2016/09/17 - 2016/09/20
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mikoyan358さん
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2016年9月17日~20日の3泊4日で、香港・マカオを旅行しました。
仕事以外で行くのは初めてだったので、狙いすぎずに香港らしい・マカオらしい観光や食事を楽しんできました。
1日目(9/17):香港 ~ペニンシュラと100万ドルの夜景を堪能~
2日目(9/18):香港→マカオ ~魅惑の不夜城マカオへ~
3~4日目(9/19~20):マカオ ~バンジージャンプやってきた~
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 船 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
今回の旅行は、たまっていたANAマイルのうち期限切れになりそうなものがあったので、年明けに特典航空券を確保。
その後、ネット経由で宿や現地発着ツアーを予約して、3泊4日のぎっしり予定の入った行程が仕上がりました。
家から一歩も出ずにすべて事前準備が出来てしまったことになります。
本当に便利な世の中になったものですね。
特典航空券の空きの都合もあって、行程は往路が羽田から直行、復路が関空経由。
深夜の羽田発の便に間に合わせるべく、金曜日の仕事を早めに終わらせて空港へと向かいます。羽田空港 第3旅客ターミナル 空港
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しばらく空港内で時間をつぶしてから、予定通りの時刻に機内へ。
深夜便という事もあり、出発後すぐ機内が暗くなり静かな空気が流れます。
翌朝からの行程のことを考えるとしっかり寝ておきたかったのですが、もともと機内で寝るのがそれほど得意でないこともあり、せいぜい1時間弱ほどうとうとした程度でしょうか。
おそらくかなり気温の高い香港の街歩きを前に、これはやや不安...
未明の朝ごはんが終わると、4時間半ほどで香港・チェクラプコク国際空港に到着になりました。 -
ガラガラの入国審査もすんなりと通過。
さっそくブルース・リーに出迎えられますw
まだ鉄道は動いておらず、バスに乗ろうとしたらちょうど5時の尖沙咀行きの便が出てしまって1時間待ちになってしまったので、疲れていたこともありタクシーで移動することになりました。香港国際空港 (チェク ラップ コック空港) (HKG) 空港
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ランタオ島から大きな橋を渡って九龍半島側へ入り、30分ほどでタクシーは尖沙咀の南端へと到着。
今回、香港が1泊だけだったこともあったので奮発し、香港を代表するラグジュアリーホテルである「ザ・ペニンシュラ香港」の部屋を予約していました。
※写真は昼になってから撮ったものです
ただ、チェックイン時間は14時。
当初の予定では、ここでいったん荷物を預けた後に街なかへ繰り出し、一通り観光してからホテルで昼食→その後にチェックイン、という流れを想定していたのですが、機内であまり寝られなかったこともありまだ到着直後ながら疲労はピーク。
ということで、そもそも空きがあるかどうかがわからない、かつ仮に空いていてもお財布的に(笑)可能かどうかわかりませんが、フロントマンにアーリーチェックインが出来るかどうか聞いてみることにしました。ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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そもそも前日が満室だったということで、さしたる期待もせずに成り行きを見守っていましたが...
しばらく待ってから、おぎやはぎの矢作に似たフロントマンから衝撃の提案が。
「喫煙ルームであれば1部屋ご用意できて、追加料金もかかりません」
これまでに他のホテルで喫煙ルームに入った瞬間に嫌な思いをしていたことが多々あったので一瞬悩みましたが、とにかく疲れていて少し眠りたかった事、そして「無料」という小市民的な理由により(笑)、矢作くんのオファーに乗ってチェックインを進めることにしました。
そして入った部屋がこちら。
新館のタワーのほうではなく、6階までしかない旧館の最上階にある部屋でした。
まず何より驚くのが、まったくタバコ臭くないこと!
こんな快適な喫煙ルームもあるのか...ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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キングサイズのダブルベッドに、デスクエリアとソファーエリア、それにバスルームがつけられた、思っていたよりも広い部屋。
そして、何よりその「何でも手近で済ませられる」設備の豊富さに驚かされます。
デスクエリアとベッドサイドに2つ置かれているタブレットでは、ライトのオンオフ、カーテンの開け閉めのほか、バトラーをワンタッチで呼ぶことが出来ます。ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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タブレットではテレビやラジオの設定もワンタッチで可能。
リモコンなどという無粋なものはありません(笑)。
そして、いろいろ触ってみてさらに驚くのが、高級なホテルやマンションなどにあってただひたすらに憧れである「ブルモーション(閉じる時にバタンとならないアレ)」がすべての棚や扉に設置されていることです。
小市民らしく、すべての扉を開け閉めし、さらにはドリブルしたりして楽しみました。ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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壁のボタンもこんなふうに多言語対応。
何ひとつ煩わしいことがありません。ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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バスルームには洗面台が2つ向き合って設置されていて、朝の場所の取り合いもなさそう(笑)。
それほど広くはないものの、必要なアメニティはすべて揃っていて満足。
高級なフェイスソープがあったので、当然のようにいただいて帰りましたwザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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ビジネスで長期滞在する人にも便利な環境が揃っています。
引き出しを開けたら出てきたのが、ブラザーのファックス兼用プリンター。
部屋の中にプリンターがあるホテルは初めて見ました。ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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ベッドサイドの便利なところにはコンセントがあり、そしてサイドテーブルにはあらゆる充電に対応できるケーブルセットが。
本当に、宿泊する人のことを考え尽くしていますね。
月並みな言葉ですが「さすが超高級ホテル」という感想を、改めてここで持ちました。
まだまだ自分もよく知らないレベルのサービスが、世の中には存在していそうです。ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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部屋の設備に目を丸くしている間に、入口のドアの隙間に「ウェルカムティーのサービスがありますので都合の良い時にバトラーを呼んでください」と書かれたレターが挟まれていました。
しかし、さすが眠気には勝てなかったので、まずは寝心地のよいベッドで2時間ほど熟睡。
(結果として、この休養はこの後の体力キープには本当に役立ちました)
そして、起きてから満を持して?タブレットのバトラーのボタンをクリックすると、ほどなく統一感のある美しいティーセットが運ばれてきました。
優雅に中国茶を飲みながら目覚め...この上ない贅沢な時間。ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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体力が回復したので、予約している昼食の時間まで外出することにしました。
80年以上の歴史を感じさせるロビー。
気後れすら覚えてしまいます(笑)。ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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こちらが、そのロビーにあり、アフタヌーンティを求めて毎日長い行列が出来るというカフェ「ザ・ロビー」。
今回は別の店を予約していたので寄る機会がありませんでしたが、再訪の際にはぜひ行ってみたいところです。ザ ペニンシュラ 香港 ホテル
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ペニンシュラから少し歩いた九龍半島の南端。
ヴィクトリアハーバーには、対岸の香港島へと渡る「スターフェリー」の乗り場があります。
19世紀末から運行され続けている香港の人々の日常の足です。スターフェリー (天星小輪) 船系
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ヴィクトリアハーバーに面したこの付近は、香港一のフォトジェニックなスポット。
対岸の香港島・中環(セントラル)あたりの高層ビルと、古めかしい船とのコントラストがことさら際立ちます。スターフェリー (天星小輪) 船系
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スターフェリーの運航に使われている船は、いずれも稼働が始まって50年以上たっているものばかり。
すべての船の名前に「星」がついていることも特徴です。
(乗るときに慌ててたので、自分の乗った船がどれだったか見るのを忘れました)スターフェリー (天星小輪) 船系
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ちょうど出発しようとしていた便に走って行ったら、係のあんちゃんが目ざとく我々を見つけて待っててくれました。ありがとう!
運賃は、片道・休日で3.4香港ドル(40円あまり)。
距離が1キロあまり、乗っているのも10分程度なので、かなり金額も抑えられていて便利に使えます。
まるで、私が地元で昔乗っていた若戸渡船のような、ノスタルジー満載の船内。 -
この、香港の現代史をすべて見て吸収してきたかのような窓の木枠の向こうに見える、超高層ビル群。
リニューアルしてしまうのは簡単ですが、未来感すら出てきた香港の街並みの中にこの風情ある姿が残っているのは今となっては貴重であり、これからずっと永らえてほしいものの一つでもあります。 -
ヴィクトリアハーバーの真ん中あたりまで出てくると、半島側の東側の奥のほうに、このような平べったい大きな建物が見えてきました。
こちらは、1998年まで香港の空の玄関口だった「啓徳(カイタック)空港」の跡地に建てられた、クルーズ船のターミナル。
啓徳空港といえば、非常にアプローチの難しい空港であり、半島側から急旋回で滑走路へと至る「香港カーブ」が世界的に有名な場所でした。
20年以上が経過し、香港の空の窓口は海の窓口として新たな出発をはかろうとしています。
そしてまた、この空港がなくなったことは、市街地の高さ制限が解除されて超高層ビルが林立するようになったり、誘導灯と間違えられるために規制されていたネオンサインが許可されたりと、香港の街がより派手に発展するきっかけともなりました。
香港カーブ、一度は体験してみたかったなあ。 -
そんな思いを巡らしていたら、あっという間に香港島側へ到着。
座っていた椅子のデザインがスターフェリーにちなんでいたことを、去り際に発見しました(遅)。 -
フェリーターミナルから、きれいに整備されたペデストリアンデッキを通り、中環の中心部へと進みます。
香港島側はこういう歩道がしっかり整備されていて、いちいち信号を渡ったりアップダウンしなくてよいのが楽でいいです。 -
中環のビル群と、そこを貫く幹線道路。
東京でいうなら新宿界隈といったところでしょうか。 -
中環の山側のエリアへと入り、ここから地面へ。
香港島の名物、2階建てトラムもひっきりなしに行き交うのが見えます。
とりあえず腹の虫を満足させたら、あとで乗ろう。 -
狙っていた店へ向かう途中に、ちょっとだけこちらの「ミッドレベルエスカレーター」へと寄り道。
ちょうど午前の出勤時間帯だったこともあり、エスカレーターは下り進行になってます。
映画「恋する惑星」に登場したことで世界的に有名になりました。
ここは前回1人で訪れた際の香港映画ロケ地めぐりで何度も行き来したので、今回は入口だけ見るのにとどめてすぐに移動。
香港映画ロケ地については、2月の訪問の際の記録をこちらに詳しくまとめてますのでご覧ください。
http://4travel.jp/travelogue/11125791ヒルサイド エスカレーター (中環至半山自動扶梯) 建造物
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この日は昼に高級中華を予約していたので朝は軽めに済まそうと思い、中環エリアで評判のよいお粥のお店「羅富記」へ。
ホテルの朝食はさすがに高すぎるし、どこでも食べられるようなカフェやファストフードも物足りない、と思っていたので、朝から賑わっているこういう店は貴重です。羅富記粥麺專家 (皇后大道中店) 中華
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日本人観光客の姿も見えますが、地元の人がさっと入ってさっと食べさっと出ていくような非常に回転の良い店です。
店内も、調理前の食材を店員さん達が大声で話しながら運んでいたり、完全にローカル感あふれた感じ。羅富記粥麺專家 (皇后大道中店) 中華
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肉団子入りお粥、そして豚肉とピータンが入ったお粥を注文。
まず、お粥が本当にトロトロでクリーミー、見た目以上に濃厚で食べ応えたっぷり!
具もほどよく絡んできて、特に豚肉の塩味とピータンのコクが混ざった一品が絶妙で、ものすごい勢いで平らげてしまいました。
1杯がだいたい500円くらいで、大いに満足できます。
この店はお勧めです!羅富記粥麺專家 (皇后大道中店) 中華
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おかゆを食べ終わったのが10時半。
昼食の予約が12時半なので、少しでも腹ごなししておかないといけないですね。
ということで、上環駅方面まで歩き、途中にある歴史あるお茶屋さんでお土産のお茶を購入。
ちょっと高めの鉄観音を勧められ、試しにちょっと飲んでいくか...と思い淹れてもらったのですが、ほとばしる甘味と飽きない風味に一発でノックアウトされ、実家用のお土産として購入(笑)。
商売上手いですな。
お茶屋さんで目的の買い物を果たした後は、せっかくなので2階建てトラムに乗って帰ることにしました。 -
時間通り来るのかな?と考える暇もなく、トラムは次から次へとやってきます。
運賃後払いなどのルールをさっと確かめてから、やってきたすいている電車に乗り込み、喜び勇んで最前列をゲット(笑)。上環駅 駅
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車内はこんな感じ。
観光客もちらほらいるようですが、基本的には地元の人の移動手段ですね。 -
2階のさじき席から見る香港の街並みはまた格別。
中環駅の近くまでのほんの数分の乗車でしたが、この街にしかない風情は充分に味わうことが出来ました。 -
中環からは地下鉄一本で、ホテルの最寄りの尖沙咀駅へ。
意味はわかりますが「すずめステージ」ってw
きっと雀卓とかをgoogle翻訳したんでしょうな。尖沙咀駅 駅
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ホテルに戻り、着替えたり少し休んだりしてから、12時半の予約にあわせてエレベーターで階下のレストラン街へ。
その一番奥まったところにあるのが、こちらの「嘉麟楼」です。
英語名は「スプリングムーン」。嘉麟楼 中華
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店内は、かつての帝国ホテルも手掛けた近代建築の世界三大巨匠のひとり、フランク・ロイド・ライトのデザイン。
確かに中華のイメージを残しながら、何ランクも上に感じさせるその落ち着いた色使いなど、料理以前の見た目からしてすでに圧倒されてます(笑)。
そして何より、このスプリングムーンを有名にしたのが、この店で生まれて名物となり、今や世界中に広がった「XO醤」の発祥地であるということ。嘉麟楼 中華
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XO醤の料理を頼もうかとも思いましたが、グランドメニューは目が飛び出て地球を1周して後頭部につきそうなくらいの(笑)お値段でしたので、事前に狙っていたランチ限定の飲茶コースにしました。
これでも高級なディナーくらいのお値段ですが、まあせっかくの機会なのでよしとしよう。嘉麟楼 中華
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しかし、その値段を払った事が間違いでないことを、初手から痛烈に認識させられました。
エビ入り、そしてエビに野菜が入った蒸し餃子は、いずれもエビがまるでまだ生きていてこちらが噛むことを拒絶してくるかのような弾力。
奥に見えているのは春巻きとミートパイですが...
特に春巻きのほうは「いままで食べていたのは春じゃなくて夏巻きだったのか」というほどに、油で揚げたことをみじんも感じさせないふんわりと軽い皮に包まれていて、そして外側と明確なコントラストがついた濃厚で熱々な具含めて、食べ終わるのが惜しいくらい。
手前に見えているのは、まさに本場中の本場のXO醤。
どの料理にも自由に使うことが出来るよう、最初から最後まで置いていてくれました。
ひと振りすることでそのコクと辛みがさーっと料理を支配するので、途中からお料理の味を変えたい時には本当に力を発揮します。
これだけでもご飯に乗せて食べたい...嘉麟楼 中華
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続いては、帆立がぎっしりと詰まった餃子のスープ。
一口ごとに染み出すうまみに惚れ惚れします。嘉麟楼 中華
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単なる肉野菜炒めに見えますが、野菜は歯ごたえを失わず、食事の邪魔をしない絶妙の柔らかさを保っています。
そして豚肉はハンガリーの至宝とも言われる「マンガリッツァ豚」。
「しゃぶしゃぶ温野菜」でしか食べたことがありませんでしたが(笑)、本当に歯ごたえもジューシーさも絶妙。
途中からXO醤をつけると、さらに味が変わって楽しめます。嘉麟楼 中華
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食事の合間につまめるようにくるみのキャラメリゼが置いてあるのですが、これがまた美味すぎて止まらない止まらない。
お土産に持って帰りたいくらいでした(笑)。嘉麟楼 中華
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メイン的な位置づけの、豆腐の帆立あえ。
嘉麟楼 中華
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冬瓜・豚肉・干し貝柱のスープがベースの、雑炊的な一品。
といってもぐつぐつ煮られた感じではなく、シャキッと締まっています。嘉麟楼 中華
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最後は素晴らしいなめらかさのマンゴープリンで締め。
個人的には後半ややパンチが足りないかな?という気はしましたが、それでも前半のお料理の完成度の高さ、一つ一つの味付けの確かさ、そしてスタッフの気配りの高さなど、超一流レストランの息吹は存分に体感することが出来ました。嘉麟楼 中華
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たらふく食べたので、そのまま宿泊者専用のエレベーターで部屋に戻り、1時間半ほど爆睡。
この後は17時半から予定があったので、16時ごろに出発して(今回ほとんど見る時間が取れなかったのですが)ネイサンロード付近の街並みを見て回ることにしました。
宿があるのは、九龍半島南端部の「尖沙咀(チムサーチョイ)」と呼ばれるエリア。
ホテルのアーケードを出て1ブロック北側に移動すると、現代の九龍城とも呼ばれる「重慶マンション」が見えてきます。
個人的には「恋する惑星」「天使の涙」などウォン・カーウァイ監督映画の舞台でもあり、前回訪問時には何度も前を通ったりしていましたが、今回はさらりと流すのみ。チョンキン マンション (重慶大廈) 市場
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せっかくなので、少し中を探検することにしました。
重慶マンションといえば、今も昔も人種のるつぼ。
入口付近には大柄のアフリカ系と思われる黒人がたむろし、中に少し入るとカレーのいい匂いとともにインドなど南アジア系の顔立ちの人々が一気に増えます。
さすがにディープなところに入り過ぎるのも怖かったので、1階の奥まで1往復して様子を伺っただけでさっと出てきました。チョンキン マンション (重慶大廈) 市場
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お土産用のTシャツを買いたかったのですが、尖沙咀付近はしゃれた店が多くて目的を果たせなかったため、大混雑の地下鉄で「旺角(モンコック)」まで移動。
尖沙咀の北側にあり、東京で言うなら上野や浅草にあたるような古くからの下町といった風情です。
こんな感じの、いかにも香港らしい道路にせり出した看板が異常なほどたくさん見られるのも、この界隈の特徴。 -
ここには「女人街」と呼ばれる、衣料品などを売っている露店街があったので、そこへ行ってみました。
売られていたのは、偽物の(お店の人の方から「ニセモノドウ?」と言ってくるw)ブランド品や、あまり質を問わないような衣料品などなど。
ちょうどお目当ての「いかにも香港に行ってきました的なお土産用Tシャツ」もたくさん売られていたので、ここで一通り購入。
それにしてもすごい人手で、人をかき分けて進むのが大変でした。
けっこうスリとかも多いところのようなので、行かれる方はご注意を。女人街 (通菜街) 散歩・街歩き
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そそくさと宿に戻り、荷物だけ置いてすぐに次の予定に向けて出直します。
この日は、夕方からの現地発着ツアーを予約していました。
ヴィクトリアピークからの夜景観賞+有名レストランでのお食事がセットになったもの。
ちゃんと日本語ガイドがついてくれますし、送迎が全部ついているのでこれは楽だと思い「香港ナビ」経由で申し込んでいました。
九龍側の集合は、ペニンシュラのお隣の「カオルーンホテル」。
時間前に着きましたが、ほぼ全員揃っていたのですぐに出発となりました。
こんなバスに乗って、まずはヴィクトリアピークを目指します。ザ カオルーン ホテル ホテル
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ヴィクトリアハーバーをくぐる3本の海底トンネルの1つを通って、香港島側へ。
まだ明るいので夜景にはなあ、と思っていましたが、香港島側でのお客さん待ちなどもあり、徐々によい頃合いになってきています。 -
中環の山の手のほうにある、こちらの「ピークトラム」の駅の前でバスは停まりました。
ガイドさんの案内に沿って駅の中へと進みます。ピークトラム バス系
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ピークトラムは、香港に移り住んだイギリスなど外国人の上流階級がヴィクトリアピーク周辺の高台に居を構えた際に、上り下りを楽にする意図から設けられたもの。
開設されてからもう120年以上の歴史を誇ります。
今では、ヴィクトリアピークからの眺め、特に「100万ドルの夜景」と呼ばれるナイトビューを楽しむための足として、当時と変わらぬ姿で大活躍しています。ピークトラム バス系
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ピークトラムの唯一にして最大の難点は、その猛烈な混雑。
タクシーなどでも登ることが出来ますし路線バスもありますが、多くの観光客にとって安価で一番使いやすいのが、このピークトラムなんです。
この日はちょうど土曜日、そしてこの前数日間は台風の影響で天気が悪く久々に晴れ渡った一日。
そんな条件に、夜景を狙って登ろうとする人の波が重なり、乗車を待つ列が何と2時間以上!ピークトラム バス系
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しかし!
我々が申し込んだこの夜景観賞ツアーでは特典として、ディズニーランドの「ファストパス」的な優先搭乗がついているんです。
その効果、普通に並んだら2時間以上のところ、何と10分待ちだと!
特に週末に夜景を狙ってヴィクトリアピークに登る計画を立てていて、時間を有効に使いたいという方にとっては、このツアーは激しくお勧めです。
ちなみにこちらは、トラムの麓駅に併設されたマダム・タッソーのディスプレイ。
行列しながら暇つぶしに見るにはもってこいです(笑)。ピークトラム バス系
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この先がトラムの乗り場で、その手前が数十メートルの回廊になっています。
一般の列は、この回廊で何列かに分かれますが、さらに道路を挟んだ(先ほど写真で紹介した)高架の下にとぐろを巻いている状態。
それに対し、ファストパスのあるツアー組は、最後のこの部分だけ並び、さらに一定数だけ優先して割り込めるというシステムになっています。
延々待たされた一般客の中国人が怒声を発していましたが、そういうシステムなので早く乗りたければツアーに参加してください(棒読み)。ピークトラム バス系
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本当に10分程度の待ちで、ネクストバッターズサークルへ。
ドアが3つあり、ガイドさんが「乗ったら右側がお勧めです」と教えてくれていたのでスタンバイしていましたが...ピークトラム バス系
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さっき入口のモニュメントを写真に撮っていた僅かの時間のために列に出遅れて、ツアーの中で最後方に。
いちおう早めには乗れそうですが、一般客も別の口からどんどん入ってきそうな感じがあり、予断は許しません(笑)。
最前列で3分ほど待つと、我々が乗るべきトラムが姿を現しました。ピークトラム バス系
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車両内部はこんな感じ。
木造の古めかしい椅子が時代を感じさせます。
降りてきた客を反対側から降ろし、さあ乗車ドア開放...となりましたが、危惧した通りツアー内での出遅れが響き、右側の席には座れず左側の2人掛けの席を確保するのが精いっぱい。
全ての席が埋まると、速攻でドアが閉まり車両が動き始めました。
何より驚くのが、その急角度。
ケーブルカーなどいろいろ乗ってきましたが、その中でもかなり目立つ急角度でぐいぐいと標高を上げていきます。
あと、普通のケーブルカーなどは「車両自体は平ら」なことが多いですが、このピークトラムはそもそも車両自体が角度に沿って傾斜しています。
なので、真ん中の通路は基本的に坂道になっています。
ただ、単なる坂道ではなく、一部に地面と平行になるようなステップが設けられているので、そこに立つとまるでマイケル・ジャクソンのように後ろに反り返った感じで立っているように、車内の乗客からは見えます。
ガイドさんが試しに見せてくれて、大いに盛り上がりました。ピークトラム バス系
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チラチラと夜景は見えていましたが、基本的に木に囲まれた路線で車窓からははっきりと見渡すことはできず。
期待感を高められた状態で、頂上駅にたどり着きました。
麓からもよく見えるこの派手な建物は、頂上にあるピークタワー。
屋上が展望台になっているのですが、こちらは有料という事で今回は訪れません。白加道駅 駅
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ここで、フリータイムとして30分弱の時間が与えられました。
まあ、早く登れた分、こういう時間に追われてしまう所がツアーの弱点かもしれませんね。
取り急ぎ、人の波に沿って無料の展望台のある方へと進みます。ピーク タワー (凌霄閣) 建造物
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見えてきた景色がこちら!
いやー、晴れていたのでそれなりに期待はしていましたが、この絶景たるや!
これはもう「本当に100万ドル?」と事前に疑っていた気持ちに対する、香港の街からの「満額回答」に他なりません。太平山獅子亭展望台 散歩・街歩き
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こちらが無料の展望台ですが、人が鈴なりになっていて割り込むのには時間がかかりそう。
なので、早々に展望台を諦めて、周辺の眺めのよいスポットでの鑑賞に切り替えました。太平山獅子亭展望台 散歩・街歩き
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画面の右端の明るいところが九龍半島の尖沙咀、真ん中のひときわ高いタワーがあるあたりが香港島の中環、左側の高い建物は西九龍の再開発エリア。
それぞれ1つずつ取り出しても十分な見どころになりますが、これがすべて揃っているのが香港の夜景の凄いところです。
こうした高層ビルがない時代から「100万ドル」と称されてきたわけですから、これだけ立体感を増した今でも40年前のお値段(笑)のままなのはある意味リーズナブルともいえるでしょう。太平山獅子亭展望台 散歩・街歩き
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真っ暗なのでよくわかりませんが、このまま麓まで降りていく道が見えます。
1950年代に公開され世の女性たちを涙に暮れさせたという、ウィリアム・ホールデンとジェニファー・ジョーンズ主演の名作映画「慕情」では、2人の約束の場所としてこのヴィクトリアピークの景色が出てきますが、その映画に出てきた角度とそっくり!
リバイバル上映も観に行ったこの映画の大ファンの自分としては、夜景以上に満足行く訪問になりました(笑)。太平山獅子亭展望台 散歩・街歩き
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夜景に見とれているうちに、東の空から満月が顔を出してきました。
30分弱というのはあっという間でしたので、この辺の光景を取り急ぎ瞼の裏と脳裏に焼き付けたところで、無情にも集合時間がやってきます。太平山獅子亭展望台 散歩・街歩き
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ガイドさんと合流し、連れ立ってバスへと向かいます。
帰りのトラムには優先権はないみたいなので、我々がトラムに乗って夜景を楽しんでいる間に細い登山道をせっせとバスが登ってきて、帰りは列に並ばずにバスで退散する、という仕組みになっていました。
バスは、そのまま香港島の南側、栄えている方の反対側へと降りていきます。
遠目にもこの後の目的地が見えてきたりして歓声が上がる中、20分ほど山道を揺られているとこのような看板が見える場所までたどり着きました。
「香港仔」、英語名だとアバディーン。
香港島の南側にあり、レパルスベイなどと並ぶ植民地時代のイギリス人のリゾート地でもありました。
そして、アバディーンはかつては港を埋め尽くすような小船と、それを「家」とする船上生活者が織りなす光景が、香港の一つの大きな特徴でもあった場所でした。
ジャッキー・チェンのカンフー映画とかで、船から船へ飛び移って逃げ回る、というシーンを記憶している方も多いと思います。
あれのイメージはこの界隈ですね。 -
かつては港を船が埋め尽くす光景が見られましたが、時代は移りそのような生活を許さない行政の指導により、大半は陸へと定住する形に移行しました。
このアバディーンは、「香港」という街の由来となった場所と言われています。
かつてこの地域の重要な輸出品であった、香港エリアの九龍半島北部側で取れる香木がこの港から積み出されていて、港じゅうにただようその香りから「香りの港」つまり香港という名前がついた、ということのようです。
いずれにしても、今はそのようなかつての面影はなく、ただ高層マンションが林立するセレブなエリアという印象しかありません。ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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そんな中、かつての趣を留めているのが、かの有名な「ジャンボキングダム」。
アバディーンの港に浮かぶフローティングレストランです。
昔はなかったはずの高層ビルの背景が、時代の変化を感じさせますね。
きっと、かつて船に暮らしていた人が、あの灯りの中にもいるのでしょう。ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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これまでに女王陛下やハリウッドセレブを含め数千万人の客が訪れたという、香港を代表する名所。
1976年に開店しましたが、これを立ち上げたのは翌日以降マカオでさんざんその存在を体感するマカオのカジノ王、スタンレー・ホーだそうです。
商才と財力がある人の行動力は本当に凄いですね。。
そんな幾多の人々の訪問を受け入れたであろう対岸の桟橋から、専用の船に乗り込みます。ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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レストランまでは3分ほどで到着。
全体が3階建てで、さらに中央に楼閣のようなものが乗っかっています。
見るからに、浮いている感じはなく水の中に根を生やしているように感じます。ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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内部には、これでもかというほどの龍のオブジェ、そして壮麗なタイル張りの絵画など、中国人が「豪華」そして「縁起が良い」と思えるものばかりが並んでいます。
ちょっと作り物感が強すぎて、苦笑い以外の感想は出なかったですけどね...ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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ツアーでは通常のコースとデラックスコースがあったのですが、事前にここの料理の評判を見てさしたる期待をしていなかった(笑)我々は、スタンダードコースを選択。
ツアーの多くの人がデラックスコースを選び、2階の高級そうな入口のレストランの中へ消えていきましたが、帰りのバスの中で漏れ聞こえてきた言葉によれば「いまいち」ではなく「いまさん」だったそうですww
こちらは、3階のスタンダードコースで通された一角。
照明は派手ですが、まあ特筆することはないかな。ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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で、スタンダードコースで出てきたお料理ですが、
・茹でたエビ(普通)
・玉子スープ(普通)
・ちょっと辛いイカの炒め(なかなか)
・魚のソテー(いまいち)
・白菜の煮浸しみたいなやつ(普通)
・酢豚(なかなか)
・チャーハン(いまいち)
・マンゴープリン(普通)
ということで、感想としては「いたって普通」。
正直、バーミヤンのほうが味が日本人向けになっているだけ美味しく感じます(笑)。ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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まあこれも一つのアトラクション、と割り切って食事を自分たちなりに楽しみ、あいた時間でいろいろ探検。
入口の龍は目が赤く光っています。寝不足なのかな(笑)。
龍の配置や建物のつくりなど、随所に風水の概念が取り入れられているようです。ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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フローティングレストランという事で「どの程度揺れるんだろう」と事前に気になっていましたが、実際に乗っかってみるとここが浮いているという事が全く思い浮かばないくらい、実にどっしりと安定しています。
実際に行った日が天候が良かったからかもしれませんね。ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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まあ、最初から期待していなかったので「なるほど、評判通り」と思いながら食べ、世界観を十分に楽しみました。
料理の質からして再訪はないですね、正直。
これが人生最後のアバディーンかな、と思いながら、高級そうなマンションを見やります。
(こういう事を考えた後に限って、出張とかでまた訪れるとかあったりするんですよねw)ジャンボ キングダム (珍寶王國) 中華
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食事が終わったころにはもう21時過ぎ。
バスはアバディーンからまっすぐ高速道路を使って北上し、ものの数分で香港島北部へと戻りました。
走りながらなのでだいぶぶれてますが、車窓の右側に見えていたのは「ハッピーバレー競馬場」。
今や香港競馬の国際的な窓口はシャティンに移りましたが、今でもこちらでは地元競馬が開催されているようなので、次来た時にはぜひ行ってみたいですね。ハッピーバレー競馬場 (跑馬地競馬場) カジノ・ギャンブル
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21時半前に、集合場所と同じカオルーンホテルにて解散となりました。
ただ、正直お食事が物足りなかったので(笑)、妻と相談して街歩き続行。
尖沙咀の繁華街のちょっと裏側にある、スイーツの名店「許留山」の支店へと滑り込み、名物のマンゴーセットで不満そうな腹の虫を強制的に黙らせました。
2人で分けたので量はちょっとずつでしたが、手前のマンゴーと白玉のやつとかはフレッシュな酸味と甘味が非常にバランスよく口の中で踊り、さすが香港を代表するスイーツの名店である事を再認識。
大満足で、ホテルへと歩いて戻りました。
明日は、ホテルと食事を堪能した後、早くも香港を後にしマカオへと向かいます。
(2日目へと続く)許留山 (尖沙咀樂道店) カフェ
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