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フィレンチェからアッシジに向かうバスの中で眠り込んでいたようだ。<br /><br />起されてバスを降りた目の前のオリーブ畑の遙か向うの丘の上に,右手から連なる街影が見え、その左端に大きな聖堂が建っている。<br /><br />丘の山頂にも聖堂と思しき建物が望める。<br /><br />バスを降りた際足元にあった太陽の光は、我々の目線を誘うように丘に移動し、左から右へと焦点を移動させていく。<br /><br />まるで丁度大劇場の移動するスポットライトに照らされた舞台の様だ。<br /><br />残念ながらその光が左端の大聖堂を焦点に移る前にバスは動いてしまった。<br /><br />この丘には紀元前1000年も前にアドリア海を渡って人が住み着いたらしい。<br /><br />紀元前3世紀末に古代ローマ帝国の支配下になる。<br /><br />ローマ帝国滅亡後の神聖ローマ帝国の支配の紀元12世紀、キリスト教の教皇は既に神聖ローマ帝国皇帝と覇を争う程富と権力を有し、アッシジも皇帝派と教皇派との争いの舞台となる。<br /><br />「鳩に説教した聖フランチェスコ」の伝説で知られるフランチェスコ(本名ジョヴァンニ・ディ・ベルナルドーネ・日本語ではフランシスコ)はその頃アッシジの裕福な皇帝派の家庭に生まれる。<br /><br />奔放な生活に明け暮れていたフランチェスコも戦争に駆り出せれ、一時は教皇派の軍隊の捕虜になる。<br /><br />伝承では捕虜生活がその後のフランチェスコの奉し行動の切っ掛けとなった。<br /><br />更に放浪中の小さな教会で聞いたキリストの言葉に従い、フランチェスコは家も財産も捨て、「裸のキリストに裸で従う」生活を開始する。<br /><br />その後のフランチェスコ教義の原則は「一切の富の所有を禁止する、その富には学問するための本の所有すらも含む」ものであった。<br /><br />一方で自然や生物を愛する気持ちが頗る強く、その行動が「鳩に説教した聖フランチェスコ」伝説にもなる。<br /><br />そんのフランチェスコの現在の住いが丘の上から見下ろしていた大聖堂・サン・フランチェスコ教会。<br /><br />アッシジの街を囲む城壁の手前でバスを降り、サン・フランチェスコ教会を見上げながら石段を登ると、ヌオーヴァ門が待ち受ける。<br /><br />更に少し進んだ先に複雑な構造が美しさを加えている交差点に出る。右は旧市街、左道がサン・フランチェスコ教会に通ずる。<br /><br />サン・フランチェスコ教会内部は時間の関係か見学出来なかったが、教会の麓のヌォーボ広場からの、夕暮れ迫る幻想的ともいるアッシジに村の風景は忘れられない。<br /><br />フランチェスコが強く自然を愛した気持ちが判ったような気がした。<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />

晩秋のイタリア周遊旅情・WT信の旅行三昧ここから始まる8,鳩に説教した聖フランチェスコの街・アッシジ

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2003/11/26 - 2003/11/26

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旅行記グループ 晩秋のイタリア

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WT信

WT信さん

フィレンチェからアッシジに向かうバスの中で眠り込んでいたようだ。

起されてバスを降りた目の前のオリーブ畑の遙か向うの丘の上に,右手から連なる街影が見え、その左端に大きな聖堂が建っている。

丘の山頂にも聖堂と思しき建物が望める。

バスを降りた際足元にあった太陽の光は、我々の目線を誘うように丘に移動し、左から右へと焦点を移動させていく。

まるで丁度大劇場の移動するスポットライトに照らされた舞台の様だ。

残念ながらその光が左端の大聖堂を焦点に移る前にバスは動いてしまった。

この丘には紀元前1000年も前にアドリア海を渡って人が住み着いたらしい。

紀元前3世紀末に古代ローマ帝国の支配下になる。

ローマ帝国滅亡後の神聖ローマ帝国の支配の紀元12世紀、キリスト教の教皇は既に神聖ローマ帝国皇帝と覇を争う程富と権力を有し、アッシジも皇帝派と教皇派との争いの舞台となる。

「鳩に説教した聖フランチェスコ」の伝説で知られるフランチェスコ(本名ジョヴァンニ・ディ・ベルナルドーネ・日本語ではフランシスコ)はその頃アッシジの裕福な皇帝派の家庭に生まれる。

奔放な生活に明け暮れていたフランチェスコも戦争に駆り出せれ、一時は教皇派の軍隊の捕虜になる。

伝承では捕虜生活がその後のフランチェスコの奉し行動の切っ掛けとなった。

更に放浪中の小さな教会で聞いたキリストの言葉に従い、フランチェスコは家も財産も捨て、「裸のキリストに裸で従う」生活を開始する。

その後のフランチェスコ教義の原則は「一切の富の所有を禁止する、その富には学問するための本の所有すらも含む」ものであった。

一方で自然や生物を愛する気持ちが頗る強く、その行動が「鳩に説教した聖フランチェスコ」伝説にもなる。

そんのフランチェスコの現在の住いが丘の上から見下ろしていた大聖堂・サン・フランチェスコ教会。

アッシジの街を囲む城壁の手前でバスを降り、サン・フランチェスコ教会を見上げながら石段を登ると、ヌオーヴァ門が待ち受ける。

更に少し進んだ先に複雑な構造が美しさを加えている交差点に出る。右は旧市街、左道がサン・フランチェスコ教会に通ずる。

サン・フランチェスコ教会内部は時間の関係か見学出来なかったが、教会の麓のヌォーボ広場からの、夕暮れ迫る幻想的ともいるアッシジに村の風景は忘れられない。

フランチェスコが強く自然を愛した気持ちが判ったような気がした。






同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
観光バス
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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