強行軍のフィレンツェ　201304春のアドリア海31

2013/04/25 - 2013/05/08

フィレンツェカード買ったから、元とろうって強行軍で観光。

確かに元はとったけど、疲れたわ(笑)

しっかり観光するには、フィレンツェカードの使える場所３日と、使えない場所２日ぐらいの余裕は欲しかったわね。

ぷらっぷらするのも楽しい街なのに。。。

他の人にはお薦めできないハードな２日半。

エリア フィレンツェ(イタリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• ショッピング: 4.5

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

サンタ・クローチェ教会。

サンタ クローチェ聖堂 寺院・教会

前は教会無料で、美術館に入りたい人だけお金を払えばよかったんだけど、今は教会も有料。

それなのに、ぞっとするぐらいの長蛇の列でびっくり。

だけど、フィレンツェカードがあれば問題なし。

あら、修復中？

入場料が役に立ってるってことかしらね。

サンタ・クローチェ教会、有名人のお墓があることでも有名なのよ。

すぐ目につくのはミケランジェロのお墓。

棺を飾ってるのは、ミケランジェロの胸像と、絵画、彫刻、建築の像。

いろんな分野で活躍したもんね。

胸像の上には、ピエタの絵。　カラフルすぎる気もするけど。

そういえば、死ぬまでピエタ彫ってたんだったわ。

ロレンツォ様のお墓を作ったりしたけど、自分のお墓は作れなくって残念ね。

お墓担当したのは、ヴァザーリ。　相当なプレッシャーがあったんじゃないかしら。

お隣は、ダンテの記念碑。

お墓じゃなくって記念碑なのは、ラヴェンナがダンテの死体を握ってて、フィレンツェに返さないから。

稼ぎ頭だから、そうそう簡単には手放さないわよ、ラヴェンナだって。

フィレンツェも、自分たちが追放したんだから、文句は言えないはずよ。

向かい側にはガリレオのお墓。

みんなで空を見上げてるわ。

ほんとは地動説が正しいってことぐらい、みんな昔っからうすうす感づいてたわよね。

ハゲたフレスコを修復するようなお金は、まだ入場料じゃまかなえないのかしら。

今は白い壁だけど、全部修復されちゃったらカラフルすぎて目の毒かも。

この教会でのお気に入りは、この受胎告知。

けっこう大きくって、ほとんど等身大の飛び出す絵本。

この逃げ腰のマリア様と、ご機嫌うかがってるみたいな上目づかいのガブリエーレ様の表情。

どうぞ、わたしに何かお恵みを。

変な人に話しかけられちゃったわ〜　あら、だけどこの人ちょっと素敵♪

これで金がハゲでなかったら、まぶしくって見てられなかったかもしれないわ。

バロンチェッリ家っていえば、ジュリアーノくん殺したベルナルド・バンディーニが有名ね。

うっ、祭壇画に聖人がうようよ。

まわりを囲ってるのは、マリア様の生涯。

１番有名なのは、黒い背景の羊飼いへの告知。

ジェズ様生まれたよ〜って、野宿してた羊飼いに天使がお知らせにきたところ。

宗教画で夜のシーンって、これが初めてなんだって。　へ〜

きゃ〜、腹帯たれてる、たれてる。

マリア様が死んだって信じないトンマーゾ。

ホントにわたし死んだのよってマリア様が天国からベルトたらしてくれたんだって。

ダンテの時代からフィレンツェの政治にかかわってたカステッラーニさんのおうち。

昔っからワインも作ってたらしいわよ。

やっだ〜、真ん中のピンクのおじさんが、福音書家ジョヴァンニだって。

ジョヴァンニくんっていえば、ジェズ様にくっついて歩いてる、なよっとした男の子のイメージなのに。。。

それから、こっちはサン・ニコラ。

サンタのモデルになった聖人。

ホントは、こんな帆かけた小舟で移動してたのかしら。

夢が壊れるわ〜

あっさりした装飾のこのお部屋はメディチ家礼拝堂。

あんなにおっきい礼拝堂があるのに？

サン・ロレンツォの礼拝堂ができたのは1555年。

こっちは1445年にコジモ・イル・ヴェッキオがミケロッツオに頼んで作ったんだって。

祭壇飾ってるのは、アンドレア・デッラ・ロッビアの天使と聖人に囲まれた聖母子。

マリア様がすっごくかわい☆

メディチ家マークの上に立ってるのは、聖コズマと聖ダミアーノかしらね。

光っちゃって上手に撮れない受胎告知と聖家族。

ジュゼッペさんの足元にころがってるのは、もしかして酒瓶じゃ？

お祝に１杯やったのかも。

飾りっ気なくって、どっかから借りてきたみたいな絵だけ飾ってあるのはどうしてかしらね。

メディチ礼拝堂の奥は、聖具室。

藍色のきれいなフレスコは、ジェズ様の受難と磔、それから復活と昇天。

ぐったりしたジェズ様から垂れる血集めてる天使が不気味。

何に使うのかしら？

復活したジェズ様はドヤ顔。

ありがたい、ありがたいって拝む天使。

棚に並んでるのは、羊皮紙に書かれた楽譜。

四線で、音符も四角だったりするけど、基本的には今と一緒。

飾りの絵の色とか、また素敵。

聖具室のリヌッチー二礼拝堂。

色鮮やかなフレスコ画は、鉄扉の奥。

扉もきれいだけど、もっと中よく見せてくれないかしら。

こっち側はマリア様の生涯ね。

反対側は、サンタ・マリア・マッダレーナの生涯。

娼婦だったマッダレーナ。

きったない足のまんまご飯食べてたジェズ様に一目ぼれ。

涙でジェズ様の足洗って、髪で吹いて、アロマオイルでマッサージ。

どれだけ大量の涙がでたんだろ？

祭壇画のサンタ・マリア・マッダレーナ。

赤いケープがお似合い♪

主祭壇の両側にそれぞれ５つの礼拝堂が並んでる。

こんなに大きかったっけ？

一番右は、フィレンツェの名家ヴェルッティ家の礼拝堂。

プッチさんとこのお嬢さんが嫁いだおうち。

両側飾ってるのはサン・ミケーレのお話。

ごつごつしたのはガルガーノ山。

山の上には迷子の牛。

なぜか下には、弓矢持ってるおじさん。

牛に向けて弓射ったのに、途中で向き変えてもどってきちゃう。

それから３日後、大天使ミカエルが現れて、この山はボクのもんだ！って言ったとか。

３日も待たないで、早く教えてよ。

もう１つは、おなじみのドラゴンと戦うサン・ミケーレ。

べろ出したドラゴンがキュート。

お金あるのに、なんだか地味なリカルディ家礼拝堂。

発音もわからないGiugni家の礼拝堂。

そして、ペルッツィ家の礼拝堂。

そういえば、近くにペルッツィって皮製品のお店があるわよね。

ご親戚かしら？

メディチさんとか出てくる前に、羊毛と金融業で大儲けしてたペルッツィさんち。

娘と革工房の職人がラブラブなのが気に入らないパパ。

職人さんを殺しちゃったのよ。

パパが恋人の死体捨てた井戸に飛び込んで、自分も死んじゃったのよ。

あら、この２人が死んじゃったんなら、皮製品＝ペルッツィって図式が成り立たないわ。。。

礼拝堂飾ってるのは、ジョットのフレスコ。

右側は、福音史家ジョヴァンニの生涯。

左側は洗礼者のジョヴァンニの生涯。

生涯っていうか、生まれたときと死んだときの２つしか絵がありませんけど。。。

バルディさんちも、ペルッツィさんとこと同じ金融で栄えたおうち。

祭壇画はサン・フランチェスコ。

そういえば、この教会、フランチェスコ自身が建てたらしいわよ。

小鳥や狼とお話できるっていう、すごい 妄想 才能の持ち主。

フレスコはジョットのサン・フランチェスコの生涯。

ジョットもずいぶんサン・フランチェスコが好きよね。

アッシジに描いただけじゃ足りなかったのね。

修復中の主祭壇。

サンタ・クローチェだから、主祭壇のフレスコも聖十字架伝説。

ジェズ様が磔になった十字架は、アダムのお墓に生えた木で作られたって知ってた？

戦争でどこに行ったかわからなくなっちゃってた十字架を、エレナさんが見つけたのよね。

そうそう、このフレスコ、修復のお金出してるのは日本人。

黒田哲也さん、２億円も寄付したんですって。

見えなくって残念だけど、きれいになったころまた見に来るわ。

そういえば、説教壇って、なんでこんな中途半端なところにあるんだろ。

前の祭壇からお話したほうがいいんじゃないの？

ベネデット・ダ・マイアーノが作った説教壇。

階段とかないけど、どうやって上まで登るんだろ？

実は、階段は作ってないらしいの。

なんでかっていうと、床は、お墓として人気があったから。

説教する人は、はしごで上るらしいわよ。

メディチさんちのお墓もあるし、

ジュニさんちとか、

チェルキさんちのお墓もあるわ。

説教より、永代使用料♪

パッツィ家っていえば陰謀。

シスト４世に乗せられて、メディチ家蹴落とそうそして失敗しちゃったのよね。

ジュリアーノくんは死んじゃったけど、肝心のロレンツォさんはケガしただけだったのよ。

ロッジャのクーポラがかわいいの。

フィレンツェで陶器だったらロッビアさんちの独占で、これはルカさんの作品。

まわりが貝なのは、パッツィさんちの家紋がおまぬけなイルカだからかも。

パッツィ家の礼拝堂、結構シンプル。

ロッビアさんの12使徒とか、

ブルネレスキの福音書家を目立たせるためかしら。

ステンドグラスが聖アンドレアなのは、パッツィさんちのアンドレアさんがこの礼拝堂作るの頼んだからだって。

12星座のフレスコ画だっていうけど、薄汚れちゃってて解読不明。

大物のロレンツォ敵にまわして力もお金もなくしちゃったパッツィ家、修復するお金がないかしら？


サンタ・クローチェ教会：6ﾕｰﾛ　ﾄｰﾀﾙ73.5ﾕｰﾛ（今も6ﾕｰﾛでかわらず）

搾りたてのオレンジジュースで休憩。

イタリアにいると朝から甘い物食べるし、コーヒーにもお砂糖入れちゃう。

どうしよう、ジュースにお砂糖使っちゃうのも時間の問題かも。。。

予定になかったけど、この塔見たら、やっぱりちょっぴりバルジェッロも見たくなっちゃった。

バルジェッロ国立博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ミケランジェロのヴァッカスくんに挨拶して、中庭。

今で言う警察署みたいな場所だったから？

ここが処刑場だったのよ。

夜になったら不気味かも。

階段上がると、オシャレなバルコーネ。

ときどき羊も売ってるの。

２階は、がらんとした大広間。

見ておきたいのは、オルサンミケーレの聖ジョルジョとか、洗礼堂の扉のパネルとか。

実は、ここのがオリジナル。

街でじっくり鑑賞したのは、コピー商品なのよね


バルジェッロ国立博物館：4ﾕｰﾛ　77.5ﾕｰﾛ（今も4ﾕｰﾛでかわらず）

何だかやけに人が多いヴェッキオ橋。

ヴェッキオ橋 建造物

急いでるけど、かわいいアクセに目がいっちゃうわ☆

目的地はサンタ・フェリチタ。

サンタ フェリチタ教会 寺院・教会

ボボリ庭園のグロッタ脇から続いてるヴァザーリの回廊。

ヴェッキオ橋の二階と、ウフィッツィ美術館通って、ヴェッキオ宮殿まで続いてる通路は、コジモ1世がこっそり通勤できるように作った通路。

コジモさんとそのご家族、回廊からサンタ・フェリチタの礼拝に参加してたのね。

ここにポントルモのいい絵があるのよ。

こっそり１枚撮りたかったけど、おばさんの監視が厳しくって(笑)

だったらパンフとか絵葉書とか売ったらもうかるのにね。


※wikiからお借りしました

速足でウフィッツィ。

ほんとは１時間ぐらい前にここにいたかったのよ。

すっごい人ね。

どのくらい並んだら入れるのかな？

がんばってくださいませ♪

ウフィツィ美術館 博物館・美術館・ギャラリー

フィレンツェカードあるから、１秒も待たないで入館。

全部見る時間ないから、好きなところだけつまみ食い。


※絵葉書です

ボッティチェッリに、

※絵葉書です

ミケランジェロに、


※wikiからお借りしました

ダ・ヴィンチに、


※wikiからお借りしました

ラッファエッロ。


※wikiからお借りしました

短い時間だけど、堪能したわ。

久しぶりにテラスでお茶も飲んだしね。

並んでた人たちは、中に入れたのかしらね。

ウフィッツィ美術館：6.5ﾕｰﾛ　84ﾕｰﾛ（今は8ﾕｰﾛ）

トータルで84ユーロ分使ったから、29ユーロもお得だったわ。

ヴェッキオ宮殿 城・宮殿

ぎりっぎりまで観光して、フレッチャ・ロッサに乗車。

フィレンツェ サンタ マリア ノヴェッラ駅 駅

車内でゆっくりしようって思ったけど、あっという間に着いたわ。