか言う人もいるが、「歴史が違うよ」と身びいきで言ってしまう。

天井部分の彫刻は、グレナム遺跡前の凱旋門とよく似ている。同時代のものらしい。

帰りも列車に乗ることにし、駅までぶらぶらと町を楽しみながら歩く。SUZUKI のバイクを売る店があった。海外で見かける日本のものは、なんだかうれしい。

ゆっくり歩いて20分ほどでオランジュ駅に着く。