2016/07/09 - 2016/07/23
140位(同エリア155件中)
ミズ旅撮る人さん
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13年ぶりにインドへ行くことになりました。15日間という長い行程なので、前半はヒマラヤの西端、インドの北端に当たるラダックへ、後半は西の砂漠ラジャスタン地方へ向かいます。
7回目は、午後から上ラダックの観光に出掛けます。上と呼ぶのはインダス川上流だからで、方角的にはレーから見て南東になります。
ティクセ・ゴンパは丘全体に寺院の関連施設が広がり、そのすぐ下を通ると壮大さを実感します。
ダライ・ラマの訪問を間近に控えて、建物の化粧直しと滞在用の施設を建設したりと忙しいようでした。
おかげで、とても綺麗で新しい状態の寺院を見学することが出来ました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 航空会社
- エアインディア
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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-
レーの町の南の入り口には、きらびやかなチョルテンを中心としたロータリーがあります。
これを回り込んで、上ラダックに向かいます。 -
この辺でレーの町は終わりです。
上ラダックはインダス川の川幅が広く、比較的平地が広いので昔から栄えてきた地域です。
5,000〜6,000m級の高山に囲まれているとはいえ、緑の多い土地が広がります。 -
雪山が多く見られるようになりました。あの辺りは6,000mを越えているのでしょう。
正面に三角形に尖った山が見えます。おそらく6,123mのストク・カングリと思われます。
現在の標高は3,375mです。 -
雲がなければ、もっと雪が輝いて綺麗に見えるのでしょうが、雨は降らなくてもモンスーンの雲の影響を随分と受けているようです。
どこまでも抜けるような青空を期待する人は、モンスーンの始まる6月後半より前に訪れることをお勧めします。
7月は雲があるだけでなく、一日中、とにかく暑いです。
個人的な主観ではなく、ツアー全員、日向にはいられなくて、常に日陰を選んで立つ状態でした。
乾燥のおかげで汗だくにはならないものの、暑さに参ってしまう日々でした。
毎日、ホテルでの昼休みがあって本当に助かりました。 -
緑の絨毯が途切れるとすぐにこうした岩がゴロゴロの荒れた土地になります。
その厳格な区切りに自然の厳しさを感じます。
そうした中でも、ちょっと小高い丘があると、寺院が作られます。
今度の寺院は、キンキラキンで随分と新しいようです。 -
下層階はチベット様式ですが、上層階はピンクやメロン色の壁になっていて金色の屋根。
なんだか中国寺院みたいです。ラダックにもこんな建物が増えてくるのでしょうか。 -
まるで変電所のように、チョルテンが並んでいます。
やはり都会に来ると、眺めが違います。 -
見えました。ティクセ・ゴンパです。
こちらは寺院の横側です。この先で左に曲がって正面側を通ります。 -
ティクセ・ゴンパの裾野には、無数のチョルテンが並んでいます。
チョルテンの数は寺院の格式を表していると思います。 -
「ウェルカム トゥ ティクセ・ゴンパ」ここを左に曲がります。
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ティクセ・ゴンパへ上がる道の入り口には、真新しい立派な門が出来ています。
おそらくダライ・ラマを迎えるためでしょう。 -
門をくぐってから、画面の白い壁に沿って右から左に走り、ヘアピンカーブを曲がって少し上に来ました。
下に見える立派な建物は、ダライ・ラマの休憩用の施設です。 -
ティクセ・ゴンパの入り口です。あれだけ大きな寺院ですが、入り口は意外と小さいです。
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真新しいタルチョが綺麗です。
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第2の門が見えて来ました。
右手に見えているのは、ゴンパの中の東にあるチャムカンと思われます。 -
第2の門を入ると、地面に砂曼荼羅の下絵が描かれていました。
左の建物は売店とレストランです。 -
さあ、ゴンパに階段は付き物。もちろん、ここに見えるだけではありません。
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一番上の緑のテントのところまで一気に上ります。
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むくげが咲いています。その後ろには、ちょっと小さいリンゴが生っています。
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最近作られたチョルテンは、相当にきらびやかです。
かつてのチョルテンは、白く塗られただけのものでしたが、段々こうなっていくのですね。
モデルは、高僧を祀った室内に安置されているチョルテンの装飾です。
あちらは、銀細工と宝石でしたが・・ -
ここは花の多いお寺です。頂上までは、あと少し。
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ようやく頂上に着きました。眺めがいいので、みんな眼下を見下ろしています。
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う〜ん、すごい。登って来たかいが大有り。
こうして見ると、緑の部分に住んでいる人は少ないようです。
植物の生えることのできる土地が極端に限られているので、人は耕作には向かない土地に住んでいるのです。 -
頂上には、広めの中庭があり、途中で区切られた場所にカラフルな狛犬(?)がいます。
建物はお色直しを施されて、とても綺麗です。
奥の山吹色の建物はドゥカン、真ん中の茶色がゴンカン、手前の山吹色がドルマ・ラカンです。 -
中庭全景。ここで、ティクセ・グストルというお祭りが行われます。
チベット歴の12月18〜19日(10〜11月)に開かれる1週間のお祭りです。
最後の2日間にここで、仮面舞踊が行われます。 -
では、チャムカンに入りましょう。
こちらは、1980年に完成したばかりの新しいお堂です。 -
チャムカンの入り口に入る前から、ラダック最大のチャンバ(弥勒菩薩)像の横顔が見えます。(左端の赤いのがお堂の扉です)
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お顔が端整なことから、たいへん人気があります。よくわかるなあ。
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チベット仏教の本尊は、こうして1・2階が吹き抜けになっていて、仏様と真正面で相対することが出来ます。
これはすごい考え方だと思います。
日本だと、大仏の顔ははるか上にあって下から見上げるだけです。
僧侶なら膝間づいて人に近づくことが出来ます。
しかし、動けない仏像なら・・・人間が近づけばいいのです。
とても仏と人が近い、こうしたチベット仏教の考え方が大好きです。 -
1階はというと、チャンバの座禅をしている膝の上にカータ(白い布)がいっぱい。
他の寺のチャンバは、椅子に腰かけている像が多いのですが、ここのチャンバは座禅をしています。
それでいて、ラダック最大の高さ15mです。 -
チャンバの前には敬虔な信徒が座って・・・あらら観光客が座り込んでいます。
ここは、唯一座り込んで説明を聞くことのできる貴重な場所でした。 -
チャムカンの壁画は新しいのですが、完成度が高く、評価はいいようです。
仏を取り巻く動物たちは、神社の木鼻と呼ばれる部分によく彫られている象や獏に似ています。
神社のモデルはチベット仏教かな?
ちなみに象と獏の違いは、鼻が短くて牙があり、巻き毛なのが獏だそうです。 -
仏様の世界だけでなく、人間の世界も描かれています。
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これだけ豪華な飾りを身にまとっていて、それが完璧に似合う仏像はそうはいません。
しばし、その装飾の数々をご覧ください。 -
チャンバの冠は、五如来です。
それぞれの如来はまた精巧なトーラナ(門の意)に囲まれています。 -
衣装の地紋も素敵です。
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もろにブロマイドにしたらピッタリ。発想が古いかな?
チャンバの肩に青いひも状のものが垂れ下がっていますが、これは髪の毛です。
冠の下の青い部分も髪の毛です。
日本の菩薩像にも同じように肩に髪の毛が垂れかかっているものが見られます。
その毛先が跳ね上がっている様子が蕨に似ていることから「蕨手(わらびて)」と呼ばれています。(例:奈良中宮寺(伝如意輪観音)菩薩半跏思惟像) -
チャムカンの扉飾り。輪の部分が龍になっています。
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隣のドルマ・ラカンです。ここは小さなお堂で、壁一面に小さな仏像を納める棚が据えられています。
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ガラスケースに入っているので、反射してしまうのが困りもの。
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中央に安置されているドルマ(菩薩)像。
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奥の棚にもドルマ像。
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中庭に戻ります。
この狛犬、左右にいますが、どちらも毬のようなものを踏んでいて、日本のように片方は子犬ではないのです。 -
中庭を突っ切って、向こう側のドゥカンに入ります。
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ドゥカンの入り口は、どこでもこの壁画。
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ドゥカンは、古くてとても暗いです。でも、やはりどっしりとした落ち着きを感じますね。
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ちょっと不思議な場所に仏像があります。
ツェパメ(無量寿仏)とパンデン・ラモ?だそうです。 -
読経に使う太鼓は、上から吊ってあります。壁画は、意外と簡素な絵柄です。
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あまりいい絵柄がない中で、気に入った絵だったのに、端が欠けるってことはあり?
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このドゥカンが暗いのは、ちゃんと明り取りの窓があるのに、その前に他のお堂を建ててしまったからなんですね。
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そして、このタンカの列がなお一層、背後を暗くしています。壁画保存のため?
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ドゥカンの突き当りの棚には、小振りの仏像が安置されています。
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カータ(白い布)がたくさん捧げられているのがシャキャ・トゥパ(釈迦)とシャリブとモッガルプ(釈迦の弟子)です。
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まるで写真館で撮ったようなダライ・ラマの写真。
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この柱には、龍が巻き付いている絵が描かれているようです。
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五如来が守る奥のお堂はツァンカンです。
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これを見て、手前のドゥカンは、このツァンカンを守るためのお堂なのだと思いました。
本尊はシャキャ・トゥパです。 -
俄然やる気が猛烈に起きました。これはすごい。正に宝物館に来た気分です。
左がグル・リンポチェ。 -
狭いツァンカンの背面の壁は古い壁画でいっぱいです。
忿怒尊がメインなので、燃えている情景がちりばめられています。 -
様々な動物が描かれているようなのですが、ひょっとして地獄絵図なんでしょうか?
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シャキャ・トゥパの隣のチャンバ(弥勒菩薩)です。
なんて妖艶なんでしょう。口紅が似合い過ぎ!
だから衆生を救いに来るのに56億7千万年もかかるのでは? -
チューチグザル(観音菩薩)。なんで柱の向こうから撮らなかったのかな?
こちらは凛々しいお顔。似合いの一対(邪道)。 -
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バターランプの煤で黒ずんでしまったのが惜しいけれど、見事な曼荼羅と諸仏の壁画。
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左の仏様は、最高!
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こちらの壁画でも左の仏様に見守っていただきたい。
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これまでの絵とあまりにも違うので、ツァンカンから出たことはおわかりでしょう。
これは手前のドゥカンの壁画です。 -
悪くはないんだけれど、「本物」を見てしまった後ではね。
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イダム・ヤブユム(歓喜仏)3連続。
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ゴンカンです。こちらも細長いお堂の中にど〜んと立っています。
これはドルジェ・ジッチェ、ゲルク派の守護尊です。
このお堂の中の仏像はすべて顔を布で覆われています。
霊力が強すぎるので隠しているのだと言いますが、ティクセ・グストルの祭りの2日間は開帳されるそうです。
ドルジェ・ジッチェは水牛の忿怒面に9つの顔、36本の腕を持っています。
見えている顔は、本尊の頭の上にある8つの顔です。 -
ドルジェ・ジッチェの横から見ると、正面の顔が想像できる?
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ドルジェ・ジッチェの隣の忿怒尊です。
こちらも布で隠されていますが、何故か正面下部に黒い物体が突き出ています。
あらら、怒り過ぎて飛び出ちゃったのかな?誰、そこにカータを掛けたのは? -
こんなおチビちゃんたちまで、顔隠してるんだ?
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奥の壁にはとても古いタンカ(仏画)が掛けてありました。
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15世紀半ば、ティクセ・ゴンパの創建当時のものと思われる新グゲ様式の千仏画。
補修の仕様がないほどにボコボコになった壁ですが雰囲気はわかります。 -
ゴンカンは奥行きのないお堂なので、入り口から見てもドルジェ・ジッチェが目の前に見えます。
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タチアオイ・コスモス・ルドヴェキア・カンゾウが咲いていました。
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現在も改修工事が行われています。今頃は、すっかり新品同様になっていることでしょう。
左手下に、通って来た新しい門が見えています。 -
入り口近くの砂曼荼羅に戻って来ました。
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右が売店、正面がレストラン。近年では、インド人の観光客が増えているそうです。
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駐車場からティクセ・ゴンパを見上げてみます。
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全景が見られる場所を求めて移動します。ここがいいのですが、車が停められません。
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これは車窓からですが、やはりあの新しい門の辺りが絶景スポットのようです。
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みごとな堂宇です。日本の多くの寺のように平面的に広がる伽藍ではなく、丘全体を利用しているので迫力があります。
寺院本体は頂上だけで、周囲の建物は僧坊がほとんどです。 -
下の方に白い大きな建物があります。どれも白い建物ですが、目印は8つの並んだチョルテンです。
ここは、ドゥカン・カルボで、19世紀の建設。
中にはシャキャ・トゥパやチャンバの像があるそうです。
この建物の右側にゴンパに登る参道があります。 -
このチョルテンも新しく作られたのでしょうか。
次はシェー王宮に立ち寄ります。
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