2015/05/18 - 2015/05/20
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Takashiさん
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長崎へは修学旅行で行ったきりだ。何十年も前になる。平和公園を訪ね、原爆関係の見学をしたことだけが確かな記憶である。グラバー園も見たはずだが、その記憶は現実のものなのか、写真などの映像のものなのかもはっきりしない。
用事で北九州を訪れたのを機会に、大人の目で長崎を見ようと思った。主眼を置いたのは,幕末のころなど長崎が情報センターだった時をしのぶことである。
5月18日、12時過ぎに列車で長崎着。荷を置いてから出島を見学。あいにくの悪天候なので浜町で時間をつぶしてから、史跡料亭花月に直行した。早めに着いたので、歴史的価値のある品々を見せていただけた。そして幸運にも、高杉晋作が武器調達の交渉に成功したという春雨の間で、素晴らしい卓袱料理を味わうことができた。宿泊はガーデンテラス長崎ホテル・アンド・リゾート。静かな環境で、設備、サービスともによく寛げた。
5月19日。路面電車を使ってグラバー園、シーボルト記念館、爆心地、平和公園などを回った。そして、ホテルのレストランで夜景を愛でながら夕食。
5月20日。まず26聖人殉教の地を訪ね、新地中華街でちゃんぽんの昼食。タクシーに頼って亀山社中記念館を訪ね、13時20分発の列車に乗った。充実した旅だった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー 新幹線 JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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5月18日、12時過ぎ列車で長崎駅着。タクシーで稲佐山の中腹にあるガーデンテラス長崎ホテル・アンド・リゾートに向かった。JTBのサイトで予約したが評価の高いホテルである。
朝食付き眺望のよいという本館の部屋を予約していたが、オーシャンスイートにアップグレードするというので、喜んでお受けした。標高は少し低くなるが、海がまじかに迫り、何より部屋が広い。
この日はお天気が悪く、写真は後日撮ったもの。これは本館。最上階にレストランフォレストがある。素晴らしい眺めとおもてなし by Takashiさんガーデンテラス長崎ホテル&リゾート 宿・ホテル
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少し下がると、ラウンジとお食事処が入った写真のような建物がある。オーシャンスイートはこの下にある。
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ラウンジのところから港を眺めた。プリンセスクルーズの船が入港していた。このためか町では欧米人が目についた。
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荷物を預けてさっそく観光に出発。長崎駅まで1時間に1本程度のスケジュールで無料シャトルバスがあるのでこれを利用した。
長崎駅から長崎電気軌道の路面電車に乗った。この電車は料金が120円で、頻繁にやってくるので便利であった。すぐに着いた、出島の電停で下車。
もともとこの日はグラバー園など山手を観光するつもりだったが、悪天候の予報なので屋内を中心の計画に変えたのである。
出島にはオランダ商館があり、鎖国のころは、ここが唯一の西欧との窓口であった。出島を復元する計画が進行中であり、すでにいくつかの建物を見ることができる。中には資料が展示されている。写真はミニ出島。当時はこのような姿であった。出島 名所・史跡
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積み上がった砂糖の袋。オランダから多量の砂糖が輸入され、砂糖をふんだんに使った菓子作りは長崎から広がったのだそうだ。
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香料の展示。香料もオランダから入ってきた。オランダは香料の産地を植民地化していた。ナツメグの産地では残虐な支配をしたことを知る人は少ない。
日本にとっては大恩のあるオランダだが、何事にも光と影はある。 -
西欧の科学、ことに医学は出島を通して入ってきた。写真は解体新書の複製。
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カピタン部屋。商館長が冬至を祝うと称して催したクリスマスパーティーの様子を再現している。
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このころから雨が本降りになってきた。アーケードのあるところと、浜町に行ったが、これは間違い。お土産物の販売は駅が中心になっていて、浜町にそれほど見るところはなかった。コーヒーを飲んで時間をつぶした。
後から考えれば長崎文化博物館あたりが適当だったろう。しかし、時間が余って早めに行動したのが、結局幸いした。
浜町からかっての花街、丸山に歩き、カステラの老舗、福砂屋の本店を訪ねた。賞味期限が一週間なので、買うのは後にしたが趣のある店だった。天気が良ければ他にも散策するところはあるが、雨に押されて早めに花月に飛び込んでしまった。
史跡料亭花月は300年を超える歴史を誇っている。この由緒ある料亭で長崎名物の卓袱料理を楽しもうと、ほぼ1月前から張り切って予約していた。
6時からの予約だったが、開店は5時半からなので、謝りながら入店したのである。さすが老舗で、柔らかく受けて、個室に通してくださった。洋室と和室がつながっていて、この広い空間を2人で使わせて頂けるのだから、申し訳ないようだ。食事は写真の和室部分で摂る。 -
雨に濡れたお庭が美しい。サツキが盛りである。
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お料理の準備ができるまでの間、館内をご案内しましょうと、持ち掛けてくださった。願ってもないことである。
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花月にゆかりの人の写真が掲げてある。左から高杉晋作、坂本龍馬、岩崎弥太郎である。幕末の長崎は情報渦巻く街で、料亭は情報交換の場、一種のサロンだったのだろう。
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二階の大広間の床の間。柱の刀傷は坂本竜馬がつけたそうだ。
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長崎芸妓の絵姿。
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英人殺害事件に関して取り調べがあったことに関して、竜馬が書いた抗議書の下書き。
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部屋に帰ると、卓袱料理が運び込まれてきた。
これで全部ではない。
まず、手前のお吸い物から。良い味で、お造りの魚も生きがいい。 -
ふかひれ、すっぽんの入ったスープ。
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すべておいしい。特にこの豚の角煮は。
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中華風スープをごはんにかけて。
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デザートのお汁粉。
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食事が終わってから、このお部屋の説明があった。春雨の間という、有名な部屋であった
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床の間に春雨の間の説明があった。
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洋間の部分は中国風、和風のデザインも取り入れたこったもので、日本で最古の洋室だそうだ。
ここで高杉晋作がイギリスの武器を購入する商談に成功したとのことである。ネットで調べると交渉相手は五代友厚らしい。彼はグラバーと親しく、グラバーの妻は五代の紹介というくらいだから、話の筋は通っている。
高杉晋作のファンである私は大いに感激した。 -
写真は洋間の天井。
こうして史跡料亭花月での素晴らしい夜は終わった。ミシェランガイドでは3つ星はそのために旅をする価値があるところと定義されている。
私は花月での夜だけで、長崎に来てよかったと思ったので、花月は私にとっての3つ星である。
呼んでもらったタクシーでホテルに帰った。雨は上がったが山の上部に霧が残っている。夜景を楽しむのは明日が良いだろう。 -
5月19日。大変おいしい朝食をいただいて、寛いでから出発。シャトルバスの始発が10時というためでもある。
ホテルのフロントで路面電車の1日乗車券を購入しておいた。料金は500円。得になるかどうかは分からないが、小銭を用意する手間は省ける。
まず、大浦天主堂とグラバー園を目指した。大浦天主堂下で下車したが、その先の石橋まで行く人が多かったようだ。
下車して少し歩くと大浦天主堂が見えてきた。現存する木造教会では日本最古で国宝となっている。中に入って見学した。撮影は禁止。大浦天主堂 寺・神社・教会
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付属の資料室には歴史を物語る品があった。写真はマリア観音。禁教時代、観音菩薩の姿をしたマリアを祭った。
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踏絵。
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信徒再発見。 1864年、宣教師ブチジャンが殉教した26信徒へ祈りをささげる目的でこの教会を建てた。それを見て、浦上のキリスト教徒たちが、永い間秘めていた信仰を宣教師に告白した。
しかし、当時はまだキリスト教は禁止されていたため、信徒たちは流罪にされたりして弾圧され多くの死者を出した。 -
大浦天主堂から歩いてグラバー園に入った。エスカレーターがあって楽に上に上がることができた。いくつかの歴史的建物を見たが、目玉はやはりグラバー邸。
トーマス・グラバーはイギリスの貿易商で、薩長などの討幕諸藩の武器調達に協力し、さらに藩士の海外渡航に力を貸している。炭鉱開発を進めるなど、維新後の日本の産業発展に対する功績も大きい。
グラバー邸は海を見下ろす高台にあり、眺望に恵まれている。グラバー園 名所・史跡
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庭も美しい。サツキが見ごろだ。庭の奥にはグラバーの胸像が。幸いなことに、天気も絶好。
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植込みの花も咲き誇っている。
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グラバーの写真。
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伴侶のツル。
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食堂。
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グラバー園は蝶々夫人の舞台を思わせ、園内には蝶々夫人を演じた三浦環の像がある。またヨーロッパで長く蝶々夫人役を務めた喜波貞子の資料も展示されている。
喜波貞子は日本の着物を着て気品を持って演じたそうだ。昔、ニューヨークで見たメトロポリタンオペラでは蝶々夫人が裾を乱してドタッと倒れ幻滅したことがあるので、この心意気が嬉しかった。
なお、グラバーは終生日本に留まり、家族を大切にした人であった。 -
自由亭でカステラとコーヒーを摂って、一休み。
さらに進むと、世界遺産に推薦されたこともあって、グラバーについての展覧会も開かれていた。 -
出口付近には長崎伝統芸能館があり、長崎くんちの山車などが陳列されていた。
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路面電車に乗って移動し、眼鏡橋へ。写真は眼鏡の格好に撮るのを失敗した。眼鏡橋 名所・史跡
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また電車で新中川橋に移動し、道標に従ってシーボルト記念館を訪れた。記念館はシーボルトが開いた鳴滝塾の跡に隣接している。
シーボルトはオランダ商館医として来日し、多くの日本人に臨床医学を教え、また日本、ことにその生物について世界に紹介した功績がある。 -
シーボルトの日本人妻、滝。シーボルトがアジサイの命名を試みたとき、妻の名にちなんだとされている。
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シーボルトの肖像の複製。この記念館はシーボルトについてまとまって理解できるようになっているが、展示物に複製が多いのは残念だった。
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また電車で浦上地区に移動。原爆関係のモニュメントには、私が高校生だった頃にはなかったものも多い。
写真は爆心地近くに移築された浦上天主堂の遺壁の一部。平和公園 公園・植物園
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水を求めた犠牲者を悼む平和の泉。 -
長崎の鐘。
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平和祈念像は昔のままの姿であり、やはり修学旅行生が集まっていた。
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駅へ引き返し、ホテルに帰った。世界の新3大夜景の一つという、長崎の夜景は雨の後の晴天の日が良いとされている。今日は将にそうである。
定番はロープウェイで稲佐山に行くことだが、今は点検のため運休。バス、タクシーという手もあるが、面倒そうで、ホテルのレストラン、フォレストから見ることにしていた。
朝の予約で窓側を確保。6時半からの予約とし、夕景から夜景までと欲張った。
料理はフォアグラ、ステーキなど全体にレベルが高かった。素晴らしい眺めとおもてなし by Takashiさんガーデンテラス長崎ホテル&リゾート 宿・ホテル
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一番見事な景色はやはり夜景。丘の上まで光が続いている。料理とお酒を楽しみながらだから気持ちがいい。写真を撮るときは、ガラスの反射が写らないようにカメラをガラスに近づけた。
食事を終って、ラウンジのテラスを通って部屋に帰った。それぞれからの夜景も良かったが、ベストなのは写真に示したレストランからのであろう。 -
5月20日。10時のシャトルバスで出発。駅のロッカーに荷物を預け、歩いて、日本26聖人殉教地・記念館に行った。
ここで26人の信者と宣教師が処刑されたのだ。記念館の中は撮影禁止。 -
路面電車で新地中華街へ。本場のチャンポンを味わおうと江山楼中華街本店に入った。
ここの特上ちゃんぽんはフカヒレまで入った具たくさんのもので、良い味になっていた。長崎新地中華街 名所・史跡
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これで今日の観光のスケジュールは終わったのだが、まだ時間が余ったので、中華街の脇を走っていたタクシーを雇って、亀山社中記念館を目指した。
坂本龍馬が設立した貿易会社のあった建物を復元し、資料を展示しているのである。運転手に待ってくれるように頼んだら親切に案内までしてくれた。
写真は竜馬のようにブーツを履いた姿で記念写真を撮れる場所。記念館にはいくつか資料があったが、多くは撮影禁止。タクシーで駅まで戻った。 -
駅ビルの中のアミュプラザ、お土産コーナーでお土産を購入。まず福砂屋のカステラ。カステラは西欧起源だが、長崎で一層豊かな味に進化している。そして岩崎本舗の角煮まんじゅう。
1時20分発の特急で長崎を後にした。充実した旅だった。福砂屋 長崎駅売店 グルメ・レストラン
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この旅行記へのコメント (4)
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- cheriko330さん 2016/07/18 09:46:36
- 長崎を堪能♪
- Takashiさんへ
お帰りなさい。
長旅から無事に、ご帰国のご様子、何よりです。お疲れは、取れましたか?
今回の旅の締めは、ヴァッハウ渓谷でしたか?フィナーレを飾るにふさわしい所ですね。
今回も素敵な旅になった事でしょう。
さて、昨年の長崎の旅も精力的に回られて、一緒に観光させて頂きました。
歴史ある史跡料亭花月で卓袱料理を楽しまれ、由緒あるお部屋も見れて
良かったですね。
稲佐山のホテルもデザイン、おしゃれですね。稲佐山からの夜景も有名ですよね。
落ち着かれましたら、旅行記のUPお願い致します。
楽しみにしていますね。
cheriko330
- Takashiさん からの返信 2016/07/18 16:02:51
- RE: 長崎を堪能♪
- cheriko330 さん
こんにちは
14日に、予定通り、2人とも元気で帰国しました。もうすっかり日常の暮らしに戻っています。世界的に様々な事件が起こっていますので、無事であったのが何よりと思っています。数年前に世界一周を計画しはじめた時は、この旅程にウクライナ、ルーマニア、カッパドキアが入っていました。まずウクライナが落ち、そしてあまり長いのもとルーマニアとカッパドキアも止めたのですが、適切でした。イスタンブールあたりで震えていたかもしれません。
期待通り、あるいは期待以上の旅でした。あまり妙な所は行かず、人気の場所で行っていない所を回る方向でまとめましたが、皆さんがいいと思うところはやはり素晴らしいですね。
ワッハウ渓谷ではドナウ川の水量の豊かさと、大河にしては水がきれいなことが印象的でした。まさに絵になる古城や教会も現れました。日本からのツアーの方も多く、やはり人気の場所なのだと確認しました。
長崎の旅、楽しんでいただいて嬉しいです。私たちは、海外の大きな旅は、多分あと一つくらいだろうと思っていますが、国内の旅はまだまだ面白いところが沢山残っているねと話し合っています。
写真を撮りすぎました(笑)。ぼちぼちと整理を始めています。夏の終わりごろまでにはアップを始めますので見ていただければ有難いです。12回の予定です
Takashi
- cheriko330さん からの返信 2016/07/19 00:53:36
- カッパドキアとお聞きして・・・
- Takashiさん、こんばんは☆
お返事ありがとうございました。
カッパドキアとお聞きして、びっくりしました。
今暫くは、寄り付けませんね。安全な所は、ないとも言われてますが。
アンカラ等、かなり破壊されてますね。トランジットだけとしても、
心配ですね。変更されて良かったです。
私も、トルコは行っておいて良かったです。親日家が多く、雄大な景色で
良い国なのですが・・・
たくさんの写真から選ぶのも大変ですね。結構、労力がいる物です。
もう構想も出来てるようで、12回の大作ですね。予告編ありがとうございます。
世界一周なので当然、そうなりますね。一周なんて、夢の又、夢です。
もちろん、拝見させて頂きます♪
cheriko330
- Takashiさん からの返信 2016/07/20 10:17:10
- RE: カッパドキアとお聞きして・・・
- cheriko330 さん
ご返事ありがとうございます。
トルコ旅行をされたのですね。当然カッパドキアも。うらやましいです。
私たちはエーゲ海クルーズで短くイスタンブールを訪れ、その後私の仕事関係でイスタンブールに滞在しましたが、カッパドキアはいずれゆっくりとと思っているうちに機会を逃しました。イスタンブールには友人もできたので心配しています。強権的な方向に行くとますます混乱するのではと恐れています。
ベローナからボルツァーノの旅行記を再読させて頂きました。ボルツァーノは経由しただけですが落ち着いたいい町ですね。ヴェローナは行きそびれて残念な所の一つです。
Takashi
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