'15 三社祭最終日に南千住と浅草を巡る～下町の勇壮な祭りに触れてきました～

2015/05/17 - 2015/05/17

あるスタンプラリーでスタンプを押すため南千住に行った後、つくばエクスプレスで隣の浅草へ。

この日は5月15日(金)～17日(日)に行われた浅草の三社祭の最終日で、すごい人出でした。今年の三社祭はいろいろな意味でニュースでも取り上げられましたが、大きな事故もなく無事に終わってよかったですねぇ！
25,106歩のお散歩でした｡

【表紙の写真】三社祭

エリア 浅草(東京)

• 旅行の満足度: 4.0

• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 高速・路線バス 私鉄

今回の目的地は浅草ですが、その前に某スタンプラリーのスタンプを押すため南千住を訪れました。

南千住駅 駅

折角なので、とりあえず町歩きを。JR常磐線と東京メトロ日比谷線の間にある延命寺に到着…と言っても駅からすぐの場所ですが…。

延命寺 寺・神社・教会

正面に小塚原の首切り地蔵。
この場所は江戸時代の小塚原刑場の跡地ということで、その菩提を弔うために江戸時代に作られたお地蔵様です。

JRの線路を越えると豊国山回向院。大きな三つ葉葵の御紋が目立ちます。
先ほどの延命寺はJR常磐線敷設の際に回向院と分断されて別れたお寺だそうです。

小塚原回向院 寺・神社・教会

そんなこともあり、こちらのお寺には杉田玄白や前野良沢が小塚原で刑を執行された腑分(刑死者の解剖)に通ったそうです。こうして解体新書ができました。

入口を入りすぐ左手には'63年に入谷で起きた男児(吉展ちゃん)誘拐殺人事件(この近くの円通寺境内で白骨化した状態で発見)で殺害された吉展ちゃんの供養のために立てられたお地蔵さまがあります。

そして、このお寺には安政の大獄で処刑された橋本左内や

吉田松陰のお墓もあります。

松下村塾が世界遺産になるかもしれない…松陰先生もあの世で驚かれていらっしゃることでしょう。

北上して国道4号線を渡ると素盞雄神社。6月には天王祭が行われるそうです。

素盞雄神社 寺・神社・教会

こちらの境内には荒川区指定文化財の松尾芭蕉「奥の細道」旅立ちの記念碑があります。
この碑は江戸時代、千住宿に集う文人たちにより建てられたそうです。

手前の池には何故か筏を漕ぐ人のミニチュアが…
小さな金魚が大魚に見えます。

祭神が降臨した瑞光石は、元治元年(1864年)浅間神社を祀り、富士塚としました。

近くにある山王清兵衛(日枝神社)を通り、

国道4号線の千住大橋の南側を渡ります。

千住大橋 名所・史跡

荒川ふるさと文化館を通り(今回は時間の関係で通過しま〜す)、

荒川ふるさと文化館 美術館・博物館

スーパーマーケットライフの敷地内には旧千住製絨所の煉瓦塀が残っています。
千住製絨所は明治12年(1879年)に官営の羊毛工場として創業されました。

なかなか味のある煉瓦塀です。

補陀山円通寺。本堂の上にある聖観音菩薩像がとてもインパクトがあります。
先ほどの回向院の吉展ちゃん事件はこちらで遺骨が発見されました。

円通寺 寺・神社・教会

境内には彰義隊のお墓があります。

◆上野公園の彰義隊戦士之墓◆
http://4travel.jp/travelogue/10990768

その奥には上野寛永寺の黒門が移築されています。

よ〜く見ると上野戦争で被弾した無数の弾痕が…

続いて都営荒川線(都電)の三ノ輪橋停留所に。
現在唯一残る都電の路線の終点です。

三ノ輪橋停留場 駅

駅名の由来となった三ノ輪橋は国道4号線にありました。
現在は暗渠となっている川にかかっていた橋のようで、周囲に川は見当たりません(橋も見当たりません)。

浄土宗栄法山浄閑寺。
吉原遊廓の近くにあり、遊女の投込寺としても知られています。

浄閑寺(投込寺) 寺・神社・教会

南千住駅前歩道橋から見えるJR貨物隅田川駅。歩道橋を渡っていると、電気機関車が走ってきたので、とりあえず一枚！

と、約1時間ほど「荒川区南千住まちあるきマップ」の「歴史と文化コース｣に沿って歩いてみました。
TX(つくばエクスプレス)で隣の浅草へと移動します。

南千住駅 駅

11:30過ぎ 浅草駅に到着
TXの駅の出入口は相変わらず独創的なデザインですね〜。

▲TXの終点つくば駅のA2出口 ▼
http://4travel.jp/travelogue/10988801

浅草駅 (つくばエクスプレス) 駅

浅草演芸ホールを越えて

浅草演芸ホール 名所・史跡

六区通りを通り、

伝法院通りに入るとかなり混雑しています。

伝法院通り 名所・史跡

早速御神輿第1号発見。
この日は三社祭のため、街を歩いていると至る所で御神輿に遭遇しました。

三社祭 祭り・イベント

【三社祭】
浅草神社の例大祭で、氏子の四十四ヶ町と浅草組合で構成される浅草神社奉賛会により運営されています。正和元年(1312年)三社の神話から船祭が始められました。祭りは毎年5月17,18日に近い金曜日に神輿神霊入れ、土曜に氏子各町連合渡御、第三日曜日に本社神輿の各町渡御が行われます。毎年3日間で約150万人もの人出があるそうです。

浅草神社で所有している3基の御神輿の他にも氏子衆がそれぞれ御神輿を所有していて、その数は100基以上とも言われているそうです。そのほぼ全てが三社祭に集結します。

一旦御神輿と別れて伝法院通りに戻りました。
行列ができているお店発見！「浅草メンチ」です。

浅草メンチ グルメ・レストラン

美味しそうだったので並んで食べてみました。値段もお手頃価格だったので。
メンチカツは熱々でした！
高座豚と牛肉のブレンドのお肉を使っているそうです。

雷門前でまたまた御神輿に遭遇。

浅草文化観光センターで地図と三社祭の情報をゲットするため、雷門の前まで来ました。

浅草文化観光センター 美術館・博物館

入口からすぐの所には浅草の街の模型
手前の川は隅田川

雷門前からはスカイツリーがよく見えます。
通りの右奥にはアサヒビールの炎のオブジェも。

定番の雷門

雷門 (風雷神門) 名所・史跡

提灯の脇には猫がお座り〜

提灯の下には龍の絵が描かれています。

雷門をくぐると仲見世が続いていますが、すごい人で一向に前に進みません…

浅草新仲見世商店街 市場・商店街

やっと宝蔵門に到着。それにしても本当にこの日はすごい人でした。

宝蔵門 名所・史跡

浅草寺本堂(観音堂)。境内も相変わらず人・人・人です。

浅草寺 寺・神社・教会

本堂(観音堂)の天井絵。
お賽銭を入れるにもごった返して上を見ている余裕がある人殆どいないようですが…。

観音堂から宝蔵門を眺めました。

同じく観音堂から五重塔。

浅草寺 寺・神社・教会

観音堂の下には仏足石があります。

境内を散策してみます。
迷子しるべ石…江戸時代の迷子の情報を交換するための石柱だそうです。
これだけ人が多いと江戸時代じゃなく今も迷子になっている人たちいそうですね。

鳩ポッポの歌碑
ポッポっポ 鳩ポッポ〜の場所は、この浅草寺のようです。

浅草寺 寺・神社・教会

正観世音菩薩碑

浅草寺 寺・神社・教会

阿弥陀如来像

銅造宝篋印塔

西仏板碑

浅草寺 寺・神社・教会

三尊名号供養塔

影向堂　御朱印もらう人でここも長〜い列です。

浅草寺 寺・神社・教会

佛項尊勝陀羅尼

金龍権現
寺伝の縁起によれば、浅草寺ご本尊観音さまのご示現にあたり、天より百尺ばかりの金龍が舞い降りて、その功徳を讃え観音さまをお守りしたとされることから、浅草寺の山号を「金龍山」というそうで、これにより奉安されたのがこの「金龍権現」だそうです。

六地蔵石燈籠

六地蔵石灯籠 名所・史跡

六角堂
この六角堂は元和4年(1618年)に建てられた境内最古の建物です。

六角堂 名所・史跡

聖観音菩薩像

薬師堂

浅草寺 寺・神社・教会

淡島堂

浅草寺 寺・神社・教会

魂針供養之碑

写経供養塔

胎内くぐりの燈籠
この灯籠の下をくぐることで子供の虫封じや疱瘡のおまじないとなるとされているそうです。

瓜生岩子女史の銅像
福島県会津に生まれ、その半生を社会福祉事業にささげた瓜生岩子女史の善行を讃え、渋沢栄一らの助力のもと、明治34年に完成した銅像です。

瓜生岩子像 名所・史跡

戸田茂睡の墓
戸田茂睡は元禄時代の歌人で、本多政長に仕えて300石を給されていたそうです。
茂睡は浅草寺の近くに住んでいました。

浅草寺 寺・神社・教会

宝蔵門とスカイツリーのコラボ

宝蔵門 名所・史跡

二尊仏　濡れ仏とも言われています。
観音(右)と勢至(左)　江戸時代初期の作品です。

二尊仏 寺・神社・教会

二天門
浅草寺の東の入口です。

二天門 名所・史跡

門の中には持国天と

増長天がいらっしゃいます。

御神木・戦災公孫樹は幹周5.5m、樹高8m、樹齢推定800年。
東京大空襲で焼けた跡があります。

戦災いちょう 自然・景勝地

浅草神社　三社さまとも呼ばれています。
本日の三社祭はこの神社の例大祭です。

浅草神社(三社さま) 寺・神社・教会

神輿舎ですが、現在御神輿は街中を回っているのでありません…

その前には御神輿が展示されていました。

御神輿の彫刻。とても繊細に作られていますねぇ〜

御神輿の屋根の鳳凰もとても繊細に作られています。

御神輿の鳥居 ちゃんと｢浅草神社｣と書かれています。

浅草寺に戻り池にかかる石橋
二天門とともに東照宮の遺構だそうです。

大黒天堂

大黒天堂 寺・神社・教会

銭塚弁財天
弁財天は七福神の一人で仏教をお守りする善神で、芸能や学問の上達、財宝や福徳の神とされます。この銭塚弁財天は福徳財運の弁財天として、特に信仰が篤いそうです。

弁天堂
弁天山に建つ弁天堂は江の島・布施と共に関東三大弁天堂に数えられています。

浅草寺 寺・神社・教会

梵鐘
江戸時代から時を告げる時の鐘です

この日の東京の最高気温は28℃。暑さには勝てず、かき氷をいただきました。
ちょっと欲張って「シロップかけ放題」に思わずマンゴー、いちご、カルピス、ブルーハワイ、コーラ、メロン、レモン…全部かけてトロピカル風にしてみたらこんな風になっちゃいました(笑)。

続いて花月堂さんでジャンボめろんぱん…
と、ここも長蛇の列。今日は並んでいたのは殆ど日本人でしたが、タイのテレビ番組で紹介されたとかで、タイ人にも大人気のようです。
並んでいる途中で店員さんに「もうすぐなくなるからこっちに行って」と地図を渡されました。正式には5月18日から本店が移転、こちらの本店はこの日が最後のようです。

花月堂 グルメ・レストラン

新しい本店はアーケードのある西参道お祭り商店街の入口にありました。いただいた地図、ちょっとわかりにくいです。こちらも長〜い列ができています。

花月堂 グルメ・レストラン

花月堂さんの元祖ジャンボめろんぱん。
中はふわふわ 外はサクサク 大きいけれども意外と食べられちゃいます。
大きい割にはこちらも庶民価格の200円。

長い列からは花やしきが見えます。

浅草花やしき テーマパーク

花やしき通りを通り、国際通りの西側へ行ってみます。

浅草花やしき通り 市場・商店街

お祭りの日は昼間から…

浅草ホッピー通り (煮込み通り) 名所・史跡

こちらでは町神輿

国際通りでも御神輿がありました。

多くの人が集まっています。

勇壮な御神輿…

御神輿も無事に終わりました。

そろそろ疲れてきたので帰ろうかと地下鉄の浅草駅まで来ました。

アサヒビール吾妻橋ビル 名所・史跡

地下に降りると大きな壁画。テーマは「浅草の祭り」。まさにこの日に因んだ壁画ですねぇ。

浅草駅 (東武鉄道 地下鉄) 駅

しかしながら、地下鉄だと乗換多くてかなり回り道。雷門前からバスがあったはずだと思い雷門前へ行ってみましたが車輛規制のためバス停が移動。一体どこに移動したのかと思い、前にある浅草観光文化センターで聞いてみたら二天門の方だということで、結局また二天門まで観音通りを歩いて行くことになりました。

浅草観音通り 名所・史跡

また浅草寺に逆戻り。
改めて見るとさすがに大きなお祀りだけあって、たくさんの屋台が出ています。

浅草寺 寺・神社・教会

浅草神社から大きな音が聞こえてきたので寄り道。
境内では太鼓奉演が行われていました。

浅草神社(三社さま) 寺・神社・教会

ようやくバス停にたどり着きました。

路線バス (都営バス) 乗り物

この旅行記へのコメント （1）

• pedaruさん 2015/06/16 06:19:46

  詳しい案内

  かつのすけさん　はじめまして
  
  何度と無く近くを通るのに見てないところがたくさんありました。
  
  こんなに詳しく丁寧な旅行記はあまりありませんね。たいへん楽しませて
  いただきました。
  
  江戸時代のこの辺りを彷彿とさせるようなものがたくさんあるのですね。
  
  吉田松陰の墓などがあるなど驚きでした。改めて訪れてみたいと思います。
  
  pedaru