タイ・プミポン国王陛下のお誕生日を祝う記念サイクリング・イベント「Bike for Dad」に行ってみた

2015/12/11 - 2015/12/11

この日、12月11日はサイクリング・イベント「Bike for Dad」の開催日。バンコク都内の幹線道路29キロを自転車で走破してタイ・プミポン国王陛下のお誕生日を祝おうという記念イベントだ。

首都バンコクだけで約10万人が参加、タイ全国各地はもちろん日本の東京（葛西臨海公園）・大阪（桜之宮公園）を含む全世界66都市で同時開催されるというかつてないスケールのメガ・イベントとなり合計約60万人が参加したらしい。

このイベントのため、コース沿いの幹線道路が昼12時から夜10時まで長時間通行止めとなり、首都バンコクは交通麻痺状態となった。そのためタイ政府は事前に企業に対して自主的に休業するよう通達を出し、タイの企業はほとんどがお休みだった。

BTS、MRT、空港鉄道、チャオプラヤー・エクスプレスボート、センセープ運河ボートは動いていたため、これらでアクセスできる場所へ行くのには問題なかったが、それ以外の場所へは移動手段が徒歩しかないという状態。

さらに、このイベントではワチラロンコン皇太子が先導され、王女様も参加されるということもあって厳重な警備体制が敷かれたため、VIPが通過し終わるまで歩道橋やスカイウォークは立ち入り禁止、BTSも一時運行停止となり、空港鉄道はコースにかかる区間を避けて折り返し運転を行うなど観光客へも影響があったようだ。

この記念すべき日にバンコクに滞在できた私は、よい機会なので本イベントを見学しに行くことにした。

エリア バンコク(タイ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 船 タクシー 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

こちらイベントのポスター。

街中はこのロゴを付けたシャツを着た人で溢れており、もうイベントムード一色。

こちらが全長29キロの走行コース。黄色がVIP用コース。緑が一般参加者用コース。

首都バンコクの主要幹線道路がコースになっているため、車両通行止めでバンコクの交通は麻痺状態だ。

それでもBTSは動いていたためイベントを見学しに、まずはサイアム駅へ向かった。

車両のラッピング広告も「Bike for Dad」イベント仕様

バイクを持ち込んで乗車してる人も多かった。

BTSのホームに自転車ってのは滅多に見られない光景なので、記念撮影させてもらう。

このうち２人が着ている黄色地に袖が水色のシャツがこのイベントの公式参加者用ユニフォーム。参加登録者に無料で配布されたもの。

こちらのグループも喜んで記念撮影に応じてくれた。

国立競技場駅で降りて道路に出てみるとこんな感じ。

普段は渋滞で醜いサイアムの交差点もまるでゴーストタウンになったよう！

全く車が走ってない！

たまに人が横断するだけというレアな光景

MBK前では主催者ブースがあり応援用の旗を配っていた。

イベントが始まるのは午後３時で先頭グループがここを通過するのは午後3時15分の予定と教えてくれた。

あれイベントはまだ開始前なのにバイクの集団が走ってる？
え？フライング・スタート？

ってなわけないよね。
主催者に聞いたらスタート地点に向かう参加者だとのこと。
な〜るほど！

まだイベント開始まで時間があるのでスタート地点に行ってみませう。
といっても通行止めで車では行けないのでラーチャテウィ船着場へ行ってセンセープ運河ボートでパンファー橋まで移動、そこからは歩きだ。

来たボートの中には、なんと折りたたみバイクを持ち込んでる参加者がいた！
ただでさえ乗りにくいのに、よくこんなもの持って乗れたなあと感心。

パンファー橋を出ると通りに物凄い数の参加者が待機していた。
なにせ公式参加者だけで１０万人もいるんだもんね。

待機場となっているラーチャダムヌーン・ノーク通り。この通りだけでは参加者全員を収容できずこの周囲のあらゆる通りを待機場として使用していた。

こちら先導白バイにまたがって記念撮影する参加者のおばさん。警官が留守にしてる間に撮影放題。いい記念だよね。

こんなふうに参加者グループで記念撮影している風景をあちこちで見かけた。

こちら中国政府関係者のグループ。このバイクはタイ政府が用意してくれた公式バイクなんだって。うらやましい。

こちら記念式典が行われるアナンタサマーコム宮殿前広場（ラーマ５世騎馬像前広場とも言う）。ここから先は一般立ち入り禁止。

ここが先頭グループA1の待機場。10万人とあまりに参加者が多いので、時間を置いてグループごとにスタートする。

こちらがスタート地点。街道で応援しようという人たちで周囲の歩道は既にいっぱい状態。

こちらスタート地点の先で待機する警護車両。王室をはじめとしてVIPの方々が多数参加するため警備体制は厳重だ。

木から葉っぱが一枚路上に落ちてきても、すぐ回収するほど徹底していた。

ペースカーとして導入されたのは三菱の電気自動車アイミーブ。
エコなサイクリング・イベントとして相応しいからかな？

予定では午後３時にスタートだったが、タイらしく少々遅れてスタート。

先導されるワチラロンコン皇太子が通過されると皆「国王陛下万歳！」と声援を贈りながら旗を振って大熱狂。VIP一行が通過されるまで写真撮影は禁止だった。

これは写真撮影が解禁されてからの一枚。

皆同じユニフォームを着たバイクの集団が延々と通過する姿は圧巻。

芸能人もかなり参加しているようで、見つけると黄色い声で叫びまくる女性の沿道応援者の迫力にも驚いたよ。

移動して広場の前から撮影。

スタート地点の後ろから。

こんなユニークな自転車も参加してた。

再びサイアムのあたりに戻るためパンファー橋へと戻る。

歩いている間も、どんどんサイクリスト達がやってくる。

戻る途中で見つけたクローン・パドゥン・クルンカセーム水上マーケット。

オラタイ橋（ラーチャダムヌーン・ノーク通り）からマカワン・ランサン橋（ナコンサワン通り）までのクルンカセーム運河（ルークルアン通り）沿いに新しく作られた水上マーケット。今年の2月にオープンし来年の3月までの期間限定開催らしい。

せっかくなので、ちょっと覗いてみませう。

運河沿いのテントの中には食べ物屋台がたくさん並んでいる。

途中に水上マーケットへの入り口があって、そこを出ると・・・

運河沿いに遊歩道が設けられていて、物売りの船が着岸していたが誰も乗っておらず子供の遊び場になっていた。

もう一方を見るとテーブルが設けられており、テントの中で買った食べ物をここで皆食べていた。

え？これだけなの？
水上マーケットらしさが全く感じらえないんだけど・・・

食べ物屋台が入っているテントの先に、もう一つテントがあり、こちらはエアコン完備！

売っているのはOTOP（一村一品村おこしプロジェクト）製品が多い。

その奥のブースでは洋服や土産物を売っていた。

今日はBike for Dadのイベントが開催されているから人が少なかったとも言えるが、この内容では集客するのは難しいのではと感じた。

水上マーケットを少々見学してから再びパンファー橋へ戻り、センセープ運河ボートに乗ってチャルーンポン船着場まで移動。

都心の様子を見てみる。

こちら国立競技場前のチャルーンポン交差点。

お！コース外なのにサイクリストの集団が待機しているぞ！

なんでも、あまりに参加者が多いので経路の途中で渋滞が起きているらしい。
なので国立競技場に道が空くまで一時退避させているんだって。

待機中にポーズしてくれた白人参加者。彼の集団はここであと３０分待機しなければならないらしい。

さすが悪名高き渋滞都市バンコク。車が自転車に置き換っても、やっぱり渋滞なんだね。

こちらサイアム駅。ここでも、やっぱり渋滞中。
いつになったら走れるの〜？
もう日が暮れる時間だよ！

って、でも午後10時までに完走すればいいので、大丈夫。まだまだ先は長い。

こんな感じで走っては止まり、また、走ることを繰り返しイベントは無事終了したみたい。

私はここで見学を終了してプラカノンにあるホテルへ戻った。次のホテルへ移動しなければならないのだが、交通機関が麻痺してるので余裕を持って移動しないと辿り着けないかもしれないからね。

というわけでサイアム駅からBTSに乗ろうとしたのだが、この周辺で唯一動いている移動手段だけあって、駅に入るにも長蛇の列。

ホームに上がってもラッシュ時以上に混雑しており、何本か待たないと電車に乗れなかった。

その後、プラカノンからパックロンタラートへとホテルを移動したのだが、これがまた大変だった。その模様は、また別の旅行記で。

おしまい
　
　
　
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