茨城訪問2016①（鹿島神宮）

2016/01/09 - 2016/01/09

当初の旅の目的地：鹿島神宮に到着しました。

伊勢神宮、香取神宮と並び、明治以前に神宮と呼ばれていた
格式の高い三社最後の訪問地です。

奈良時代に編纂された常陸国風土記にも登場する常陸国一宮で、
武神の「武甕槌大神」が祭神として祀られています。
剣豪の塚原卜伝に所縁もあり、武道の神様として信仰されています。

エリア 鹿島(茨城)

• 旅行の満足度: 4.0

鹿島神宮駅で降りて、正面の坂を登り始めると大きな看板が目に入ります。
剣聖とも呼ばれる塚原卜伝の生誕地の看板ですね。

塚原卜伝の像 名所・史跡

塚原卜伝は、「真剣試合十九度、戦場働き三十七度、一度も不覚を取らず、矢傷六ヶ所以外に傷一つ受けず、立会って敵を討取ること二百十二人」と伝わる伝説の剣豪です。
剣豪将軍とも呼ばれる足利義輝や伊勢の戦国大名：北畠具教に、「一の太刀」と呼ばれる奥義を伝授したと云われています。

塚原卜伝の像 名所・史跡

坂を登り切った交差点を左に曲がって真っ直ぐ進むと、鹿島神宮の鳥居が見えてきます。

鹿島神宮 寺・神社・教会

重要文化財の楼門は、1634年に水戸初代藩主：徳川頼房により奉納されました。

鹿島神宮 寺・神社・教会

鹿島神宮、福岡の筥崎宮、熊本の阿蘇神社の楼門は、日本三大楼門に挙げられています。
先日の熊本地震で阿蘇神社の楼門が崩れてしまったのは、記憶に新しいですね。

鹿島神宮 寺・神社・教会

1619年に2代将軍：徳川秀忠により寄進された拝殿です。
まだ新年明けて約10日なので、お賽銭箱も初詣用の大きな仕様でした。
拝殿の奥には、幣殿・石の間・本殿が設けられており、4棟構成の社殿となっています。

鹿島神宮 寺・神社・教会

社殿の後ろに見える大きな杉が、鹿島神宮のご神木となっています。
樹齢約1300年の40Mの大杉です。

鹿島神宮 寺・神社・教会

社殿の斜め前に建つ仮殿です。1617年に徳川秀忠により造営されました。
こちらは旧本殿のご神体を一時的にお遷しした場所で、新社殿が完成するまでの間、仮宮として使用された建物です。

鹿島神宮 寺・神社・教会

奥宮に向けて真っ直ぐに伸びる奥参道です。
約300Mの直線で、5月1日にはここで流鏑馬神事が行われているそうです。

鹿島神宮 寺・神社・教会

神宮は、どこも大きな森に囲まれているイメージがありますが、
荘厳な雰囲気が漂っていて心が洗われる気がします。

鹿島神宮 寺・神社・教会

君が代に登場するさざれ石です。
こちらも各地の寺社でよく見かけますが、鹿島神宮のさざれ石が今まで見た中で
一番特徴的な形をしているように思います。

鹿島神宮 寺・神社・教会

奥参道のちょうど中間地点辺りに鹿園が設けられています。
神の使いということで、神鹿として大切にされています。

同様に鹿で有名な奈良の春日大社の鹿は、春日大社創建時に鹿島神宮の鹿が
連れていかれたそうで、鹿島神宮の鹿の子孫が奈良の鹿だそうです。
その後鹿島神宮の鹿は、何度か絶滅してしまい、現在の鹿は奈良から
連れてきた鹿だそうです。ややこしいですが、どちらも鹿島神宮の鹿の子孫と
いうことは変わりないですね。

鹿島神宮鹿園 動物園・水族館

奥参道の突き当りにある奥宮です。
こちらは現在の社殿が建てられる前に、本殿だった建物です。
1605年に徳川家康が、関ケ原戦勝のお礼として奉納したものが、新社殿造営に伴い、この場所に遷されました。

鹿島神宮 寺・神社・教会

奥宮の裏側。

鹿島神宮 寺・神社・教会

鹿島神宮の要石が安置されている参道入口付近にあるナマズ石です。
地震が起こらないように、鹿嶋明神が剣で大鯰の頭を押さえています。

鹿島神宮 寺・神社・教会

奥参道からも楼門がよく見えます。

鹿島神宮 寺・神社・教会

鹿島神宮前の通りには、神鹿の石像が飾られていました。

鹿島神宮 寺・神社・教会

鹿島神宮の神事一覧が描かれた、大きな看板の下に謎の石像が。
虎と布袋さん。何か意味があるのだろうか？

鹿島神宮 寺・神社・教会

鹿島神宮駅と鹿島神宮を結ぶ交差点付近に、大きな石製のサッカーボールが設置されています。
鹿島市は、鹿島アントラーズの本拠地ということで、アントラーズの歴史を刻んだ「鹿島アントラーズ栄光の碑」が飾られていました。

鹿島神宮 寺・神社・教会

鹿島神宮駅前から、東京方面行きのバスに乗って帰ります。

鹿島神宮駅 駅