浜松旅行記(ブログ) 一覧に戻る
浜松城を見に行ったついでに、と言うのは申し訳無いのですが、帰る途中、同じ浜松城公園敷地内に無料で公開されている日本庭園を見付けました。<br />知ってしまえば素通り出来るはずが有りません。<br />とは言え、桜も躑躅も紫陽花も無く、紅葉も終わった庭園は特に見所は無し(ごめんなさい)。<br />ただ、園内の案内板が日本庭園の構成組織を丁寧に説明しているので、それじゃ改めて自習してみようと思い立ちました。<br /><br />そもそも日本庭園とは何ぞや?<br />Wikipediaによれば『日本の伝統的庭園、和風庭園とも言う』とされていますが、それではその伝統的庭園の特徴とは何でしょう?<br /><br />『構成としては池を中心にして、土地の起伏を生かすか、築山を築いて、庭石や草木を配し、四季折々に鑑賞できる景色を造るのが一般的である。滝を模し水が深山から流れ出し、大きな流れになってゆく様子を表現する手法や、石を立て、また石を組合せることによる石組表現、宗教的な意味を持たせた蓬莱山や蓬莱島、鶴島、亀島などに見立てる手法が多く用いられる。<br /><br />庭園内には灯籠、東屋(あずまや)、茶室なども配置される。また枯山水と称される、水を用いずに、石、砂、植栽などで水流を表現する形式の庭園も作られた。白砂で水の流れを象徴するところに特徴があるが、これは庭園には水が不可欠のものであるという考えがひそむ。庭園のことを山水といったのもそのためである。室町時代以降には枯山水は禅宗の思想と結びつき、禅寺などで多く作られていく。江戸期以降になると庭園内のみならず庭園外の景色を利用する借景という手法も広く用いられる。』<br /><br />そういう知識を踏まえた上で、庭園を見てみる事にします

青春18きっぷの旅は最終日 <花無し、紅葉無し、浜松城公園 日本庭園で基本を自習>

23いいね!

2014/12/31 - 2015/01/04

335位(同エリア1264件中)

旅行記グループ 行き先別;静岡県

0

52

PHOPHOCHANG

PHOPHOCHANGさん

浜松城を見に行ったついでに、と言うのは申し訳無いのですが、帰る途中、同じ浜松城公園敷地内に無料で公開されている日本庭園を見付けました。
知ってしまえば素通り出来るはずが有りません。
とは言え、桜も躑躅も紫陽花も無く、紅葉も終わった庭園は特に見所は無し(ごめんなさい)。
ただ、園内の案内板が日本庭園の構成組織を丁寧に説明しているので、それじゃ改めて自習してみようと思い立ちました。

そもそも日本庭園とは何ぞや?
Wikipediaによれば『日本の伝統的庭園、和風庭園とも言う』とされていますが、それではその伝統的庭園の特徴とは何でしょう?

『構成としては池を中心にして、土地の起伏を生かすか、築山を築いて、庭石や草木を配し、四季折々に鑑賞できる景色を造るのが一般的である。滝を模し水が深山から流れ出し、大きな流れになってゆく様子を表現する手法や、石を立て、また石を組合せることによる石組表現、宗教的な意味を持たせた蓬莱山や蓬莱島、鶴島、亀島などに見立てる手法が多く用いられる。

庭園内には灯籠、東屋(あずまや)、茶室なども配置される。また枯山水と称される、水を用いずに、石、砂、植栽などで水流を表現する形式の庭園も作られた。白砂で水の流れを象徴するところに特徴があるが、これは庭園には水が不可欠のものであるという考えがひそむ。庭園のことを山水といったのもそのためである。室町時代以降には枯山水は禅宗の思想と結びつき、禅寺などで多く作られていく。江戸期以降になると庭園内のみならず庭園外の景色を利用する借景という手法も広く用いられる。』

そういう知識を踏まえた上で、庭園を見てみる事にします

旅行の満足度
3.5
同行者
一人旅
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
JRローカル 徒歩

PR

  • この庭園は浜松城天守閣(南)と作佐山(北)の谷間を利用し、深山幽谷を表現した回遊式の庭園です。<br /><br />自然地形の高低差と豊かな既存樹が利用され、谷間に上、中、下の三段池と、それぞれに大滝、小滝、滑滝が設けられ、これらを観賞する為の園路が巡らされています。<br />上池に石橋、下池に木橋が架けられ、庭園の添景となっています。<br />また、大滝を観賞出来る位置に東屋が建てられています。<br /><br />なかなか典型的な日本庭園のようですね

    この庭園は浜松城天守閣(南)と作佐山(北)の谷間を利用し、深山幽谷を表現した回遊式の庭園です。

    自然地形の高低差と豊かな既存樹が利用され、谷間に上、中、下の三段池と、それぞれに大滝、小滝、滑滝が設けられ、これらを観賞する為の園路が巡らされています。
    上池に石橋、下池に木橋が架けられ、庭園の添景となっています。
    また、大滝を観賞出来る位置に東屋が建てられています。

    なかなか典型的な日本庭園のようですね

  • <br />南門(左下の門)から中へ入ってみます


    南門(左下の門)から中へ入ってみます

  • 階段を下ると道が二手に分かれ、自分は左の道を行きました。<br />自分は大抵道が分かれると外側になる方の道を選びます。この場合は右が園中央部の橋へと向かっていたので、躊躇う事無く左へ向かい、反時計回りに歩き始めました

    階段を下ると道が二手に分かれ、自分は左の道を行きました。
    自分は大抵道が分かれると外側になる方の道を選びます。この場合は右が園中央部の橋へと向かっていたので、躊躇う事無く左へ向かい、反時計回りに歩き始めました

  • こういう説明板があちこちに立っています。それで、そうだったのか!となる訳です

    こういう説明板があちこちに立っています。それで、そうだったのか!となる訳です

  • 下の池方向を見下ろせる位置に巨石が配されています。浜松城の石垣と同じく遠州地方の石と言うのが良いですね

    下の池方向を見下ろせる位置に巨石が配されています。浜松城の石垣と同じく遠州地方の石と言うのが良いですね

  • 上の池と中の池を分ける石橋が手前に、中の池と下の池を分ける木橋が中央遠くに見えます

    上の池と中の池を分ける石橋が手前に、中の池と下の池を分ける木橋が中央遠くに見えます

  • 東屋・四阿とは、<br />庭園などに眺望、休憩などの目的で設置される簡素な建屋。元は東国風の鄙びた家の意。「四阿」の阿は棟の意味

    東屋・四阿とは、
    庭園などに眺望、休憩などの目的で設置される簡素な建屋。元は東国風の鄙びた家の意。「四阿」の阿は棟の意味

  • 東屋。これ以上近寄って見なかったので、石張りが丹波石と言うのも確認せず(失敗ですね)。てか、案内板をその場で読んでいませんでした

    東屋。これ以上近寄って見なかったので、石張りが丹波石と言うのも確認せず(失敗ですね)。てか、案内板をその場で読んでいませんでした

  • これはずっと手前なので丹波石じゃないですよね?あくまで落ち葉を撮影しました。紅葉の頃は綺麗なんだろうなぁと思いつつ・・

    これはずっと手前なので丹波石じゃないですよね?あくまで落ち葉を撮影しました。紅葉の頃は綺麗なんだろうなぁと思いつつ・・

  • 上の池。3つの池は「く」の字型に曲がって連なっている為、右手に隠れる中の池でなく、木橋の在る下の池が見えています

    上の池。3つの池は「く」の字型に曲がって連なっている為、右手に隠れる中の池でなく、木橋の在る下の池が見えています

  • 大滝。<br />庭園の中心なのに一番端(奥)に在ります。真打ち登場なのかな?<br />浜松は海に近い所だから、大きな石(岩)はなかなか手に入らなかったのでしょうか?素材を揃えるのも大変な仕事ですね

    大滝。
    庭園の中心なのに一番端(奥)に在ります。真打ち登場なのかな?
    浜松は海に近い所だから、大きな石(岩)はなかなか手に入らなかったのでしょうか?素材を揃えるのも大変な仕事ですね

  • 上の池の突き当たりが大滝です。この水は何処から来るのかな?

    上の池の突き当たりが大滝です。この水は何処から来るのかな?

  • 大滝は遠景として見るだけで、近寄れません

    大滝は遠景として見るだけで、近寄れません

  • 石橋①<br />大滝の在る上の池と中の池とを分けているのはこの石橋です

    石橋①
    大滝の在る上の池と中の池とを分けているのはこの石橋です

  • 橋から見た大滝

    橋から見た大滝

  • 近代的(コンクリート感?)で幅広な石橋です

    近代的(コンクリート感?)で幅広な石橋です

  • 竹の道

    竹の道

  • この竹垣が竹穂垣だとの説明から、それじゃあ他にどんな竹垣が有るのか?との疑問が湧きました。調べてみると面白いですよ。<br /><br />このサイトが判りやすかったので拝借しました。<br />http://www.taketora.co.jp/special/takegaki-syurui.html<br />それによると、竹穂垣は、孟宗竹、黒竹、淡竹などの竹枝を束ねて仕上げる竹垣の総称をさします。桂垣、蓑垣、松明垣、大徳寺垣が代表的な竹穂垣です。主に袖垣や遮蔽垣として用いられますが、庭中の仕切り垣として活躍することも少なくありません。竹節やさばきを揃えることで、細い竹穂ならではの洗練された統一美が生まれます

    この竹垣が竹穂垣だとの説明から、それじゃあ他にどんな竹垣が有るのか?との疑問が湧きました。調べてみると面白いですよ。

    このサイトが判りやすかったので拝借しました。
    http://www.taketora.co.jp/special/takegaki-syurui.html
    それによると、竹穂垣は、孟宗竹、黒竹、淡竹などの竹枝を束ねて仕上げる竹垣の総称をさします。桂垣、蓑垣、松明垣、大徳寺垣が代表的な竹穂垣です。主に袖垣や遮蔽垣として用いられますが、庭中の仕切り垣として活躍することも少なくありません。竹節やさばきを揃えることで、細い竹穂ならではの洗練された統一美が生まれます

  • おぉ、敷石って今で言う舗装路にあたるんだったのですね、目から鱗(大げさ)

    おぉ、敷石って今で言う舗装路にあたるんだったのですね、目から鱗(大げさ)

  • こういう舗装をされたからと言って、歩きやすいのかは疑問です。でもお洒落☆

    こういう舗装をされたからと言って、歩きやすいのかは疑問です。でもお洒落☆

  • 言わずと知れた、日本庭園には欠かせないのが灯篭です。<br />灯篭と言えば、最も印象に残っているのは京都伏見稲荷の北に在る大橋家の苔涼庭。<br />7代目小川治兵衛(植治)に監修を依頼しておきながら、決して広いとは言えない庭に、趣味で12個もの灯篭を置いちゃったのです。勿論植治は反対しましたが、それを押し切ったってトコも面白くて、息子と一緒に水禽窟の音色を聞いたのと合わせて思い出します

    言わずと知れた、日本庭園には欠かせないのが灯篭です。
    灯篭と言えば、最も印象に残っているのは京都伏見稲荷の北に在る大橋家の苔涼庭。
    7代目小川治兵衛(植治)に監修を依頼しておきながら、決して広いとは言えない庭に、趣味で12個もの灯篭を置いちゃったのです。勿論植治は反対しましたが、それを押し切ったってトコも面白くて、息子と一緒に水禽窟の音色を聞いたのと合わせて思い出します

  • 木橋。下の池中央部に架かっています

    木橋。下の池中央部に架かっています

  • 竹の道の裏側は斜面になっています。こちらに垣根は設けられていません

    竹の道の裏側は斜面になっています。こちらに垣根は設けられていません

  • この飛び石の左が下の池。右に滑滝が在ります

    この飛び石の左が下の池。右に滑滝が在ります

  • 近寄ってみると

    近寄ってみると

  • 四季折々って言うけど、この滝の周囲は常緑樹(草)が多いように思えます

    四季折々って言うけど、この滝の周囲は常緑樹(草)が多いように思えます

  • 水が少ないせいか、天竜川と言うイメージは難しいです。寧ろ、大滝との対の優美さと考えると大滝の説明板に書かれてましたよね

    水が少ないせいか、天竜川と言うイメージは難しいです。寧ろ、大滝との対の優美さと考えると大滝の説明板に書かれてましたよね

  • この滝のお陰で、下の池から中の池、上の池は見えません。広がりの在る下の池では全く違う雰囲気が味わえます

    この滝のお陰で、下の池から中の池、上の池は見えません。広がりの在る下の池では全く違う雰囲気が味わえます

  • 斜面を利用した上の池と石橋を隔てて中の池

    斜面を利用した上の池と石橋を隔てて中の池

  • 下の池の木橋を渡ってみます

    下の池の木橋を渡ってみます

  • 橋の上から下の池を望む

    橋の上から下の池を望む

  • 確かに日本庭園では池は大海を表しているので、島は欠かせませんね。<br />滑滝も見えます

    確かに日本庭園では池は大海を表しているので、島は欠かせませんね。
    滑滝も見えます

  • 浜松城の天守から下って来ると一番近いのが南門です。自分も其処から入りました。無料なので出入り自由です

    浜松城の天守から下って来ると一番近いのが南門です。自分も其処から入りました。無料なので出入り自由です

  • 北門。片側だけだけど、番所っぽいのが付いてるから小さくても長屋門って言えるのでしょうか?

    北門。片側だけだけど、番所っぽいのが付いてるから小さくても長屋門って言えるのでしょうか?

  • 下の池の船着き場近くで泳いでいた鴨

    下の池の船着き場近くで泳いでいた鴨

  • 船着き場(大滝と反対側の端)から木橋方向を望む

    船着き場(大滝と反対側の端)から木橋方向を望む

  • 船着き場に在りました。これは何?

    船着き場に在りました。これは何?

  • 紅葉の頃に来てみたくなりますね

    紅葉の頃に来てみたくなりますね

  • 午後の西日に向かって建つ東門は東を向いているのではなく、庭園の一番東側に在るので東門です

    午後の西日に向かって建つ東門は東を向いているのではなく、庭園の一番東側に在るので東門です

  • 東門を外から見ると

    東門を外から見ると

  • 一旦東門から外へ出ましたが、地図を見て「そうだ、竹の道通ってない」と気付きました。手前で敷石の在る石段下りてました。再び中へ戻ります

    一旦東門から外へ出ましたが、地図を見て「そうだ、竹の道通ってない」と気付きました。手前で敷石の在る石段下りてました。再び中へ戻ります

  • せっかくなので北門から入ってみる事にしました。ラッキーにも、こんな素敵なアプローチに出会えました

    せっかくなので北門から入ってみる事にしました。ラッキーにも、こんな素敵なアプローチに出会えました

  • 竹の道を東から西へ

    竹の道を東から西へ

  • 確かに山の斜面に植林されてる杉や檜はひたすら真っ直ぐです。それじゃ風情は無いですね。斜面から日の当たる方向に枝を伸ばして、水面に紅葉を映すようなのが素敵です。なかなか深い…

    確かに山の斜面に植林されてる杉や檜はひたすら真っ直ぐです。それじゃ風情は無いですね。斜面から日の当たる方向に枝を伸ばして、水面に紅葉を映すようなのが素敵です。なかなか深い…

  • 日本庭園を出て天守閣と反対方向へ向かい、公園の外へ出る予定

    日本庭園を出て天守閣と反対方向へ向かい、公園の外へ出る予定

  • 石舞台と言うサインが見付かったので、ちょっと脇へ逸れて見に行きました

    石舞台と言うサインが見付かったので、ちょっと脇へ逸れて見に行きました

  • 歴史的なものではなく、公園内のミニステージのようでした。<br />これで帰ります

    歴史的なものではなく、公園内のミニステージのようでした。
    これで帰ります

この旅行記のタグ

23いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

PAGE TOP