2016/03/18 - 2016/03/19
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ケロケロマニアさん
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急行「はまなす」乗車を最大の目的とした、今はなき北東北フリーきっぷ使用の旅程の第三部となります。
思えば、2016年3月は、東日本大震災から5年を迎える節目の年でした。
そもそも、北海道東日本パスを購入出来ていたら、普通に道内を巡っていた筈なので、東北に来ることもなかったと思うのですが、結果的には大正解だったと思います。
奇麗事は言いたくないのですが、やはり忘れてはならないこと…。
そして、あれから5年が経過して、初めて甚大な被害を受けた被災地を訪問しましたが、とにかく言葉にはなりませんでした。
圧倒的な自然の力に対して、自分が何かできる訳ではありませんが、少なくともやはり現実を見ておくことは大切なことだと思います。
それと共に、現在でも同じ時間軸で生活している人々の中に、自分が知らない所で苦しい生活を強いられている方々が沢山いらっしゃることを忘れないように…。
健康に、普通の暮らしが出来る上に、旅行まで出来る身の上に感謝しなければなりませんよね…。
そんなことにも思いを馳せつつ、静かに祈りを捧げる旅となりました…。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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田沢湖線の旅も岩手県側に入ると、やはり岩手山の景観に目を奪われますね!
東北本線側から見る岩手山とはまた違った風情の山並みが楽しめます。 -
そして雫石駅へ。
ここで15分程の停車時間がありました。 -
星で町おこししてるのかな?
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駅構内には物産センターもあり、色々な展示品が並ぶコーナーもありました。
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そして、岩手山の山容が、東北本線車窓からの見慣れたそれに近づいて来た頃に。
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盛岡に到着です。
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ここからはこちらの快速へ。
急行「はまなす」はお別れですが、快速「はまゆり」はまだまだ頑張ってくれることでしょう…。 -
元々は急行だったのが、快速になった、と言われればそれまでですが…。
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指定席もあり、自由席でもクロスシートの快適な車内です。
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テーブルも付属しているので、目的地までPCをいじって過ごします。
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そして、東北本線とは花巻でお別れ。
この駅にて数分の停車時間がありました。 -
花巻で数分もあれば、是非見に行って頂きたいのがこちら!!!
カエルさんのベンチです!!!!! -
うーん、可愛いっ!!!
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癒し系の表情をされていますね!
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この子達も可愛いっ!!!
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カエルさんに見とれて列車に乗り遅れると大変ですので、この辺でお別れです…。
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やって来たのはこちら。
新幹線駅があることで有名ですが、私は釜石線利用です。 -
はまゆりさん、バイバ〜イ♪
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釜石線沿線の駅は、エスペラント名を持っているのがお洒落ですね!
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特急料金を払えば乗れる、北東北フリーきっぷでの旅でしたが、結局フリー区間内では新幹線どころか、特急にも一度も乗りませんでした…。
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こんなオブジェも駅前に発見。
まさにこれからが銀河鉄道の夜です! -
この日は駅傍のこちらの宿へ。
その名も、「ケンジの宿」です。 -
流石、賢治さんのお膝元ですね!
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マンホールはこんな感じです。
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始発の釜石線列車にて、海岸部を目指します。
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朝ご飯は、〇ブンイレブンの100円おにぎり(寿司)。
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前日の田沢湖駅・雫石駅・そして新花巻駅のスタンプはこんな感じです。
金もかからず荷物にもならない記念スタンプの御土産。最高です(;'∀')。 -
途中、遠野駅にて長めの停車時間がありました。
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この街も、いつかはゆっくりと巡ってみたいものです。
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駅構内にはこんなのも飾られていました。
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駅舎の外観はこんな感じです。
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流石、民話の故郷ですね!
マフラーしてるのがお洒落(^^;)。 -
駅前にて立派なメタセコイアの木を発見。
北海道民としては岩見沢駅を思わず思い出してしまいました…。 -
解説はこちらで。
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そして発車します。
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次いでこちらでも数分間の停車。
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エスペラント名はこちら。
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この駅には、日鉄鉱業のホッパー遺構があることで知られていますね。
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そしていよいよ釜石へ。
東日本大震災以来、本当の意味での被災地に伺ったのはこれが初めてです…。 -
駅前にはこちらの鐘が。
乗り換え時間が少ないので、急いで手を合わせて先を急ぎます。 -
そう言えば、2016年春の選抜高校野球には、21世紀枠で釜石高校が出場しましたね。初戦で、同じく21世紀枠出場の小豆島高校に接戦の末勝利しました。
元香川県民としては小豆島高校も応援していたのですが、釜石の勝利も嬉しかったですね。因みにこの時の大会では、同じ香川県の高松商が半世紀ぶりの決勝進出。
決勝では惜しくも敗れましたが、相手の智弁学園も、あれだけの有名校でありながら優勝どころか決勝進出も初めてだったとのこと。決勝も熱戦で素晴らしい大会でした…。 -
JRと三陸鉄道との乗継時間は7分しかありませんでした。
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三鉄側の釜石駅構内も急いで見物。
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時刻表はこんな感じ。
これから乗車するのは9:18発のです。 -
何と、運良くこのレトロ車両が待ってくれていました!
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クウェートからの支援なんですね!
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中も凄くゴージャスな雰囲気!
テンション上がります! -
誤解のないように、勿論、北東北フリーきっぷは三鉄では使えませんので、チケットは別買いです。
このような硬券タイプは嬉しいですね。持ち帰りをお願いしても快く対応して下さるのが嬉しい。何だかんだで嫌味たらしい対応も多いJR北海道とは大違いだわ…(-_-;)。 -
車内にはこのような模擬運転台も設置されています。
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模擬運転台脇の掲示はこんな感じです。
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どうやらこのレトロ列車運行は、丁度この日に盛発で運行予定のこちらのイベント列車向けの回送運行だったようですね。
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三鉄さん、色々な企画列車で頑張っていますね( ´∀` )!
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と、車内のほんわかとした雰囲気とは裏腹に、やはり外を見ると、工事中の光景が目立ちます…。
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この美しい海が、あの日…。
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祈りを捧げる位のことしか出来ない自分が情けない…。
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その後、途中駅から乗車していらした地元のおじさんと、色々とお話しました。
来てくれただけで嬉しい、と言われたこと、忘れません!!! -
南リアス線上にあるこの駅にて、観光用に約3分停車してくれるのも嬉しいですね。
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ホタテ絵馬で知られるこの駅。
沢山の思いが詰まっています…。 -
小石浜から恋し浜へ。
素敵な話じゃないですか! -
この駅から眺める海の様子。
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南リアス線は短いので、もっと乗っていたかったレトロ列車は1時間も経たないうちにもう終点の盛に到着してしまいました…。
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さようなら、レトロ列車さん。
また逢う日まで〜。 -
ここからはいよいよBRT区間となります。
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駅なのに道路…。
色々な思いが錯綜します…。 -
JR盛駅構内の様子。
JR駅でありながら、現在は列車が運行されていません…。 -
駅舎の外観。
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三鉄側の盛駅舎はこんな感じです。
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市域としては大船渡になりますので、マンホールは大船渡デザインでした。
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盛での乗り換え時間は30分程度。
急いで高台にあるこちらの公園に向かいます。 -
途中の散策道はこんな感じです。
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そして景色が開けてきました。
津波が来た際はこちらに避難された方も多かったそうです。
あの日、どんな光景が広がっていたのでしょうか…。
想像するだけで恐ろしくなります…。 -
公園の脇の神社にて、静かに祈りを捧げてから駅へと戻ります。
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神社の参道の急階段。
こんな所を急いで駆け上がるのは大変なことです…。 -
そしていよいよ、初めてのBRTに乗車します。
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これから向かう、津波による最大の被災地、陸前高田のゆるキャラが描かれていました。
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車内にはBRT専用のパンフも用意されていました。
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専用線として運行されている区間と、一般道走行区間があります。
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最初しばらくは専用線上を走行します。
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そして専用線区間が終わり、一般道へ。
その先も専用線の工事が続いていました…。 -
一般道を走行するBRT。
久し振りに対向車とすれ違います。 -
大船渡から陸前高田へ。
大船渡でも酷いと感じましたが、陸前高田エリアは次元が違います。
瓦礫の撤去だけでも相当な苦労だったことが偲ばれます。 -
BRT沿線は、この辺りでは一面の更地が続いていました…。
言葉になりません…。 -
あれから5年の月日が流れたのに…。
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何だか、急行列車の廃止位で大騒ぎしている自分が虚しくなってしまいました…。
何と罪深いことなのか…。 -
2016年3月現在の陸前高田”駅”の様子。
鉄道が戻って来るのか否か、まだまだ、そんなことを言えるレベルではありません…。 -
ボランティアの方も活動されていました。
5年経っても、正直、物見遊山の感覚で来られる場所ではありません…。 -
コンビニの様子。
街の機能はこういう所から少しずつ戻ってきています。 -
そして”奇跡の一本松”にてBRTを下車。
この松に関しては、その維持管理を巡って賛否両論がありましたが、やはり私は残すべきだと思います。
ここがなければ、今の陸前高田に余所者が立ち寄れる場所を他に見出すことは困難ですから…。 -
夜間は訪問できません。
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何かを書こうとしても、全てが偽善っぽくなってしまうし、とにかく私が言えることは何もない、というのが5年経った時点での陸前高田に対する印象です。
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奇跡の一本松までは、このような工事フェンスに覆われた通路を延々と進んでいきます。
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この町に来た時点で、これまでの浮かれた旅の高揚した気分は、全て失ってしまいました…。
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一本松が描かれた自販機が、途中にある唯一の”売店”です。
売り上げが一本松の維持費として使われるとのことでしたので、一本購入しました…。 -
これだって、完全な偽善だし…。
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高台に新しい町を作る計画とのことで、その土台作りとしての土上げが漸く終わった段階、とのことでした。
まだまだ先は長いです…。 -
橋の袂に掲げられていた小学生の言葉。
涙が溢れてきました…。 -
そしていよいよ一本松へ。
解説板に付されている震災前の松原の写真と、目の前に広がる風景との対比が衝撃的でした…。 -
”奇跡”に希望を感じた方々も沢山いらしたことでしょう…。
やっぱり来て良かったと思う…。 -
ここで生まれる夢って、何だろう…。
ここで育つ未来って、何だろう…。 -
やっぱり、何もわからない…。
でも、現実を見ることが出来ただけでも良かったと思う…。
もしかしたら、急行「はまなす」が、北東北フリーきっぷが、ここまで自分を呼び寄せてくれたのかも…。 -
一本松の根元には、やなせたかしさんの作品もありました。
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やなせさんは、どんな思いでここにいらしたことでしょう…。
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献花台の前に跪いて、祈りを捧げました…。
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部外者に出来ることは何もない。
強いていえば、”忘れない”こと位だろう…。 -
5年の歳月を振り返りつつ、静かにこの地を去ります…。
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再びBRTに乗り込んで…。
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この日の衝撃を忘れないように…。
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静かに陸前高田を離れます…。
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そろそろ県境でしょうか…。
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正確な県境はどこか解りませんでしたが、このBRTが向かう先は宮城県です。
ということで、岩手県内の旅程を記した本旅行記はこれにて終了とさせて頂きます。
正直、色々な思いが錯綜してしまって、うまく記すことが出来ませんでしたが、最後までご覧下さった方、どうも有難うございました。
そして、皆様も是非、どんな形でも結構ですので、現在の被災地の様子を”忘れない”ためにも、足を運んでみて下さい…。
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