温泉湯治帰り道、一関市内ほろほろ

2014/10/14 - 2014/10/14

紅葉の須川温泉湯治旅。
いで湯と紅葉をたっぷり楽しみました。
寂しい帰りの日がやってきました。
この日、須川温泉を朝チェックアウトして路線バスで一関に下ります。
帰りの新幹線は午後の指定席を取ってあるので数時間ですが一関市内を歩いてみました。

エリア 一関(岩手)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 新幹線
• 旅行の手配内容: 個別手配

須川高原から一関に向かう朝9時のバスは最初我々だけの貸し切り状態。運転手さんに色々とお話を聴かせて頂きました。次いでといってはナンですが、一関で何処か見処だあったら教えてくださいまし。「なら世嬉の一に寄ってみたらいいでしょ。駅の手前、北上川を渡った処のバス停でおりなされ」ほうほう造り酒屋さんがあるんだそうです。

前にもちょっと書きましたが一関は三陸沿岸からの水産物の集積所であったのみならず、豊かな農産物にも恵まれた土地だったそうです。北上川の水運拠点であった事もあり大きく栄えていたのでしょう。街のあちこちに大小の蔵が点在しています。世嬉の一酒造もそんな蔵の1つのようです。

大小の蔵に囲まれるように落ち着いた内庭。

カエルさんがお出迎えしてくださいます。

「世嬉の一　酒の文化博物館」お酒造りの展示があります。（有料）

興味があったのは、併設されている「いちのせき文学の蔵」です。こっちは無料で公開されています。

一関ゆかりの文学者の書籍や資料が陳列されていました。

おお、光瀬龍さんじゃありませんか。お懐かしゅうございます。ガキデカで大儲けした少年ジャンプが光瀬流さんの原作を萩尾望都さんの絵で「百億の昼と千億の夜」を描いたは忘れられません。

やはり「キリキリ人」の井上ひさしさんを忘れてはいけません。ひょっこりひょうたん島は爺いの小さい頃の白黒NHK時代の大ヒットですもの。

そうですか。色川武大さんもこちらの出身だったのですね。お陰でマージャンに狂った千里山時代を思い出してしまいました。

敷地のあちこちに造り酒屋の展示があります。ここでゆっくりもいいですね。

こっちは地ビールの製造工程。地ビール缶もお土産に良さそうです。

ここでは色々楽しめそうです。

地ビールのラベルを見るだけでも楽しくなります。

天井の高いレストラン。夕方からは大勢の皆さんがビールを楽しむんだそうです。もう一泊したくなるではありませんか。

そうそう、お土産を探さねばなりません。この大きな蔵は昔映画館だったそうです。今は世嬉の一酒造の売店になっています。

若き日の井上ひさしさんが切符もぎりのアルバイトしていたそうです。

建物の中は日本酒の売店になっています。何種類も試飲できるからお酒呑みには堪えられないでしょう。

勿論、地ビールも売っています。

お好みのラベルを張ってくれるサービスもあります。お願いすれば、メッセージを書いて下さって日本酒に張ってくれるそうです（勿論有料）

　　長かった自炊湯治の旅もいよいよ大詰めです。あとはお昼ごはんを食べて新幹線に乗るだけです。記念に美味しいお蕎麦が食べたくって街の中をうろつきます。
　　一軒のお蕎麦屋さんが眼に止まりました。飾り気の無い入り口が好印象の住宅街の中のお店です。

しっかりとした手作りのお蕎麦を頂けそうです。

さて、何にしましょう。どれも美味しそうです。

その中でも一番気になった「ゆばときのこのふわふわ卵とじ」をお願いしてみました。意外と薄味の汁の中にふんわりとした掻き卵と生ゆばが入っています。とっても温まります。

やはり十割蕎麦でしょう。

たっぷり頂いて駅に向かいましょう。美味しかったです。

もう思い残す事の無い程、須川高原の自炊湯治と一関市内徘徊を楽しみました。ゆっくり歩いてJR一関駅を目指します。一軒の喫茶店を見つけました。
辺りは静かな住宅街。山小屋風の喫茶店です。

道すがら住宅街に山小屋風の喫茶店を見つけました。まだまだ新幹線の指定の時間には間があります。コーヒーでも呑んでいこうかと思って近づいてみたら、あらら残念、夕方からの営業のようです。

ほうほう、JAZZ喫茶なんですね。なかなか面白いイラストじゃありませんか。

あらら。。。ライブジャズも行われているようです。大御所もはるばるお出でになりようです。恐るべし一関であります。どうやら再挑戦せねばならないようです。来年の秋、また訪れてみましょう。