2016/03/19 - 2016/03/20
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ケロケロマニアさん
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急行「はまなす」との惜別を最大の目的とした、北東北フリーきっぷの旅の第四作です。
2016年3月16日(函館発は3月18日)で販売を終了したこの切符、フリーゾーンは基本的にはその名の通り北東北3県(青森・秋田・岩手)なのですが、ちょっとだけ宮城県域が含まれていました。
とは言っても、震災後、海岸部ルートがBRTとして生まれ変わっている大船渡線の一部区間が宮城県内を通る、というルートですので、鉄道として宮城県内で乗車できるのは、現状では内陸部ルートの気仙沼→新月の僅かな区間のみとなりますが…。
何はともあれ、東日本大震災の中でも甚大な被害を受けた3県のうちのもう一県に立ち寄れることは非常に意義深いことだと思いましたので、本旅行記では短いながらも、北東北フリーきっぷの宮城県内区間の様子、そして、東北の旅を終えて、いよいよ深夜時間帯の最後のはまなす乗車にて北海道に戻るまでの旅程を記させて頂きます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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BRTの旅もいよいよ宮城県域内に入りますが、暫く一般道を走行してきたBRTは、気仙沼の手前で再び専用道へと入ります。
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そういえば、丁度この旅をしていた前日に、気仙沼線側のBRTの鉄道復興断念のニュースが伝わって来ました。
鉄道マニア的には寂しい限りなのですが、実際、こうしてBRTというバス路線で走行してみると、やはり鉄道よりは合理的に感じますし、地元の方の足の確保、という意味ではこの方が良いのかと思います。
こうして、次第に鉄道という交通手段は過去の遺物へと転落していくことでしょう…。 -
気仙沼の一つ手前、鹿折唐桑駅(バス停というべきなのか…?)を通過。
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専用道上には勿論信号も設置されていますね。
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一応、一般道の車両用信号とはちょっと違うデザインなので、BRT専用道のそれと判別できますね。
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勿論、気仙沼も3・11の被災地の一つです。
朝のラジオなどでお馴染みのI島氏のことも思い出します。
陸前高田を見た後では、街としての”命”が感じられて、少しホッとしました。
勿論、課題は山積みだとは思いますが…。 -
最後のBRT大船渡線専用線区間はトンネルが多いですね。
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昔は鉄道が走行していた雰囲気が一番感じられる所でした…。
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間もなく気仙沼駅に到着です。
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専用線の最後の踏切を前に、駅の跨線橋が見えてきました。
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もう鉄道が復活することはないのかもしれません…。
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大船渡線もここから内陸の一ノ関までは鉄道路線として”現役”です。
専用線の脇にて、三陸鉄道の盛駅でお別れして以来の線路に出逢います。 -
線路とBRT専用線とが同居する気仙沼駅。
やっぱり複雑な気持ちになります。 -
気仙沼線に関しては、北東北フリーきっぷゾーン外でしたので、今回は乗車できませんでしたが、またいつか乗車してみたいと思います。
ここも殆どがBRT運行、しかも丁度前日に鉄道復興断念のニュースを耳にした後でしたので、改めて寂しい気持ちになりました。 -
スケジュール的にはこの日はポケモントレイン運行の日でしたので、乗ろうかなとも考えましたが、これに乗ってしまうと、この日のうちに新幹線を使わずには青森までは行けなくなってしまうこと、そして何より、ポケモントレインに乗って旅を楽しむ、という明るい気持ちになれなかったこともあって、今回は断念しました。
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気仙沼駅舎の外観はこんな感じです。
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さて、気仙沼でしたかったこと。
それが帰りの指定席確保です。
北東北フリーきっぷでは、出発地からフリー区間までの往復に特急・急行指定席が利用できる、というルールでしたが、帰りの分の指定席に関しては、敢えてまだ確保していませんでした。
それは、”気仙沼駅”発行の指定券が欲しかったからです。
そして、ルートに関しても、新幹線の開業により、特急停車駅でなくなる蟹田駅発函館までの白鳥を確保。縁起の良い番号、ということで敢えて77号で指定します。
そして函館から札幌までは、フリーきっぷ有効期限内の最終21日の最終の北斗17号で指定しました。
尚、函館=青森に関しては、実際には「はまなす」の自由席で移動しました。本当はこの区間もはまなすの指定で、と思ったのですが、北東北フリーきっぷのルール上、「はまなす」と「北斗」の混在旅程では指定できなかったのです。 -
気仙沼では1時間半程の時間がありますので、街歩きに出かけます。
マンホールはこんな感じでした。 -
震災前に来た際に訪れたお寺のことが気になり、まずそちらを見に行くことにしました。
最初に渡る踏切が、今ではBRT専用道となっていました…。 -
景色としては何となく見覚えがあるのですが、やはり線路がなくなっている姿には違和感があります…。
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やって来たのはこちら。補陀寺です。
ここは昔のままの佇まいで残っていて、まずはホッとしました。 -
本堂の様子はこんな感じです。
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ここでの最大の見所は、こちらの立派な六角堂です。
震災でどうなったか、非常に心配していましたが、無事な姿を見届けることが出来て嬉しかったです。 -
このお寺の境内には立派な樅の木もあります。
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六角堂は、宮城県指定の重要文化財にもなっていますので、気仙沼にいらした際は是非ご覧下さいね。駅からは徒歩10分位で行くことが出来ます。
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かつては引込線やらが色々と存在していた空間、そこはBRTの待機場に生まれ変わっていました…。
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補陀寺からの帰途、丁度”踏切”を通過する頃に、盛行きのBRTが出発していきました。
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次いでやって来たのはこちら。
北野神社です。
ここも気仙沼駅からは徒歩10分程度で行くことが出来ます。 -
この神社は、震災前は”鉄路”を跨いで参道が続いている、ということで有名になっていました。
その参道に関しては昔のままの姿でしたが…。 -
そう、”鉄路”がBRT専用道へと生まれ変わっていました…。
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訪れたのは3月19日でしたが、もう咲いている桜もありましたよ!
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今回の北東北フリーきっぷの旅では、最南端となる気仙沼。
やはりこれまで通過してきた所よりも春が早くやって来ているようでした。 -
北野神社の本殿の様子。
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ここは学業の神様でもありますので…。
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本殿傍から参道を振り返るとこんな感じ。
一番奥に見えるのが上述致しました跨線(跨道?)橋の所です。 -
参道の途中にはこんな塚も。
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こんな文字を見つけて、思わず合掌してしまいました…。
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そして再び跨線橋を渡って、メイン道路へと戻ります。
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これでも、陸前高田の方に比べると水位はかなり低かったそうですが…。
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勿論、気仙沼も3・11の被災地の一つですが、町は徐々に活気を取り戻しつつある風情で、少しだけですが救われた気持ちになりました。
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こんな公園も。
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伝統がありそうな建造物。
こういうのが残っている姿を見るとホッとします。 -
気仙沼ではより被害が酷かったとされる海岸付近までは時間の都合で行くことが出来ませんでしたが、次回は石巻や女川等、宮城県内の他の町と共に今一度訪問したいなと思いました。
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そして気仙沼駅に戻って来ました。
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こちらの列車にて一ノ関を目指します。
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ポケモンデザインの駅名標の様子。
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やはり線路を走る鉄道に再会すると嬉しくなりますね。
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ここからが鉄道としての大船渡線の旅の開始です。
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正直、本日は衝撃的な風景を沢山見てしまい、この車内では疲れ切って眠ってしまいました。目覚めた頃にはもう一ノ関でした…。
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”カエルポケモン”さんにご挨拶してから、少し改札を出てみます。
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一ノ関は東北本線の旅で頻繁に立ち寄っている駅ではありますが、意外とそのまま列車に乗り込んで盛岡なり仙台なりに向かう、ということが多かったので、改札外に出ることは結構久々かもしれません。
あまりこの駅界隈の雰囲気は変わっていないですね。 -
青いコンビニにて、タヌキポイントを使って、適当に食糧を買い込みます。
ここからは、盛岡・八戸を経て青森まで、ひたすら北上する鉄道旅となります。 -
まずは盛岡まで。
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そして盛岡からは、本旅では実は初めての乗車となるIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道の旅へ。
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そして八戸からは青森行きに乗りカエルます。
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こうして、何とか予定通りに青森まで戻ってくることが出来ました。
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勿論、ここでの目的は「はまなす」乗車です。
列車の乗継の関係で「はまなす」出発の約15分前に到着。
この日は函館までの自由席乗車予定でしたので、席はまだ確保できていません。
まあ、函館まで2時間半位ですし、相席でいいかなってな感じで…。 -
この日は3月19日、青森発のラストランは21日でしたので、その二日前、ということになります。流石に混雑していました。
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自由席に乗ったまま、札幌まで帰ってしまいたくもなりますが…。
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この日は自由席車両が8〜10号車までありました。
ラストラン近くはこのような痛々しい車両の多くも、最後の雄姿を見せていました。 -
個人的には、青森での「はまなす」とのお別れの瞬間が近づいてきました…。
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何度も撮影してきた「はまなす」ちゃんですが、やはり青森が最後、ということで、懲りもせずまた発車間際まで色々と撮りながらホームを彷徨いました…。
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そしていよいよ乗車。
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勿論、見慣れた「はまなす」よりは混雑していましたが、相席では空席は結構ありました。
ただ、荷物を置いていて座らせて下さいと声を掛け辛い雰囲気の人が多いのは少し残念。私は逆の立場なら、発車するまでは少なくとも隣は空けておきますけどね…。
流石にその辺に関しては車内アナウンスの”援護射撃”もあり、良心的な方は空けてくれたりしましたが、この辺で人間性というのは垣間見えるものでしょうね…。 -
何れにせよ、「はまなす」での最後の青函移動となるこの夜、やはり眠ることは出来ませんでした…。
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途中、蟹田も通過。
18きっぷや北海道東日本パスユーザーにとっては、何かとお世話になった駅ですが、今後立ち寄ることは少なくなることでしょう…。 -
流石にお客さんが多かったからか、検札が来るまでは結構な時間がかかりました。
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この時期は色々なマニアックな切符を有している人も多いようで、その都度、ちょっと不慣れな車掌さんが、先輩車掌さん(?)に色々と教えを受けながら対応されていました。
こういう光景もこの時期ならではなのかもしれません。
そもそも新幹線になったら、ここを乗車できるフリーきっぷとか、殆どなくなるんだろなぁ〜。あまりにも客が少なくて、色々と対策を考えてくれる、という流れを願ってはいますが…。 -
そしてトンネルを抜けて木古内へ。
蟹田とは対照的に、こちらはまだ18きっぷユーザーの”通り道”の駅として残りそうですね。それ以外にも、意外と新函館北斗から高い新幹線を一駅だけ乗りたい、っていう需要はあるかもしれませんね。 -
乗車した車両はこちらです。この日は9号車(自由席)として使用されていました。
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こうして深夜に函館に到着。
相席の鉄ちゃんのお兄さんは、函館で降りる旨を告げると、「この時間に!」とかなり驚かれていましたが、確かに「はまなす」は上りは結構函館で降りる方がいました(朝3時半頃の到着なので、早朝と言えなくもない時間だし…。)が、下りは1時前の到着なので、降りる方は少なかったですね。
下り列車の函館駅では、普段は寝ている人が多くて、”付け替え”作業を見に行く人も少なかったのですが、流石にこの日は大人気でした。
まあ、自分はこれまで何度も見てきたので、人混みをかき分けてまで観たいとも思わなかったので、改札を出る前に一通り車両編成だけ確認していきます。 -
いわゆる緩急車ですね。
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オハ14がやはりメインですね。
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普段より沢山のオハさん連れて、重かっただろうなぁ〜。
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「はまなす」名物の一つ、飲料自販機。
この日は車内アナウンスで売り切れが放送される程の大盛況でした! -
まだまだ見ていきますよ!
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14系客車は、今後はどうなっていくのでしょうか?
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付け替え作業中は人が少なくなるので、こういう部分を見物するのにも良いですね。
ここで、友人と語り明かした「はまなす」の夜もありました…。 -
この日は5号車がドリームカーとなっていました。
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数字を追っているうち、ふと、リーバイスを思い出しました(^^;)。
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こちらは、ちょっと新しいですね!
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こちらは被写体としても大人気だったのびのびカーペットのわんちゃん。
たまたまそこにいらした、スーパー白鳥さんとご一緒に。 -
このコラボも見納めかな…。
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深夜の函館駅ホーム、という意味でも見納めですね…。
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これでスハフさんはお終いかな?
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そして寝台車へ。
勿論、「はまなす」には”ロ”さんはいらっしゃいませんよ(^^;)。 -
結局「はまなす」の寝台車には一度も乗らなかったなあ〜。
3000円で乗れた時代に乗っておけば良かったなぁ〜。 -
この日はやはり増結車両も!
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オハネ25の二ケタ。
二段B寝台として生まれ変わった、ある意味”新しい”、「はまなす」らしい車両でしょうか? -
ほんと、その通りです。
”さらば、津軽海峡”。
この方も新幹線乗らないだろうなぁ〜( ´∀` )。 -
函館に到着後、かなりの時間が経過。
下車するので、その気になればすぐ立ち去れるのですが、やはり名残惜しいですね。 -
ようやく1号車までやって来ました。
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551って、豚まんかよっ(;'∀')。
お腹が空いてきたわ〜。
何のこっちゃ…。 -
変色した白鳥さんやはなますさん、引退まであと2日です。
北斗さんだけが、新しい感じなのがなかなか味わい深い…。 -
この時間帯は、寧ろ先頭の連結作業に人が沢山流れている頃ですが、敢えて私は切り離された後のこちらを。
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こうしたお見合いの風景ともお別れ…。
涙なしには見られませんね…。 -
こうして、出発を見送ることなく、ホームを後にしました…。
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改札口の様子。
両方向に「はまなす」が見られるのは函館ならではの風景。
これを撮りたかったので、見送りまでいなかった、というのもあります(;'∀')。
という訳で、本旅の最終ステージでもある函館に到着しましたので、本旅行記は終了となります。最後までご閲覧有難うございました。次が最後となる予定ですので、また続編にもお付き合い頂けましたら嬉しく思います。
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