★長崎★ひとりさるく 2日目-② ～思いをこめて歩く、歩く～

2015/06/26 - 2015/06/28

急に決まった5連休！
もちろん先立つものは無い！(いつも無い！^^)
でもね、行ける時に行っておかなければ何があるか分からないお年頃なの。
この際 先立つものは後から何とかしましょ。

さあ、どこへ行こう？
最初 頭に浮かんだのはソウル、これは母の猛反対(MERS騒ぎ)で却下。
じゃあ、台湾！ダメだわ 予習時間が無さすぎる…
それなら、国内で 直島？会津？花巻？小樽？ たくさんの候補の中から選んだのは、長崎♪
だって坂の街だもん。ヒザの元気なうちにね。^_‐

梅雨真っ只中、雨は覚悟の上。雨と坂道、濡れた石畳…ステキそう♪
あっ、猫が多いようなので たくさんの猫たちにも会いたいな、それとシッポの調査もしてみようっと。^^

※「さるく」とは、長崎弁で“まちをブラブラ歩く”という意味だそう。

スケジュール：
☆1日目…東山手(オランダ坂など)、唐人屋敷跡
★2日目…南山手(グラバー園など)、平和公園
☆3日目…龍馬ゆかりのスポット巡り

エリア 長崎市(長崎)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス ANAグループ 私鉄 徒歩

2日目の続きです。

思案橋でお昼ご飯を済ませ、長崎駅までやってきました。

駅の観光案内所で路面電車の1日乗車券を今日と明日の分を手に入れ、夜景のことなど相談しました。
やはり今日のお天気だと難しそうなので、残念ですが今回はパス！

駅から急な坂(さすがにこたえました@_@)をのぼってやって来たのは、

《 日本二十六聖人殉教地 》

写真は、昭和37年(1962)に彼らの列聖100周年を記念して記念聖堂・記念館とともに建てられた記念碑です。

記念碑の二十六聖人の像は背丈もお顔もすべて違うそうです。

当初犯罪者と同じ処刑所で処刑されるはずでしたが、宣教師やキリシタン信者の懇願により、海にも近く、キリストが処刑されたゴルゴダの丘に似ていたことから、ここ西坂の地で処刑されました。

26人の内訳は宣教師 6人、信者 20人、内12〜14歳の少年 3人もいます。
↑↑ 像の背丈でわかりますね…

記念碑の前の広場の敷石に五つの日付が記してありました。

そのうちの一つ『 1597.2.5 』は、彼らが処刑された日です。

昨日訪れた大浦天主堂(正式名称：日本二十六聖殉教者天主堂)は、この西坂に向って建てられています。

信仰に殉ずる…私には想像すらできません…

雨にけぶる

《 日本二十六聖人記念聖堂フィリッポ教会 》

路面電車で、「長崎駅前」⇒ 「松山町」に移動しました。

長崎に来たからには、ここを訪れなくてはならないと思っていました。

《 原爆落下中心地碑 》

原子爆弾はまさにここの上空 500メートルで炸裂。
碑を中心に広がる円形模様は「死の同心円」と呼ばれ、原爆による被害が日増しに増加したことを表しているそうです。

そして、

《 被爆当時の地層 》

土の中に、瓦やレンガ、溶けたガラス瓶、割れた陶器などが確認できました。

人々の日常です。

《 平和公園 》へ移動してきました。

右に見えるのは「平和の歩道」と名付けられたエスカレーターです。

私は思いをこめて階段をあがります。

高校の修学旅行は5泊6日の日程で宮島・金刀比羅宮・小豆島などを回りました。

最初の訪問地は広島の平和公園・原爆資料館でした。広島駅のホームで笑顔とピースサインで写真を撮った16歳の私は、言葉を無くしました。
その後 旅行自体は楽しみましたが、心には重いものを残して帰宅したのを覚えています。
30年以上の月日が経ちましたが、「平和」を考えるとき、根幹にはあの時の気持ちがあるように思います。
いつかは長崎にもと思っていました。

《 平和の泉 》

水を求めながら亡くなった被爆者の冥福を祈り建設された泉の噴水は、平和のシンボルの鳩の羽ばたきや、「鶴の港」と言われた長崎港を象徴し、周りの赤いタイルは原爆の炎を表しているそうです。

噴水の向こうに平和記念像が見えます。

《 平和記念像 》

高さ 9.7メートルの大きな大きな像です。

優しい柔和なお顔をされています。

像の後部に作者・北村西望の言葉があるというので回ってみました。

あの悪夢のような戦争　身の毛のよだつ凄絶悲惨　肉親を人の子を　かえり見るさえ堪えがたい眞情　誰か平和を祈らずにいられよう　茲に全世界平和運動の先駆として　此平和祈念像が誕生した 山の如き聖哲それは逞しい男性の健康美　全長三十二尺余　右手は原爆を示し左手は平和を　顔は戦争犠牲者の冥福を祈る　是人種を超越した人間　時に佛時に神　長崎始まって最大の英断と情熱　今や人類最高の希望の象徴
昭和30年　春日　　北村　西望

平和公園を後にして、

《 浦上天主堂 》に来ました。

爆心地から 500メートルのここの建物も全壊しました。

大正14年(1925)に完成した大聖堂は東洋一を誇る教会だったそうです。
その後再建され、かつての姿がよみがえりました。

内部は撮影禁止でした。
有名な《 被爆マリア 》を拝見しました。
奇跡的に残った頭部の右頬は焼け焦げ、眼は空洞になっていました。
そのお姿で強いメッセージを発しておいででした。

このアジサイが咲く小路の先で目にしたものは、

原爆で吹き飛ばされたかつての聖堂の北側の鐘楼です。

《 登録記念物 浦上天主堂 旧鐘楼 》

吹き飛ばされた時のままの姿で横たわっています。
あらためて原爆の威力がわかります。

路面電車のアナウンス「長崎駅前、原爆資料館へはお乗換〜」でハッとしました。

日常に“原爆”という言葉が使われているのです。

ここで一休み。

浦上天主堂の斜め前の《 フルーツ いわなが 》さんで、

天主堂を見ながら、

【おやつ】

食べてみたかった「フルーツ寒天」は売り切れで、「桃のジュース」、600円。
イッキ飲みしてしまった。^^;;


さてと、次の目的地への移動方法を考える。
電停まで戻って、三つ乗ってまた歩くか、ここから歩くか…

これを見つけてしまった…^^;;

歩くしかないね。1.1?だというし…

歩くのは、「医学部通り」

雨はだいぶ小降りになった。

葉っぱのしずくがキラキラとキレイ。^^

中間地点だという、目印も見つけた。

長崎医科大学の殉難者の冥福を祈る時計の形をした銘板。

普段は、1?なんて軽く歩いてしまうが、地図を見ながら知らない道を歩くのは遠く感じた。

《 山王神社 》

このクスノキに会いたかったのです。

樹齢 600年を超える「大楠」です。

プレートには、

「被爆クスノキ」とあります。

被爆により枯れ木同然になっても、二年後 奇跡的に芽吹いたこの木に会いに来たのです。

すごい生命力ですね。

梢を渡る風は、「日本の音 百選」に選定されているそうですが、この時は静かな雨音だけが聞こえました。

聞きたかったな〜。

こちらは原爆で崩れ落ちた鳥居の残骸です。

でも、全部は壊れなかったのです。

《 山王神社の一本柱鳥居(二の鳥居) 》

存在感あります。見ているだけで、「力」をもらったような気がしました。

鳥居の足元には折り鶴を入れた小さなガラス瓶がいくつも置いてありました。

路面電車で「長崎公会堂前」へやってきました。

向かった先は「眼鏡橋」。

有名なショットをパチリ。

《 眼鏡橋 》

ハッキリとしたメガネには見えないかも…

雨のせいですね、水かさも多く流れが急みたい。

できれば、あの飛び石を渡ってみたかった。

今日はチョット怖いな…ツルン、ドップンってなりそうで。0_0

ここでも「ハート石」をさがします。

ありました！

キレイなハート型だ。^^

さわってみる。

ここのご利益？はワカリマセン。でも いいんだ、さがせただけで。^^


電停「賑橋・にぎわいばし」⇒「築島」乗換え⇒「長崎駅前」へ移動。

何回も乗っているのに、どこ行き(赤泊・石橋・正覚寺・蛍茶屋)に目的地があるのかハッキリとは理解できていない…
この時も築島電停でキョロキョロしていたら、スーツにカンカン帽の老紳士に声をかけていただき教えていただいた。
だって、同じホームに違う行き先の車両が停まるんだもん。>_<

疲れたので、アミュプラザ長崎のＧＯＤＩＶＡで一休み。

ホワイトチョコレート・ダブルストロベリー、590円

ストロベリーの何がダブルなんだかわからなかったが、美味しかった。

甘さが疲れた身体に染みた。

思い切り悪く、イジイジとやっぱり夜景はダメかと思ったりする。

ご飯は、名物の「トルコライス」や「一口餃子」の予定だったが、腰が抜けるように疲れていて、もう移動するのはムリ！

なので、アミュプラザ長崎の飲食街で【晩ごはん】

オムライス(SSサイズ・チキンライス 200ｇ、卵 2個)とたっぷり野菜のサラダ。

1,360円

長崎まで来て なんでオムライス？と思ったけど、好きなんだもん。

食べたら元気になりました。^^v

お土産買って、ついでに疲労・肩こり・腰痛に効くという入浴剤を買ってホテルへ戻る。

ゆっくりお風呂につかって、神奈川ではみたことないジュース飲んだ。
↑↑長崎では、ポピュラーなのかしら？

明日の予習をして、荷造りも済ませ、早目に休みます。
良く眠れそうな気がする。

お休みなさ〜い。

3日目(最終日)に続きます。^^ノ