2016/08/05 - 2016/08/06
192位(同エリア746件中)
まりも母さん
「良く行くね~」と言われる位 「山登り苦手」と言いつつも山ばっかり行ってます。
自分の足で行かないと見られない景色・探せないお花を見る為です。
今回は、1泊で 東北へ。
月山に登る計画を立て 月山のついでにもうひとつ・・・と手軽な登山が楽しめる“蔵王”に行ってみる事にしました。
天気と相談しての行き先だったので、晴れだからこその「蔵王」
バッチリ御釜の美しい景色が見られました。
今年初のコマクサにも出会え 手軽な登山ながら、なかなかの充実度でした。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
私は 八ヶ岳に行きたいと思っていました。
ダンナは 白馬岳を候補に出してきましたが、これは断固却下。
だって、登りはそれなりにキツイ 山小屋は ドボントイレ・個室無しで来た順男女同室の詰め込み・お風呂無し・・・私には、刑務所1泊の方がマシだと思える厳しさ。
まだ、そんな山小屋でもOKな根性は 芽も出てませんから・・・。
でも八ヶ岳もどうも天気が安定しない。
と、いう事 で 東北方面に1泊で
「月山登山」がメイン・前日に軽く蔵王登山の旅となったのです。
さすがに、高速道路利用でも蔵王までは3時間半はかかります。
早起きして、朝ごはんは車内で済ませ 安達太良SAまで進んできました。
天気は快晴!関東も東北も猛暑の予報です。 -
安達太良SAを出発すると、高速道路からも昨年登った安達太良山が良く見えました。
そのまま北上して “蔵王エコーライン”に入ります。
エコーライン周辺には温泉地も多く、そのあたりの素敵な温泉宿か食事の美味しいペンションにでも泊まりたかったのですが~。
登山優先のダンナに「蔵王から月山までは車で1時間以上かかる」と言われ
お泊りは月山登山口直前の場所になりました。 -
エコーラインを上がると 木漏れ日の景色に。
まだ 午前も早い時間なので、車は少ないです。 -
途中、道路の左側に滝が見えました。
“三階滝”落差181mもある大きな滝ですが、滝見台の三階滝展望台へは寄りませんでした。
道路脇に一瞬車を停めての撮影です。(ズームしてあります) -
エコーラインには所々展望台がありますが、今日はちょっとの登山とは言え
あまりゆっくりもしていられないので、いちいち寄る事はしません。
でも ここは景色が良さそうなので、車を停めてみました。
“駒草平展望台”の駐車場です。
駐車場には トイレの建物、道路の反対側には売店がありました。 -
売店脇から入る 駒草平の様子。
先の方に展望台がありますので、そこまで歩いてみます。 -
柵の中 あちこちにコマクサが咲いていました。
ちょっと白っぽいピンクのコマクサ。
スモーキーグリーンの葉っぱとの色合いが大好きです。
今年は 見る事もないと思っていたので 会えてうれしかった! -
展望台からは“不帰滝(かえらずのたき)”が見えました。
高さ97.5mで御釜から流れる水がここから滝になって落ちているのですって。
名前がなんか恐ろしいですが、
>滝の名前の由来は
その昔 ここに鬼ばばが住んでいて 登って来る男どもを捕まえて生き血を吸ってはこの滝に落としました。
そこで、あの山へ行った者で帰って来た者はいないということから
「かえらずの滝」と呼ばれるようになったという説と、
訪れる人が帰るのを忘れて見惚れるという説があります。
なんだそう・・・。
東北 鬼婆伝説多いですな。 -
駒草平の崖の先まで行かれるようになっています。
柵の内側も溶岩の穴だらけの石がゴロゴロで、少々歩き難いです。
先端からの眺めは 想像通り。
そこまで行かなくても展望台から見える景色と変わりません。 -
ヤマハハコがきれいに咲いていました。
-
車に戻り エコーラインから続く“蔵王ハイライン”で行かれる所まで車で行きます。
ハイライン料金所手前に 白骨樹が並んでいました。
結構好きな白骨樹の景色。 -
蔵王ハイラインは料金540円で2.5キロ。
冬季として11月上旬~4月下旬は、閉鎖されます。
2.5キロで すぐに終わっちゃうのですが、その先の駐車場は無料なので、まぁ駐車場代込みって感じですね。
駐車場の前には蔵王山頂レストハウス。
食事やスナック、お土産売り場があり、トイレもあります。
ここで、靴を履き替え、一応トレッキングスタイルで歩きます。
私は、今日は、登山靴ではなく、トレッキング用のスニーカータイプで。 -
レストハウス前から見える蔵王山。
「山頂レストハウス」だけど、ここが一番高い場所ではありませーん。
蔵王山と言う名前のひとつの山ではなく
蔵王連峰の事で、最高地点は“熊野岳”(1841m) -
レストハウス脇の茂みにもお花が色々。
オンタデの雌株のようです。
この植物は、雄株は白っぽい花ですが、雌株は実が赤みを帯びるのでピンクに見えるらしい。
イワタデとかミヤマイタドリという別名もあるので、違う植物かと・・・ややこしいです。 -
レストハウスの後ろ やや高い場所にお社が見えます。
あそこまで上がってみよう。
帰りに寄ってもいいのだけど、帰りだと面倒で行くのをやめそうだから。
この びみょ~~な登り坂・・・数年前までの私だったら 行かなくていいや~と思ってましたね。 -
上がった先には“刈田嶺神社(かったみねじんじゃ)”の奥宮があります。
ここへ来る途中の遠刈田温泉に里宮があるそうです。
今日、明日の登山の安全を願って お参りします。 -
この小高い場所は、刈田岳山頂(1758m)
御釜も上から覗けます。 -
山頂には いくつもの石積みが。
山ではケルンと言いますが、この神社敷地内では、どういう意味で積まれているのだろう??? -
神社のある刈田岳を下りて レストハウス後ろの御釜展望台へ。
観光客の人が一番集まる場所です。
サンダルやヒールでもここへは来られます。
今日は エメラルドグリーンの御釜がすばらしくきれいに見えます!
私たちは ここから 御釜を脇に見つつ 馬の背を歩いて 蔵王連峰最高峰の“熊野岳”まで行ってみます。 -
馬の背に入ると御釜の反対側は こんな草と石の景色。
草の中にはお花が咲いているのも見えます。 -
振り返って 刈田岳から続く登山道。
この先は 御釜の脇を歩く尾根道で 御釜側が宮城県、反対側が山形県になっているようです。
ロープが誘導のように張られた場所を進むと 御釜が正面に見える場所まで行かれます。
そこまで歩く観光客の方も居ますが、先ほどの展望台で帰っちゃう人の方が圧倒的に多いみたい。 -
今日は本当に天気が良くて 御釜の緑、空の青とすばらしい景色。
仙台在住の友人も 3回御釜に来たけど ちゃんと見られたのは1回だけ、と言ってた。
ガスが出て良く見えないって事も多いらしいです。 -
御釜の水辺をズームして撮ってみます。
この色からも判るように 強酸性で中に生物はいないそう。
最深部で27mほど。
そうそう、まりも母のカメラ2週間の入院で無事戻ってきました。
でも、微妙にズームの調子がおかしいのだな・・・ズームリングの動きが変だ。 -
馬の背を歩きつつ 御釜を見ます。
御釜展望台から馬の背の初めの方は、観光客も多いからか ロープが張られていましたが、
先に進むとそれは無くなり がっけっぷち状の場所から御釜を覗く事ができます。
結構下に切れ落ちているので、うっかり落ちたらタダでは済みません・・・。 -
更に進むとガレ場の坂道もでてきます。
丸太の杭がずっと続いていますが、
これは、降雪期の道しるべ でしょうかね? -
坂を登りつつ、上から御釜を見ます。
なかなか迫力のある景色です。 -
“熊野岳分岐”に差し掛かりました。
ここから左へ緩く登れば熊野岳山頂。
右へやや急な道を登ると先に“熊野岳避難小屋"が見えます。
遠回りコースで、避難小屋まで登り 稜線を歩いて熊野岳山頂へ向かう事にします。 -
イチオシ
分岐のあたりから 歩いて来た道と 御釜を望みます。遠くに刈田嶺神社が、ポツンと見えます。
-
御釜の北側斜面。
いろんな色の山肌が見えます。
赤っぽい所、白い所、茶色、黄色・・・。
火山性の噴出物でこんな色になるのかなぁ。
“馬の背登山道”は 水蒸気噴火の想定火口域に含まれていて
熊野、刈田両岳の中間部分には 突然 噴火に見舞われた際に身を隠す建物などがないことから 通行止めとなっていました。
緊急避難路が 一応整備された事から 平成28年(2016)7月1日に規制解除され
通れるようになったばかりなのです。 -
ガレ場の足元にコマクサが咲いていました!
これは、自然に育っているもの。ここに一株だけありました。
踏みつけないように、周りを石で囲ってあるのは、登山者の心遣いでしょう。
ちょっと崩れた所があったので、私も石を積んで直しておきました。 -
こんな石がゴロゴロの場所にもお花は咲いているのです。
カンチコウゾリナ
大きなタンポポみたいな花です。 -
シロバナトウウチソウ
白いネコジャラシ的な花が咲きます。 -
赤い花のシロバナトウウチソウもあるのですが・・・これはカライトソウなのかもしれない・・・。
赤みの強いシロバナトウウチソウっても実際、あると聞くし~。
ほらね~ 植物の正確な見極めはめちゃ難しいのよ~。 -
今日歩く登山道で一番の急登(笑)
熊野岳に近い方の道を行けば 楽なんだけど
避難小屋が変な造りっぽくて それを見たくてわざわざ急な道を行く まりも母・・・自分 成長したと思う。 -
石で囲われた“熊野岳避難小屋”
コンクリート造りだから景観的に石で覆ったのかな。
通年利用可能 素泊まり無料(トイレ、水場無し!)
中には ストーブ、黒電話(通じているかは不明)それに中身不明のペットボトル、粉ミルクっぽい缶が置いてありました。
粉ミルク・・・非常用?たしかに栄養価があって、消化も良さそうだが・・・。 -
稜線を進んで 熊野岳山頂へ向かいます。
途中には 石で出来た橋のようなもの
この石碑群など、なんじゃ??と思うものがいくつかありました。 -
そして見えてきたのは“蔵王山神社”ここが、山頂です。
鳥居の間は狭い石積みの通路で そこを進むとお社の前に出ます。 -
周りを石垣で囲まれた、小さなお社
お山の神社では いつも登山の無事をお願いします。
前にもうひとつ 避難小屋っぽい建物がありました。 -
熊野岳山頂1841mからの景色。
-
夏だから はっきりとは見えないけど 晴天の空の下 良い眺めです。
ここで、お弁当にします。
ちょうどお昼の時間なので、ランチの人も沢山いました。
見渡す限りの青空には ノスリが何羽も飛んでいました。 -
かなりボロボロになった木標は 「熊野岳」と書かれた柱。
その左側にある白い柱が三角点。
手前の頭が赤い石柱は何の印なんだろう?? -
その脇に更に怪しげなお地蔵様・・・。誰かが奉納したのかしら?
アルミ製の「熊野岳」のプレートは、劣化はしなさそうだけど、なんか~味が無いというか、つまらないと言うか・・・。
だってアルミって軽いじゃん。
山名が石に刻んであるものとか 三角点の標石は重くて「苦労してここまで担ぎあげたのだなぁ」と思うと感慨深いものがありますが、
アルミならザックにくくり付ければ 楽々持って来られるもんね。
ありがたみが薄い感じが・・・。 -
お弁当も食べたし、景色も堪能したので 下山です。
下山は 行きに通らなかった楽な道を降ります。
蔵王は活動中の火山なので 注意書きがあちこちにあり 最短避難路の案内などもありましたね。 -
歩いてきた馬の背をまた戻ります。
-
日が高くなるとさっきより白っぽく見えるような。
季節やお天気によっても色が変わって見えるのだそう。
御釜は“五色沼”とも呼ばれるのは、なるほど~って事です。
レストハウスに戻り 夏の登山のお約束、今日もソフトクリームを食べましたー。
で、車に戻って 本日のお宿へ向かいます。 -
蔵王エコーラインを降りて、山形市内へ近づくと ぐんぐん暑くなるのが判ります。道路際の温度表示が36℃!
いやぁ~今日の下界は暑かったのだねぇ。
そりゃ~日差しの中を歩いて もちろん汗だくですが、気温36℃とかよりは快適だったと思う。 -
今日のお宿は、月山登山口のすぐ近くにある “ロッヂやつなみ”
建替えて12年経っているそうですが、なかなかきれいです。
しかし・・・来るまで「ロッヂなつみや」だと思い込んでいた・・・。
ご家族経営のこじんまりした居心地の良い民宿っぽいロッヂです。
山小屋よりは ずっと快適だと思います。 -
お部屋は6畳にロフト付き。
ただし、ロフトにあがるはしごは外してあったので、上がれません(はしごがラックに結んであった)
民宿タイプなので、お布団は自分で敷きます。
ちょっと敷き布団が固かったな・・・(西川製だったが)
今日、最初の到着だったみたいで 空いてる内にと お風呂を勧められ
汗だくだったからまず、お風呂でさっぱりさせてもらいました。
お風呂は男女別で。
男風呂の方が、やや広いらしかった。
女性用は洗い場3人分、3種類のシャンプー・コンディショナー・ボディーソープ。メイク落としもありました。浴槽は2人は入れる位かな。
温泉ではなくて、月山の伏流水を沸かしたものだそうです。
改装したばかりみたいできれいでした。
タオルは出ません。脱衣場には ドライヤー、麺棒・化粧水などはありました。 -
2階の道路際には、テラスルームみたいなのが。ここ、喫煙室にもなっているようでした。
日当たりが良すぎて 暑くて この時は中に居られない位でした。 -
ロッヂやつなみの前から見る月山方面。木が邪魔で、良く見えないけどね~。
-
夕飯は、吹き抜けの明るい食堂で18時から。
お宿の方が部屋に声かけして知らせてくれます。 -
豪華ではないけれど、手作りの心のこもったメニュー。
鮎の塩焼き、すき焼き風の煮物、くらげ・きゅうりの酢の物などなど。
どれもおいしかった。
月山地ビールというのもありました。
他のお客さんが 結構飲んでいましたが、見た目かなり黒っぽかった。
黒ビールが苦手な私は、味が判らず、スーパードライにしちゃった・・・。 -
後から お澄ましが運ばれました。
このあたりで取れる、月山筍(多分)が入っていました。
ネマガリダケという笹の筍で、5月~7月位しか採れないらしい。
当然、熊も大好物で、採りに行くのも大変なのだとか・・・。
ご飯は自分でよそうので、お代わりOK。
と、言っても まりも母とダンナには おかずも多かったので、軽くよそった分で満腹~。
デザートのスイカは きっと山形産でしょう。
実が締まったあまーいスイカでした! -
玄関正面のフロントあたり。
お土産や お宿特製のTシャツが売られていて
Tシャツの柄は「オコジョ」の写真!お宿の廻りにも出現する事があるらしい。
会ってみたい~。まだ、見た事がないんだよなぁ。
今日は 平日だけど 月山登山の前泊の方が、6人グループ、2人組み 私たち入れて3組。
60代位のグループの方たちは食事後もお部屋で 飲み会延長だったみたいですが、午後9時にはぴったり静かになりました。 -
奥さん(お母さん)の趣味なのか、素敵なランプのオーナメントも飾られています。
-
日が暮れて、影となった窓からの山並み。
明日の天気は大丈夫かな?
登山に備えて、私たちも早めに休みます。
この続きは
山歩く東北の夏休み1泊 2日目 花見登山総集編!花一杯の月山へ
https://4travel.jp/travelogue/11160617
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