2016/07/11 - 2016/07/18
1041位(同エリア1805件中)
欧州鉄子さん
北欧めぐりの旅を計画を変更して、初めてのロシア訪問+ヘルシンキ再訪⑤
4日目夜
夕食後マリインスキー劇場へ
19時開演「ジゼル」@マリインスキー劇場
ジゼル:ディアナ・ヴィシニョーワ
アルブレヒト:マチュー・ガニオ
終演後、夜景見学
5日目夜
19時開演「眠れる森の美女」@新マリインスキー劇場
オーロラ姫:ヴィクトリア・テリョーシキナ
デジレ王子:ティムール・アスケロフ
チケットは、マリインスキーの公式HPから購入
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
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今晩はマリインスキー劇場でジゼル鑑賞。ここで友人(日本人)に合流。友人とその友達のロシア人ご夫妻にホテル前で車でピックアップしてもらい、鑑賞前のディナーの為、劇場そばのイタリアンレストランへ、
ここで、ロシア人ご夫婦のご両親とも合流、総勢6名になりました。 -
ロシア料理メニューもあったので、ストロノガノフをオーダーしてみました。美味しい!
店内もビストロ風でおしゃれ。失礼ながら、私の旅行前の勝手なロシアのレストランのイメージを覆されました。 -
友人はオリヴィエ(ロシア風)サラダを注文。一般家庭ではお正月によく食べるメニューらしいです。
ご家族と会話する中で、やはりロシア人の芸術への知識の豊富さに驚きました。老若男女問わずバレエに詳しい。「ヴィシニョーワ(本日の主演プリマ)は最近海外ばかりで踊って、国内の公演回数が少ないから私は不満なの!」「ロパートキナは、もうちょっと歳を取ったわよね。次世代スターがいないよ。ザハロワ?彼女は、もうボリショイの人よ。」などなどお母さま。私も「そんなことはないですよ。ロパートキナの白鳥は今でも最高です」とか「本日のアルブレヒト役の男性ダンサーをご存じない???最高のフランス人ダンサーです!」と初対面、しかも英語はお互い得意ではないですが、共通話題で盛り上がります。 -
この緑の建物を実際に目にする日が来るとはつい2か月前まで思ってもいませんでした。
今回は、自家用車で来ましたが、劇場は観光客にとってアクセスが悪いです。地下鉄の最寄りの駅から、徒歩20分以上らしいのですが、それはすでに最寄りじゃないのでは?という距離。便利なのはネフスキー通りを通っているバス(22や27)となります。バスもそれぞれ路線によってバス停の位置が違うので事前のチェックが必要です。
現在、劇場のまわりは大掛かりな地下鉄駅工事中。早く出来上がってほしいものです。マリインスキー劇場 劇場・ホール・ショー
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入口前の様子。ドレスアップされている方からそうでもない方までいろいろです。本人さえ気にしなければ、何でも許される雰囲気はあります。
過去の訪問した印象では、ドレスアップ加減はウィーン国立歌劇場>マリインスキー>パリ・オペラ座かな。
ただマリインスキーの場合、ドレスもいろいろ。披露宴にでも参加するのか???そこまで頑張るか???と気合の入った方から、う〜ん何年前のスタイル?という方まで。マリインスキー劇場 劇場・ホール・ショー
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出た!ゲルギエフ。バレエを好きな方であれば、必ずDVDなどで見たことのあるなかなか濃いマリインスキーの総裁です。
今年の百夜祭のポスター前面に出ております。 -
本当に残念ですが、マリインスキーには日本で言うところの「プログラム」というものがありません。50ルーブルで購入する配役表のみ。
せっかっくの旅の記念に、写真入りのプログラムがあれば良いのになぁ。
ペラペラの一枚の紙を買います。
(これが有料だということは、翌日一人で劇場に行って知りました。この日は、ロシア人お父様に普通に配布されたのでタダかと思っていました。。。) -
あ〜なんと豪華な配役なんでしょう。ヴィシニョーワとマチュー・ガニオのみならず、ヒラリオンもイーゴリ・コルプです。
今日は、マリインスキーの名プリマの公演日なので、いわゆる観光客は少なく(自分の事はさておき)、目の肥えた地元のバレエファンに会場は埋め尽くされていました。
客席にはボリショイのプリンシパルダンサー アルチョム・オフチャレンコも観にきており、いかに注目されている舞台かわかります。 -
重々しい緞帳。
エルミタージュもエカテリーナ宮殿も戦後再建されたものなので「キンキラキン」の新しい印象が否めなかったのですが、こちらは古くからの建物のままなので、重厚感が違います。 -
1階からロイヤルボックスの眺め。
今回、私と友人の座席は1階平土間奥の下手後方座席だったのですが、「せっかく日本から来たんだから、観やすい場所から鑑賞しなさい。観にくかったら2幕で交替しましょう。」と勧められ、1幕は1階平土間(パルテール)の上手、前から6列目からの鑑賞となりました。
優しいご家族に感謝です。
ただ、古い劇場の為、平土間は傾斜がありません。前の人の頭が少々邪魔に感じるかもなぁ。 -
もうすぐ始まると思うと、ワクワクがとまりません。
もちろん上演中は撮影禁止なので。。。。 -
1幕を終えて、ホワイエに。
パリ・オペラ座や、ウィーン国立歌劇場を体験していると、劇場内の豪華な装飾に比べて、意外とその他の場所については、地味で狭い事に驚きます。これはロシア人も同意見らしく「本当に、ここは古くて狭いのよ。新劇場はほんと快適。おかげで、よく寝られるわよ」だそうです(笑) -
上まで上がってみました。
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1階平土間はダンサーの表情は本当によく見えるのですが、ダンサーが前方に出てくると、つま先が見えなくなる欠点があります。(上野の東京文化会館と同じ状態)
1幕は、ジゼルの表情もよく見たかったので、前方で満足でしたが、2幕はウィリたちのコールドバレエの美しさもじっくり観たいので、舞台全体が見渡せる後方座席に移りました。こちらは、前の座席との段差あり。舞台からは遠いですが前方の視界は広がります。 -
2幕は本当に素晴らしかった。ガニオのアルブレヒトはどこからどう見ても王子様風なので、1幕でジゼルが正体を隠して村人を装っているアルブレヒトに恋してしまう設定には、少々説得力が足りないと思いましたが、(こんな貴公子然とした村人いたら、おかしいと気づくやろとつっこみたいほど、まわりから浮いている美しい佇まいだった)2幕は、全てが完璧でした。あのアントルッシャシス。まわりのロシア人も思わずどよめいていました。
ヴィシニョーワは円熟期を迎え素晴らしいジゼル。振付はもちろんオリジナル通りですが、ちょっとした手や首の動きのニュアンスでウィリになってしまったジゼルの悲しみをより一層引き立てていました。
コールドはさすがです。世界最強体型のバレリーナ達が、アラベスクしながら交差するシーンは鳥肌ものでした。 -
本日、ヴィシニョーワはお誕生日だったようで(ロシア人お母さま情報)、カーテンコール、スタンディングオベイションがさらに続きます。
あ〜なんでジゼルって2幕しかないんでしょう。もっと長い演目だったら、もっと長く楽しめるのに! -
終演後22時前ですが空はまだ明るいです。マリインスキー劇場と新マリインスキー劇場をつなぐ橋。新劇場は建設当時、住民の猛反対を受けたそうですが、この橋が新旧をつなぐ風景は感慨深いなと思いました。
実は、新旧劇場が隣同士にあるものとは訪れるまで知りませんでした。
ガルニエとバスチーユみたいなものかと思っていたもので。
(よく隣に土地が空いていたなぁ) -
ディナーを食べたレストランにコーヒーを飲みに戻ってきました。(近辺に終演後もやっているような適当なお店がないらしい)
お母さま、今夜のバレエに大興奮。「あなたの言った通り、今日のフランス人ダンサーは本当に本当に素晴らしかった。今のマリインスキーバレエには、あんな素晴らしい男性ダンサーはいない」と私の手を握られながら感想を述べられました。
今のマリインスキーバレエに男性舞踊手が不足している事は周知の事実かもしれませんが、やはりわかる方にはわかるのですね。
友人友達のロシア人男性も「今度は、春に来たらいいよ。春の芸術祭は海外のバレエ団も沢山来るよ。ほら、ウイーンのバレエ団とか。芸術監督になった有名なフランス人いるじゃん」「マニュエル・ルグリのこと?」「そうそう、その人!」
ふつうの一般サラリーマン男性がここまで詳しいのは、ロシアでは普通の事なのか?それともこの家庭の文化的レベルが高いのか?どうなんでしょう。
因みに、「ロシアっぽいケーキが食べたい」とリクエストしたらこれが出てきまいた。手前はポテトのケーキです。奥はサヴァランのようなお味でした。 -
少しずつ日が暮れている中の教会の風景は美しいです。夕焼け(夜中ですが)具合でピンクに見えます。
ニコライ聖堂 建造物
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高齢のご両親はご自宅へ戻り、私たちは、夜景を見にドライブへ。
途中、花火が打ちあがっていましたが、「これは、個人的なお祝いだろうな」ということ。結構派手に何発も上がっていましたが。ビルジェバヤ広場 (証券取引所広場) 広場・公園
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主に車窓だったので上手に写真は撮れませんでしたが、川沿いの夜景は本当にきれいでした。大学川岸通りにあるスフィンクス像のそばからの撮影。対岸のイサク聖堂からエルミタージュまでキラキラで幻想的です。
エジプシャン スフィンクス モニュメント・記念碑
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イチオシ
最後は夜のスパース・ナ・クラヴィー大聖堂。
もう12時頃なのにこの空の青。不思議です。観光客もまだまだいます。
もちろん一人歩きは避けたいですが、それほど危険な雰囲気はありませんでした。
これも、地元の方がご一緒だからできる旅。本当に感謝です。ハリストス復活大聖堂 (血の上の救世主教会) 寺院・教会
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5日目は、日中はペテルゴフに行ったのですが、それは別ブログに書きます。
夜は一人で新マリインスキー劇場です。ここまでは送ってもらったので、今回は本当にラクしてしまいました。こちらは最新の劇場。
「眠れる森の美女」なんて定番中の定番すぎてつまらなくて、寝ちゃうわよ!とお母さまに笑われましたが、いいんです。こんな機会二度とないんですからと反論(笑)
何せ寝るには良い劇場らしいし。 -
いたってフツーの入り口。ただし、荷物検査あります。昨晩はなかったはずですが。
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チケットです。昨晩はロシア人家族に誘導されるがままに入場したので、チケットも交換せずにEチケットでそのまま入場してしまいましたが、本日は事前ボックスオフィスでに交換していたチケットを提示しました。
が、キリル文字が読めないと、日時以外全てが謎です。Sleeping Beautyと書いてあるはずだけど。。。。 -
今日は、自分で買いました。50ルーブル。
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本日の配役表。オーロラのみならず、リラの精もプリンシパル コンダーウロワで得した気分。
実は、どちらかと言うと、ロシアバレエよりもパリ・オペラ座、英国ロイヤルバレエなどの西欧系が好きなので、最近来日公演もほとんど行ったことなく、未見のダンサーだらけです。 -
昨日とうってかわって、モダンな劇場。
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天井からはスワロフスキーのようなキラキラした装飾がぶら下がっています。
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天井高い!!!
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今回感動した座席です。緩やかな傾斜はもちろんのこと、上手側の座席は微妙に正面に向かって設置されています。通路も広く、前方が全く気にならない。前方でも全体を見渡すことができます。
さらにびっくりしたことがオケピット。舞台装置転換などで紗幕が降りている間、オケだけによる間奏時間があります。その間、オケピットが下から舞台の高さまで自動で上がってくるのです。この写真は下に沈んでいる状態。
そして間奏が終わると、音もなくオケピットが下がっていく仕組み。
上下するオケピット初めて見ました。 -
新しい劇場でもロイヤルボックスがありました。
今日は、客層が昨日とは違います。まずお話しがわかりやすい「眠れる森の美女」なので子供が多い。オシャレした興奮気味のお子様が沢山。終演は23時なのに起きていられるのかしら?
公式HPで確認する限り、今日の公演は直前まで空席がありました。最終的SOLD OUTと出ていましたが、最終段階で空席は旅行会社に放出するのかもしれません。一部の座席は中国人ツアーの方で埋まっていました。
海外どこに行っても観光地には中国の方が多いですが、オペラハウスに行くと日本人の方を沢山見かけます。が、今回は全く会わず。やはりロシア旅行はハードル高いのかしら。 -
「眠り」は休憩が3回もあるので、休憩時は劇場内を見学。
プロコフィエフ特集で、彼のオペラやバレエの衣装の展示をしていました。
これは「戦争と平和」 -
「シンデレラ」
残念ながら、お土産ショップには新・旧劇場とも期待しないほうが良いです。
本やハガキはそこそこありますが、もうちょっと購買欲をそそるマリンスキーグッズがあれば良いのですが。。。。
なんとなくソビエト感が残る微妙なバレリーナのイラストのカード入れとか、ゴシック体で「MARIINSKY」とだけ書かれたTシャツとか。結構、期待していたのでグリシコに続き、これはがっかりしました。 -
今回も上まで上がってみました。
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さすがに、一日ペテルゴフを歩き回り、夕食を食べる時間もなくバレエ鑑賞。
お腹が空いてきました。 -
スパークリングとイクラ乗せのパン。美味しいです。
その他、ケーキなどもありました。 -
実は、観る前はテリョーシキナにそれほど期待していませんでした。テクニックが強いことは知っていましたが、大人顔のバレリーナで16歳のオーロラの雰囲気は無理があるなぁと思っていました。ところが、登場のシーンからキラキラのお姫様オーラで安定のテクニック。最近の若手ロシア人ダンサーにありがちな、高い身体能力を見せつけるような踊り方でなく、キーロフ時代のダンサーを彷彿させる品のある踊りをするバレリーナでした。
アスケロフはロシア人にしては、若干お顔が大きめですが(笑)、美しい脚線美。
確かに衣装も大昔からデザインも変わらず、定番中の定番でしたが、伝統の演目を観ることができて満足です。
ただ、難点を言えば、上演時間少々長すぎ。。。。やはりチャイコフスキーのお膝元なので、全曲演奏しないといけないのでしょうか。その曲も演奏するんかいと突っ込みたい場面がいくつかありました。
帰りは、ホテルタクシーで戻ります。
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