2016/07/17 - 2016/07/23
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ミズ旅撮る人さん
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ラジャスタン編11回目は、ビカネールの後編です。
前編に引き続き、西洋風の内装を持つジュナーガル城を見学し、次にバンダサール・ジャイン寺院を見学します。
15世紀に造られたジャイナ教寺院で、他の寺院とは趣の異なる鮮やかで美しい内装で有名です。
その後、5兄弟の建てたハヴェーリーを見て、オールドロードを歩きます。最後は暑さと疲労で苦行のような行程でした。
しかし、多くのツアーが訪れるありきたりの観光地ではないビカネールは、観光客慣れした都市とは違い、土産物など全然見掛けない、日常生活に密着したインドを楽しめました。
オールドロード散策では、そうした地元の様子をご覧ください。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 交通手段
- 徒歩
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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タール砂漠のオアシス都市ビカネールの中心に建つ、ジュナーガル城です。
前編では、その西洋とインドが融合した内装の様子を紹介しました。後編でも、引き続き、もう少しだけお付き合いいただきます。 -
下を見下ろすと、先ほど見た「手を触れるべからず」の木があるテラスが見えます。
インドの城にはこうしたテラスが必ずあり、ここで楽器演奏や踊りがたびたび披露されました。ジュナーガル城 城・宮殿
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この真っすぐに伸びた通路の先にある木戸、気になります。
でもどれも閉鎖されていました。ガイドによると、開いている時も稀にあるそうです。
結局、対岸の建物には入れませんでした。 -
かつての庭は、どんなだったのでしょうか。この辺りはひょっとしてキャラバンサライ?
以前、トルコのアナトリア平原で見たキャラバンサライ(隊商宿)に似ています。
ビカネールも、ジャイサルメール同様にタール砂漠を横断するキャラバンの中継地として栄えた町です。 -
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再び城内に戻ります。ここの壁画はまた、デザインが違います。尚一層、優美になったような‥
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木戸のデザインも優しい感じです。女性たちの居室だったのかもしれません。
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天袋じゃないし、どういう用途のあるスペースなのか、興味があります。
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出ました!天井フリーク。だって、どうしても、そうなります。
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こちらの窓は、すべて格子が付いています。
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格子模様の細かいこと。これで、外が見えるのかしら?
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内側から見ると、こんな感じです。
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それでも、努力すると、この景色が見えました。
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突然、大ホールに出ました。謁見の間です。
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素っ気なさそうな壁ですが、しっかり万遍なく彫り込まれています。
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次のホールには、なんと軽飛行機が。なんで城の中に飛行機があるのでしょう。
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説明書きには、マハラジャDr.KARNI SINGHJIの名前が見えます。
彼は1924年にビカネール王家に生まれ、1950年に父の跡を継ぎました。政治家として活躍する傍ら、射撃の選手として1964年の東京オリンピックをはじめ、メキシコ・ソウル・ミュンヘン・モスクワでもメダルを取ることもある腕前でした。
ここで時間切れです。ジュナーガル城の見学時間は17時までです。早く出口に向かうよう急かされます。
周囲には、マハラジャたちが使った輿なども展示されていました。 -
城の見学時間は過ぎたのですが、まだまだ大量の女性たちが門を入って行きます。門の中にある寺院に詣でるためです。
寺院は城とは関係なく解放されているのだそうです。夕方になったので、なお人出が多くなりました。 -
後ろに椅子と男の子を乗せて走るバイク。既に説明したHERO-HONDAのバイクでした。
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車で恐ろしく狭い道を果敢に迷いながら走り、ちょっとだけ広くなった場所で止まりました。
運転手もガイドも、当然カーナビなし、あろうことか地図もなしで、車を走らせるのです。よく目的地に辿り着けると思います。
別段、慣れた土地という訳でもなく、しょっちゅう迷い、迷っては人に聞き、そして教えてくれる人はいくらでもいるんです。
それでなんとかするのがインド流なのです。
ちょっと遠回りだったり、時間のロスだったりはしますが、その分、いろいろなものを見ることが出来ます。普通、通らないような道も通ります。
インドの旅は、こうしたものを楽しんだ者勝ちです。 -
ここがバンダサール・ジャイン寺院です。15世紀創建のジャイナ教寺院です。
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開放は日の出から日没まで。ペット持ち込み禁止。落書き禁止。ゴミ捨て禁止。ビデオチャージ25R。
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門扉を開けて、坂を上ると寺院が見えて来ます。ここで靴を脱ぎます。
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寺院への上がり口には、こんな彫像がありました。ジャイナ流、狛犬?
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バンダサール・ジャイン寺院の入り口です。
上半身裸で、白いサロン(腰巻)を穿いた肉付きのいいおじさんが出迎えてくれました。
壁や天井の装飾を見ると、ジュナガール城と同様の西洋の様式を用いて、インドを描いたものであることがわかります。 -
こんな宮殿みたいな寺院は初めて見ました。この環境で、瞑想なんて出来るんでしょうか。
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本殿が、まるで宮殿御坊造(くうでんごぼうづくり)の名古屋仏壇のように、金ぴかの豪華仕上げです。
ジャイナ教には5つの禁戒があり、その一つが「無所有」であるはず。この寺で、どうやってそれを説くのでしょうか。
ご本尊だけが裸んぼでも、説得力がまったくありません。 -
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丸天井が、キリスト教会のようです。
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「無殺生」主義のため、虫を踏まないようにゆっくり歩いたり、吸い込まないようにマスクをしたりするジャイナ教。
それでも、壁画には戦争の様子を描いたりするんですね。観光地としてはおもしろいのでしょうが、寺院としては嫌いです。 -
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ジャイサルメールで見たジャイナ教寺院と似たような神像なのでしょうが、彩色が見事に施されています。
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好みの仏像なら、いくらでもコメントが出て来ますが、正直言って、技術は素晴らしいけれど、全然好みじゃありません。
仏教・ヒンズー教・イスラム教、結構好きなんですが、極彩色の寺というのは基本的にダメみたいです。 -
この脇に子供を抱えた女性の像は、ジャイサルメールの寺院にもありました。どういうことを表しているんでしょう。
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寺院の入場は無料ですが、お布施が必要です。上半身裸のおじさんに「指導」されます。
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街の中で、氷屋さんを見掛けました。左の茶色い布に覆われて、氷が置かれています。
「分銅式」と言うにも、すごく原始的な秤を使っています。 -
ビカネールのハヴェーリーは、ジャイサルメールのように緻密な彫刻にびっしり埋まったような外観ではありません。
割とスッキリとした、やはり西洋風の建物です。ジャイサルメールで既に説明しましたが、ハヴェーリーは、貴族や豪商たちの邸宅です。 -
ここだけ見ると、インドとは思えない街並みです。
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ここのハヴェーリーは、5人兄弟が揃って建てたもので、先ほどの邸宅と通りを挟んでお向かいに、この鎧戸がすべて緑色のハヴェーリーがあります。
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綺麗にデザインが統一されていて、完成された建築物ではありますが、インド独特の部分が、庇のアーチくらいにしか感じられなくて、ちょっと魅力に欠けます。
でも、それは観光客の勝手な言い草で、当時のビカネールでは最先端の「モダン建築」だったでしょう。 -
その隣の建物も5兄弟のハヴェーリーです。
これらは、内部の一般公開はしていないので、すべて外観の見学のみになります。 -
明治から昭和初期にかけて、日本でもこういう西洋風の建物を、背伸びして建てていました。
その代表作が現在、明治村にある帝国ホテルの建物だと思います。NHK朝ドラ「花子とアン」で、蓮子がお見合いをした場所です。
日本の建築は控えめなのに対して、ビカネールのハヴェーリーは、やはり華やかですね。
内装はどうなっているのか、とても興味があります。 -
ジャイサルメールのハヴェーリーに比べ、随分と彫刻が控えめですが、それでも見事な彫りです。
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丸くカーブを描いた角など、本当に洒落た設計です。もしかして、中には螺旋階段なんかあるのかしら?
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ちょこっと、インドらしさがあってホッとします。
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ゴールデン・シティーのジャイサルメールは黄色い砂岩で建てられていましたが、ビカネールでは明るいえんじ色なのが特徴です。
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ジャイサルメールのハヴェーリーは、やたら凸凹が激しかったですが、ビカネールのハヴェーリーは、壁がすっきりしていて、デザインがより洗練されています。建設された年代が新しいのではないかと思います。
ビカネールそして次に訪れるマンダワはガイドブックにも掲載されない、ネットでも見つからない都市なので、資料がありません。推測するだけです。 -
退色・変色しているのかもしれませんが、どうもこの色は・・・
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表面だけ残して、裏手は改修しちゃったんですね。もったいない。
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5兄弟がそれぞれに建てたハヴェーリーだけが、不思議な世界を形成している一角です。
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なぜか子供たちが集まって来て、それまで静かだった一角が騒然としました。
子供たちは素晴らしいパフォーマーです。 -
さあ、ここからオールドロードを散策します。オールドロードは車の通行が出来ないので、歩いての散策になりました。
既に暑さでバテバテで、歩きたくはなかったのですが、運転手と待ち合わせている場所までは仕方がないとのこと。
なぜか、オートリキシャにも断られました。いったい、どういう場所でどれだけ歩くのか・・・ -
何屋さん?
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なんとなく、この風景、好きです。でも、撮った記憶がない・・・
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真正面の白い帽子と服のおじさんのいる店は、ミシン屋さんです。店頭に足踏みミシンを並べています。もちろん新品です。
仕立て屋さんなどでも、足踏みミシンを使っています。 -
黄色い建物は、ヒンズー教寺院です。そろそろ19時。暗くなりつつあります。
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穀類を売る露店。ここでも、「オールドロードはこっちでいいの?」「いや、そっちの道を行くんだ。」まるでどこにでも知り合いがいるみたいに会話します。
日本だったら「すみません。」「恐れ入りますが。」から始まって、相手の警戒心を解いてから道を尋ねなくてはならず、場合によっては、声を掛けること自体をためらったり、諦めたり。
本当に肩に力の入らない、いい国だなあ。 -
おお!なんだ、この賑わいは?明るいとはいえ、19時を回っているというのに、まるで真昼間の様相。
暑いから、動き出すのが夕方なんだね。
中国の厦門(アモイ)に夏に行った時、やはり昼間はメインストリートにもほとんど人がいなかったのに、夜とっぷり日が暮れてから歩行者天国の通り中に人があふれました。
暑い所は、みんなこうなんですね。 -
こうして見ると、オートリキシャが結構走っているよねえ。なんで、私たちは断られたんだろう?もう泣きたいくらいクタクタ。
このたくさんの人の醸し出す圧力みたいなものに当てられて、本当はもっと精力的に写真を撮りたいのに、ヤワな田舎者はヘトヘト。 -
マンゴー・バナナ・ブドウ・りんご・キウイ・ざくろ。たくさんの果物が並びます。
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あの見事な房のバナナ。「バナナの叩き売り」って、こういうのでやったんだろうな。
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綺麗に一列に並んだバイク。意外と(失礼)インド人は、几帳面なのかもしれません。
こうやって並べた方がお互いに楽だと言うことを、よく知っているのでしょう。
デリーのチャンドニーチョウクでも感じました。 -
それにしても、細っこい男が多すぎます。ジャイプール出身だというガイドもそうですが、ヒョロヒョロなので、ちゃんと食べてるの?と心配になります。
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小休止するために、チャイをいただきたかったのですが、ガイドお勧めのさとうきびジュースになりました。
ところが、この後、お腹が緩くなってしまいました。絶対に、これが原因だと思います。
さとうきびの搾り汁を氷の上に掛けて、ちょっとだけ冷やすんです。
コップの中には氷は入っていないので、気が付きにくいですが、見てしまったのです。
しまった。ガイドが勧めてもやめた方がいいものはあるのでした。 -
さとうきびジュースが出来るまで、店から見える風景を撮っています。
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インドはベジタリアンが多いので、穀物屋さんは多く見掛けます。
食品にはノンベジタリアン用なら日の丸と同じマークが、ベジタリアン用なら緑の日の丸マークがついています。
イスラム教徒のハラルみたいなものですね。 -
オールドロードとマハトマ・ガンジー・ロードが交差する地点です。この門を見て、やれやれ終点かと喜んだものです。
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ところが、ここは車両通行禁止のマハトマ・ガンジー・ロード。これを端から端まで歩かなくてはならないのでした。
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インド人は甘いものが好きなので、露店で焼き菓子を売っています。
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線路の先にビカネール駅があります。
この先のジュナーガル城に行き当たったところにあるロータリーで車と落ち合い、ようやくホテルに戻りました。 -
ホテル・ハラサール・ハヴェリ(HARASAR HAVELI)の夕食のメニュー表です。
ベジタリアン・ノンベジタリアン料理があり、サラダ・スープからメインコース・タンドール料理・中華料理・デザートまで一通りあります。
メニューも読みやすくて、頼みやすかったです。 -
もっとインドらしい料理も楽しみたいのですが、いかんせん暑さで体が参っているので、食べ慣れたものしか口に入れる気になれません。
ジャイサルメールのホテルに比べて格段にいいものが出て来て、嬉しかったです。味もインドにしては、かなりまともでした。 -
ホテル・ハラサール・ハヴェリ(HARASAR HAVELI)の2階テラスレストランから見た外観です。
ホテルの名前にハヴェリが付いていますが、相当手を入れたので、ほとんど雰囲気だけという建物です。
このテラスの下の1階にもレストランがあります。欧米人が多く泊まっていました。 -
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ホテルの前は広い道路ですが、交通量はさほどでなく、静かでした。
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テラスのレストランには、従業員がだれも来なかったので、1階のレストランに移動しました。
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朝食はいつもほとんど変わらず。
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壁には、城で行われたクラシックカーのイベントの写真が貼られていました。
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このレストラン部分が元々のハヴェーリーのようです。客室部分は、増築なんですね。
L字型に建つ客室部分とレストランは2階で繋がっていて、平行移動することが出来、歩き疲れた身にはたいへん楽でした。 -
1階レストラン入り口です。
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2階の部屋です。オーナーは、競走馬も持っているようです。
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バスタブはなく、シャワーカーテンのないシャワーブースだけ。シャワーヘッドはありますが、見慣れたバケツも備え付け。
最後の写真がトイレなのは、ちょいと場が悪かったですが、このホテル・ハラサール・ハヴェリは、まだ新しいので、4トラベルの口コミに選択肢が無かったので詳しく掲載しました。
これでビカネールを終了します。
次回はまず「ねずみ寺」と呼ばれる寺院を見学し、更に東に向かってシェカワティ地方のハヴェーリーを見て回ります。
シェカワティは砂漠ではないので、少し涼しいとガイドは申しますが、さて・・・
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