2016/08/15 - 2016/08/16
41位(同エリア107件中)
Reisさん
【今回の旅行の概要】
2016年の夏。お盆休みにラオス南部を旅行することにしました。航空券はバンコク経由でウボンラチャナニまでの往復を手配し、ウボンラチャタニから陸路でラオスに入ります。ラオスではメコン川流域の観光スポット、シーパンドンを訪問をメインに考えます。
【第4回の概要】
シーパンドンのドン・コーン、ドン・デットの2つの島を自転車で回ります。暑い中を未舗装の道を自転車で走るのは体力のない私にとってはそれなりに大変でしたが、周囲の長閑でどこか懐かしさを感じる風景が疲れを忘れさせてくれました。
翌日はドン・コーンを離れパクセへ戻りますが、その前にコーン・パペンの滝を訪問しました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 船 自転車 徒歩
-
【2016年8月15日】
夜中にまた雨が降ったようでしたが明け方には雨はあがり静かな朝を迎えました。目の前には茶色く濁ったメコン川がゆったりと流れています。対岸のドン・デットにも川沿いに小道があるようで犬が歩いている様子などが見えます。時折メコン川をボートが通りすぎます。
そんな風景を眺めながら早朝の静かな時間を過ごしました。朝食は近くのレストランでサンドイッチとコーヒーですませましたが、このレストランも誰一人として客はいませんでした。少し寂しい気はしますが居心地は悪くありません。 -
この日は自転車を借りて島をまわってみることにします。自転車は1日10,000キップで借りることができます。私は宿泊していたゲストハウスで自転車を借りました。
昨日歩いた道とは違う道を走ってみましたが、これがとんでもない悪路でところどころで自転車は泥濘にはまってしまい自転車を降りて自転車をおしながら進むことになりました。しかし周囲はのどかな田園風景が広がり水牛の姿も見えます。 -
田植えをしている様子も見ることができました。以前は日本でもこのような風景が見られたはずです。
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やがて道には水が流れ始めあたかも小川のようになってきました。この先を進むのは困難です。仕方なく引き返すことにしました。
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次に向かったのは鉄道橋です。ここを通る道はかつては鉄道が走っていた道でおそらくドン・コーン、ドン・デットでは一番まともな道路でしょう。実際に自動車が通行できる広さがある道で、これなら安心して進めそうです。
橋から南へ向かってペダルをこぎます。地図を見るとここからドン・デットの南端まで行けるはずですので、そこを最初の目的地として進むことにしました。 -
未舗装のダートをひたすら走りました。周囲の風景は田園から次第に無人の雑木林へと変わります。時折、バイクに乗った地元の人とすれ違いますが、周囲に人の気配は全くなく寂しい気持ちになってきます。
30分ほど走りようやく民家が見えてきたときはほっとした気持ちになりました。到着したのは、Ban Hang Khonという小さな村でここがドン・コーンの南端になります。村の入口にはかつてここを走っていた機関車が展示されていましたが、もはや残骸といってもよいような状態になっていました。 -
ここは島の両側を流れてきたメコン川が合流するところです。かつての船着き場から眺めてみるとメコン川はとても川には見えずあたかも大きな湖のようです。
このあたりはカワゴンドウ(イラワジイルカ)が生息しているそうですが、水質汚染などの影響で絶滅の危機に瀕しているそうです。
私はここでしばらく休憩したあと、今来た道を引き返すことにしました。 -
暑い中ひたすらペダルをこぎ続けます。そしてそのまま鉄道橋でドン・コーンからドン・デットに渡りさらに進みます。50分ほど走ると道は再びメコン川にぶつかります。そこには貨物の積み出しを行った埠頭の跡が残っていました。結局私は鉄道の廃線跡を端から端まで自転車で走ったのです。
このあたりがドン・デット村(Don Det Village)で民家やゲストハウスなどが立ち並んでいます。
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ドン・デット村からメコン川岸の小道をさらに北へと向かいました。ドン・デットの東岸を北上する形です。島の北端に近いところはゲストハウスやレストランが立ち並びこのあたりで最も観光地化されたところかもしれません。ヨーロッパ人観光客の姿も多く見かけます。私の宿泊しているドン・コーンにもゲストハウスが多くありましたが、ここに比べたら長閑なものです。
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ドン・デットの北端は船着場になっていて大勢の観光客がボートを待っていました。雨季ということもあって旅行者はほとんどいないと思っていましたが実は皆さんこのあたりに宿泊していたようです。たしかに宿泊施設やレストランなども多く便利そうな気はします。
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ドン・コーンへはドン・デットの西側の岸に沿って進むことにしました。ドン・デットの北部地区でも東側と西側でずいぶん印象が異なります。東岸はヨーロッパ人旅行客をターゲットにしたゲストハウスやレストランが多いのですが、西岸にあるゲストハウスは筋金入りのバックパッカーが宿泊しそうな簡素なものが多いように見受けられます。
そんなゲストハウスのレストランに立ち寄り、メコンを眺めながらソフトドリンクを飲みつつ休憩しました。 -
ドン・コーンへ戻ってきました。このあと島の東側にあるコーン・パ・ソイの滝(Khorn Pa Soi Falls)へ行ってみることにします。ドン・コーンの集落を抜けると小さな寺院がありその先に道が続いています。
時刻は12時を過ぎていました。昨日は午後から天候が急変しましたが、この日も遠くに怪しげな雲が出てきています。急がなくてはなりません。 -
雲はあっという間にそれ全体を覆い雨がぽつぽつと降ってきました。私は荒れた道を全力で走り雨宿りできる場所を探しました。営業しているのかどうか定かではないレストランを見つけたので軒下に入りました。間一髪でした。滝のような雨が地面を叩き今自転車で走ってきた道は川のようになりました。
レストランには客はおらず、そこに住む家族がのんびりと過ごしています。彼らは私を見ても声をかけることもありません。 -
雨が上がったので再び自転車で先へ進みます。10分くらいでコーン・パ・ソイの滝の入り口に到着しました。この先は吊り橋などがあるので自転車を停めて歩いていくことにします。
小さな吊り橋がありました。私は吊り橋が苦手なのですが、激流を越えていくということで足がすくんでしまいます。それでもなんとか渡り切りました。コーン・パ・ソイの滝はまだ先を進まなくてはならないのですが、私はもう十分だと思いました。そしてまた雨がぱらついてきました。これは早く引き返さなくてはなりません。私は滝は諦め吊り橋を渡って元の場所へ戻ってきました。 -
こちらは吊り橋を渡る直前に下を流れる川を撮った写真です。この橋の手前にある休憩所で雨宿りをして雨が止んだタイミングを見計らい自転車で引き返すことにしました。
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ゲストハウスに戻り泥だらけになってしまった自転車を返却、同じく泥だらけになってしまった体を洗って一休み。明日は11:40にナカサンを出るツアーバスでパクセに戻るのでナカサンまでのボートチケットを買っておく必要があります。近所のツアー会社(Mr.Pan's Travel)へ向かいチケットを買おうと思いましたが、どうせならパクセへ発つ前にナカサンからさほど遠くないコーンパペンの滝を見学できないものかと相談してみるとそれは可能とのこと。結局、ボートのチケットとナカサンからコーンパペンの滝との往復のトゥクトゥクのチケットと合わせて購入しました。
すべて済ませたら夕食です。昨日のランチで訪れた "Chanthouma Restaurant"で夕食です。ビアラオ、ラープ、カオニャオという典型的なラオス料理で胃を満たしました。 -
【2016年8月16日】
翌日もまだ薄暗い早朝に目が覚めました。夜は何もすることがないので自然に早寝早起きの生活になります。まだ涼しい時間に何もせずにただのんびりとメコンを眺めて過ごすのも悪くありません。 -
朝食をとりに通りに出てみると近所の人たちが店を開ける準備をしたしています。船着き場へ続く道では何匹もの犬がじゃれ合い、その周りではニワトリの親子が歩きまわっています。遠くからオレンジ色の僧衣を身に纏った僧侶たちが近づいてきました。彼らは托鉢を行っているのです。静かだった村が動きだしました。
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私は昨晩と同じレストランで朝食を取りことにしました。コーヒーとフレンチトーストを注文します。客は誰もいませんが、当然のことながら注文を受けてから料理を始めるので時間がかかりますが、ラオスらしくて良い感じです。急いでいるわけではないので全く気になりません。私もゆっくり時間をかけて食事を済ませゲストハウスへ戻ります。
出発の準備を済ませまたテラスで椅子に座ってのんびりしていると先ほど船着き場の近くにいた犬のうちの1匹がこちらへむかって走ってきます。犬は私と目が合うとなぜかテラスに上がってきて私のすぐ隣で横になり眠り始めました。
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しばらく犬を眺めていましたが出発の時間が近づいたのでゲストハウスを出発し昨日チケットを買ったツアー会社のオフィスで待つことにします。
8時になると一人の男性が現れ「ボートでナカサンへ行くのか」と聞いてきました。「そうだ」と答えると「付いて来い」とのこと。彼について船着き場へ向かいます。 -
彼に指示されたボートに乗るとすでにフランス人のカップルが乗船していました。出発間際にさらに別の2人が乗りこみ出発です。ボートはドン・コーンのもう一つの船着き場に停まり、そこでもまたあらたに旅行者が乗ってきました。さらに対岸のドン・デットへ渡るとそこからはラオス人の親子が乗ってきてボートは満席になりかなり窮屈になりましたが我慢するしかありません。
ドン・デットの船着き場でヨーロッパ人の旅行客数人が降りてようやく楽になりました。 -
ドン・デットから対岸のナカサンまでは約15分です。徐々にナカサンの港が近づいてきます。2日前には何とも思いませんでしたが、今、ドン・コーンから戻ってみると大勢の人で活気に溢れ賑やかな街に思えます。
ボートを降りるとすぐに一人のおじさんが声をかけてきました。この人がコーンパペン往復ツアーのドライバーだということです。昨日、ツアー会社ではトゥクトゥクだと言われましたが実際はかなり傷んだハイエースでした。片道15分ほどでコーンパペンの滝の入り口に到着しました。ドライバーには1時間ほど待ってもらうことにして滝へと向かいます。なお滝の見学料金は55,000キップです。ナカサン港 駅
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コーンパペンの滝はシーパンドンにいくつか存在するメコンの滝の中でも最大級の滝です。落差はさほどありませんが幅が非常にあり様々な角度で流れ落ちる様子は迫力十分です。
滝の周囲にはレストランなどもあり、2日前に見学したドン・コーンのソンパミットの滝などと比べると観光地として開発されています。滝を見渡せる展望台も整備されています。コーンパペンの滝 滝・河川・湖
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部分的に見れば滝というよりは豪雨などで増水した川の濁流のように見えます。しかし全体を見渡せばそのスケールの大きさは想像を絶するものです。やはりこの滝を見学するには雨季が適しているのだと思います。
コーンパペンの滝 滝・河川・湖
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滝の見学を終え再び用意された車に乗りナカサンに戻ります。その途中で牛の群れが道路を横断している場に遭遇するなど実にのどかです。
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ナカサンに戻ってきました。ドライバーと別れパクセへ向かうバスが出発する旅行会社へ向かいます。少し早く着きすぎたようでまだツアー参加者は誰もおらず、おそらくドライバーだと思われる兄さんたちが暇そうに雑談をしています。私もどこにも行くところはないのでここで休ませてもらうことにしました。
11時を過ぎるとドン・コーンやドン・デットなどの島から戻ってきた旅行者が次々と港から歩いてきて次第に賑やかになります。この時間にラオス各地やカンボジアなどへ向かうツアーバスが出発するようです。
パクセへ行くミニバンには私を含めて5、6人が乗車して11:40に出発しました。ドライバーは相当なスピードで飛ばし休憩もとらずに走ったので2時間かからずにパクセの市街地に到着しました。
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