Keiさんのクチコミ全607件

リミニのＦＳ駅前から真っ直ぐ旧市街中心部に向かってダンテ・アリギエーリ通りを歩くと右側にホテル・カード・インターナショナルがあります。列車で旅をするのでなるべく駅近のホテルを選びますが、5分程度なので許容範囲でしょう。
午前中の時間でしたが、チェックインさせてくれました。新し目のホテルで必要な最低限の設備はしっかり整っていますが、ビジネスホテルという感じでしょうか？心地よさはあまり感じません。

リミニの駅を出て左方面、ローマ通りを進んでいくとローマ時代の円形闘技場跡があります。全体像はすでになく、遺構が一部残っているぐらいで円形闘技場と言われても「あっそうなの？」という感じです。
近くに公園があるので、朝の散歩などにはよさそうですが、闘技場内の一部には幼稚園のような施設もあるので、観光として中を歩くことはできないようです

リミニの中心部トレ・マルティーリ広場からジュゼッペ・ガリバルディ通りを西に歩くと通りの終点間際になにやら石の積みあがったモニュメントが出現します。
これがモンターナラ門といって別名サンタンドレア門と名前がついていますが、アウグストゥス門と比べたら子供が作った積み石のようです。
昔は建物の一部として町の防御として利用されていたようですが、今はただのオブジェにしか見えませんでした。

リミニの西側、カヴール広場から歩いていくと、大きなシスモンド城がありました。
リミニを治めていたマラテスタ家の要塞兼居城だったそうです。
丁度周辺道路の工事中で、道路を渡るのが大変だったので、時間もないし中の見学はしなかったのですが、夏でもあり中ではイベントが開催されているようでした。要塞自体はゴツゴツしていて堅牢そのものですが、リミニから近いフォルリ等他のエミリアロマーニャ州の要塞とは少し趣が違うのが印象的でした。

リミニのルイジ・フェッラーリ広場に面して建つ教会が、サン・フランチェスコ・サヴェリオ教会です。
ファサードの壁が全体的に突起の様になっていて、少し離れてみるとおろし金のようで異様です。ファサードと違い内部はバロックできれいでしたが、ミサをやっていて拝観できませんでした。

リミニのルイジ・フェッラーリ広場に面して建つサン・フランチェスコ・サヴェリオ教会の隣がりミニ市立美術館となっています。訪れた時は祝日の為か無料でしたが、その当時で入館料が6ユーロでした。
凄い傑作はありませんが、ジョヴァンニ・ベッリーニやグイド・レーニ、グエルチーノ他質の高い作品が結構揃っている美術館だと思います。

リミニの旧市街北側のルイジ・フェッラーリ広場にDomus del chirurgoという施設があります。chirurgoとはイタリア語で外科医のことで、要するに古代の医者の家が遺跡として発掘され見学が出来るようになっています。
見学料が6ユーロと高く、遺跡といっても床のモザイクしか見えなかったので中には入りませんでした。施設はガラス張りになっており、外からでも覗けます。所々にモザイク床が見えました。場所柄ローマ時代の遺構も残っているリミニを象徴するような施設の一つです。

リミニのトレ・マルティーリ広場から近い、11月4日通り沿いにマラテスタ寺院があります。正式名称はバジリカ・カッテドラーレ・サンタ・コロンバです。
15世紀にリミニはじめ州一帯を治めていたマラテスタ家、その中でも最強の人物であるシジスモンド・パンドルフォ・マラテスタの墓所として建てられました。
当時の有名建築家であるレオン・バッティスタ・アルベルティが設計、ファサードは未完でアシンメトリーな外観が印象的です。
内部の見どころは1451年にピエロ・デッラ・フランチェスカによって描かれたフレスコ画
「聖シジスモンドの前に跪くシジスモンド・パンドルフォ・マラテスタ」です。
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会ファサードを設計したアルベルティの設計通りに完成していたらどのようになっていたのか？、マラテスタ家の歴史と共に興味が尽きない寺院です。

リミニの北西側、昔の町の中心地だったカヴール広場に魚市場と呼ばれる建物があります。18世紀の昔の魚屋というような表札も付いているこの建物は屋根が抜け落ちた教会ような外観で、中には石でできた長椅子のようなものが並んでいます。丁度花屋さんが椅子の上に花を置いて売っていました。昔は長椅子の上に魚を並べて売っていたんだろうか？と思わせる建物です。

リミニの町の少し北側、海に近い場所にフェリーニ公園があります。イタリアが誇る映画監督の一人であるフェデリコ・フェリーニはりミニ出身ということで彼の名が付いた公園が作られたそうです。公園の海側入口には特大のカメラのモニュメントがあり、少し遠くからでもすぐにわかります。
公園としてはごく普通で子供を連れた家族連れが何組かいて、噴水もあり静かな寛げる雰囲気の公園でした。

リミニの町の南側、海沿いに近い住宅街の一角にDa Leleというレストランがあります。
リミニ中心地からはかなり離れているので、歩くとかなり時間が掛かります。魚料理を求めて訪れました。店はほぼ満席、地元の方ばかりで人気店だと思います。魚介盛り合わせのパスタやフライをおいしくいただきました。パンの代わりに少し塩味の付いたプレーンピザを焼いて、それを切って出してくれますがおいしくておかわりしました。

リミニの北、町はずれでマレッキア川に架かっている橋がティベリオ橋です。なんと架けられたのは紀元21年のティベリウス帝の時代だそうです。
この橋はフラミニア街道（ローマ～リミニ）とエミリア街道（ピアチェンツァ～リミニ）の起点になっているという説もあるそうです。
この橋は人は勿論、車までガンガン通っちゃってます。つくづくローマ時代の建造物の堅牢さを感じました。

リミニの町の北西側にある広場がカヴール広場です。トレ・マルティーリ広場程広くはなく、ショップも多くはありません。路面や広場の雰囲気が古さを感じさせます。広場にはピーニャの噴水もありポデスタ宮や市庁舎もあり、昔からこの広場がリミニの町の中心だったという事が感じられました。

リミニの町の西側にサンタゴスティーノ教会があります。大きな教会でポータル上には鷲の彫刻が飾られており、屋根のロンバルディア帯がきれいで印象的です。
この教会はサンタゴスティーノとサン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタに捧げられています。内部は改修されてしまい新しいですがじっくり見学しようとしたら、ミサがスタートしてしまいました。見学は出来なかったのですが、住民たちで組織された合唱隊の歌が印象的でした。

リミニの町の南端に位置するのがアウグストゥスの門です。
紀元前27年頃に建てられました。
高さ9.92ｍ、幅8.45ｍの大きくて立派なローマ遺跡ですが、今でも、街に入る門としての役目を果たしており、門を超えるとフラミニア通りとなっています。アウグストゥス門の両側には中世に建てられた旧市街を囲む城壁が一部残っているだけですが、とても大きな門で悠久の歴史を感じる存在感でした。

リミニの町の目抜き通りであるコルソ通りが通っている広場がトレ・マルティーリ通りです。ブランドショップやレストランもあります。
広場の片隅には「賽は投げられた」の言葉で有名なユリウス・カエサルの像が立っています。川を渡ったカエサルの一軍が軍勢を整えたのがリミニなので、ゆかりのある場所なんだそうです。
訪れた時は祝日だったので、午前中から人も多く広々とした広場は一層の賑わいでした。

スポレートから車で訪れました。フェレンティッロの町からは結構離れたネラ川渓谷の山の中にサン・ピエトロ・イン・ヴァッレ修道院教会があります。
公共交通機関、バスでも行けないことはありませんが、かなり苦労すると思います。
現在はホテルとして利用されている修道院が併設されています。
修道院の創建は8世紀、この地方を収めていたランゴバルド人によって建てられたそうです。現在の建物は11世紀のロマネスク様式です。
身廊左右の壁にはフレスコ画ビッシリ、新約と旧約聖書の場面が描かれています。
修道院ホテルのホームページにはこの教会内での宴席の写真も紹介されていました。
教会守のような親子が見張っており、時間が遅かったのであまり見学時間が取れませんでした。
教会身廊左右の壁のフレスコ画と祭壇の石棺に彫られているランゴバルド風の装飾が見どころだと思います。

泊まったＢ＆Ｂのオーナーにオススメを聞いたところこのレストランを紹介してくれました。当日でしたが予約も入れてくれ20時頃訪れました。
うどんのようなパスタ、オルヴィエートではウンブリケッリ、スポレートではストレンゴッツィと言うそうですが、とてもおいしく頂けるウンブリア料理のおいしいお店です。
雰囲気も良くもなく悪くもなく。テーブルに着くときナプキンがシャツの様に折ってあったのが印象的でした。

スポレートのシンボル、観光客はここに来る為にスポレートを訪れると言っても過言ではありません。
正式名称サンタ・マリア・アッスンタ聖堂です。鐘楼・聖堂ともに完成は1207年で、元々あった教会の上に建てられたそうです。
ドゥオモまでのアプローチですが少しずつ下って行くのが、他のどのドゥオモとも違いとても新鮮です。
聖堂全体の落ち着いた色合いと金色に輝くモザイク、8つの小ぶりのバラ窓の配置とバランスが非常に素晴らしいと感じます。
中に入ると何と言っても、後陣に描かれているフィリッポ・リッピの最後の傑作であり、遺作となった「聖母マリアの生涯」を見なくてはいけません。素晴らしすぎる作品です。その他の見どころとしては、リッピの墓や聖堂入口近くの右側にエローリ司教の礼拝堂でピントゥリッキオが制作したフレスコ画等も秀逸です。
何度でも訪れたいドゥオモの一つです。

スポレートの西、城壁外にサン・ピエトロ教会はあります。創建は5世紀だそうですが、現在の姿は12世紀後半のロマネスク様式で、その後ファサードは修復などが入っていないとの事です。
聖人や動物の浮彫彫刻がこれでもかというぐらい施されていますし、植物と幾何学模様はシンメトリーが意識されたつくりになっていてとても素晴らしいです。
内部は17世紀末に修復されてしまって全く趣がありませんが、このファサードの浮彫を見るためだけでも訪れる価値のある教会だと思います。