2015/03/20 - 2015/03/22
689位(同エリア1238件中)
jokaさん
今日は松江周辺をぶらぶら。
今回の旅で出雲大社と並んでどうしても訪れたかった神魂神社に朝一で参拝した後、はにわロードを歩いて八重垣神社まで。
お目当ては良縁占い!!ではなく、八重垣神社の寺宝『六神像の障壁画』です。
実際に行ってみてわかったのですが、このはにわロード周辺にはおもしろそうな古墳跡や見学施設がたくさん。下調べが足りずに十分な時間を割いていなかったのが悔やまれます。
その後、松江市中心部に戻ってラーメン&またまた出雲そば。
これでやっと午前中が終了です。
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旅行中は朝早くから出発することが多く、またいろんなものを食べたいのでできるだけ外食の機会を増やすようにしています。
なので、ふだんは宿泊先も自分で予約して素泊まりを選ぶのですが、今回はサンライズ出雲を利用するという大目標があったためツアー利用。チェックインの時、否応なく朝食つきプランになっていることを知りました。
朝食バイキングは好きなんでいいけどね。 -
7時半過ぎ、ホテル近くからバスに乗車。
反対方向行のバス停はすぐ見つかったんだけど、もう一つのバス停がなかなか見つからず焦った。
通りがかりの地元の方に尋ねてやっとたどり着きました。
100m近く離れた木の陰。なにもこんなに離さなくても… -
今日もいい天気。
水辺の街っていいですね。 -
風土記の丘入り口バス停で下車。
八雲立つ風土記の丘は、現在全国に17ある風土記の丘の一つで、地域の古代文化紹介と保護を目的とした学習展示施設です。
古代史には全くと言っていいほど興味がなかったため立ち寄らないことを前提に計画を立ててしまったのですが、昨日訪れた古代出雲歴史博物館が予想外におもしろかったこともあり、今になってちょっぴり後悔しています。
とはいえ、常設展、企画展のほか、周囲の遺跡散策なども考慮すると少なくとも半日がかりになりそうなのでどのみち今回は無理だったかな… -
途中、民話の紹介や特産工芸品の体験学習などが行える『かんべの里』の前を通ります。
ここにも寄ったら確実に1日コースですね。 -
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のどかな田舎道を歩くこと10分、神魂(かもす)神社に到着です。
出雲大社の最高位の神官である出雲国造の祖先、天穂日命(アメノホヒノミコト)により創建されたとされる由緒ある格式の高い神社。主祭神はイザナミノミコト。
このあたりは古代出雲の中心地であり、杵築大社(現出雲大社)が建立されそちらに移るまで、二十五代に渡り国造家により祀られていました。つまり出雲大社よりもはるかに古い歴史を持つことになります。
その後も明治時代まで、国造家の代替わりのときの儀式はわざわざこの地に出向いて行われていたそうです。 -
実に趣のある手水舎。
これまで数々の寺社仏閣を訪れたけど、伊勢神宮内宮の御手洗場と並んでお気に入りになりました。
これほど高い格式を誇りながら、『出雲風土記』にも『延喜式神名帳』(古来最も権威あるとされる神社の公式ガイドブックみたいなもの)にも記載がないという不思議な神社でもあります。もともと出雲国造家の私的な祭祀の場だったためと考えられていますが、要は天皇家にとっての伊勢神宮のようなものだったのでしょうか? -
大きな自然石を積み上げた石段を上がると目の前に拝殿と本殿が。
厳かな雰囲気の境内で雰囲気がとてもいい。 -
本殿(国宝)
室町時代初期に再建された現存する最古の大社造り。
高床式で妻入り、両脇の柱に比べて外に張り出している宇豆柱などが特徴とされています。
妻入りとは建物の妻側(軒に対して垂直な壁)に入り口を作ることで、宇豆柱は昨日、古代出雲歴史博物館で大興奮して見学したまさにあの柱ですよ。
イザナミノミコト(女神)が主祭神なので千木は内削ぎ、鰹木は3本。3本の鰹木もまた大社造りの特徴の一つです。 -
これこれ!中央の柱が飛び出してるのがわかりますか?
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本殿の向かって左側にある貴布祢稲荷両神社本殿
桃山時代の建築様式である二間社流れ造りで、国の重要文化財。 -
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朽ちかけてなお風格のあるお稲荷さん。
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いいお顔をしています。
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床下にも大勢のお仲間が。
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これほどわかりやすいというか立派な神籬(ひもろぎ)を初めて見ました。ちょっと興奮しちゃいましたよ。
神籬というのは、簡単に言うと神の依代(臨時に宿る場所)のこと。
古代日本では、神はあらゆる場所に存在しており、どこか一か所に定住しているものではないと考えられていました。その神を祭祀の際お迎えする場所が磐座(神が宿る巨石)であり、神奈備(神が宿る山や森)であり、神籬ということになります。 -
もともとは清浄の地の周りに常緑樹を植え、玉垣(神聖な垣根)で囲って神の宿る場所としたのですが、現在では榊などの常緑樹に紙垂(しで)などを垂らしたもののことを指します。
地鎮祭の時に神主さんが、注連縄で囲った榊の木にお祓いをしているのを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
浮ついた雰囲気がなく、スッと自然に厳粛な気持ちになれる素敵な神社でした。 -
来た時には通らなかった参道を逆に進んで最初の鳥居まで。
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目指すはこの道。
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のどかな田舎道を歩く。
この日は日曜日でしたが、部活に出るためなのか何人もの中・高生とすれ違いました。そして、そのほとんどの子どもたちが自発的に「おはようございます」と挨拶!
素晴らしいね♪教育の力だね♪
尾道でも、平戸でも、高千穂でも同じ経験をしました。たったそれだけのことでその地域の印象が3割増しです!
ほんと挨拶って大事だな。 -
すっかり春です。
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ここから“はにわロード”。
“はにわロード”とは神魂神社と八重垣神社を結ぶ全長1.6?の遊歩道です。
さきほども書いたようにこの近辺は古代出雲の中心地であり、この道も途中、出雲国造館跡推定地や古墳群の脇を縫って通っています。
とはいえ、この段階では目的地までの便利なルート程度の認識で、詳しいことは何も知らず適当に歩いていました。 -
道々でいろいろな埴輪がお出迎え。
基本の馬。 -
仔馬
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家
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八雲立つ風土記の丘やかんべの里ではレンタサイクルの貸し出しを行っていて周辺散策に便利そうですが、このあたりの地形は緩やかなアップダウンの連続なので、それなりに体力に自信がないと途中で挫折してしまうかもしれません。
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何気なく説明板を読んでびっくり!
道の向こう側が丸ごと荒神谷・後谷古墳群なんだって!!
荒神谷遺跡っていったら、昨日古代出雲歴史博物館で夢中になった六つの銅鐸(せいなるまつりのベル)や358本の銅剣が出土した場所じゃあないか(゚д゚)!
そんな古代日本史を揺るがす大発見が行われた現場にこんなサラッと通りかかるなんて。
古代出雲の中心部ってのは伊達じゃないな。 -
鹿タイプ
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“はにわロード”はこのように黄色がかった色で舗装してあるので迷うことなく歩けます。
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30分ほどでもう一方の入り口に着きました。
名物の夫婦椿です。 -
八重垣神社
良縁占いで超超有名。ひょっとしたら女性人気全国一の神社かもしれません。
計画の初期段階では全く興味がなく、場所さえ調べていませんでした。
しかし松江近辺で最も訪れたい場所だった神魂神社から徒歩圏内にあることがわかり、試しに少し調べてみたら、ぜひ見てみたいものがあることが判明したため急きょ旅程に組み込むことにした次第。 -
神魂神社でもはにわロードでも観光客を見かけなかったのにこちらは大盛況。
さすが人気観光スポットだけあって、ここだけやけに華やかな空気に包まれています。
境内も開放的。 -
主祭神は素盞嗚尊(スサノオノミコト)と奇稲田姫(クシイナダヒメ)。
高天原を追放された素戔嗚尊が、八岐大蛇の生贄に捧げられようとしていた奇稲田姫を助けるために大蛇を退治し、その後二人は結ばれて末永く幸せに暮らしましたとさ、というお話。
大蛇退治の際、記紀神話では姫を櫛の姿に変えて自らの髪に挿して帯同したとなっていますが、八重垣神社の社伝では、佐久佐女(さくさめ)の森の大杉を中心に八重垣で囲ってその中に姫を匿ったとしています。
そういえば、はにわロードの途中に佐久佐女の森についての説明書きがあったな。 -
八岐大蛇を退治し、姫を娶った素戔嗚尊はその喜びを
「八雲立つ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣作る その八重垣を」
という歌に詠み、これが和歌の起源とされています。
それまでの慣例であった略奪婚や親が決めた縁ではなく、両者合意のもとでの正式結婚を結んだ初めての大神ということで、夫婦円満や縁結びの神様として信仰を集めているわけですね。
さて、参拝を済ませたので、さっそく八重垣神社を訪れる理由となった場所へと向かいましょう。 -
目指すは境内の片隅にひっそりとたたずむこちらの宝物館、というより収蔵庫。社務所で200円を支払うと自由に見学できます。
畳十畳分程度の館内に展示されているのは、かつて本殿内の羽目板に描かれていた障壁画(重要文化財)です。
社伝によれば寛平5年(893年)作とのことですが、壁画の描かれている杉板を科学的に分析したところ13世紀のものだと判明しました。そのあたりの経緯も含めて宝物館内の解説で触れているところが潔くて好印象です。
また特筆すべきはその距離感。
これだけ貴重なものを何も遮るものなく数十?の近さで見ることができるなんてどんだけ贅沢なんだ♪
その気前の良さに感謝!! -
館内撮影禁止なので画像は無し。
本殿一室の入り口を除く三面に描かれていたため計三枚。
素盞鳴尊・稲田姫命を描いた一枚と天照大神・市杵嶋姫命(いちきしまひめのみこと:天照大神と素戔嗚尊の誓約の際に十拳剣から生まれた)を描いた一枚、さらに稲田姫命の両親である脚摩乳命(アシナヅチ)、手摩乳命(テナヅチ)を描いたものです。
見ていただくと一目瞭然なのですが、その六神像が平安貴族そのもの。
光源氏風のスサノオ。眉を剃り落して額の両脇に大きな楕円形の眉を描いた稲田姫命やアマテラス。よ〜く口元を見るとお歯黒も?
書物(日記?)を手にうつむくその姿はまさに“なんて素敵にジャパネスク”の世界です。
いや〜凄いもの見せてもらったな。大大大満足です♪♪♪
けっきょく30分近く見ちゃいました。
これだけ素晴らしい壁画を至近距離で見られるというのに、わたしの滞在中他の見学者は一切なし。外はあれだけ賑わっているのに…
実にもったいない気がします。
まあ、そのおかげでゆっくりと一人の時間を満喫できたんですけどね。 -
あとはおまけのようなものなのでサラッといきます。
続いて奥の院へ。
八重垣神社を訪れる観光客の大半の目的地はこの奥にあります。
まだ9時ですが屋台の準備まで始まってました。
さすがの人気観光スポットです。 -
ここにも夫婦椿。
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鏡の池
八重垣に隠れている間、クシナダヒメが朝な夕なにその身を映し、神託を受け取ったとされる神秘の池。 -
だったはずですが、今や“良縁占い”で全国にその名を馳せています。
①拝殿脇の社務所で占い用の和紙を購入
②鏡の池に和紙を浮かべ、その上にそっと硬貨(百円か十円)を載せる
③硬貨の沈んだ位置、沈むまでの時間によってこれから出会う良縁についてわかる
重さの関係か使用する硬貨には百円か十円が推奨されているようですが、「そんなもん和紙の製法一つでどうにでもなるだろっ」とか「せめてそこは五円じゃないのかっ(゚д゚)!」というツッコミは野暮というものです。 -
池の水を汚さないよう、水に溶けにくい作りになっているんですね。
赤潮の発生で大量繁殖したくらげが頭に浮かびました。
地球にやさしいわたくしは占いには参加せず…… -
八重垣神社前のバス停から乗車して松江駅まで。
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住宅街を歩くこと5分ほど。
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『太平楽』0852-21-5313
9:00〜麺が無くなり次第閉店 火・水・土定休
松江市民に愛される老舗のラーメン屋です。
食べログには“9:00〜”とありますが、地元の方のブログなどで確認すると実際には10時から10時30分くらいの間に開店するようです。この日の開店はわたしが到着した直後、10時10分くらいでした。
その時点で25人待ち。 -
なんとも味のある店構え。
当然ながらテーブル席は相席です。
店内を見渡すとお年寄りや家族連れも多数。言葉遣いや服装・手荷物などから判断して9割ぐらいは地元の方のよう。
店を切り盛りするのは推定65歳オーバーのお姉さま方3人。
これ、これ、これですよ!
この雰囲気こそ旅先でわたしが求める“ソウルフード”感! -
ら〜めん 350円
きたーっ♪
味は手作り感満載の“出前一丁”っぽい感じ。いや、これ褒め言葉ですから。
やっぱりソウルフードはこうでなくっちゃ。どんなに美味しくても1000円超えたらそれは別ジャンル。学校帰りの子どもが小遣いで賄える範囲でないとソウルフードとは言えません。
そうした意味では、今の広島市内のお好み焼きはもはやソウルフードではないかも。
わたしが小学生の頃には小遣いで食べられる駄菓子屋感覚のお好み焼き屋が近所にいくつかあって、土曜の昼にはよくお世話になったものですが、ここ20年ぐらいでことごとく閉店しちゃいました。
今でも美味しい店はいくつもあるけど、あんな原価率の低い食べ物に平気で1000円超えるような値付けをしてるの見ると子どもの頃のイメージとのギャップでちょっと引いちゃいます……
『ことり』(@松山)の鍋焼きうどんが食べたくなってきた… -
松江駅前に戻るとちょうどお目当てのバスが発車する寸前。
何番乗り場から出るかまで調べていたのでロスなく乗車できました。調べてなかったら探してる間に逃してましたね。
下調べが役に立ってうれしいな(^^♪ -
バスを下車して徒歩5分ほどで到着。開店5分前です。
『ふなつ』0852-22-2361
11:00-15:00 月曜定休
実は出雲そばの名店と呼ばれる店は出雲よりも松江に多かったりします。ここはその1軒。
出雲大社周辺のようなメジャーな観光地だと立地と広告展開(とメディア露出)だけで客が入るので、味の面での切磋琢磨に欠けるきらいがあるというのはよくある話。
というわけで昨日出雲で2軒でしか食べられなかったこともあり、経験値を増やすためにやってきました。 -
入り口の引手も凝ってます。
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割子そば 750円
見た目にも美しい一品。
未だ食べられていない釜揚げ蕎麦にするか迷いましたが、やっぱり食べ比べのために割子にしました。 -
まずはそばの揚げ餅を。
アツアツで旨い! -
薬味も当然ながら後のせ。
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奥出雲産と自家栽培した玄そばを石臼で皮ごと挽いた十割蕎麦。
ぶつぶつ切れる食感と風味が堪りません♪ -
今日はちゃんと割子から猪口にそば出汁を入れることができました。
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デザートの蕎麦ぜんざいも美味しゅうございました。
大満足です♪ -
さて、お次は堀川めぐりだな。
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