５６年目：解放前夜のハバナ写真館（キューバ）1

2015/02/14 - 2015/02/14

前回、この地を訪れたのは約２年前。

これまで反目しあってきた米国と、とうとう国交を回復する事を決心したキューバ。

.......苦節５６年.....。

フィデル・カストロ（兄）は既に衰え、世界最強国家：北米もいろいろな意味で力を落とし......互いの妥協によって漸く生まれそうな国交回復。

きっと、飢え続けてきたキューバに対し、行き場を失っていた米国「物欲」資本主義が、怒涛の勢いで流れ込むのは時間の問題.....。

あのフォトジェニックで不思議の国：キューバを最後にもう一度この目にしっかりと焼き付けたいと思って再訪問.....。

エリア ハバナ(キューバ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 2.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: タクシー 徒歩 飛行機

□■１９５９年キューバ革命■◇

英雄は未だに.....死なず。

□■５０年前から止まっている時間■◇

空港からハバナの街に向かう主要幹線は、相変わらず車も疎ら....。前回のままのキューバがそのまま残っていて、ちょっとだけ安心。

□■革命の墓標■◇

革命広場の前に立つ「ホセ・マルティ記念博物館」

カストロやゲバラに影響を与えた思想家。建国の英雄とされ議場の中に彼の巨大な肖像が掲げられているし、首都ハバナの国際空港もホセ・マルティ空港と呼ばれている。

カストロが1953年に最初に起こした蜂起も、ホセ・マルティ生誕100周年に決起されたもの....という程の偉大な人物。

まあ、中華圏の.....「孫文」に当たる人といえるかなぁ....。

□■チェ・ゲバラ■◇

国民のゲバラ崇拝も未だに健在。アルゼンチン人にして、元キューバ国立銀行総裁、工業相。

□■革命の英雄と資本主義の象徴■◇


革命広場の前にある内務省の壁には、カミーロ・シェンフェゴスが、アメ車を見下ろす。

□■２０１５年：ハバナの見慣れた光景■◇


AV.del Puertoに並ぶ「クラシックカーとココナツタクシー」。恐らく、この光景はもうすぐ消滅の運命か....。

□■ハバナに残るスペインの足跡■◇

と...ところが....うげっ〜〜〜〜！すごい人！！人！人！！

観光の中心地：オビスポ通りは、観光客で溢れかえり、芋洗い状態....。

２年前に来た時の寂しいハバナはもう無くなってしまった様です....

ああああ〜〜。

やっぱし....。こうなることは数年前から多くの人達が予想していた.....。

また街をいくら見回しても、以前に比べて『質の良いクラシックカー』が激減したような気が.....します。

□■１００年前の乗り物と５０年前の乗り物協奏曲■◇

恐らく【解放】を見込んでいた投資家達が（といっても恐らくアメリカ人ばかりだと思う）今のうちに......コンディションの良いクラシックカーを事前に買い占めた？！......という解釈が.....恐らく正しい.....。

今や街を走るクラシックカーは、ボロボロで状態の悪いものばかりになってしまっています.....。

次回、この地に来る時は、きっと.........この車が、フォードとかトヨタに変わっているのかも.......寂しい...それは余りにも寂しすぎる...。

□■愛すべきハバナの街並み■◇

□■汚くも「サイケな」ハバナの街並み■◇

□■この街は壁アートが溢れる■◇

クーラーの室外機用の「枠」を上手に利用しています。

□■どうしょうもなく古ぼけたハバナの街並み■◇

この素敵な街並みも........じきに....。

□■現地人用の渋すぎる...レストラン■◇

まあ....この不味そうで体に悪そうな....バーガーは.....さっさと消えて頂いても良いかも....。

これまで買っている人を見た事がないし.....。

□■ハバナ地元民の足■◇

おばちゃま達は....キューバに限らず、世界中で........まあ、今更 体制が変ろうと.....何が変わろうと....これまで築いてきた生活パターンを続けていくのみ.....。

目の前の現実のみを受け入れる人達は......本当に....つ.....強い.....。

いつでも元気で、パワフルでいてください....。

□■２０１５年のハバナの光景■◇

国会議事堂前のメイン通り。

□■２０１５年のハバナの光景■◇

ナシオナル・デ・クーバホテルの前から。

□■ハバナの海岸線■◇

この国は街中のあちらこちらに真の芸術が潜んでいる....。

□■カナル・デ・エントラーダから望むハバナの旧市街地■◇

□■社会主義国家の電柱■◇


感覚がメチャ狭っ！

□■街並みの色合い■◇


この原色がキューバの神髄！

おばちゃ〜ん〜！良い顔しています〜。

.......次に来た時には、『この味のあるハバナの街並み』は一体どうなってしまっているのだろう.....？



.......つづく.......。

この旅行記へのコメント （6）

• ondine24さん 2025/05/30 08:32:45

  女一人旅は無謀かな？

  とても魅力を感じる国ですね。
  お写真も惹かれるものばかり。
  女の一人旅は、難しそうですかね？
  
  記事読みながら、頭の中には
  ライ•クーダとBuena Vista Social Club　のセッションが鳴り響いていました…
  
  ondine24

  コタ(Kota)１号さん からの返信 2025/05/30 09:05:26

  RE: 女一人旅は無謀かな？

  全く問題ないと思います...そこが不思議な国なんです。あれだけ経済的に困窮・荒廃したら、人同士の諍いとか、観光客への攻撃とか頻繁そうなのに、それが感じられないんです（厳密にはあると思いますが、ハバナに関しては、殆どそういう殺伐さ、治安の悪さを感じる事はありませんでした）
  
  ...なので、機会があれば是非足を伸ばしてください、いえ伸ばしてみるべき国の一つだと思います。なお国交断絶中のUSA経由では入れないのでカナダ経由等で。
  
  では、では。
  
  コタ＠

• 夏陽さん 2015/07/18 14:58:10

  フォローさせていただきました。

  初めまして。
  たくさんの旅行記書いてらっしゃいますね。
  写真もいろいろアレンジされていて、見ていて楽しいです。
  
  これからゆっくり読ませていただいて、次の行き先の参考にさせていただきます。
  で、ハバナ...
  変わっちゃったんですか？やっぱり。。。
  すごい観光客の数ですね、ビックリ！
  やはり変わる前のハバナを見ようという心理でしょうか？
  でももうすでに変わっちゃってますね。
  でもあの いつでも音楽が流れていてフレンドリーなキューバの良さは、そのまま残っていて欲しいと思っています。
  
  新しい投稿も楽しみにしています。
  よろしくお願いします。

  コタ(Kota)１号さん からの返信 2015/07/20 01:28:30

  RE: フォローさせていただきました。

  夏陽　様
  
  初めまして。
  
  夏陽様の旅行記も写真が美しく心洗われます。
  
  私も是非フォローさせて頂きます。今後とも何卒　宜しくお願い致します。
  
  さて、私は現在、南米に長期滞在しています。その関係で中南米を中心に写真を発信させて頂いています。
  
  日本からは距離があることから、なかなか日本人も寄り付けない場所かと思います。
  
  来年リオ・オリンピックが開催されますので、何かと注目を浴びるかとは思います。またお時間がある時にでも、是非、コタ日記、お越しください。
  
  では、宜しく。
  
  ＰＳ）
  ハバナ、今後、良い方向に進んでくれればいいのですが....住民にとっても、旅行者にとっても...
  
  コタ＠
  
  
  

• ウェンディさん 2015/05/24 15:59:46

  Cuba

  いつかCubaの地へと思っていましたが、古き（良きかどうかは別として）ハバナの街並みは、もう見られないのでしょうか。

  コタ(Kota)１号さん からの返信 2015/05/25 05:48:34

  RE: Cuba

  まだまだ、すべて残っていますが、ヨーロッパやカナダからの団体客（あと大陸のお客様方）が　山のようになっていました。
  
  まだ買う物もない国なので、くだんの爆買いなどの光景は見られませんが.....
  
  でもね、ホテルはどこも超満員（→１か月前ではもうどこもfull booking ）、レストランも満員......で入れず......あ〜なんなんだ....これでは普通の観光地ではないかぁ〜....状態です.....。
  
  静かではない.....ハバナ.......。
  
  う〜ん....あの　なんか得体のしれない不思議感がどんどん失われて行く気が致します.....。
  
  まあＵＳＡ資本が投下されれば、あっという間に居心地の良い観光地になるんでしょうけども.....
  
  でも、やだなぁぁ〜〜　周りが　巻き舌の英語ばかりが飛び交う世界になるなんて......。
  
  
  コタ＠