初めてのフィレンツェ～⑤7/18ドゥーモ見学とパニーニランチとサン・ジョバンニ礼拝堂と老舗カフェGilliで休憩

2016/07/14 - 2016/07/20

７月１８日（月）
毎日快晴！雨女返上できた！

朝食　前日スーパーで購入したヨーグルト（普通に美味しい）
　　　　　　　↓
サンマルコ美術館（修道院だった施設で天皇皇后両陛下も訪れたとか）
　　　　　　　↓
ドゥオーモ付属美術館(ギベルディの天国の門＆絶景テラス)
　　　　　　　↓
ヴェッキオ宮殿(「インフェルノ」の舞台＆500人広間は必見)
　　　　　　　↓
ランチは人気パニーニ店のino（日本人店員さんいました）
　　　　　　　↓
サン・ジョバンニ礼拝堂(クーポラ内部)
　　　　　　　↓
Gilliで休憩(スイーツの量が欧米過ぎた)
　　　　　　　↓
オーニッサンティ教会(ボッティチェリのお墓があります)
　　　　　　　↓
セスト・オン・アルノで夕食(滞在ホテルのレストランで夕日を眺めながら)

エリア フィレンツェ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝一番にサンマルコ美術館へ

以前、天皇皇后両陛下もいらっしゃられた美術館です。
かつてはカトリックのドミニコ会が使っていた修道院です。

また、ルネッサンス期に一時勢力を誇ったサヴォナローラが院長を務めていたことでも有名な場所です。

開館は8時15分〜13時50分（土・日曜・祝日は〜16時50分）
第1・3・5日曜、第2・4月曜は休館と開館時間が短いの点は注意です。

サン マルコ美術館 (修道院) 博物館・美術館・ギャラリー

美しいフレスコ画ばかりで19世紀に美術館として整備され公開されたとも思えない程、中世の空気を保っています。
ルネサンスの巨匠フラ・アンジェリコと弟子たちによるフレスコの装飾画が有名な場所でもあります。

また当時庇護者でもあったメディチ家の家紋が至るところに残っています。

サン マルコ美術館 (修道院) 博物館・美術館・ギャラリー

修道院入り口すぐにあるサンタ・トリニータの中庭。
回廊にもフレスコ画が描かれています。
この中にもフラ・アンジェリコのフレスコ画があり、見逃せない場所です。

この中庭はフラ・アンジェリコの傑作「受胎告知」の背景に似ています。

サン マルコ美術館 (修道院) 博物館・美術館・ギャラリー

階段を上ると目の前に「受胎告知」が目に飛び込んできます。

イエス・キリストを描くときは涙を流しながら思いを込めてフラ・アンジェリコは描いたそうです。

カトリックの敬虔な信者で修道士であるフラ・アンジェリコ
フラは修道士を意味する言葉でアンジェリコは天使のような人物という意味です。

彼がどのような人柄だったかよく分かる名前です。

サン マルコ美術館 (修道院) 博物館・美術館・ギャラリー

２階は修道士が修行した部屋となっています。
それぞれに小さな部屋がいくつも続き、その一つ一つの部屋にキリスト伝が描かれています。
絵を見ながらイエスのことを考える瞑想をしていたのかもしれません。

廊下の突き当たりが修道院長だったサヴォナローラの部屋です。
彼が昔着ていたマントや使っていた聖書などが展示されています。

サン マルコ美術館 (修道院) 博物館・美術館・ギャラリー

フィレンツェの美術館のほとんどは歴史的な建造物にあるが、このドゥオーモ付属美術館は新しい建物で現代的な雰囲気です。

ドゥオーモのすぐ裏にありますが、３つのアーチが並んでいるだけのシンプルな入口で見落としそうになりそうです。

サンジョヴァンニ洗礼堂にある「天国の門」のオリジナルがここに収蔵されています。

ドゥオーモ付属美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ギベルディ作の天国の門オリジナル

細かい装飾に小さく掘られた人間一人ひとりの表情までしっかりと見ることができます。

ギベルディが２３歳で門作成のコンペに優勝し、その後生涯をかけて作り７０歳を過ぎたころに完成しました。

ドゥオーモ付属美術館 博物館・美術館・ギャラリー

３階はテラスになっていて、クーポラを間近にみることができます。
ベンチがたくさんあり、休憩しながら絶景を楽しむことができます。

３階へはエレベーターや階段で上がることができます。
混雑していなかったので、存分にクーポラを楽しめました。

ドゥオーモ付属美術館 博物館・美術館・ギャラリー

ヴェッキオ宮はシニョーリア広場に面して一時メディチ家もピッティ宮に居住を移すまで住んでいた宮殿です。

また、現在でもフィレンツェ市庁舎として使われています。

巨大な宮殿ですが、世界的に有名な場所なので混雑していました。

ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

有名な５００人広間です。

フィレンツェ市庁舎なので、この広間は時々フィレンツェ市の催しの会場として使用されるそうです。フィレンツェ市民羨ましい！

壁に「アンギアーリの戦い」と「カスチーナの戦い」が描かれています。

フィレンツェ共和国から当時ルネッサンスの２大巨匠であったレオナルド・ダヴィンチに「アンギアーリの戦い」とダビデ像を仕上げ終わったばかりのミケランジェロに「カスチーナの戦い」をそれぞれ描くように依頼しました。

ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

レオナルド・ダ・ヴィンチは新しい絵の具と技法を試しながら、壁画を描こうとしましたが絵の具が乾かず垂れてしまい失敗。

ミケランジェロは下絵が終わったところでローマにいる教皇から呼ばれフィレンツェを離れることに。

２人の天才の競演とはなりませんでした。

未完の２枚の壁画はその後、広間の改修のため２人の未完の壁画はそのままなくなってしまったと考えられてきました。

今描かれている絵は同じくルネッサンス期に活躍したヴァザーリの作品です。
（あのヴァザーリの回廊のヴァザーリです）

ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

レオナルド・ダ・ヴィンチの絵の上にヴァザーリが新しく絵を描いたので、今でもその絵の下にレオナルド・ダ・ヴィンチの絵が隠されていると言われています。

それを示すかのように、フレスコ画の上部でフィレンツェ兵士が掲げている緑色の軍旗のところに、"Cerca trova"（「探せ、さすれば見つかる」）というヴァザーリの文字が記されており、これがヒントではないかと現代の研究者は推測しています。

ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

芸術のロマンがたっぷりつまった５００人広間は必見です。

天井にコジモ1世の生涯の大切なエピソードを表した39枚の絵が金で縁取られてとても艶やかです。

芸術家の強力なパトロンであったコジモ１世がやはり中心になっています。

ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

５００人広間には英語で解説してくれるアプリがダウンロードできます。
wifiお持ちの方は利用できるかと思います。

中世の広間でアプリを使えるなんて不思議な感覚

人気小説ダン・ブラウンシリーズの最新作「インフェルノ」でここヴェッキオ宮殿は物語のキーポイントとなっています。

ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

階段をのぼると５００人広場を上から見下ろせる場所に繋がります。

渡り廊下になっていて、壁画を上から眺められます。

階段一つをとっても美しいフレスコ画が描かれていて、うっとりします。

フィレンツェはどこへ行っても天井画が綺麗で豪華さに驚きます。

ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

ヴェロッキオの「イルカを抱くキューピッド」像
とっても可愛くて写真撮影する人が後を絶たない人気の作品です。
中庭にあるものはレプリカでオリジナルは３階にあります。

ヴェロッキオはレオナルド・ダ・ヴィンチやボッティチェリの師匠にあたる人物です。

ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

ランチに人気のパニーニ店であるイーノ(ino)へ

ウッフィツィ美術館そばにあり、おしゃれな店内でパニーニ屋さんぽくない雰囲気です。

入り口目の前にあるカウンターで壁になるメニューから好きなものを選び注文します。名前を伝えて、出来上がったら名前を呼ばれるので受け取るシステムです。

イーノ イタリアン

注文したのはホワイトティーとPOPというパニーニです。

フィレンツェは冷たい飲み物がコーラばかりで炭酸が苦手＆コーヒーを飲まない私は飲むものがなくて困ることが多かったです。

こちらはおしゃればボトルに入った冷たい紅茶が美味しかったです。

パニーニはもちろん美味しく評判通りのこだわりを感じられる味でした。
他にもオーナーが選んだ厳選食材が売られているのでお土産に良さそうでした。

イーノ イタリアン

イーノのパニーニメニューです。

他店のパニーニよりもお値段は高いですが、その分こだわられた食材で作られていて美味しさは抜群でした。

日本人店員さんが働いているときもあるので、困ったときは相談できて良かったです。

ちなみにSUPERスーパーは辛めな味付けだそうです。

イーノ イタリアン

お腹がいっぱいになったら、サンジョバンニ洗礼堂へ
もちろん、世界遺産です。

ドゥオーモの目の前にあり、白と緑の大理石が美しい八角形のクーポラを持つ建物です。

この建物にはドゥオーモ付属美術館に所蔵されているギベルディの天国の門のレプリカがあります。

有名でその前は人だかりが絶えません。

サン ジョヴァンニ洗礼堂 (フィレンツェ) 城・宮殿

入ると目に飛び込んでくるのはクーポラ！

イエスキリストの栄光と旧約聖書の最後の審判や創世記、新約聖書の一部をモザイクで表わしています。
みな中世のビザンチン風でルネッサンス期とは違う荘厳な美しさを感じました。

このクーポラはあのブルネルスキがサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のクーポラを建築するときに参考にしたとも言われています。

サン ジョヴァンニ洗礼堂 (フィレンツェ) 城・宮殿

床のタイルも一つ一つ細かく組み合わされていてクーポラからの光を反射して、とても美しかったです。

礼拝堂部分前にベンチがいくつか置いてあり、座りながら見上げるクーポラや幾何学模様が描かれた壁画など見どころが尽きませんでした。

サン ジョヴァンニ洗礼堂 (フィレンツェ) 城・宮殿

ドナテッロ等が制作の法皇ヨハネ２３世の墓碑

ドナテッロはルネッサンス期に活躍した彫刻家で他にもバルジェロ美術館にあるダビデ像など数々の傑作彫刻を作成しました。
このダビデ像のモデルは若き頃のレオナルド・ダ・ヴィンチではないかと言われています。

サン ジョヴァンニ洗礼堂 (フィレンツェ) 城・宮殿

休憩をしにシニョーリア広場のリヴォワールに行きましたが月曜定休で残念！

なので、レブップリカ広場のジッリに行きました。
暑い日でしたが、ミストが出ていてとても涼しかったです。
老舗ですが、堅苦しくない雰囲気で居心地がいいお店です。

ジッリ カフェ

店内のガラスケースのなかに、お菓子やパンなどがたくさんあります。
地元らしき人が選んで購入していく姿を沢山見ました。

GiLLiと書かれた下のドアを進むとすぐに無料で綺麗なトイレがあります。
美術館のトイレは混雑していることが多いですが、こちらは空いていておすすめです。

ジッリ カフェ

1733年創業の歴史を感じさせるメニューです。
初めのページに創業の歴史が英語とイタリア語で書かれています。

イタリアン料理だけでなく、ハンバーガーやフレンチフライなど色々な料理があるのでイタリアンに飽きてしまったときにおすすめです。

ジッリ カフェ

今回はホットティー（ティーパック。。）とワッフルとパフェを注文

銀食器のティーポットが素敵！

ワッフルとパフェは想像以上にボリュームがあってびっくり！
暑い日にアイスクリームが乗ったワッフルが美味しかったです。

パフェはなかに入ったスポンジにコーヒーが染みてました。
コーヒーが苦手な私はギブアップでしたが、コーヒー好きな人にはいいかな。

ジッリ カフェ

ホテルに戻ったら、ホテル目の前にあるオニサンティ教会へ

オニサンティ教会にはボッティチェリのお墓があります。
また、ギルランダイオの「最後の晩餐」があります。

最後の晩餐は月・火・土に公開（水・木・金と日祭日は非公開）。
時間は午前中のみの9:00-12:00。

オニサンテイ教会内部は9:00-12:00, 15:00-18:30です。

オーニッサンティ教会 寺院・教会

こちらがボッティチェリのお墓です。
想像以上に小さくて、あんなに数々の名作を世に送り出した方にしてはこじんまり

こちらのオニサンティ教会は彼の自宅近くの教会だったそうです。
彼が愛したシモネッティのお墓もこの教会にあるそうですが、生憎改修工事中だったので次回の楽しみにしたいと思います。

オーニッサンティ教会 寺院・教会

なんとも豪華な礼拝台！

自然と神聖な気持ちになってしまう力を感じました。

フィレンツェ中心地から少し離れているのでまったく混雑はなくゆっくりと鑑賞できます。また料金は善意の募金だけです。

美しい芸術を楽しませてもらったので、少額ですが募金させてもらいました。

オーニッサンティ教会 寺院・教会

ファサード正面の扉から入る本堂の内部です。

ここにもメディチ家の家紋が大きく描かれています。

荘厳で静かな教会ですが、描かれた壁画や礼拝台の装飾の豪華さから当時から大切にされた教会なのが感じられました。

次回は午前中に来て、最後の晩餐を鑑賞したいです。

オーニッサンティ教会 寺院・教会

ホテルに帰り、ホテル最上階にあるレストラン「セストオンアルノ」でディナーを頂きました。
ほぼ360度の大パノラマが広がるテラスでランチ・ディナーが楽しめます。

ホテルのコンシェルジュを通じて事前に景色の良い席を予約していきました。
おかげでアルノ川に落ちる夕日を眺めながら夕食を頂けて嬉しかったです。

メニューはみな英語で有難い！

セストオンアルノ イタリアン

SE・STO ON ARNO（セスト・オン・アルノ＝アルノ河沿いの6階(日本でいう７階)という意味です。

フィレンツェの旧市街はドゥオモのクーポラより高い建造物を建設することが禁じられているので、この高さに位置するレストランはフィレンツェの旧市街地にあるレストランで最も高い位置にあるレストランの部類に入ります。

こちらのレストランの料理は地中海料理でメニューはスターター、ファーストコース、シーフードとお肉料理と分かれています。

セストオンアルノ イタリアン

担当してくれたスタッフの方は２人から注文可能なFish fresh from the marketがおすすめだそうで、それを注文しました。

お肉料理が有名なフィレンツェで新鮮なお魚を食べられることは嬉しいです。

お値段はやはりホテルレストランだけあって、これまでのトラットリアの倍くらいします。でも、ワインの種類は豊富でワイン好きな方にも満足できるかと思います。

セストオンアルノ イタリアン

種類豊富なパンとオリーブオイル
どちらも美味しくてついつい食べ過ぎてしまいそうになります。
でも、メインがくるときにはあっという間にさげられてしまうのでした。。

前菜はレモンシャーベットで暑い日にぴったりな爽やかさでした。

カトラリーが黒でおしゃれ！

セストオンアルノ イタリアン

スターターから選んだLobster,saturn peaches and topinambur

saturn peachとはバントウという桃の一種で夏に収穫されます。
小ぶりですが、甘く香りが強く美味しいです。

topinamburはトピナンブールといい日本のキクイモという多年草の根の部分で食物繊維が多く栄養価が高いそうです。初めて食べましたが、クセがなく美味しかったです。

セストオンアルノ イタリアン

Pappardelle filled of salami, roasted octopus and salsfy

パッパルデッレという幅の広いリボン状のパスタに包まれたサラミと蒸し焼きにした蛸と西洋ごぼう

パッパルデッレは初めて食べたパスタですが、もちもちした食感で美味しい！
蛸もぷりぷり！

セストオンアルノ イタリアン

店員さんおすすめのシーフード

ロブスターに白身魚にお野菜とヘルシー！

海外旅行だとついつい高カロリーな食事ばかりになりがちなので、
こうして白身魚とお野菜を食べられるのは嬉しいです！

かかっていたソースも美味しかった〜

セストオンアルノ イタリアン

もちろんデザートいきます！

メインを食べ終わると店員さんよりデザートいりますか？って聞かれますし。

デザート用のメニューがあり、左側にデザートで右側にデザートワインのメニューが書いてあります。

食べる気満々でデザートを注文したら、またもやこのレストランでも何十分待っても料理が出てこなくて。。。

ホテルレストタンでもこんなサービスだなんて残念でした。

セストオンアルノ イタリアン

注文したのはCreamy Coconut Pudding chocolate and Malibu

店員さんに声を掛けてデザートが出てきたのは注文してから２０分後くらいでした。

イタリアだし、日が沈んで段々と混雑してくる店内では仕方がないのかなぁ。。

デザートは美味しかったですが、16ユーロもするのはホテルレストランならではです。

セストオンアルノ イタリアン

ロマンチックな雰囲気で美味しい夕食を頂けて、サービスの悪さは景色に免じるしかありません。

ちなみに川沿いの席は全てレストランでカフェ利用の方は川から一番遠いエリアの席にないます。カフェ席からレストラン席へ行って写真撮影すると店員さんに注意されてしまいます。

絶景を撮るならお値段はしますが、レストラン利用がおすすめです。

セストオンアルノ イタリアン