2014/10/07 - 2014/10/14
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コゲメシ☆徘徊録さん
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亀次朗であります
遥か40年も昔の事です。高校生のキャンプのお世話係として準備期間を含めて二週間、須川高原のキャンプ場に宿営していました。一日中あちこち歩き回ったりして汗びっしょり。広いお風呂に浸からせて頂いた懐かしい温泉です。
定年退職後、訳の分からぬ病気(厚生労働省指定の難病)に罹り一年間の養生期間を余儀なくされました。一年半経ってようやく主治医の許可を得て一週間の温泉湯治に行ってきました。目指すは入院していた頃から行きたかった須川高原温泉です。
(湯治部屋については前の記事を参照してください)
この記事は2014年(平成26年)10月中旬のものです。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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あの頃(四十年以上前)には、旅館の屋内にある大浴場だけでした。男女を分ける板塀がお風呂場の真ん中を仕切っていただけの素朴な温泉でした。時は流れ、大きな災害を乗り越えて綺麗な内湯になりましたが、流れ出るお湯は昔と変わらぬ酢っぱい濁り湯です。
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化学記号については高校生の昔に挫折したままですので良く分かりません。ここは栗駒火山帯に属する活火山の山麓です。色んな成分が含まれているようです。舐めると、ほんまに酸っぱいピリピリした味がします。
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朝8時前の大浴場。旅館棟の皆さんには朝ごはんの時間帯でしょう。自炊棟滞在のわたしらはこの時間が狙い目。ほぼ貸し切りの大浴場を楽しみます。
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基本的に、ここのお湯には石鹸やシャンプーは効きません。洗い湯には沸かした水道水が使われています。ここでは、水道水の方がコストが高いようです。
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だって温泉のお湯は地面からとうとうと湧き出ているんですもの。文字通り、源泉かけ流しの酸っぱいお湯が注がれています。
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内湯の中にも小さな半露天風呂がありました。周囲は板塀、天井はよしず張り。風景は楽しめませんが、涼しい風を感じながら長湯が楽しめます。
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須川高原温泉には、もう一か所の内湯があります。「霊泉の湯」と名付けられた湯船は湯治棟の中にあるので、立ち寄り湯のお客さんには余り知られていません。
紅葉の時期、須川高原には栗駒山へのトレッキングを楽しみに大勢のハイカーさんや紅葉狩りのお爺さんお婆さんがやってきます。山歩きを楽しんだ皆さんが立ち寄り湯としてこの宿にやってきますが、昨日アップした内湯と外の大露天風呂は別会計。両方楽しむには両方にお金を払わねばなりません。それでも紅葉の時期は結構大盛況。そんな時間帯、湯治客は「霊泉の湯」でひっそりと湯あみを楽しみます。 -
栗駒山山麓の緩やかな傾斜地に増築に増築を重ねた須川高原温泉。一回二回来た位では全体の仕組みは分からないでしょう。「霊泉の湯」はフロントから一旦階段を登って渡り廊下を左折し更に短い階段を登った先の軋むうぐいす廊下の先、夏でも業務用ストーブが廊下の真ん中に鎮座している先にひっそりと存在してるのであります。
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こじんまりとした脱衣場。ここは湯治客にとって静かにお湯に浸れる場所です。
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距離的に一番源泉に近い位置にある「霊泉の湯」結構お湯の温度は高いです。
大地の奥から湧き出たばかりの須川の湯は空気に触れて間もない為、やや緑かかった薄い透明な熱い湯です。
とうとうと流れる新鮮なお湯を楽しんで下さい。 -
湯舟の中の座る部分の奥の方が少し広くなっているのが分かりますか?トドのように体を横たえて寝ころんで長湯を楽しみます。プカプカ体が浮いてきて気持ちいいんです。
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さあ、お待ちかねの須川高原温泉の大露天風呂です。
露天風呂には一旦建物を出て50m程歩かねばなりません。薄いジャージ上下ではチョット寒い。それでも一日朝夕二回の露天風呂の心地良さは他の何にも変えられません。 -
広く大きな露天風呂には、とうとうと源泉が流れ込んでいます。右の大きな岩は大日岩。とっても迫力があります。これでも以前の地震で上の部分が崩れたそうですが、存在感がでかいです。
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源泉は摂氏50℃前後。約50m程離れた湧出口から樋で運ばれてくるうちに適温に近くなります。文字通りの源泉かけ流しの強酸性の酸っぱいお湯を贅沢に味わいましょう。
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まずは体を綺麗に洗って
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溢れ出るお湯はここで落とされます。入ってきた分だけドボドボと落ちて行きます。実は此処、格好のトド場なんです。湯船で充分温まった後、此処で湯桶を枕代わりにしてゴロンと横になってみてください。流れ出るお湯が体半分を温めてくれるんです。体の上を通る高原の秋風を楽しみながらのトド寝は須川高原温泉大露天風呂の醍醐味であります。
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滞在中、紅葉前線はあ次第に下ってきました。大日岩を彩る紅葉が見事になった頃、涙を呑んで下山しました(号泣)
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【おまけ】岩手県内陸地震は2008年6月14日午前8時43分ごろ、岩手県内陸南部を震源に発生。マグニチュード7.2、宮城県栗原、奥州両市で最大震度6強を観測しました。この地震により一関から須川高原に向かう道路が寸断され須川高原温泉は暫くの間営業が出来ませんでした。復旧を果たしたものの2011年3月に東北地方を襲った大震災で再び被災。でもまだまだ頑張っています。
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昔の新聞記事です。岩手県内陸地震よりかなり前の新聞です。露天風呂の後ろの大きな岩を良く見てください。今回撮った画像よりも岩が大きいでしょう。岩手県内陸地震の時に上部が崩落したんだそうです。
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亀次朗が滞在中(2014年10月)に日本でも皆既月食が観られるという情報をブログ仲間から頂きました。これを見逃すわけにはまいりません。
さて、温泉湯治が目的の滞在ですので、余り外出用の厚着の用意をしてきませんでした。皆既月食の夜、外に出て見たら寒い寒い。ここは岩手県と秋田県の県境の標高1100mの高地です。風が吹くと真冬の寒さを感じます。11月初めには道路が閉鎖され温泉旅館も長い冬期休業に入るという山奥です。それでも大勢の天体観測ファンの皆さんが厚着をして自慢の望遠鏡やでっかい一眼レフで武装して夜空を見上げています。さて薄いジャージ上下だけの高血圧老人はどうやって皆既月食を観たらいいんでしょう。。。。 -
おお、そうだ大露天風呂があるではありませんか。須川高原温泉の大露天風呂は午後九時まで入っていられます。夜になると日帰り入浴の観光客の皆さんは下山しますし、朝の早い湯治客や明日の朝栗駒山頂を目指す宿泊客も夜8時過ぎの露天風呂にはやって来ません。文字通り一人貸し切りで露天風呂から皆既月食を楽しみました。でもチョット残念。お湯の温度と外気の温度差が大きくって湯気がもうもうと立ち込めています。小さな防水デジカメではこれが精一杯の画像です。肉眼でしっかりと皆既月食を楽しみました。
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昨日も書いたけど、露天風呂には一旦建物を出て外を50m程歩いて行かねばなりません。悪天候の時はクローズされてしまいます。山奥だから仕方ないですね。
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【おまけ】全国の女湯ファンのみなさんに。この画像は決していかがわしい物ではありません。須川高原温泉のパンフレットからの借用であります。女湯の方が景色いいですね。
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さあ、来週は「湯治リハビリ・ウォーキング」をアップしていこうと思います。須川高原温泉の近所には足腰の弱った老人でも歩けるハイキングコースが幾つも通っています。勿論、健脚な皆さんなら栗駒山までの紅葉トレッキングも楽しめる事でしょう。標準的な歩行計画で片道2時間程度だそうです。須川側登山口は、温泉がとうとうと流れるお湯の川沿いに歩き始めます。
須川高原温泉旅館から栗駒山登山道には旅館の建物をぐるっと廻り込んで大露天風呂の先を登って行きます。その道は丁度源泉の湧出口を通っていくのですが、お風呂に流す樋以上にお湯が溢れて川となって流れているんです。 -
右側のグリーンの塀の中は須川高原温泉の露天風呂(男湯)です。大日岩がどっしりとした姿を誇っているようです。手前の薄いグリーンが温泉の流れる川です。
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ほら、こんな具合に流れているんです。手前の売店では生ビールや岩魚の串焼きなんかも売っていて観光バスでいらっしゃった皆さんが楽しんでおられます。
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午後になると栗駒山トレッキングから戻って来た皆さんが足を休めています。
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文字通りの源泉。ごうごうと音を立てて流れ下って行きます。
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ふわ〜気持ちいい〜〜。トレッキングで疲れた足を暫し休めてあげてくださいね。では次回は紅葉真っ盛りの栗駒高原リハビリウォーキングにご案内いたしましょう
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