2024/04/07 - 2024/04/07
153位(同エリア204件中)
赤い彗星さん
この旅行記スケジュールを元に
ネットで偶然に見かけた、2023年7月から一般公開が始まった鹿島海軍航空隊跡に関する記事。
廃墟好きの血が騒ぎ、これは早速行ってみなければと調べ始めたものの、場所が場所だけにどうやっても公共交通機関を使っては、行けなさそうということがはっきりしました。
そこで友人を誘った結果、友人家族と共に連れて行って貰えることになりました。カーナビの検索にも引っかからないスポットは、敷地が広々と開けていて、数十年という時間が遥かな時のようにも感じる基地跡でした。
- 旅行の満足度
- 5.0
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2023年7月22日8(土)から、一般公開が始まった鹿島海軍航空隊跡地にやってきました。
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営業時間は、週末だけの9:00~17:00。
平日は入場できません。入園料は、大人は1,000円。 -
駐車場横の自動車車庫の建物内に、受付と記念品などの売店を兼ねたプレハブの建物が建っています。こちらで入場料を払います。
横には、週末営業に合わせて開店する週末カフェも併設されています。 -
「映像研には手を出すな」という映画のロケ地のようで、映画で使用された道具が展示されています。
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人型ロボットだけど、モビルスーツでないことだけは分かる。。
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自動車車庫は大きな建物なので、大半のスペースは何も置かれていない廃工場のようにガランとしています。
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自動車車庫の外観。かなり年季の入ったトタン屋根の建物です。
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大山湖畔公園と鹿島海軍航空隊跡地の地図が貼られていました。
受付でも注意されますが、鹿島海軍航空隊跡地にはトイレなどはないので、入場する前に済ませておく必要があります。 -
小さな見晴らし台からの風景。
手前に盛り上がった築山と奥に鹿島海軍航空隊の本庁舎が見えています。 -
有料ゾーンに入場すると、すぐ目の前に鹿島海軍航空隊の本庁舎が建っています。
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本庁舎は戦後、昭和22年~平成9年まで、東京医科歯科大学付属霞ヶ浦分院として使用されていました。
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平成まで使用されていた建物という事で、建物内部もしっかりとしているように思えます。(勿論、一般公開前に整備はされたのでしょうが。)
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本庁舎の1階。左右に長い廊下が伸びています。
昭和時代に建てられた病院や公共機関の建物は、このような造りの建物が多いですね。 -
食堂を再現した部屋。
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先日開かれたアカデミー賞で視覚効果賞を受賞した「ゴジラ-1.0」は、鹿島海軍航空隊跡でも撮影が行われました。
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主人公の神木隆之介さんが乗る戦闘機の格納庫の撮影などが行われたそうで、試作機は開発されたものの終戦を迎えたため、幻の戦闘機と呼ばれている「震電」のコックピットが展示されていました。
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コックピット内部も見学出来ますが、コックピットに入るのは禁止です。
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1階と違って、2階は窓からの灯りも入らず、非常に暗い場所になっています。
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有料ゾーンに使用できるトイレはないけど、トイレ跡は残されています。
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中にも入ることが出来ますが、リアルに肝試しに仕えそうな不気味な便所跡でした。
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2階の各部屋には、廃墟をモチーフにした現代アートが展示されています。
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一般公開が始まってまだ1年経っていないので、展示物なども徐々に変わっていくのかもしれませんね。
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本庁舎を廻り込んで、次のスポットに向かいます。
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見学ポイントの一つに挙げられている二つに折れた電柱。
街灯用の電柱だったようです。 -
二つに折れた電柱横のコンクリート製のひょうたん池。
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本庁舎の裏面。出入り口のある表側は、古いけどまだ現役の建物にも見えるような感じでしたが、裏に廻ると一気に廃墟感が漂っています。
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本庁舎の裏側には、建物の土台跡が拡がっています。
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士官宿舎跡の遺構。海軍兵学校を卒業したエリート教官たちの住居跡です。
奥には学生舎跡もあり、志願兵や招集された学生などが暮らしていました。 -
本庁舎の裏側からの全景。戦争遺構でもあり、戦後、東京医科歯科大学付属霞ヶ浦分院としても使用されていたため、廃病院でもある建物です。
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見学ポイントの一つ、赤い消火栓。
海軍を表す二重波線と錨の印がついています。(横面だけど) -
本庁舎と並んで見所の一つ、汽缶場跡と煙突。汽缶場とは、ボイラー室のことです。
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汽缶場跡の見学に向かいます。
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汽缶場跡と煙突横に拡がる地上演習場跡。
残された丸いコンクリートの柱の並びを見ていると、昔訪れた藤原宮跡を思い出しました。 -
汽缶場跡のすぐ横に建っている高い煙突。32Mもの高さがあります。
細長くひょろりと建っているように見える煙突は、このまま風化が進むとポッキリと折れてしまいそうな不安定さも感じます。 -
汽缶場跡の内部。建物内の奥の壁面は、ほぼ半分が崩れてしまっていて、明るい日差しが差し込んでいます。
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排水用か給水用かは不明ですが、ポンプと思われる機械跡。
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朽ち果ててしまって、巨大給湯器お化けみたいな形状になってしまっていますが、往時は鹿島海軍航空隊基地を暖めるために、寒い時期はフル回転していたんでしょうね。
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ランカシャー・ボイラーの上面。
機械というより、焼き物の窯のようにも見える形状をしています。 -
汽缶場に設けられていたランカシャー・ボイラー4基のうち、2基が残されています。
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ドラムを貫く炉筒が2本設けられたものが、ランカシャー・ボイラーというそうです
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汽缶場を後にして、奥に向かいます。
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鹿島海軍航空隊跡の中で、最奥部に残されている自力発電所跡。
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汽缶場跡も自力発電所跡も入口は、基地跡の内面側にあるため、建物に入場するために廻り込む必要があります。
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自力発電所跡にはすでに機器などは残されておらず、壁面のトタンも屋根もほとんどが失われていて、鉄骨の骨組みだけが佇んでいます。
あまり見かけない形状の発電機を設置していたコンクリートの台座が、イスラム建築の霊廟の墓石のようにも見えます。 -
自力発電所跡の奥から、入口方面を眺めた風景。
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個人的には、鹿島海軍航空隊跡の中でこの場所が一番気に入りました。
何とも云えない気持ちになる場所。 -
屋根の骨組みの間から見える青空。
刹那的な時間にも思えるし、悠久な時のようにも感じる不思議な風景。 -
草がぼうぼうで整備前の撮影スポットからの自力発電所跡。
高さ3Mほどの盛り土された高台が、これから撮影スポットとして整備されていくようです。 -
コンクリートの柱をパイプで繋いで使用していた物乾場跡。
兵員洗濯場のすぐ横に設けられており、相撲場や道場、プールなどが近くにあったそうです。 -
再度、本庁舎の横を通って出口に向かいます。
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敷地内の桜が、開花し始めていました。
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鹿島海軍航空隊基地が、使用されていた時から残っているコンクリート塀。
現在は、駐車場の周囲に残されています。
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