のほほん台湾(2015年 その４・新北～山奥の竜宮城　貝殻廟）

2015/04/05 - 2015/04/13

今年の私の誕生日は母親と２人、春の台湾で迎えることにしました。

台湾に行くのは昨秋に続いて２度目で、今回は台北と近郊に６泊、台南に２泊する個人旅行です。

旅行３日目は地元ガイドの汪さんの運転と案内で、陽明山、三芝の富福頂山寺（貝殻廟）、新北投温泉などを回り、新北投の水美温泉会館に泊まりました。

この旅行記は３日目午後の話です。

★★2015年９月追記★★
貝殻廟は６月から工事中だそうです。
（「台湾迷宮案内～ガイドブックにあまり載らない台湾ディープスポット80」松田義人著より）

エリア 新北(台湾)

• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩
• 航空会社: エバー航空

車は台北からお隣の新北市に入りました。

新北市は台北市の周りをグルッとドーナツみたいに囲んでいます。
九?囲も烏来（ウーライ）も鶯歌も新北市、本当に広いですね。

山道をドライブしていたら途中に山の上に立派な建物が見えました。

「リゾートマンションかなあ？」と思ったら、汪さんが「あれはお墓のマンションみたいな物ですよ」と教えてくれました(´▽｀A)

これから向かう場所は墓地が多いのだそうです。そう言えばテレサテンも新北に眠っているんでしたね。

大屯山から車に揺られること40分ちょっと。

今日の２つめの目的地、三芝の「富福頂山寺」に到着しました。
ここは貝殼廟とも呼ばれています。

2015年3月7日放送の「世界ふしぎ発見」で取り上げられていて「この目で見てみたい」と親子で興味を持った場所です。

私たちはテレビで見たから知っていたけど、外観は倉庫のような工場のような＾＾；

富福頂山寺 (貝殼廟) 寺院・教会

外には車が２台しか停まっていませんでした。

では早速中に入ってみます。

階段を上がったココが入り口です。それにしても簡素すぎる（ーー；

本当に工場の入り口みたい(^-^;

この写真奥の赤い天井の下を振り返ると広がっている光景が次の写真です。

ババーーーン！

入り口とのギャップありすぎだっちゅうねん（笑）

富福頂山寺 (貝殼廟) 寺院・教会

ということで、ここが貝殻廟の内部です。
写真の奥に見えるのが祭壇。

仏教の寺院で、祭壇に貝殻や珊瑚がビッシリ貼り付けられています。

私たちが行った時間はほぼ貸し切り状態でした。
雨だったからなあ。

白い貝殻が多いので目映いです。

写真よりも肉眼の方が更に明るい印象です。

係員の人が居て、汪さんの通訳でお参りの方法を教えてもらいました。

祭壇右側の箱の中に心付けを入れて、線香を買います。
そして火をつけてお参り。

日本の神社やお寺と違う所は自分の住所や名前を心の中で唱えてからお願いやお参りをすることです。まあ、名前を言わないと神様も願い事を叶える相手がわからないもんなあ（笑）

お参りが終わったら線香は祭壇の所にお供えします。

これは利き酒というか、お酒の匂いを楽しむ物。

この寺院は金運アップや商売繁盛などに御利益があるそうです。

祭壇右側の小さなアーチの所から祭壇裏をグルッと抜けることができます。

ここを通ると「福」が訪れるそうです。

中は珊瑚の洞窟です（◎。◎）/"

そう言えば、前回台南で「珊瑚の塀」を見たけど、私たち親子は珊瑚マニアではありません (・・。)ゞ

何カ所もライトアップされていて綺麗です。

内部にも何カ所か祠のような場所があります。

人ひとりが背中を丸めて入って行く感じで、縦も横も余裕なし。

祭壇の裏だから低いんだろうなあ。

右も左も上も珊瑚珊瑚珊瑚！

真っ白な珊瑚に覆われていて竜宮城に来たみたいです。

こう見ると、結構ウネウネしていますね。

背中を丸めなければ通れない場所もあるけど、このように写真を撮れるくらいのスペースもあります。

係員さんの話だとこの祭壇が作られて今年で２４年目だそうです。

どうして山奥にこんな立派な祭壇を作ろうと思ったのかなあ？

ここにも祠。

ということで珊瑚の洞窟探検は数分で出口に来ました。
いやー、テレビ以上の迫力と美しさです (≧▽≦)ﾉ

この時は私と母しか居なかったので、ゆっくり見たり写真を撮れたりで良かったです。

もしも混んで居れば、中ですれ違える場所は限られているからトンネル渋滞を起こしそうです。

祭壇の外側の部分も見事な装飾です。

祭壇そのものは珊瑚に覆われていて、そこも写真に撮っても良さそうだったけど、祭壇は神聖な場所なので私は何となく写す気になれませんでした。

コンクリートの土台に珊瑚や貝殻を貼って作ったのだそうです。

隙間無く、ビッシリと装飾されています。
信者の寄進で作られたそうです。

動物などのモチーフが多いです。

ショップがあったので覗いてみました。

せっかくなので自分用にお土産を購入。３０元。
商売繁盛や健康運など何種類かあって、私はこのお寺にちなんで金運アップのを選びました。

でもこのお守りは買うだけでは終わりません。

お金を払った後、店員さんが祭壇の前に私を連れて行きました。
この巨大な琥珀に触ると金運が上がるのだそうです。

私に買ったお守りを握らせたまま、この琥珀に触れるように指示して、店員さんが何やらおまじないみたいなのを唱え、先程の線香を立てた場所に行って煙りの上にお守りをかざしてお仕舞い。なんかね、お守りに何かが宿るような儀式です。

汪さんの通訳では「金運が下がらないように私以外の人間が触らないように」だそうです。

どうぞ、御利益がありますように(*^o^*)

記念に汪さんと１枚撮ってもらいました。

４トラをご覧の方のためにと汪さんが教えてくれたこと。
台北市内からはMRTで淡水まで行き、バスを乗り継げばここまで来られるそうですヨ。

ちなみに周りはお店１つないような場所です。

それにしても豪華な祭壇です。

細部を観察する母、結構大きな龍ですよね。

アップで見るとこんな感じです。

現在、この１０倍くらいの大きさの祭壇を台北近郊に作っているそうです。

ちゃんと龍の歯までホタテで出来ています。

ここには100種類以上のサンゴと6万種以上の貝殻が使われているそうです。

気の遠くなる作業ですね。それだけで信心深くなれそう＾＾

ちょっとコミカルな亀と蛇、いや、ウミヘビかなあ？

芸術的とか、力感溢れるというよりも、全体的に可愛らしい作風です。

この祭壇周りだけ煌びやかで、周りは簡素なのが何ともはや（＾。＾ゞ

これはホタテの凹凸と貝殻の色をうまく生かして作られた虎ですね。

エビはリアル

天井まで抜かりなし！

そして帰り道は一気に現実に戻る（笑）

テレビでは伝わらない繊細さと目映い美しさがあり、私たちも何だかパワーを貰えたような気がするので、やっぱり貝殻廟には行って良かったです。

車に戻ると「貝が好きなんですか？」と汪さんが自分の車に積んであった貝殻を私に１つくれました。丁寧に磨かれていて綺麗です☆

ちゃんと日本に持ち帰りましたよ、汪さん、どうもありがとう＾＾

貝殻廟は山の上なので、遅い桜が何本か残っていました。

道産子の親子には2015年初めての桜です。
桜好きの私にはこれも嬉しいプレゼント。

次は今夜の宿、新北投に向かいます。

この旅行記へのコメント （2）

• S...t...e...Pha...n...i...Eさん 2015/06/20 14:03:33

  こんなとこがあるなんて！

  こんにちはー☆
  ずーっと気になってた2015台北旅行記にお邪魔してます。
  そしてびっくりしました！！
  貝殻廟、すんごい場所ですねー(゜ロ゜;
  めちゃくちゃ行ってみたいです！
  カラーのお花畑も珍しいですね♪
  あいにくの雨だったようですが、その分幻想的で素敵だなぁと思いました。
  
  続きも楽しみです！またお邪魔しまーす^^
  ステファニー

  Tomoko@イタろじさん からの返信 2015/06/22 23:34:43

  RE: こんなとこがあるなんて！

  ステファニーさん、こんばんは。
  コメントをありがとうございます(^_^)
  
  貝殻廟はたまたまテレビで見かけ、自力では行くのが大変そうだったので車をチャーターして出かけたのですが、外観とのギャップが激しい煌びやかな場所でした。
  
  今、更に大規模な施設を作っているようなので、いずれ、日本からの観光客が増えて賑わうんでしょうかね。
  
  ステファニーさんもいずれ機会があれば是非に*\(^o^)/*