駆け足ヨーロッパ（？）vol.9　ヨルダン・ペトラ＆帰国便　(２０１６年８月）

2016/08/06 - 2016/08/17

２０１６年の夏季休暇を利用して、ヨーロッパを旅行しました。

この年から８月１１日が祝日（山の日）に制定されたことで、職場の夏季休暇期間が従来の年より長めになったので、より遠いアフリカなどの未訪問国へ行く事もできたのですが、ヨーロッパにも未訪問国が結構残っており、その中でも西欧と違って三連休程度の短期では行きにくく、できれば夏場に行きたい東欧方面の国を多めにチョイス。

１２日間で訪問国数が９か国と、弾丸旅行と言うには(欧州ですので）中途半端な数ですが、毎日異なる国に滞在するという少し駆け足な旅となりました。

９カ国め、今回の旅最後の訪問国はヨルダン。
厳密にいうと初訪ではないのですが、前回は２００８年にシリアからイスラエル、エルサレムからアンマン発のエミレーツに乗る為に、それぞれ陸路で抜けるのに通っただけでした。

それでヨルダンを「コンプリート」とするには消化不良な事、ペトラに行きそびれた事に加え、年末年始の旅行で使用したヘルシンキ発のチケットの未使用分でブダペストまで飛んで、帰国便を、必要マイル数の引き上げが決定しているアメリカン航空の中東発ビジネスクラスの片道特典（３万マイル）を利用したかったので、旅の最後をヨルダンとしました。

エリア ペトラ(ヨルダン)

• 旅行の満足度: 5.0

アテネからエーゲ航空９４０便でアンマンへ飛びます。

ブルガリア・ソフィアからの乗り継ぎ時間が４５分しかなかったので、ちゃんと乗り継げるかどうか少し心配していたのですが、パスポートコントロールも無いので余裕で乗り継げました。

この便は、エーゲ航空のシルバー会員に２回分与えられるアップグレードクーポンを利用して、ビジネスクラスにアップグレードしました。

クーポンを利用してアップグレードすると、特典航空券扱いとなって、マイルが加算されないのですが、会員ページの「Claim missing miles」から申請すれば元の予約クラスのレートで加算されます。
私の場合、申請した時に「あなたのリクエストはrejectされました」みたいなメッセージが返って来ましたが、週末の間何もせずに放置していたら週明けに加算されていました。

ちなみに運賃は、ソフィア～アンマン通しで片道６８ユーロと、ＬＣＣ並みかむしろそれ以下とも思える安さ。

ただルールが変ってしまい、これぐらいの安運賃からのアップグレードがもう出来なくなってしまったのはとても残念(>_<)。

今回の旅行で、エーゲ航空のフライトを４区間（ＫＲＫ～ＡＴＨ～ＳＫＧ/ＳＯＦ～ＡＴＨ～ＡＭＭ）利用したので、シルバーからゴールドに昇格する為に必要なマイル数が１年間で４８０００マイルから２４０００マイルに引き下げられました。

機内食はワンプレートですが、なかなかのお味でした。


アンマンへはほぼ定刻の、午前２時頃に到着。

午前３時発の空港バスとタクシーを乗り継いで、ペトラ行きのバスが出るアブダリのＪＥＴＴバスのオフィスへ。ここで６時までオープン待ち。空港バスが３時の次は７時まで無いらしいからしょうがない。

ここで夜明かしする事に治安面の不安は感じなかったけど、向かいの売店の兄ちゃんが「お～い、こっち来いや～」と声を掛けてくれたのはありがたかった。
やっぱり欧州とは違うな。

何事もなく、夜が明けました。

欧州とは違った夜明けの風景。

６時となり、オフィスがオープン。
予約はしていませんでしたが、６時半発のペトラ行きのチケットを無事購入。往復２０ディナール（ＪＤ）。

定刻を少し過ぎた頃、半分弱の乗車率でバスが出発。
しばらく走って、また別の場所（たぶん７ｔｈサークル）のＪＥＴＴのオフィスに停車。
そこで新たに乗客を拾って、ほぼ満席になった。

３時間半でペトラ遺跡の入口前の駐車場に到着。

５０ＪＤという高価な入場料を払って、炎天下での散策がスタート（笑）。

トリクリニウムとオベリスクの墓。

ひとつの建造物のようで実は、下の部分がトリクリニウム（古代のダイニングルーム）、上の４つの尖塔がある部分がオベリスクの墓と、それぞれ別々の建造物。

トリクリニウムで死者のための食事の儀式が行われていたという事なので、役割は一体なのかも。

ここからシーク（峡谷）へと入ります。

有名な「エル・ハズネ」まで約１．２ｋｍほど続きます。

あと少しで…

エル・ハズネに着きました。

中を覗いてみましたが、特に何も無さそうでした。

とにかく、観光客が次から次へとやって来るので、とっとと先へ進みます。

隣にも風化した神殿がありました。

この辺りは岩盤が柔らかいので、彫り易いのだとか。

岩窟墳墓群。

神殿のような彫刻が施されています。

ローマ円形劇場

体力温存のため、近くまで行かずに遠くから（笑）。

王家の墓

ここも同じ理由で、近くまで行かず。

列柱通り。通りの先に凱旋門が見えます。

見えている階段を上ると大神殿です。

体力の温存温存。

と思いましたが、素通りばっかりするのもアレなので、上ってみましたf^_^;。

凱旋門

カスル・アル・ビント

こちらの神殿は保存状態が良くないようです。

日本で毎年必ず起こる程度の大きめの地震でもアウトのような気がします。

これから大変な道のりですが、この先にあるエド・ディルを目指します。

坂だし、暑いし、日陰は無いしなので、飲料水は必携です。

３０分ほど歩いたところで、突然エド・ディルが姿を現しました。

あ～、着いた。

国旗が掲げられたところが、ヨルダンいちのビューポイントらしいのですが、もう余力が残っていません^^;。

登らなくても眺めはさほど変わらないような‥。

この先は、かなりの高さの崖になっています。

エド・ディルの真ん前に、洞窟を利用したカフェがあります。

ここでレモネードをオーダー。
1杯３ＪＤというウルトラツーリストプライス（お釣りが無いとかで、実際の支払いは４ＵＳＤ）ではあるけど、ロケーションと、歩き疲れてヘトヘトだったのとで生き返った気分。

何たって、持ち物全部背負ってここまで来たんでね。

ペトラどころかヨルダン入国自体０泊の行程。
荷物を預けられる場所が見当つかなくて、インフォメーションでツーリストポリスを交えて相談してみたけど、そういうサービスをしてくれる所は無いらしい。

自分と同じ境遇のドイツ人が、荷物を持って近くのホテルに入って行ってはそのまま出てくるのを繰り返していたので、おそらく断わられていたのだろう。

そこらへんの売店にチップを払えば置かせてもらえるのかもしれないけど、チップだけ取ってあとは放置されそうな気がしてしょうがないので、しんどいけど持ち歩くことにした。

今思えば、アンマンに用が無かったのなら、空港からレンタカーにすれば良かった。

下山する前にエド・ディルを目に焼き付けて

険しい道を下りて行きます。

なんとか少し余力が残っているので、王家の墓へ行ってみます。

エル・ハズネに似た形をしています。

こちらは「壷の墓」と呼ばれているそうです。

壷の彫刻が見られるそうなのですが、よく分かりませんでした。

中に入ってみました。

中を見てみたかったというより、人の少ない日陰で休みたかったというのが大きいです。

そろそろ戻りますか。

最後にエル・ハズネを目に焼き付けて、ペトラ観光終了です。

ペトラからの帰りのバスは、出発した場所とは異なる訳の分からない駐車場が終点。（後から知ったのですが、ＪＥＴＴバスのオフィスの裏だそうです。）

タクシードライバーが一斉に群がってきましたが、ここがどこだか分からない素振りだけは絶対に見せないようにしていたので、簡単に振り切ることができました。

目指す場所は、シメサニにあるル・メリディアン。
クィーン・ヌール通りを通る空港バスがホテルの前あたりに停まるらしい。
幸い地形がフラットではないので、目印がすぐ見つかって、あとはただその方向へひたすら歩くのみ。１５分ぐらいで写真の場所に着きました。

停留所を示すサインなどは一切ありませんが、旅行者然して待っていれば、ちゃんとバスが停まってくれるはずです。（待ってる間は不安でしたけど）

空港に到着。

ここから関空まではビジネスクラス。
あるはずの専用チェックイン・カウンターが見当たらないので、近くにいた職員に場所を尋ねると、あっちの「オフィス」だという。
出発ロビーの一番隅っこの方に、専用のチェックイン・ルームがあった。

チェックイン後、専用レーンを通ってセキュリティチェック＆出国。

RJのホームということで、ラウンジに少し期待していましたが、ミールの品揃えは乏しかったです。

あと、BFタイプの変換プラグが無いとスマホなどの充電が出来ないようで、不便に感じました。
ただ多くの日本人の場合、トランジットでアンマン空港を利用される方はほぼいないと思いますので、これは大した問題ではないかと。（目的地がヨルダンであれば、プラグを持参しているものと思われますので。）

ドーハ行きRJ650便。

シートは短距離路線用。
USBポートが付いているので充電可。

朝食。これで全部です。
飛行時間が短い深夜便なので、こんなものでしょうか。

アンマンをほぼ同じ時間帯に出発するバンコク経由香港行きというのもあって、そちらも利用できたのですが、B787ならそちらにしたのですが、A330だったのでドーハ経由にしました。

QRの方が無難なような気がします（笑）。

ドーハ到着。

沖止めなので、ターミナルへはビジネスクラスの乗客専用のバスで。

とにかくシャワーを浴びたいので、あまり時間はありませんが、アル・ムルジャン ビジネスクラスラウンジへ。

今回が最後になるかな‥
それともカイロ発券に走るか。

ドーハからはQR816便で香港へ。

予約した当初、使用機材はA330となっていて、「重要な路線なのに、何故いつまでもA330?」なんて思っていたら、数ヶ月前にB787に切り替わりました^ ^。

シートは独立タイプのシート。

A330の独立タイプでないシートしか乗った事が無かったので、やはり嬉しい♪

バルサの選手達が出演する機内安全ビデオ。
写真は、救命胴衣を着けたスアレス。

噛みちぎって破裂させるとか‥


さすがにやらないか（笑）。

朝食はオムレツにしました。

１０時間近いフライトにもかかわらず、機内食サービスは朝食のみ。（同じ時間帯の羽田便もそうらしいですね。）

希望すれば軽食のオーダーができるので、メニューを見てflied noodleをオーダー。

到着前にノンアルコールのカクテルもいただきました。

香港到着。
アンマンで預けた荷物をピックアップするだけの為に一旦入国、そして即出国（笑）。

職場へのお土産を買って、ここも人生最初で最後になるであろうキャセイのラウンジへ。

ヌードルバーで坦々麺をオーダー。

ゴマがよく効いて旨いです。

関空へはCX566便で。

特典の予約が完了してすぐに、HPで座席の指定をしたところ、レイアウトがフルフラットタイプのレイアウトになっていました。
ですが、機材変更の多い航空会社との事で、乗ってみるまで安心できませんでした（笑）。

予定通りフルフラットでひと安心。

横になって寝るには、あまりにも短い飛行時間ですが、リージョナル用のイ◯チキくさいシートよりは、よっぽどマシなような気がするのですが。

シートベルトサインが消えると機内食サービス。

こんな深夜に食べるのもアレですが、関空に着いたらエクストリーム出社、そして出社したらいつものようにランチ抜き。なので時間帯は気にせず食べられる時に食べられるものは食べます(^_^;)。

チョイスは中華（チキンだったかな？）。久々の白飯が嬉しい♪

関空にはほぼ定刻に着いて、毎日異なる国を周る夏休みの旅は終わりました。

アジア＆ヨーロッパのすべての国を周るというのが私の当面の目標なので、今回でかなり前進したのではないかと思います。

この旅行記へのコメント （4）

• tanupamさん 2017/02/07 12:38:40

  ようやく完成〜〜〜

  ぶんさん
  
  
  こんにちは
  長旅の旅行記、ようやく完成ですね・・。
  
  短期間で各国まわる旅をしたことないので、やっぱり
  駆け足になるんですかねぇ。1週間もあれば夏休みに
  こんな旅もしてみたいものです。
  
  ところで、ペトラも機会あれば・・なんて
  狙っているところなんですけど、やっぱりきついんで
  すか？？
  
  体力ありあまる・・と思えるぶんさんでさえ、体力温存
  と言っていますから、相当きついんじゃないかと思うん
  ですよね。暑さと、炎天下、とてもじゃないけど、遠く
  から見ておしまい、になってしまうかも。でも、この風景
  インディ見るように行ったみたいものです。
  
  
  tanupam

  ぶんさん からの返信 2017/02/08 01:02:13

  RE: ようやく完成〜〜〜

  タヌさん、こんばんは
  
  訪問国数を稼ぐような旅になったので、旅行記の本数も多くなってしまいました。
  オフ会までに完成させるつもりでいましたが、完成できず＆オフ会も参加できずで(>_<)。
  
  私も、４トラベラーの皆さんに触発される形で、１日１か国ペースの駆け足旅を
  するようになりましたが、どうやら私には忙しい旅行は向いていないようです。
  体力的な部分は全く問題ないのですが、脳ミソがついて来れないというか・・。
  「一体、何やってたっけ？」みたいな。
  だから、書き終えるのに半年近くかかったのかもしれません。
  
  
  ペトラのベストシーズンって、いつ頃なんでしょうねぇ。
  年がら年じゅう暑い訳では無いようなので、特に暑そうな時期さえ外せば大丈夫かと。
  年末年始のあたりだと、むしろ寒いぐらいだと聞きます。
  
  帽子も被らずに持ち物すべて持ち歩くとか、私の場合は明らかに無茶です（笑）。
  
  
  ぶん

• Siさん 2017/02/04 09:29:47

  同じ時期に同じルート!!

  >ぶんさん
  
  いつもお世話になっています！
  拝見しておりましたら、同じような時期(1日違い？)に同じようなルート(アテネルート)を通っておられたので、ビックリしました!!
  
  私はいろいろ失敗でぺトラの一番奥（エド・ディル）まで行けませんでしたが（しかもロバを使ってました💦）,
  あの猛暑の中, 荷物を担いでエド・ディルまで行かれたのですね(^^;
  すご過ぎます!!
  
  今後ともどうぞよろしくお願いします。
  
  ysi

  ぶんさん からの返信 2017/02/04 13:47:19

  RE: 同じ時期に同じルート!!

  ysiさん、こんにちは。
  
  こちらこそ、大変お世話になっています！
  
  かなり近い時期にアテネから入られたのですね。（ちなみに私は８月１５日がヨルダンでした）
  帰国便までの間にクウェートをネジ込んでこられるあたりが ysiさんならではでしょうか。
  
  ○○が見たくて行く国へ行く場合、見たいものは確実に見て帰りたいので、見逃してしまうリスクの高いスケジュールは怖くて組めないです。
  エド・ディルは意地で行きました（笑）。
  
  今回の旅行であらためて、ysiさんのような訪問国数が旅行日数以上になるような弾丸旅行は、のろまな私には向かないなと感じました。
  
  私も当面の目標として１００か国訪問を目指しており、今日現在７１か国（カウントするには微妙な国が別に４か国ありますが、含みません）となりましたが、この先も自分のペースは守って行きたいと思います。
  
  今後とも宜しくお願いします。
  
  ぶん