キューバという国 （番外編）

2013/09/06 - 2013/09/11

キューバ番外編....。

実は　絵になるきれいな情景がたくさんある一方で、現地の方が食べているマズ飯、物乞いをしているお年寄り、ろくな物しか置いていない売店、行列状態の銀行やピサ屋が山ほどあります。

真っ暗で入るのが怖いようなデパート、そこで売られている品質の悪い衣料品、蚤がうつりそうなボロボロの映画館....物が少ないのか、供給システムが駄目なのか、水を買いに行っても店でペットボトルが見つけられない事もしばし...

物質的には、うっっ！マジかよぉ！！と目を背けたくなるような場所も当然たくさんございます。

やっぱ良くなって来たのは最近で、まだまだこれまでのハード社会主義の余韻がたっぷり残っています。

外国人と現地に住む方の食べるものも行く場所も全く異なっているという事実..それが現時点で現実なんでしょう...。

キューバ情報を眺めていても現地の方と結婚し、キューバに住むようになった日本人の苦労話などもたくさんあり、

やはり　こりゃ..たいへんやなぁ....と、聞いているだけでどんよりさせられてしまう一面（いや住んでいる方にとってはそれが全てかぁ...）もあり、


今後この可能性のあるキューバという国が、急速に豊かになることを祈ってやみません....。


↑
くだんの『国会議事堂』は工事中でした...。

ところで、この建屋はワシントンの国会議事堂を模して1929年に建設されたものです。米国内では当時ワシントンのものを模して各州に同じものが造られていた模様で、その一環、当時のキューバ（州？）にも同様に建設されたようです。

米国支配下のキューバで米国主導によって建設されたので、ワシントンとソックリなのは当然と言うことなんですね...ああ合点。

エリア ハバナ(キューバ)

キューバの国旗です。
オリジナルは1849年にスペイン統治時代からキューバ解放運動に使われていたものとのこと。

●青の3本の縞＝スペイン統治時代のキューバの三つの軍政地域
●白の二本の縞＝愛国心
●赤の三角＝強さ・不変性の意味（旧スペイン植民地国の国旗にある）
●白の星＝独立

1869年から国旗として採用（キューバの国歌と同様に、キューバ革命から使用されている）（wiki）

カピトリオ 文化・芸術・歴史

キューバの外国人用の紙幣です。

ＣＵＣ（外国人用の通貨）という言い方をします。

でも３ペソって　単位が不思議です。

※
キューバでは敵国米国のＵＳ＄を両替すると意味なく、10%の手数料が取られてしまいます。一方、日本円やユーロはそれがありませんので、旅される方・両替される方は、この国でＵＳ＄の両替は避けましょう。

※
またクレジットカードがなかなか使えない場所なので、現金を多めに持ち込みましょう。

ラ・カンパーナ 地元の料理

ハバナは、現地の人用のお店も観光客用のお店も混在しています。

店構えを見れば　それがどちら用かはすぐにわかるぐらい差が激しいです。

最初はわからず...８ペソ（８００円）のハンバーガー！？この不味そうなハンバーガーが？！

と思っていましたが、

１ＣＵＣ（外人用ペソ）
　　　　　　　　　　　＝ＵＳ＄１
　　　　　　　　　　　　　　　　＝２５ＣＵＰ（現地の方用ペソ）

ってことは、約３０円って事になります....。

オールド・ハバナとその要塞群 旧市街・古い町並み

とても　食する気にはならない代物です。

オビスポ通り その他の店舗

現地の方々用レストランのショーケースです....。

ハバナ中央駅 史跡・遺跡

こんな記事が最近新聞に載っておりました。


【キューバ、通貨を一本化　一般のペソ・外貨交換可能「ＣＵＣ」格差拡大の抑制狙う】

キューバ政府は13年10月22日、国内で一般的に流通する通貨のペソ（ＣＵＰ）と、外貨と交換可能なペソ（ＣＵＣ）の２種類が併存している二重通貨制度を解消する方針を表明した。

共産党機関紙のグランマが伝えた。親族が海外に居住したり、旅行関連に従事したりして外貨を手にしやすい住民と、他の住民との経済格差拡大を防ぐ狙いがある。

外貨と交換可能なＣＵＣは米ドルと１対１の等価で交換できるが、１ＣＵＣを得るには25ＣＵＰが必要となる。

キューバ政府は、二重通貨制を解消する具体的な方法を明らかにしていない。ＣＵＣとＣＵＰのどちらかに統合するか、新たな通貨を導入する形が想定される。一般的に流通しているＣＵＰは通貨価値が低下しており、「購入できる商品数が少なくなっている」（在キューバ外交関係者）という。（記：宮本）

旧国会議事堂（カピトリオ） 建造物

キューバの綿菓子。

エル・キュバーノ 地元の料理

ピザ屋です。

何か　この様なち〜いさい窓口が街中にたくさんあり、そこに行列が並んでいる感じです。

そこがピザやとか売店になっていたりします。

エル・フロリディータ 地元の料理

ちょっと体に悪そーなお菓子が山積です。

結構、買って行く方は多いですが....。

カテドラル広場 (ハバナ) 広場・公園

ええええええっっ＝＝＝＝！！！！


な....なぜ....ハバナの海岸線の一等地にちょんまげ侍が！？



「支倉常長」像だそうです...。


※
タイのアユタヤ、山田長政殿のような存在なのでしょうか....。

アルマス広場（ハバナ） 広場・公園

さて...支倉六右衛門常長殿とは.....

１６１４年日本人として初めてキューバの地を踏んだ日本人。

あの独眼流伊達政宗に使節団としてローマに行った帰りにキューバに寄った様です。

メリア コヒバ ホテル

この銅像は、２００１年４月２６日（２００５年という説も）に仙台開府４００年を記念して建てられた模様。

野球で有名な学校法人　仙台育英学園　建立です。

キャバレー トロピカーナ ナイトライフ

しかし、こんなキューバの....しかも、一等地にちょんまげ姿の侍が佇んでいるなんて....すごい違和感.....。


しかも、かなりキレイに いやっ　きちんと掃除がされピッカピカです..。

※
指先は　ローマの方角を指しているとの事...。
日本を指してくれればもっとええのに....とも思いますが。

サンタナ 地元の料理

本当に綺麗で厳かで、キューバ人にも自慢できるほどの完成度です...このモニュメント...。


すばらしい！仙台育英学園！

いい仕事してます。仙台。

ベラシアオ イタリアン

日本政府がやらないこのような事を、いち学校法人がやってくれるなんて...。

もっと　がんばってくれぇ〜　日本政府！

韓国の慰安婦像なんかに負けずに、支倉常長像を世界中に作りまくってくれぇ！！

ゲバラ研究所（ゲバラ第ニ邸宅前） 建造物

ところで他の国にもある支倉常長像について以下ご参考まで（Exite bitより参照）↓

スペイン南部コリア・デル・リオという町には、400年前から「JAPON（ハポン：日本）」という名字を持つ人が800人近くもいるとのことです。

この街と日本との関係は、伊達政宗が家臣の支倉常長をスペインとローマへ派遣した、慶長遣欧使節団にさかのぼるそうです（上記の通り、その帰りにキューバに立ち寄ったようです）。

使節団は1613年に現在の宮城県石巻市を出航。スペイン国王に拝謁。その後日本へ帰国せずスペインのコリア・デル・リオ市にとどまった人の子孫が、現在のハポン姓の持ち主となってたくさん存在しているそーです。

そして同市内のカルロス・メサ公園にも、な...なんと支倉常長の銅像があるようです。（1992年月に、支倉一行の渡航380年を記念して宮城県がコリア・デル・リオ市に建立・寄贈）

※
余談ですが、メキシコはアカプルコにも支倉常長像があるようです。

※
この方の存在が、後世、国家間の友好の象徴になっているなんて....いったい何人の日本人がこの事実を認識しているでしょうか....。大切な事ですね。日本人として守り続けねばならない物の一つかもしれません。

※
ところで余談ですが、ハバナ市内のビエハ広場に、日本の援助で作られたプラネタリウムもありました。


おわり

この旅行記へのコメント （2）

• ドロミティさん 2017/08/23 10:31:01

  キューバ最高です！

  コタ(Kota)１号さん、おはようございます^^
  
  いつもありがとうございます。
  
  キューバ、コタ(Kota)１号さんのアレンジで魅力あるキューバを
  楽しませていただいております。
  やはりどこの国にも表の顔と裏の顔があるのも然りですね。
  
  それにしても支倉常長像にはびっくりしました。
  仙台育英学園、今度甲子園に出場したら応援しちゃいます！
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾄﾞﾛﾐﾃｨ　　　　　　　　　

  コタ(Kota)１号さん からの返信 2017/08/25 23:29:34

  RE: キューバ最高です！

  
  ドロミティ　様
  
  こんにちわ。
  
  キューバって、北米からのオドロ、おどろしい情報ばかりで、怖くていけない......見たいなイメージになっていましたが、実際に訪れてみると、確かに経済的には疲弊しているんですが、他方、国民が非常に明るく陽気な国であることが分かるんです〜。
  
  まあ、確かに旅行者視線と生活者視線は、かなり異なるでしょうが〜
  （でも一生キューバに住むことはない我々外人にとっては旅行者視線だけで十分だとも思います）
  
  折角、オバマさんの時に、国交を回復できてこれからだと思ったのに....またそれを阻止する勢力が現れ....なんだか、雲行きが怪しくなっていますよね......政治が絡むと（もち、過去の歴史も）、凄く変なこと、変な方向に向かってしまうんですよねぇ...
  
  本当に、残念なことですよねぇ.....
  
  まあでも、ハバナの大通りの一等地に、手入れの行き届いた、ぴっかぴかの倉常長像があるくらいですので、日本と上手くやっている、やっていける国なんだと思います。
  
  このまま地道に、今のままであって頂きたい....と思います。
  
  あああ〜何度でも行きたくなる様な、不思議な魅力を持つ国の一つです....
  
  
  コタ＠いいね！とメッセージ、有難うございました〜！