2015/09/17 - 2015/09/26
305位(同エリア878件中)
Keiさん
夏休みを利用してのあわただしいオヤジ一人旅、華やかさやおしゃれ感は全くありませんが、イタリアの歴史や素晴らしさを街を歩きながら味わいたい。
毎度の恒例行事である教会巡りや美術堪能に加え、今回は列車とレンタカーを駆使してなかなか行けないレアな観光地も含め、ザックリとトスカーナ州を旅してみました。
フィレンツェ2泊→ルッカ1泊→ピサ1泊→シエナ2泊→
→ピエンツァ1泊→アレッツォ1泊→
→ボローニャ1泊 (飛行機の都合で最終日のみエミリアに宿泊。)
旅行記?はピエンツァから移動後のアレッツォです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アレッツォに着いてレンタカーを返却したのが、16:00位。その後ホテルにチェックインしてから観光開始。まずはホテル近くの円形闘技場にやってきました。
ローマ円形闘技場 建造物
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古代ローマ時代の紀元117-138年にかけて建設され,当時は18,000人収容可能だったそうです。観客席の土台や階段がかろうじて残っているだけです
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教会に隣接した建物は15世紀に建てられたサン・ベルナルド修道院で、現在は国立考古博物館になっています。
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中は見学しませんでしたが、エトルリアからローマにかけての発掘品がこの博物館の主要コレクションです。
考古学博物館 (アレッツォ) 博物館・美術館・ギャラリー
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アレッツォを代表する観光スポットがサン・フランチェスコ教会です。
ファサードは化粧されていなく、未完のまま。サン フランチェスコ教会 寺院・教会
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内部は単廊式で53mx17mと広いです
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教会の身廊部分壁面には
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アレッツォ出身の画家の手による
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フレスコ画がたくさん残っています
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スピネッロやドメニコ・ペコリ他多数の画家が制作にかかわったそうです
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剥落が結構激しいです
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アレッツォには2014年の春先にも訪れましたが
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この教会は写真撮影禁止でした
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2014年夏ごろからイタリアの美術館は写真撮影解禁となり
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それに伴い教会でも写真撮影が緩和されているようです
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イタリアなのでいつまた写真撮影禁止になるかも知れませんね
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多翼祭壇画を修復している方がいました。
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後陣のバッチ礼拝堂、ここにピエロ・デッラ・フランチェスカの「聖十字架伝説」があります
「聖十字架伝説」とは、キリストが磔刑に処せられた十字架の聖木にまつわる伝説です。 -
後陣向かって左上から「皇帝ヘラクリウスのエルサレム入城と聖十字架の賞揚」
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真ん中の場面は「十字架の発見と検証」
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「ヘラクリウス帝とホスロー王の戦い・ホスロー王の斬首刑」
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中央窓左上「ユダの拷問」
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左下「受胎告知」
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右壁上の「アダムの死」
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真ん中「聖木の礼拝・ソロモン王とシバの女王の会見」
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写真左は中央壁の窓の右にある「聖木の運搬」
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右壁下の「コンスタンティヌス帝とマクセンティウス帝の戦い・コンスタンティヌス帝の勝利」と
中央壁の窓の右下にある「コンスタンティヌス帝の夢」 -
「コンスタンティヌス帝」の夢のアップです。帝位継承権をめぐって神の啓示を受けたとされる場面です。
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ヴォールトの天井画はビッチ・ディ・ロレンツォ作です
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福音史家と最後の審判はビッチ・ディ・ロレンツォ作です
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中央祭壇にはマエストロ・ディ・フランチェスコ作「十字架上のキリストとその足に接吻する聖フランチェスコ」があります。
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写真とは関係ありませんが、
後陣バッチ礼拝堂の装飾は当初バッチ家がビッチ・ディ・ロレンツォに依頼しました。 -
ビッチ・ディ・ロレンツォはヴォールトの天井画「福音史家」と礼拝堂前の「最後の審判」を描き終えたところで1452年に死去
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ピエロ・デッラ・フランチェスカはビッチ・ディ・ロレンツォが亡くなる少し前から描き始め、
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1466年に完成させたそうです
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その他にもサン・フランチェスコ教会にはあちこちにフレスコ画があります
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ドメニコ・ペコリ作「玉座の聖母子」
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教会入口方面です。「聖十字架伝説」は予約制と聞いていますが、予約なしでも問題ありませんでした。入場者の状況によるのだと思います。
ファサード左の入り口から入りそのまま真っ直ぐ地下にあるチケット売り場でチケットを購入しそのまま見学できました。 -
ピエーヴェ・ディ・サンタ・マリア教会にやってきました。
ファサードはロマネスク建築のピサ・ルッカ様式になっています。
3層のアーチ回廊がきれいです。鐘塔は5層からなるロマネスク様式の窓があり、別名「百穴の鐘塔」と呼ばれているそうです。ピエーヴェ ディ サンタ マリア教会 寺院・教会
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9-11世紀に建てられ、その後12-13世紀にはロマネスク様式で再建されました。
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聖母と聖人達の彫刻
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落下防止の為でしょうかネットがかかっています。
アーキヴォールトの彩色彫刻は、4面に仕切られた中に12ヶ月を表す彫刻が施されているそうです。
ルネッタの彫刻は聖母被昇天と2天使 -
内部は3廊式ゴシック様式
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主祭壇を飾るのはピエトロ・ロレンツェッティの「聖母子と聖人たち」(1320年)
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聖母子と聖ジョヴァンニ・バッティスタや聖ドナート、聖マタイ等が一緒に描かれています
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半地下の様になっているクリプタ
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飾られていたのは金箔がはられた銀製半身像
聖ドナートの頭蓋骨が納められているそうです。 -
聖ドナートはアレッツォの司教で
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町の守護聖人でもあります
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主祭壇から入口方面
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アレッツォの北側、高台にあるドゥオモ傍のリベルタ広場にアレッツォの市庁舎があります。少し背の高い時計塔がたっているので分かりやすいです。
建物自体は修復などもあり古くはありません。中庭を柱廊のアーケードで囲んでおり、興味深いフレスコ画もあります。2Fにも作品があります。市庁舎 建造物
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アレッツォの一番高台にある大聖堂です。1277年から建設が始まり、1510年に堂内は完成しました。ファサードは20世紀に入ってから完成しているので正面からは古さは感じません。
ドゥオーモ (アレッツォ) 寺院・教会
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ゴシック様式の内部は3廊式バジリカです。
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入口方向
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中央礼拝堂の「聖ドナートの石棺」は14世紀後半に作られました
キリストの十二使徒の像が刻まれた浮き彫りの彫刻と尖頭状の装飾が見事です -
後陣のステンドグラスも素晴らしい
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今回の表紙です
ピエロ・デッラ・フランチェスカの「マグダラのマリア」が有名です。 -
左側廊奥の司教グイド・タルラーティの墓碑(1330年)
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磔刑のテラコッタ
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聖母子と聖人たちのテラコッタ
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プレデッラですね
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聖ドナートを始め、アレッツォゆかりの他の殉教者たちや聖人たちのために建立されたドゥオモです
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続いてサン・ドメニコ教会です。鐘塔がユニークですね
ドメニコ修道士によって設計され、1275年から1300年代初めにかけて建設されましたサン ドメニコ教会 (アレッツォ) 寺院・教会
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ファサード入口ルネッタのフレスコ画
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暗くて見にくいですが、単廊式のこの教会の見どころは1260〜70年に作られた若いころのチマブーエの代表作「十字架上のキリスト」です
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他にも入口直ぐの「キリスト磔刑図」等のフレスコ画があります。この教会は夕方になると特に暗くてよく見えませんので、明るい時間の訪問がいいと思います
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続いてジョルジョ・ヴァザーリの家にやってきました。
生家ではなくフィレンツェに引っ越す1554年まで妻と共に住居として住んでいました。ヴァザーリの家 史跡・遺跡
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館内は重要なヴァザーリ資料館となっています。
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ヴァザーリの絵も沢山あります
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ブロンズィーノのコピーで
ヴァザーリが描いたコジモ・メディチ -
聖ロッコ
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「暖炉の間」にある天井画
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アレッツォ駅前から続くグイド・モナコ通りにあるグイド・モナコ広場
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グイド・モナコの像です。グイド・モナコ(別名グイド・ダレッツォ)は音階のドレミファ・・を発明した人物でなので、アレッツォでは毎年9月に国際合唱コンクールが開催されています。
エミリア・ロマーニャ州の東にあるポンポーザ修道院の修道士として活動していた時代に音階を発明したそうです。ポンポーザ修道院もロマネスク様式の建物で印象に残っています。 -
ピンボケですが目抜き通りのコルソ・イタリアです。活気のある通りです
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イタリア通から少し入ったところにあるサン・ミケーレ教会です。ファサードはロマネスクゴシック様式ですが、最近改修されたようです。
サン ミケーレ教会 寺院・教会
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14世紀に建てられ、内部は単廊式で木組みの天井でファサードより古く感じます。主祭壇にある玉座の聖母子の絵があります
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夕食はここで。読みにくいですがアンティカ オステリア ラガニア 。
夕方開店と同時に入りましたが、次から次へと地元民や観光客が入ってきて、すぐに満席になってしまいました。非常においしいし、値段もリーズナブルだと思います。家族経営のようですが、ホールは奥さん?が一人で切り盛りしていましたので人手不足なのか、若干注文から料理が出てくるまで遅いと感じました。
ガツガツ食べていて料理の写真を撮るのをすっかり忘れていました。アンティカ オステリア ラガニア イタリアン
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アレッツォは2014年3月にも訪問しています。その旅行記はこのトスカーナ旅行記の後にアップする予定です。
オヤジの一人旅、次回はいよいよ最終日のボローニャ編です。
今回も最後までご覧頂きありがとうございました。
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