2015/12/11 - 2015/12/11
377位(同エリア786件中)
ミズ旅撮る人さん
- ミズ旅撮る人さんTOP
- 旅行記692冊
- クチコミ161件
- Q&A回答23件
- 1,031,340アクセス
- フォロワー48人
第14回は、ベルギーのアントワープにある大聖堂に絞っています。日本人には「フランダースの犬」の主人公ネロの最期の場所として有名です。
現地では、作者がイギリス人で、ベルギーでは翻訳されなかったことから、ほとんど知られていません。
日本人があまりにやって来ることから、興味を持たれましたが、主人公の悲惨な人生とその結末を嫌って、やはり好まれない話なのだそうです。
それでも、やって来る日本人向けに、ちょこっと看板があったりします。
大聖堂では、ネロの憧れだったルーベンスの絵をじっくり鑑賞してください。
アニメの絵は、本当に忠実に再現されていたことがよくわかります。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 航空会社
- ANA
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
アントワープ(現地ではアントウェルペン)のシュヘルド川沿いにある駐車場から見たノートルダム大聖堂。
高さ123mの塔が屹立(きつりつ)する姿は、この町の象徴です。1999年に「ベルギーとフランスの鐘楼群」として世界遺産に登録されました。
すぐそばにある市庁舎も一緒に登録されています。聖母大聖堂 寺院・教会
-
市庁舎前のグローテ・マルクトから見た大聖堂です。
だいぶ近くなってきました。
大聖堂の全体像を撮るには、真ん前まで行ってしまうと塔が画面に収まらなくなるので、この辺がいい感じです。
クリスマスマーケットがある時期は、広場が狭くなるので、撮れる場所が限られます。 -
塔の時計盤の大写しです。予定では塔は複数、建てられる筈だったらしいのですが、単独の方がすっきりしているような気もします。
-
天辺には、風見鶏と十字架が付いています。
-
ノートルダム大聖堂の前にやって来ました。
広場は通りが大聖堂の前で、交差するため、三角形になっています。1階が赤く塗られている店の前、地面に黒い箱のようなものがあります。
旅行記の最後に出て来ますので、覚えておいてください。 -
クリスマスですから、大聖堂の前にはクリッペが・・・と思ったのですが、ちょっと確信が持てない人形。
-
真正面だと、大聖堂の本体を入れるので精一杯。
大聖堂は約2世紀もの間、改築を繰り返して現在に至っています。
そのため、ゴシック・ルネッサンス・バロック・ロココなどの様々な様式を組み合わせた構造になっています。 -
ガイドツアーは、月〜金は11時と14:15の2回、7/15〜8月末は15:45が追加されます。
土曜は2回のみ、日祝日は14:15のみ、夏期は15時が追加されます。
大聖堂のHPに記載されています。 -
正面横の井戸の檻にも、天辺には「ブラボーの像」が取り付けられています。
前回の旅行記で触れたように、市庁舎前の像が有名な「ブラボー」は、古代ローマの兵士で、人々を苦しめていた巨人の手を切り取った姿が描かれます。
この像も、ちゃんと右手で、巨人の手を持っています。 -
中に入ります。受付で入場料を払って入ると、まず、この赤が目立つ絵画の列が目に入ります。
そして、ゴシック特有の高い屋根と梁。ステンドグラス。 -
正面には主祭壇。真ん中の身廊の上が一段と高くなっていて、明かり取りの窓から明るい光が差しています。
-
左右の側廊には、赤い壁板に飾られた絵画が並びます。
古い教会の中身はすべて同年代のものと勘違いしやすいですが、絵画や彫刻は、完成後も寄贈されて増え続けます。
14世紀の大理石のマリア像から、16世紀・18世紀と続き、19世紀のネオゴシック様式の装飾が加えられ、主な入り口を飾る彫刻は、20世紀の初めに追加されました。 -
こういう絵画は、額縁の装飾が見られないので、意外と新しいのかもしれません。
-
これは、20世紀の彫刻?
キリストの手を引くマリアという構図は、あまり見ないかも。 -
キリストの磔刑に付き物の「INRI」の文字は、ラテン語の略で「ユダヤの王、ナザレのイエス」と訳されます。
-
これなどは、思いっきり現代アートですね。
敬虔なキリスト教徒が、気にしないのでしょうか?
神聖な十字架でバランスを取る像なんて。
カトリックが75%を占めるというベルギーも、アートには寛容なのかな? -
ステンドグラスは、戦火のあった町なので、すべてがオリジナルとは限りませんが、様々な絵柄が美しいです。
-
-
これなどは、本当に細かく、足元に説明書きもあるので、年代物でしょう。
-
-
こちらは紋章がいっぱい。
-
外は雨模様で、どんよりしているのに、天窓と大量のステンドグラスのおかげで、中は意外と明るいです。
-
大聖堂のHPには、堂内の本当に価値のある美術品に関しては、詳しい記述があります。
でも、この側廊に展示されている絵画については、何もありません。 -
有名画家の大作ではないにしろ、こうして赤い板に掲げられた宗教画が並んでいると、堂内が華やかになるので、全体的にはいい雰囲気です。
-
「Tabernacle in the form of the Ark of the Covenant」
直訳すると「契約の箱の形の幕屋」。異教徒にはチンプンカンプンですが、インディージョーンズの「失われたアーク」と同じなんじゃないかと思うのです。
1710年、彫刻家ヘンドリック・フランス・フェルブルッヘンがロココ様式で設計しました。
アーチ型のカバーと箱を持ち運ぶための2本の棒が付いています。
側面には、別の彫刻家がモーゼの契約に関する題材を彫り込んでいます。 -
キリスト降架。ルーベンスではありません。
-
こちらがルーベンスの「キリスト降架」。
ルーベンスの作品はこの大聖堂には4点あります。 -
2作目「キリスト昇架」。主祭壇に向かって右が「降架」、左が「昇架」です。
どれも17世紀初めの作品です。 -
主祭壇です。十字架が吊るされ、脇にパイプオルガンがあります。
ミサの時間は平日は16時、土曜は16時と17時。日祝日は9時・10時半・12時・17時。
土曜日の2回と日曜の昼間はオルガン演奏があります。 -
主祭壇には、クリスマスなので、アドベント蝋燭が置かれていました。
アドベントは、待降節と訳されます。キリストの降誕を待つ時期を示し、11/30の聖アンデレの日に近い日曜日から12/24のイブまでの約4週間を指します。
4週間なので、1週間に1本の蝋燭に火を灯して、イブを迎えます。
大抵の教会には蝋燭だけが置かれているのですが、さすがにノートルダム大聖堂(聖母マリア大聖堂)です。マリア様が膝まづいています。 -
-
主祭壇の「聖母被昇天」です。ルーベンスの3作目です。
もう1作は「キリストの磔刑(槍突き)」ですが、十字架に架けられたキリストの体にロンギヌスの槍を突き刺している場面で、写真には撮っていません。
「聖母被昇天」は、かなり大きな絵です。手前の人の大きさでわかると思います。
高さ490cm、幅325cm。
この絵と「キリストの降架」が「フランダースの犬」で、ネロが見た絵です。 -
マリアは霊魂と共に、その肉体も天に召されたとされ、足下には空になった墓に驚く人々が描かれます。
墓の向こう側にいる赤い服の女性は、作品完成と同じころに亡くなった、ルーベンスの妻の顔なのだそうです。
マリアの頭上には花冠を捧げる天使も描かれています(聖母戴冠)。 -
「聖母被昇天」の上の彫刻です。
-
主祭壇から見た空中の十字架です。真ん中に鳩の像が張り付けられています。
-
翼廊にある木彫の祭壇。
-
翼廊のステンドグラス。
-
よく出来た祭壇。左右に開いた扉にも蝶番が付いていることから、両扉を閉めてからも、中央の聖人の像だけは見られるようになっていることがわかります。
-
翼廊の一角。主祭壇より、こちらの方が落ち着く気がします。
-
懺悔(ざんげ)をしたい方は、こちらへどうぞ。
-
こちらでも受け付けています。
現在の、こんなに観光客が出入りしている場所で、使われているのかは不明ですが。 -
綺麗なバラ窓と祭壇。
-
内陣を囲む回廊には、こうした小さな祭壇がいくつも並んでいます。
-
その背後には、こうしたステンドグラスがあります。
大聖堂は、各地にありますが、こうして内陣裏の回廊まで見て回れる所は少ないです。
入り口付近の作品より、こちらの方が見る価値が高いと思います。 -
イチオシ
正に、好みの御方。盾のおじさんはお邪魔。
-
なんとも勇ましい女性ですが、誰でしょう。ギリシャ神話の女神みたい。
-
-
大司教の葬列でしょうか。下にはキリストと12使途が描かれています。
-
赤の目立つステンドグラスに、ピエタ像。
-
宗教画が大好きな人には、宝物館のような回廊です。
是非、ルーベンスの絵だけでなく、回廊も回って見てください。 -
身廊と翼廊の交わるクロッシングの天井画。「聖母被昇天」。
43mの高さに描かれた絵は、直径5.8m。マリアの頭上の鳩は、精霊と三位一体を現します。
アントワープの画家コルネリスが1647年に描きました。天井画としての構図に優れた作品です。
といったことが、大聖堂のHPに書かれていました。 -
クロッシングから見た側廊。赤い板の横にはみ出した扉の裏にも絵が描かれているのがわかります。
祭壇は、本当は普段は扉を閉めて、扉の外に見えている絵だけを見られるようにしています。
ミサなどの特別な時にだけ、扉を開いて中の聖人や聖母子を見られるようにしてあるのです。 -
空中の十字架には、ちゃんとキリストがくっついていました。
-
説教壇の傑作です。Michiel van der Voort作。
1713年に、セントバーナード修道院のために作られたものですが、1804年に大聖堂に移されました。
説教壇を支えている4人の女性像は、ヨーロッパ・アジア・アメリカ・アフリカの大陸の象徴です。
神の言葉が世界全体に広まることを意味しています。
この説教壇は、自然主義・バロック・ロココ様式の混交にも拘らず、フラマン彫刻の最高峰です。 -
絵画が赤い板に掲示されていることで、大層印象深い教会となりました。
これが無くなったらわからなくなりそうです。 -
ミサの様子を描いたステンドグラスです。
-
大写しにしてみました。顔が絵を嵌め込んだみたいです。
-
悲しげな表情が気になる天使です。
-
世界遺産に付き物の、ミニチュアです。
こうして見ると、確かに全体的に均整がとれているとは言い難い建物です。
長い年月を掛けて増築されて来たのがよくわかります。
ケルンの大聖堂のように、向かって右側にも、塔を建てるつもりだったのでしょうか。 -
「パトラッシュはネロのたった一人の友達でした。」
大聖堂の中の売店の入り口に、こんなステンドグラスが嵌め込まれています。
本当に日本人ばかりがやって来るのでしょう。
しかし、何故ネロは裸なのでしょう?寒さと飢えで死んだ子供にしては、随分と肉付きのいい体つき。パトラッシュも全然可愛くない。
むしろ、アニメそのものを貼った方がウケはいいのでは?
本当はこれを表紙にはしたくなかったのですが、他にアントワープと「フランダースの犬」を結びつけるものがなかったので、致し方なく採用しました。 -
さて、大聖堂の見学を終えて、外に出て来ました。
クリスマスツリーが立っています。
その左後ろの地面に黒い箱のようなものが見えます。
大聖堂の中に入る前に、赤く塗られた店の前の黒い箱に言及しましたが覚えていますか? -
これが、その箱、いや石碑です。
「フランダースの犬」のネロとパトラッシュの絵が描かれています。先ほどのステンドグラスよりは随分いいです。
それもその筈、日本の某大手車会社が設置したのだとか。
せっかく、アントワープまで来て、あまりに何もないので、日本人観光客のためにわざわざ作りました。
本当は渋谷のハチ公みたいになったのかもしれませんが、当局の許可が下りなかったのだとか。
元々黒くて見にくい上に、雨が降っていて肉眼で見てもよくわかりませんでした。
手で雨粒を避けてからパチリ。それでもあんまりよく見えませんね。 -
絵の横に日本語の文章があります。
「フランダースの犬
この物語は、悲しみの奥底から見出す事の出来る本当の希望と友情であり、永遠に語り継がれる私たちの宝物なのです。」
ネロに希望なんてなかったし、人間との友情は役に立たなかったし、悲惨そのものの物語でした。
ここまで主人公を追い込まなくてもいいだろうにという程、気の毒な境遇にした挙句、理解のない周りの大人たちが間違いに気づいたけれど間に合わなかったというおまけ付き。
この話を嫌うベルギーの人たちの方が、普通の気がします。
ちょうど、旅行の時にアニメの再放送をしていて、何度か見ましたが、救いのない話でした。
ネロが住んでいたのは、このアントワープの町から数km離れたボーボーケンという町。現在、ネロとパトラッシュの像があります。大聖堂のそばのフルン広場か、中央駅からトラムで行かれるそうです。 -
フルン広場で、美味しいベルギーワッフルを食べて明るく元気にアントワープを後にしましょう。
何もトッピングをしないのが、本来のベルギーのワッフルです。
アメリカ人好みに、生クリームなどを載せて売っていますが、地元っ子は、ノーマルで食べます。充分美味しいですよ。
それでは、次回は首都ブリュッセルでお会いしましょう。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
アントワープ(ベルギー) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
64