2014/12/08 - 2014/12/08
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ミズ旅撮る人さん
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2014年スイス・フランス・ドイツを周遊し、クリスマスを楽しんで来ました。
スイスからフランスに入り、まずはコルマールへ。バーゼルからはライン川が国境となっている
ドイツとフランスの境を北上して1時間半。
「アルザス・ワイン街道」の真ん中に当たります。
アルザス地方はかつてドイツ領だったこともあり、ドイツ風の建物が多くあります。
あまりフランスらしくないのかもしれません。
しかし、街並み自体が華やかで、クリスマスデコレーションの豪華さと言ったら
「さすがはフランス」と賛嘆することしきりでした。
スイスには申し訳ないけれど、ようやくウキウキした気分になりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- ジャルパック
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-
コルマールの旧市街は、観光バスの入場制限があり、ちょっと離れた指定駐車場にしか停まれません。
この赤い看板の真ん中にあるツリーとバスの標識が、その場所を指しています。
看板の後ろには、懐かしい蒸気機関車の絵を描いた建物がありました。
ここは、コルマール駅にも近い場所です。
かつてはこうした光景が見られたのでしょう。 -
この看板が、クリスマスマーケットの方向を示しています。
フランス語で「MARCHES DE NOEL(マルシェ・デ・ノエル)」です。 -
旧市街の入り口にあるこの建物を見て、ああフランスに来たんだなと感じました。
なんだか優雅でおしゃれです。
これまでとは違ったクリスマスマーケットが見られるかな?
期待しながら歩きます。 -
今の建物のお向かいには、「CHAMP DE MARS(シャン・ド・マルス)」という大きな公園があります。前方に回転木馬があります。
この公園には11/28から12/24の間、クリスマス・アイス・リンクと呼ばれる臨時スケート場が設置されます。
ドイツではあまり見掛けませんでしたが、中欧諸国では、よく見掛けました。
遊園地が移動式なのと同様、スケートリンクも移動式が当たり前なのでしょうか。
入場料は1ユーロ、プラス滑走料が1ユーロです。屋外なので、結構寒いと思います。 -
旧市街はこの右手から始まります。
左のレモンイエローの店が、昼食のレストランでした。 -
シャン・ド・マルス公園の横を走るレピュブリック通りを北に歩くと、左手に大きな教会があります。
その屋根の上には円盤が置いてあります。こうのとりの巣です。巣の下は糞で白く汚れています。
時期的に住人(鳥?)はいないようです。
こうのとりはコルマールのマスコットキャラクターで、至るところに見られます。 -
旧市街に入って来ました。
街中あちらこちらにクリスマスのデコレーションが見られます。
フランスの人って、飾るのが好きなんですね。 -
中央の家は、顔だらけの家です。一見明るくて綺麗な外装ですが、よく見ると、
窓枠やバルコニーなどに無数の顔が彫り込まれています。 -
それも皆醜い顔ばかりで、魔除けだったのかなと思います。
でも、住んでいて気持ちのいいものではないと思うのですが。 -
この醜い家は現在レストランになっているようで、「RESTAURANT MAISON DES TETES」と看板にあります。
さすがに入り口はクリスマス気分満載です。 -
芸術的な看板を見つけました。ヨーロッパの古い街にはこうした実に凝った看板がよく見られます。
それらを見るのも楽しみのひとつですが、そうした看板の中でもこれは秀逸です。
文様の美しさもさることながら、細かいところまで実に見事に細かく描かれています。
コックさんの運ぶ盆の上の豚の頭とか、その背景の街並み。
あひるを連れた女の子に、右下で豚に説教をしているおじいさん。「馬の耳に念仏」というのはありますが、フランスでは「豚の耳に聖典」でしょうか。 -
「ドミニカン教会」へ向かう途中に見かけた「MCS」という洋服屋の2階部分です。
この後姿の紳士に一目ぼれです。これぞフランス。
昔よく読んだアルセーヌ・ルパンのシルエットに似ています。
ルパンはシルクハットでしたが。
モーリス・ルブランの推理小説が日本に入って来た当初は、「リュパン」と表記されていました。
日本人が受け入れやすいように「ルパン」に変えられたのでしょう。
奇想天外な手口を次々に考え出したルブランも、まさか日本で孫の話のアニメが出来るとは思ってもみなかったでしょうね。
ルパンの話には、ライバルとしてシャーロック・ホームズも登場しました。 -
ミニ・トレインが走っています。子供ばかりかと思ったら、意外と大人の利用が多いようです。
後ろの古い建物はウンターリンデン美術館です。
ドミニコ派修道院を改修した建物で、中世末期からルネサンス期の絵画や彫刻を展示してます。
2014年12月は修復工事中で中に入ることは出来ませんでした。
しかし、ここの一番の目玉であるグリューネヴァルトの「イーゼンハイムの祭壇画」は、近くの教会に移されて、見学することができました。 -
ウンターリンデン美術館のそばにクリスマスマーケットが開かれており、移動式の観覧車もありました。
日本のように高いところからの眺めを楽しむものではないんですね。 -
通りの一角に井戸がありました。
この井戸にもクリスマスデコレーションが施してありました。
なんだか嬉しい眺めです。 -
右がドミニカン教会です。
この中にウンターリンデン美術館の「イーゼンハイムの祭壇画」が仮住まいしています。
このちょっと狭めの広場(Place des Dominicains)ではコルマールで一番大きなクリスマスマーケットが開かれています。 -
あまり広くないので、店の数も限られます。でも、コルマールのクリスマスマーケットは、ここだけではないのです。
5つの会場があり、それ以外にも先ほどのウンターリンデン美術館の周辺のように小さなマーケットが点在しています。
それらを街並みを見ながら訪ね歩くのがコルマールのクリスマスマーケットの楽しみ方です。
ですから、普通クリスマスマーケットは、日が暮れてからの方が
綺麗でいいのですが、コルマールは明るいうちに散策しないと迷子になるし、会場案内の看板は見えなくなるし、なにより美しい町並みが見えなくなります。
是非、昼間に来て、出来れば夕暮れまで楽しんでいってください。 -
ドミニカン教会の出口です。入り口は別にあります。
出口から紹介するのも変ですが、入り口付近は人が多くて撮れませんでした。 -
ドミニカン教会のステンドグラスです。色彩が鮮やかで、とても綺麗です。
-
教会の中は普通、信者のためのベンチがずらっと並んでいるものですが、それらを取り払って、ウンターリンデン美術館の祭壇画を置いてあるものと思われます。
ですから、普段は教会に入るのにお金は要らないのですが、美術館と同等の料金を徴収されるそうです。 -
グリューネヴァルトの「イーゼンハイムの祭壇画」です。もとはイーゼンハイムの修道院にありました。
10枚一組だそうですが、ここには4枚がありました。
右は「受胎告知」、左は「キリスト降誕」です。本来は、扉の内側に嵌め込まれている画で、左右が逆になっています。
「受胎告知」は向かって左の扉の内側に嵌め込まれています。
また、これらの画は、扉を開くと見ることのできるもので、本来、修道院では日曜にのみ開いてありました。
なので、これらの画は「日曜面」または「第2面」と呼ばれます。 -
こちらは、第2面が閉じられている平日に見えている「第1面」または「平日面」です。
キリストの磔刑(たっけい)です。左には聖母マリアとマグダラのマリア、それに使徒ヨハネと洗礼者ヨハネが、
左右の扉には聖セバスティアヌスと聖アントニウスが描かれています。
前者はペスト患者の守護神であり、後者は麦角(ばっかく)中毒という食中毒の守護神です。
下の画は、ピエタです。磔にされたキリストが下ろされ、その死を嘆く聖母マリアたちが描かれています。
ここに描かれているキリストは、それまでの理想化された姿ではなく、生々しい肉体の様がそのままに描かれている点が大層珍しく評価されています。
ところで、この作者はグリューネヴァルトとされていますが、17世紀に間違って付けられた名前で、本名は「マティス・ゴートハルト・ナイトハルト」です。
21世紀になってようやく本名が判明しましたが、ずっと「グリューネヴァルト」で通ってきてしまったので、そのまま使用されています。 -
第2面を開くのは、聖アントニウスの祭日のみに限られていました。
第1・第2の扉を開くと、中にはこの木像が安置されています。
中央に座るのが聖アントニウスで、左が聖アウグスティヌス、右が聖ヒエロニムスです。
下の群像は、キリストと十二使徒です。 -
主祭壇です。手前にはロバを連れたキリスト像がありました。
なかなかおもしろい構図になりました。 -
主祭壇のキリストを抱いた聖母マリアです。おでこが広いのが美人だった時代ですね。
それにしても、赤と金で実にカラフルで、装飾も花いっぱいの珍しい洋式ですね。
私はイタリア・ドイツ系の教会ばかり見て来ているので、目新しいです。 -
主祭壇の聖母子像の上部を飾る装飾です。
赤と緑の彩色もしっかりしていて、金細工も実に柔らかく見事です。 -
学生たちが、見学に来ていました。
-
出口の外にある聖母子像です。なんて美人なんでしょう。随分とデザイン的に新しそう。
もちろん今見て来た祭壇画は美術館の下宿人みたいなものですから、まったく年代が違います。
個人的には、このマリア様のほうが断然好きです。
実は、その後ろの楽器を奏でる天使様もなかなか・・・ -
ドミニカン教会です。外に出ると、冬のヨーロッパでは滅多に見られない青空が広がっていました。
まるで、今までとは景色が違います。やっぱり青空はいいですね。手前に並んでいるのは、クリスマスマーケットの露店です。
屋根には同じ形の宗教画が描かれています。
これはコルマール方式なのでしょうか。
次のストラスブールでは見かけませんでした。 -
明るいと街並みも一層綺麗に見えます。
こういう時の写真をガイドブックやパンフレットは掲載するので、いつでもこんな風に見えると思ってしまいますが、
ヨーロッパの冬はどんよりしていることが多くて、1週間に1日程度しか晴れません。 -
ドミニカン教会のすぐ近くにあるカテドラルです。
-
青空は、このカテドラルのためにだけあったようで、もう雲がやって来ています。
-
さあ、このステキなおじさまは誰でしょう?バルトルディ氏です。
名前を言われても分からないですが、一緒に写っている自由の女神を見れば想像がつくでしょう。
彼がこの像の作者です。
コルマール出身のため、生家が記念館になっています。
彼の自由の女神はここコルマールの空港近くにもあります。 -
記念館前にあるバルトルディの作品ですが、こちらを写す人よりも、圧倒的に前掲の写真を写す人の方が多いとガイドさんが言っていました。
当然ですよねえ。 -
旧市街には路地がいっぱい。
こうした路地には入ってみたくなります。 -
旧市街でも有名な豪商の家プフィステル館(Maison Pfister)です。
回り階段の斜めの窓や、壁に描かれたフレスコ画、美しい出窓。
小路と小路の交わる所に建っていて、観光客に大人気です。 -
これ、皆、観光客の頭です。奥に先ほどのカテドラルが見えます。
この日は聖人の誰かの祝日だそうで、土日と連休になるのでイタリア人がたくさん来ているのだそうです。
欧米人は見分けがつかないので、全然分かりませんでしたが、陽気にはしゃいでいる白人はイタリア人なのかもしれません。 -
プフィステル館の1階は酒屋さんです。
-
壁だけじゃなく、テラスの下にまでフレスコ画があります。
-
窓いっぱいに熊やプレゼントの包みがぶら下がっています。
見ているだけで楽しくなります。 -
12月だというのに、ゼラニウムがいっぱい咲いています。
偉いなあ。 -
旧税関前の広場です。さすがに人がいっぱい。今はチラッと見るだけで、素通りします。
後で建物の向こう側から戻って来ます。 -
毛並みの白いコリーを発見。年をとって白くなってきたのかな?
ドイツやスイスよりは犬が少ない気がします。観光地だからかな? -
旧税関(Ancienne Douane)を南側から見ています(さっきは西側)。
屋根の模様が独特です。 -
旧税関の広場を挟んで反対側にある建物です。
この辺りは、先ほどまでの観光客向けの土産物店とは違い、レストランや事務所などが多いようです。 -
現役の裁判所です。
-
左の歩道にある赤い看板は、クリスマスマーケットのある方向を示しています。
コルマールに5つある会場にはそれぞれ1〜5の番号が振られていて、
人の前にある矢印の上に星型に囲まれた番号でわかるようになっています。
この看板は、5番の会場を示しています。
ドミニカン教会は1番です。 -
エコール通りをプティット・ヴニーズに向かって歩いています。
真ん中の2階のテラスが目立つ建物は「RESTAURANT MAISON ROUGE」です。確かに赤いです。 -
この人が持っているのは何でしょう?
ゴミ拾いにしては後ろの収納量が少ない気もしますが。
あんまり大きなゴミは拾わないからいいのかな?
ちょっとおもしろそう。 -
エコール通りの先にある市場「Marche Couvert」です。
この建物の角にある彫刻は、先ほどの自由の女神のバルトルディの「若きぶどう栽培者」という作品です。
この左側の通りには、市場が休みの日なのかどうかわかりませんが、青空市がたつようです。店の種類は市場と同じです。 -
大きなクリスマスデコレーションに縁取られた入り口から入ってみましょう。
-
真ん中の通路は八百屋さんです。市場の内部は驚くほど綺麗です。
生鮮食料品を扱う市場は、どうしても汚れるものですが、ここまで清潔感いっぱいの市場を私は見たことがありません。
スーパーマーケットのようですね。 -
こちらは、パン屋さんとチーズ屋さんが並んでいます。
すごく美味しそう。 -
アルザス地方のお菓子クグロフも売っています。
-
このチーズ屋さんは、何度も賞を取っている有名な店なのだとか。
-
このチーズ、愛好家には「チーズの王様」と呼ばれる代物なのだそうです。
ウェット系のチーズで、たいへん臭いが強く、それも一般的なチーズの臭いというものではなくて、あまり嗅ぎたくない(ごめんなさい)種類の臭いです。
味はというと、とても表現できません。きっと美味い食べ方があるんだと思います。
これ以上のコメントはとても無理・・・チーズ協会からおこられちゃう。
本場でチーズを買おうと思うなら、事前に自分の好みに合う種類を調べておくことをお勧めします。
有名な銘柄だからなどという選択肢では後悔します。 -
今度は美味しい話題。本場のエクレアです。「Eclair」って書くんですね。
フランス語なんて、たぶん初めて見るんですが、なんとなくバニラ・ショコラ・カフェと読めます。
きっとたぶん合っているでしょう。
文句なく美味しかったです。 -
プティット・ヴニーズ(プチ・ベニス)です。
ヴェネツィアの雰囲気があると人気のスポットです。
運河があるからでしょうか?
家並みは綺麗ですが、本当にこれだけです。 -
プティット・ヴニーズは、運河に架かる橋の上から見るのが一番よく見えます。
橋の反対側はこんな感じです。左側の建物は先ほどの市場です。 -
この建物は、運河が曲がった先にちょうどあって、いい具合に逆さに写ります。
-
こうした木骨造(もっこつぞう)の建築をフランス語ではコロンバージュと言います。
ドイツ・フランス・オランダ・イギリスに多いそうです。 -
運河に面した市場の船着場には、ちょっと綺麗には見えないサンタクロースがいます。こうのとりも一緒に。
-
プティット・リュ・デ・タナールという通りを旧税関に向けて歩いています。
-
旧税関の始めに見たのと反対(東)側です。
ここは3番のクリスマスマーケット
「Place de L’Ancienne Douane」です。
この広場には、バルトルディの「シコベンディの噴水」という作品があります。 -
旧税関の正面入り口の脇には何故か黒い羊が2頭いました。
キリスト教で「黒い羊」って、あまりいい意味じゃなかったような気がしますが・・・
折りしも2015年は未(ひつじ)年。年賀状の素材にしたかったけれど、黒いんじゃ積極的に使う訳にはいかないですね。 -
旧税関の1階は4番のクリスマスマーケット会場「Indoor Market of Koifhus」(なぜか英語とフランス語のごちゃ混ぜ)。
入ってすぐに「お菓子の家」がありました。ここでシュトーレンを買いました。
クリスマスの定番お菓子です。 -
旧税関の建物の2階にもクリスマスマーケットがあります。
青い看板がしきりに2階へどうぞと誘っています。
こちらの店は地元の特産品を品評会のように紹介しながら売っているところで、観光客向けではありませんでした。
それに、大きな荷物を持っての入場を制限しているので、リュックサックを背負っている私は遠慮しました。 -
しかし、2階への外階段を上ったところが広場を見渡す絶好のポイントでした。
狭い道をガイドさんについて、ずんずん歩いて来て、ようやくここで一息ついた感じです。 -
お肉の塊がパイ生地に包まれています。1kg26.5ユーロなのでしょうか。
この頃は1ユーロが146円位はしました。すごい値段です。 -
なんともアートなデコレーションです。
なぜ椅子が飛んでいるのかなんて聞いちゃいけません。 -
カテドラルと1本ずれた道「Rue des Marchands(マルシャン通り)」は、いつも観光客でごった返しています。
カテドラルからは建物の1階に開いた通路で簡単に来られるのですが、その通路にバイオリンを弾いている人がいました。
シャンソンなのでしょうか、聴いたことのない物悲しい曲を奏でていました。
すごくフランスらしくてステキな演奏で、CDが欲しかったな・・・ -
こんな風にひょっこり人気のない静かな場所があります。
それにしても、どこにでもレストランがありますね。
物価の高いスイスから来ると、多少の高級レストランでも笑って入れる気がします。 -
この窓枠の素晴らしさと言ったら!
美術館にあってもおかしくない。 -
人気のこうのとりグッズです。
ぬいぐるみの隣のタオルなどにも刺繍がしてあります。 -
冬でもアイスクリーム屋さんはありました。
このディスプレーの天晴れ見事なこと。
ラムレーズンにはラム酒の小瓶が、チョコミントにはミントの葉が、シトロンにはレモンが、乗っています。
ただひとつわからないのは、牛です。
「Stracciatella」って?
ネットの翻訳にかけてもわかりませんでした。 -
ドミニカン教会の前のクリスマスマーケットに戻って来ました。
-
ここのツリーは雪景色で、スイスに比べておしゃれです。
-
旧市街の観光を終え、駐車場へ向かいます。
シャン・ド・マルス公園の回転木馬が見えて来ました。
「Carrousel(カルーセル)」とパンフレットには書いてありました。
一般的にはメリーゴーランドだと思いましたが、そういえばカルーセルという名詞もありましたね。
この場所は、Place rappといい、ラップ将軍の像が立っている広場です。
なんとこれも移動式らしく、11/21〜1/5のpm2〜7に営業してい
るそうです。
1.7ユーロ、意外と安いです。 -
こんな可愛いディスプレーもありました。
-
鉄道の下の通路は駐車場へ向かう人と、旧市街へ向かう人とがぶつ
かってたいへんな混雑でした。
旧市街はこれからもっと人が増えるのでしょう。
夜の雰囲気もきっとすてきでしょう。 -
これで、コルマールの回は終わりです。
最後に少し旅行とは関係のない話をします。
コルマールのあるアルザス地方は、国境にあるため古くから所属する国が変わることが何度もありました。
私が初めてアルザス・ロレーヌ地方のことを知ったのは、「最後の授業」という短編小説を学校で読んだ時でした。
それまで、フランス語で授業をしていた学校が、その日を最後にドイツ語で授業をしなければならなくなりました。授業の終わりしなに先生は「フランス万歳」と黒板に書いて立ち去りました。という内容の話でした。
以来、私はこの地方は、ドイツに略奪された土地がようやくフランスに戻ったのだと思っていました。
ところが、歴史はもっと複雑でした。もともとこの地方は神聖ローマ帝国の領土で、1736年ヴェストファーレン条約でフランスに割譲されました。
そこでドイツ語(正しくはアレマン語)にフランス語の混ざったアルザス語が話されるようになりました。
1871年、普仏戦争でフランスが敗北し、再びこの地方はドイツ(プロイセン)に割譲されました。この時点の話が「最後の授業」なのです。
ですから、話していた言葉はフランス語ではないし、どちらかというとドイツに戻ったとも言えるのです。
やがて、第一次世界大戦で、ドイツが負けてフランス領となり、第二次世界大戦では当初ナチス・ドイツに占領されました。敗戦後にはフランス領となって現在に至ります。
現在ではフランス語で生活しているようで、アルザス語は失われつつあります。
二つの文化が融合した地域といえば簡単ですが、背後にある歴史はたいそう複雑であったことを今回知ることができました。
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