2015/10/12 - 2015/10/12
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たびたびさん
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今日は、五日間の旅の最終日。小安峡温泉で泊まって、最終日は大墳湯の観光とかえで庵で早い昼飯を終えれば、その後は、高須高原温泉経由、栗駒山を越えてひたすら一関に向けて帰ります。
とはいえ。。
大墳湯は小安峡温泉の名物ですが、深い渓谷の底でもうもうと湧きあがる湯気がダイナミック。そんなに期待していたわけではありませんが、湯気を通過する時のちょっとドキドキ感もあるし、なかなか楽しませてもらいました。
そして、最後は久しぶりの厳美渓から一関市街のせきのいち周辺。餅とジャズのベイシーで締めました。ジャズって、こんなによかったかなあと思うくらい気分はハイテンション。そんなことは絶対ないはずなんですが、ジャズってもともと一関の空気にあっていたのかなあと錯覚してしまいそうなほど。一関は平泉の金色堂だけと思っている方々。今度は、是非、一関のもう一つの魅力を体験してみてくださ~い。
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おやど鶴峯館の朝飯は大広間で。
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きちんと朝飯を食べるとこれからの一日が充実する気持ちになります。
今日はいよいよ最終日。栗駒山を越えて、また一関まで帰りますから、それなりに長い行程ですからね。 -
今日は天気がイマイチのはずなんですが、朝少し晴れ間が見えています。
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今朝は大墳湯からの観光です。
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大墳湯の入口の駐車場には道の駅のようなものもあって、この一角だけは賑やかです。
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ここから渓谷に降りて行くんですが、
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高低差は60mなんですね。
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長い階段をドンドン降りて行きます。
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けっこう歩いたような気がしますが、底の方に川の流れが見えてきましたよ〜
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そして、川沿いに整備された遊歩道。白い石と川の青さに豊かな緑が加わります。
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地層を幾重にも積み重ねた岩肌が垂直に切り立っていて、圧迫感まではないんですが、ここは本当に深い渓谷の底です。
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先に進むと湯気がもわっとたちこめます。
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朝だからなんでしょうか。天気が悪いからなんでしょうか。。
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と思ったら、シュー、シューと大量の湯気が噴き出している場所が見えてきました。
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湯気が遊歩道を覆っていますが、ここって大丈夫なんでしょうか。通れますかね。心配になるくらいの勢いですよ〜
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たまに、湯気が切れるとごつごつした岩場と青い水の流れが現れて、これはいい感じ。
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岩間から落ちている水はこれも温泉なのかなあ。
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イチオシ
そして、この小安峡大噴湯から見上げると真上に架かる赤い欄干の橋です。
小安峡に架かる橋なのですが、後で通ってみるとまったくの生活道路。車で渡っても何の感慨もないのですが、見上げるとかなり絵になる姿ですね。設計者がこうした効果を狙ったのかどうかは不明ですが、小安峡の険しさを見事に強調する立派な仕掛けになっています。 -
イチオシ
湯気の噴出口はこんな具合。一瞬強くなったり、また弱くなったりもしますが、いずれにしてもかなりのもの。
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通り抜けて振り返ると、
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イチオシ
やっぱりすごい迫力です。初めて見れば、誰でも少し尻込みしてしまうでしょう。
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これが小安峡の大墳湯ですかあ。
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宿では「小安峡って大墳湯しかないんですか」とはちょっと不満も言っていたんですが、
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これがあれば、十分でしょう。
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湯気の噴出もすごいし、渓谷のこの深さも実にダイナミックです。
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帰りはこの長い階段。またこれで地上に帰ることになります。
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振り返った景色に
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先の方の景色も。深い渓谷の感じが伝わりますか。
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あとは、せっかくなので例によってマイナースポットのチェック。
これは子宝神社。知る人ぞ知るの小安峡温泉のパワースポットです。 -
この神社に置いてある枕を借りて、それを抱いて寝ると子宝に恵まれるというのです。扉を開けて建物の中をのぞいたら、その枕が部屋の奥にいくつか置いてありました。
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イチオシ
実際に使われた枕なんでしょうか。非科学的でも、授かりたいと思う気持ちは誰も否定はできないと思います。
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そして、この栗駒フーズは、小安峡温泉の名物ショップで地元の人からもイチオシの場所。
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工場の敷地内に併設された小さな販売所ですが、観光客が朝からポツポツやってきて、お目当てのソフトクリームをぺろぺろやっています。
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イチオシ
癖のない素直な味わい。あんまり手を掛けていないようなところがいいんじゃないかと思います。
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乗ってきたところで、もうひとつ。
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女滝沢トレッキングコースの入口は、小安峡共同浴場の奥に向かって少し上ったところです。
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何でもない山道だと思ったのですが、
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フィトンチッドが充満しているような森林浴の気分がすごくしてきて、
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ブナの原生林というのは伊達ではありません。
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ヤチダモの木があるということで、そこまで行こうと思ったのですが、ここからでもまだかなりありそうですね。おまけに熊に注意とか書いてあったので一人では危険かなあと思って引き返しました。
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市街に帰ってきて、青空が見えてきました。
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ここにも足湯ですね。
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小安峡は国道沿いに街並みがだらだらっと続いているので、温泉街によくあるようなそぞろ歩きの風情ある雰囲気はありません。しかし、ポツポツと工夫をしたスイーツの店もあって、その一つが小安商店。
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名物プリンをいただきましたが、ほっと優しい甘さがいいですね。女将さんが小野小町の伝説の話も教えてくれました。
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そして、こちらにも足湯です。
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ところで、小安温泉は一時はすたれて、おんぼろの共同浴場が一つあるだけだった時代もあったのだそうです。そういう意味では、共同浴場こそが小安峡温泉のルーツでしょう。
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今でも源泉は独自だそうですから、そう聞けばここに入るしかないでしょう。熱めの湯は体がシャキッとなるような刺激があって、猛烈に体が温まります。おまけに、建物はまだ新しくて、床暖房があるのも何気に気持ちいいです。
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イチオシ
昼飯を早めに食べて、帰ることにしようと思ったのですが、予定していたかえで庵に早く着きすぎました。
それで、店の人にその辺をドライブしてきたらと勧められて、見つけたのがこの橋です。いかにも鉄の橋という頑丈そうな構造ですが、近未来を感じさせるデザイン性もあって、インパクト大。写真スポットとしてお勧めです。 -
橋を過ぎると皆瀬ダムです。小安峡の少し下流にあってダム湖が広がります。
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イチオシ
ただ、このダム湖は地形が入り組んでいるため景観は面白いのですが、車で走っているとどっちに走っていたのか分からなくなる。かえで庵に帰ろうと思ったら、カーナビがあったのに、けっこう迷ってしまいました。
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改めて、かえで庵です。
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こちらは、そばと和牛のセットが人気メニュー。お客さんもほとんどがこのメニューです。
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和牛がリーズナブルに食べられるとの高評価ですが、そばもなかなか。細めのシャキッとしたキレのいい仕上がりです。
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本来は、ご飯と牛肉の相性の方がいいと思うんですが、それを言わせないところがすごいところでしょう。
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さて、これで小安峡温泉はおしまい。栗駒山を越えるコースで一関を目指します。
途中の紅葉は、まさに今が盛りと言った感じ。しかし、残念ながら天気が悪いので、私のカメラではこれが限界です。 -
須川高原温泉を抜けて、峠をひたすら先に急ぎます。
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栗駒山からやっと一関に降りてきました。あの山を越えたんですよね。
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で、そんな場所にまずあるのが祭畤被災地展望の丘。祭畤というのは、この辺りの地名です。
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展望台の先に震災で大破した祭畤大橋というのが見えるのですが、もしここを走っていたらと思うとぞっとするような光景。
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イチオシ
ただ、たまたまでしょうが、先に見える溜池の青がきれいなので、単純な観光地としても一見の価値はあると思います。
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さらに戻ってきて、ここは骨寺村荘園という国の史跡です。
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その敷地の中には、若神子亭という施設があって、駅のように食堂と産直も含めた地元特産品の販売などを行っています。
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国道からは少し入った場所なのですが、駐車場も広いので、せせこましさがないように思いました。
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で、その奥にあって、骨寺村荘園跡の内容を解説する資料館が骨寺村交流館。
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ホールのような展示場には、骨寺村荘園跡の希少価値を証明する古代地図のレプリカがあったり、ボランティアの解説者もいて、ここの景観が中尊寺に伝わる荘園絵図に描かれたままということから平安時代の原風景を現代にそのままに伝えることが証明されたといった説明がありました。ハンググライダーで空から撮影した巨大ビデオの放映もあって、これは意外に爽快な気分になりました。
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で、施設を出ると周囲はまさに骨寺村荘園遺跡。中世の荘園跡なのですが、国道を走っていても、ちょっと雰囲気のある田園風景だなあとは感じていました。
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平安時代の景観が残ったことは貴重なことには違いないのですが、しかし、景観が残ったのはたまたま偶然なのか、やっぱり何か理由があるのかその辺りは交流館でも特に説明がなくて、ちょっと気になりました。
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少し進んで、ポラーノは、人気のアイスクリーム屋さんということでここも寄ってみます。駐車場は、車がいっぱい。そう大きくもないお店には大勢の人が押しかけていました。
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種類も豊富ですが、
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イチオシ
御主人お勧めのブルーベリーをいただきました。
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ミルクの香りと果実の組み合わせがとっても良くて確かにおいしいんですが、ちょっと量が少ないですねえ。あんまりケチらずに、もうちょっと何とかした方がいいように思います。私としてはそれが唯一マイナスのような気がします。
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なんだかんだ言って、厳美渓まで帰ってきました。ここまで帰ってくれば、一安心でしょう。
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これは道の駅。厳美渓とはちょっと離れているのですが、厳美渓の周辺では駐車できないかもしれないと思って、ここに駐車をして厳美渓まで歩きました。まあまあ歩きましたが、範囲内かなあと思います。
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滝見だんごは、厳美渓の中心部。有名な郭公だんごよりうまいといわれているようですが、どうでしょうか。
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行列ができていて、しばらく待ちましたが、奥ではおばちゃんたちが忙しく作業をしています。
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やっと順番が来て、私は店内で食べるクルミの団子にしてみました。
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だんごの方は結果的には微妙ですね。だんごはまあまあでも、相性がイマイチの感。クルミの餡がヘビー過ぎてバランスが悪いような気がしました。けっこう待ったんですが、それほどのものではないような気がします。
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久しぶりの厳美渓。
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厳美渓は、ごつごつしてはいるんですが、全体としては整ったような姿の岩場が特徴です。
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滝見だんごの後に、郭公屋へも行ってみます。
ただ、郭公屋というより、郭公だんごと言った方がわかるでしょう。厳美渓の名物、空飛ぶだんごのお店です。 -
厳美渓の河原で注文してそこで食べるだけかと思っていたのですが、ちゃんと対岸にお店があってそこでもいただけるんですね。というか、こんなに風情のある店内ですからむしろこちらで食べるのがお勧めかも。
ただ、しばらく待っていたのですが、私の前で売り切れ。だんごにありつくことはできませんでしたが、この店内を確認しただけでも意味はあったと思います。 -
厳美渓に架かる橋を渡ってすぐの場所にあるのが、このレストハウス。一階がお土産物屋さんで、二階が食堂の施設。一階のお土産物の方を覗いてみましたが、正直言えば、ちょっと古ぼっけた印象は否めない。名物もはっきりしないので、それも寂しいかなあと思いました。
まあ、厳美渓はこんなもんでいいでしょう。 -
最後に、道の駅の隣りにある一関市博物館で、企画展「葛西氏の興亡」を拝見しました。
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葛西氏というのは、奥州藤原氏が滅んだあと、この地を治めた豪族。400年も続いたのですが、小田原攻めの秀吉に参陣しなかったことで改易となったという一族です。伊達政宗が最後に滑り込みセーフだったのですが、葛西氏はそうはならなかったようですね。ローカルなテーマですが、展示品は美しくて、伝わったものは少なくないようです。
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一関の市街地に戻って、せきのいちにやってきました。一関では、やっぱりここは外せません。
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倉庫を改造したようなショップも雰囲気がありますね。
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で、お目当ては、ここのお餅のセットです。
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こちらがレストランで、
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内部はこんな感じ。レンガ造りの雰囲気ある広いホールのような店内で、がらんとした感じがなくもないですが、これなら優雅にいただけるというものです。
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イチオシ
とにかく、お餅は一関の食文化の象徴。
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かつてなら、白米を食べることでも贅沢だったのに、一関では何かあればお餅を食べていたという豊かな土地柄なんです。伊達藩の豊かさが偲ばれる文化なんですが、津軽藩や南部藩などは冷害で飢饉になることも少なくなかったことを考えると、その違いには驚かざるを得ませんね。
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餅を食べて、同じ敷地内にあるこちらはいちのせき文学の蔵。博物館の方は閉まっていましたが、こちらは開いていて、ちょっとここにも寄ってみます。
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小さな一部屋のスペースなんですが、
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一関にゆかりのある文学者の紹介をしていました。
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一関出身者だけではなくて、後にこの地と縁ができた人まで、多士済々。せきのいちが酒蔵という家業の傍ら、地元の文化を支援したことなどが想像されました。
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そして、一関のもう一つの顔はジャズの街。
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その象徴がこのベイシーです。
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入口に張ってある、ちょっとしたコンサートの案内とか。ここからすでに、ジャズの世界があふれています。
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店内に入ると、いきなりというか腹の底まで響くような大音量のジャズが真っ最中。壁を埋め尽くすような音響装置の凄さにもちょっとびっくりしましたが、すぐに心地よくなっていく。
これはいい、いい。とってもいいじゃないですか。 -
選曲もアレンジ満載のライブ感に溢れるもので、奏者の息使いとか観客が楽しむ気配までが、このハイスペックな装置だと細大漏らさず正確に伝わってくるようです。二時間近くいましたが、あっという間でした。
これも間違いなく一関の素晴らしい文化のひとつでしょう。 -
これで、レンタカーを返して、後は新幹線で東京に帰ります。
待合室で待っている際にあった松栄堂の「ごま摺りダックワース」。これまでも新幹線の売店なんかでも見かけるお菓子なので、新興のお店なのかなあと思っていたのですが、せきのいちのそばにある本店を見ましたが、実はけっこうな老舗でした。ダックワースは現代にもマッチする新商品なんですが、進化を遂げる老舗の姿であることがわかって、またちょっと一関の理解が深まったように思いました。
以上。これで、5日間の旅は無事に終了。お疲れ様でした。
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