2015/12/12 - 2015/12/12
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ミズ旅撮る人さん
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2015年12月、オランダ・ドイツ・ルクセンブルク・ベルギーを巡る駆け足ツアーに参加しました。
第17回は、ベルギーの首都ブリュッセルの鉄道についてご紹介します。
ツアーの最終日は夕方の出発まで自由行動だったので、地下鉄を乗り継ぎ、国鉄南駅で国際列車をはじめとする様々な鉄道を見学して来ました。
ホームまで自由に入ることが出来るシステムは、本当に便利ですね。
普段、ツアーバスで移動することばかりなので、今回はじめてタリスやTGVを見ました。お馴染のICEにも会えました。
ブリュッセルには中央駅もあります(グランプラスから歩けます)が、国際列車は、南駅始発が多いので、こちらの方がお勧めです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
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朝8時半。ホテルからバスで地下鉄シューマン(Schuman)駅に着きました。
ここはローベル・シューマン・ロータリーという大きなロータリーで、しかもロータリー自体が高架になっているので、ビルの谷間にいる感じです。 -
隣には、こんな建物が建っています。EU本部です。
空から見ると十字になっているので、どこから見ても同じ形に見えます。
坂や階段を下りてEU本部の正面入り口に向かいます。EU本部 建造物
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道路を挟んで向こう側にもEU関連の建物が建っています。
この界隈には、本部の他、EU理事会、欧州議会などもあるそうです。 -
EU関連の建物の前には、小さな銅像が柵の上に座っています。
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坂を下りて、EU本部の正面に来ました。
旗は、加盟国のものかと思いきや、全部EUだけでした。 -
EU本部の正面には、シューマンの石碑も建っています。
シューマンというと、ついつい有名な作曲家を連想しますが、このシューマン氏は「EUの父」と呼ばれた人で、1886年ルクセンブルク生まれ、1963年に亡くなっています。
ドイツ占領下で育ち、フランスに返還された後、フランスの政界で活躍、首相・外務大臣となります。
1950年に独仏間の和解を勧めるため、シューマン宣言を行い、これが欧州連合の始まりとされます。
この5月9日はヨーロッパ・デーとなっています。 -
地下鉄シューマン駅に下りて行きます。
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先ほどバスで買った切符を打刻します。
バスでは1回券しか買えませんでしたが、1時間以内なら乗り換え自由。
バス・地下鉄・トラム・国鉄何でも使えます。 -
通過可能な改札機には、緑の矢印ランプが点灯します。
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これが、ブリュッセル市交通局(STIB)の切符です。
左がバスの車内で買った1回券。券売機などで買うと2.1ユーロですが、車内で買うと2.5ユーロです。
バスはこれしか買えないので、余裕があれば前以て買っておきたいです。
右は1日券で、7.5ユーロ。券売機で買った場合、1日券と1回券のこちらの面の違いはありません。
裏側の真っ白な面に「1VOYAGE-JUMP-1PIT」と書かれたのが1回券、
「UN JOUR-JUMP・EEN DAG」とあるのが1日券です。
値段が表示されているので、一目でわかります。 -
ブリュッセルの路線図です。線路が田の字に囲んだ部分の中の、右下エリアにグランプラスがあります。
東京の中央線のような路線が1・5号線の通る路線で勝手に東西線と呼びます。
シューマン駅から東西線で西に2つ目の「Arts-loi」駅で、今度は2・6号線の走る南北線に乗り換えます。
南下して5つ目が南(Gare Du Midi)駅です。
ベルギーは公用語がオランダ語とフランス語なので、両方の名前が併記されます。
南駅のもう一つの名前は「Zuidstation」です。
見た目3・4号線の方が南北線に相応しいように見えますが、これはプレメトロと呼ばれる地下を走るトラムなので、ちょっと別扱いです。 -
「Arts-loi」駅で、2または6号線に乗り換えて、6つ目の南駅に向かいます。
路線図の下に6号線「KONING BOUDEWIJN」行き2分後到着、2号線「SIMONIS」行き6分後到着と出ています。
また、路線図にも現在、電車のいる駅が表示されているので、たいへんわかりやすいです。 -
南駅の見取り図です。
左側の縦にオレンジ色が固まった部分が中央通路です。ブリュッセル南駅 駅
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一旦外に出てみました。トラムの架線があります。左の高架の上を列車が走ります。
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南駅のいくつかある入り口の一つ。意外と目立たない入り口です。
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券売機。
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中央通路。この左右にエスカレータがあって、ホームに上がるようになっています。
柱ごとのモニターに「スターウォーズ」のBB-8がいっぱい。
2015年12月中旬に公開が始まるため、あちこちで見掛けました。
ちょうどANAのスターウォーズラッピング機が飛んだのも、この時期です。 -
出発便の案内板。意外と古めかしい電光表示板です。
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中央通路内に唯一あったクリスマスのお店。
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ホームに上がるとこうした案内板もありました。
9:28発のケルン中央駅行きのタリスを見に行きます。 -
いました。赤い車体に女性の横顔。タリス(THALYS)です。
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こちらは最後尾でした。
タリスは、パリ〜ブリュッセル間を1時間22分で結び、パリ〜ケルン間を3時間15分で結びます。
最高時速300kmを誇る「ルージュ・トレイン」。
以前ケルン中央駅でちらっとだけ見たことがありますが、じっくり見るのは初めてです。 -
かなり長い編成です。
タリスは1996年開業、2007年にフランス・ベルギーにドイツが加わった体制で路線を拡張しました。
しかし、2013年にドイツ(DB)が撤退。
現在は、フランス国鉄60%、ベルギー国鉄40%の運営です。 -
先頭車両はワインレッドですが、客車は、赤と銀色のツートンカラーです。
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食堂車は、ウェルカムバーという名前なのかな?
1等の切符には食事も含まれています。 -
別のホームにはローカル電車もいます。
「BRUSSEL−ZUID」の駅名と共に佇むこの電車、オランウータンみたいな顔をしています。 -
花形の国際列車に比べて、ローカル線はかなり地味な車体が多そうです。
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南駅の突端。さすがに架線がいっぱい。この黒地に白のバッテンは何だろう?
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先ほどのオランウータンが出て行きます。
車体の側面は普通のカラーリングでした。窓の「2」は2等車です。 -
すれ違いに、何かやって来ます。あれは、もしかして・・・
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ドイツ(DB)が誇るICEじゃないですか。
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多少汚れているけど、やっぱり格好いいなあ。1年ぶりだね。
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ICEは、1991年に運行を開始し、ドイツ国内だけでなく、近隣のスイス・オーストリア・オランダ・フランスまで、最高時速320kmで走ります。
パリ〜フランクフルト間は3時間50分です。 -
いろいろな車両が混在したローカル線が行きます。
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「B」は、ベルギー国鉄のB。
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出発。どこへ行くのかな?
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また、入れ替わりに別の電車が入って来ました。
車両の顔は随分違うけど、側面のカラーはほぼ同じ。統一しているのかな? -
機関車に曳かれた2階建て車両が来ました。どうやら総2階建てのようです。
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おや?ローカル線に気を取られているうちに、国際線にTGVが来ていました。
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TGVはフランス国鉄が運行する高速鉄道。
「SNCF」はフランス国鉄の略称です。 -
2007年には、特別編成の車両で世界最高速574.8km/hの記録を樹立しました。
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南駅のもう一つの名前「Bruxelles-Midi」の看板と共に。
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2つの編成が連結していました。
階段の壁が邪魔ですね。そもそもどうしてタリスやTGVの停車するホームにいないのか。
もちろん、行きたかったのですが、このホームにだけセキュリティーチェックがあるのです。
パリ同時多発テロの影響というのではなく、おそらく国際列車ゆえのことでしょう。
仕方なしに隣のホームからの撮影となりました。 -
華やかなタリスを見た後だからというのもありますが、どうもTGVの外観は寂しいです。
フランス人のファッションデザイナー、クリスチャン・ラクロワがデザインしたということですが、内装だけなのかな? -
凝ったロゴ「TGV」で遊んでみました。
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イチオシ
手前にタリスが入って来ました。二大国際列車の揃い踏みです。
しかも、うまい具合に少しずれて停まりました。どうもありがとう! -
このタリスは、さっきのと車体が違います。優美さがないですね。
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とはいえ、技術力に自信を感じさせるデザインです。
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こちらのホームにも、列車が入って来ました。
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ICEが出発しました。
南駅のホームは22線あり、1・2番線がユーロスター用、3〜6番線がタリス・ICE・TGV及び国内線用、7〜21番線が国内(ローカル)線用で、22番線は未使用だそうです。
国際線の1〜6番線ホームは400mもあります。
おかげで、ホームを行ったり来たり、随分駆けずり回りました。
そろそろ、ホームでの撮影会は終了します。 -
中央通路にはクリスマスの飾りはあまりありません。首都の重要な起点の駅なのに、意外と簡素です。
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駅構内の一角には、カルフール・エクスプレスがありました。
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さて、南駅の地下にあるプレメトロに乗ります。
プレメトロとは、地下を走るトラムのことで、何がどう違うのか、試しに南駅から北駅まで乗ってみることにしました。
まずは、今朝バスで購入した1回券の制限時間が切れているので、新しく一日券を購入します。
これがバスで買えれば、1回券を無駄に買わなくて良かったのですが、自由の利かないツアーなので仕方ないです。 -
まずは言語を選びます。言語は国旗でもわかるようになっています。
オランダ語・フランス語・英語・ドイツ語。
当然ですが日本語はないので、英語を選びます。 -
何故かユニオン・ジャックだけが穴が空いています。
おそらく英語を選択したくて旗のマークを押す人が多いのでしょう。
言語を選ぶときは、旗の絵の左の大きめのボタンを押して、上のディスプレーの旗が順に反転するのを確認して選びます。 -
ディスプレーで、切符の種類を選択します。
JUMP1JOURNEY:1回券
JUMP1DAY:1日券
1journeyAirportTSC:エアポート・シティ・エクスプレス用の切符だと思います
EVENT PASS:各種割引切符
現在、1回券が選択されているので、右側に料金2.10ユーロと表示されています。
一番下には、銀行系カードは1ユーロから利用可。
硬貨は50ユーロまでと書かれています。
アムステルダムでも苦労しましたが、この機械も紙幣は使えないようです。 -
1回券から1日券に変更するには、ディスプレーの右下にある大きな緑色のボタンを回さなくてはなりません。
タッチパネルではない上に選択ボタンもないのです。
(緑ボタンは2つ前の写真に写っています) -
1日券を選択すると、右の料金が7.5ユーロに変わり、上に「Quantity」と枚数を聞いて来ます。
数字を選んで料金を支払えば、切符が出て来ます。 -
さて、地下に向かいましょう。プレメトロは地下鉄3・4号線です。
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プレメトロのホームは、地下鉄のホームから更に下に下ります。
車体がトラムなので、ホームと線路の高低差があまりありません。 -
プレメトロが入って来ました。
下り線のホームとは、数段の階段で行き来できるのがおもしろいですね。 -
トラムと言われれば、トラムなのかな?
なぜ、中途半端なものが走っているのか? -
普通の地下鉄に比べて、車内は狭い上に、利用客が多く、市内の交通の中でも混雑している路線ではないでしょうか。
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車内の路線図は、地下鉄やバスとも共通で、各駅で乗り換えが出来る各交通機関がバスまで表示されています。
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打刻機と、カードをかざす機械です。
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北(Noordstation)駅です。
4号線の終点はここですが、3号線はまだ先まで行きます。
また、南駅も終点ではなく、3・4号線ともに、それぞれもっと南に路線があります。(3号線の終点はチャーチルです)
ちなみに、6号線の終点はボードワン前国王駅です。
ブリュッセルの駅名は人名事典のようです。ブリュッセル北駅 駅
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北駅は、それまでの駅とはちょっと様子が違います。
南駅から北駅までの間は、全部が地下であり、まったく車窓はつまりません。
一度くらい地上に顔を出すのかと思ったのですが・・・ -
そこで、ただ折り返すだけでなく、改札の外に出て見ることにしました。
すると、大きなビルの中に出ただけでなく、吹き抜けの天井から赤い提灯がぶら下がっていました。
香港にでも出てしまったかと思いました。 -
窓の外には、一昨日ブリュッセルに着いた時に見た風景がありました。
ああ、あの時この辺をバスは走っていたんだ。ようやく頭の中の地図が繋がりました。
最新のカメラにはGPS機能が付いていて、どこで撮った写真かすぐにわかるそうですが、一度連れ添ったカメラとそう簡単に別れられるものではありません。
それに、地図を頭に入れて行動するのは、早くその土地に慣れるにはたいへん大事なことでもあります。 -
再びプレメトロに乗って、もと来た道を戻ります。但し、途中まで。
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改札を通る際に、引っかかってしまいました。あれ?
どうやら、間違って1回券の方を入れてしまったようです。
改札機の表示には「BAD CARD」と表示されました。
なるほど、そういうのか。
妙に感心した後、一日券を入れ直して、事なきを得ました。
日本なら駅員さんが吹っ飛んで来るでしょうに、どこにもその姿はありませんでした。 -
北駅から2つ目のDe Brouckere駅で降りて、地下鉄に乗り換えます。
ブリュッセルの地下鉄は路線図さえあれば、わかりやすくて乗り換えも簡単です。
一日券さえあれば、どの交通機関でも共通なので、まさに怖いものなしと言えます。 -
あった1・5号線のホームへの階段だ。一度下りかけて、引き返しました。
これは西行きのホームでした。私の進行方向は東です。奥に人がいる所の階段を降りなければいけませんでした。
自分の乗る路線の終点は常に気にしておきましょう。
このあと、再び、シューマン駅に行き、地上に出て、今度はサンカントネール公園に向かいます。
そこには王立軍事博物館があります。
なんでも、かつてのサベナ・ベルギー航空の旅客機がそのまま展示されているとか。
ものすごい量の展示物なので、次の旅行記にいたします。メトロ (地下鉄) 鉄道系(地下鉄・モノレールなど)
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