2014/10/18 - 2014/10/18
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akkiy363672さん
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全国的に「晴れ」の天気予報に、午前2時、自宅を出発して、朝一番の上高地を目指しました。
ところが所要時間を間違えてしまい、高山で夜明けを迎えたので、上高地一番乗りはあきらめて、平湯峠、安房峠を越える旧道を走ってみました。
この旧道は、今はトンネルが開通して15分ほどで通り抜けることができますが、かつては九十九折の道を昇り降りする交通の難所として知られ、ハイシーズンには押し寄せるマイカーや観光バスですれ違うことができない箇所が多いために長時間の渋滞が頻発した道です。
1997年、安房トンネルが貫通して、この旧道を走る人は、道端に車を止めて山へ登る人などに限られてしまいました。この日も、絶好の紅葉シーズンの土曜日なのに、約1時間30分の峠越えのあいだ、対向車は10台ほどでした。早朝ということもあったのかもしれませんが、この道を知る人も少なくなったということでしょうか。
でも、快晴下の紅葉は素晴らしい景観でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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午前5時48分、国道158号を平湯峠に向かって走っています。
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6時23分、平湯峠に着きました。ここから右へ道をとると、乗鞍スカイラインです。
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峠から高山方面を振り返ると、雲の上に白山連峰が輝いていました。
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平湯峠道から、安房峠への上り道に差し掛かりました。
眼下に平湯温泉郷が見えています。 -
紅葉のトンネルをくぐっていく道です。
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山肌もすっすり色づいていますが、早朝なので、このあたりまではまだ朝日が届いていませんね。
片方は山、もう片方は断崖…という道を、ひたすら上って行きます。 -
安房峠、標高1790m。岐阜県と長野県の県境です。
昔は、この峠に着くと、穂高連峰が目の前に見えたのが嬉しかった。茶店があったのですが、今はその敷地が整地されて残っているだけでした。 -
これからは下り道…。こちら側、南東斜面は日が当たって、紅葉の色も鮮やかです。
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焼岳です。
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青空に、白く立ち上る噴煙がくっきりと見えていました。
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対向車には、ほとんど会わなかったこの道…。でも、どこかのブログに「交通量はぐっと減りましたが、無謀運転のバイクや車が闊歩しているので要注意です」と書かれていましたから、車が少なかったのは早朝だったから…ということでしょうか。
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さらに紅葉の道を下ります。
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明神岳が見えていますね。
午前7時55分、国道158号(新道)に出ました。 -
午前8時、沢渡駐車場に車を止め、おにぎり、りんご、お茶の朝食をとりました。
上高地行のシャトルバスは、ハイシーズンのこの時期、15〜20分おきにやってきます。
午前8時35分、バスに乗って上高地へ向かいます(往復2100円)。バスは、ここで乗り込んだ10人ほどで、補助椅子も使う満員になりました。後の停留場は通過です。
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いつも上高地に入ってすぐの大正池停留所で降りて梓川沿いに歩いていく(大正池〜田代池〜河童橋は約1時間)のですが、今日は奥の明神池まで歩くつもりなので、終着の「上高地バスターミナル」まで行きました。
バスを降りて川沿いの遊歩道へと出るところです。 -
足元の草花には、一面に霜が降りていました。
明け方の気温は3℃…。 -
岳沢カールから穂高連邦を…。空の青さが目に染みます。
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しばらく歩くと、「明神岳」が…。
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「河童橋」が見えてきました。
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今日も多くの人びとで賑わっています。
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お約束の、河童橋からの一枚!
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河童橋から梓川の下流を振り返ると、流れの先に「焼岳」が見えています。
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一帯のカラマツは金色に色づいて、朝日に輝いていました。
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午前10時、今日はさらに上流を目指して、梓川の左岸を歩きます。
朝の光の中に、霜を宿した草花がキラキラと輝いていました。 -
梓川沿いの道を上流へ歩いていくと、樹間に「明神岳(2931m)」の勇姿が見えました。
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明神岳の向こうに、穂高の山々が顔をのぞかせています。
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夏山の水を集めて、今日の梓川の流れは水かさを増していました。
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川幅の広い所に出ると、広がって奔放な流れになります。
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旅館「明神館」。かつての松本藩の役人小屋、この一帯から伐り出した材木の集積場であり、ここから川の流れに乗せて下流の松本まで運んだらしい。
ここを直進すると徳沢へ、左折すると明神池へ至ります。 -
「明神橋」、ここで対岸へ渡ります。
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梓川右岸から対岸を振り返ったところです。
六百山、霞沢岳などが見えています。 -
河童橋から3.5km、明神池の手前にある「嘉門次小屋」。
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午前11時、山菜そば(800円)と岩魚の丸焼き(1000円)を食べました。
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穂高神社奥宮です。小さな社殿ですが、ご神体は穂高連峰という大スケール!
ご祭神は神武天皇の叔父君にあたられる穂高見命で、日本アルプス総鎮守、海陸交通守護の神です。嶺宮は奥穂高岳頂上に祀られています。 -
奥宮の後ろに広がる上高地明神池は、信仰の聖地であり穂高神社の神域。
毎年10月8日『明神池お船祭り(穂高神社奥宮例大祭)』が開催されます。 -
池面に明神岳の勇姿が映えます。
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この地は“ひょうたん形”をしており、手前を一之池、奥を二之池と呼びます。
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池にはイチョウバイガモという珍しい水草が見られ、岩魚やマガモの姿も見られます。
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伏流水や湧水を集めた明神池は、水温が一定で冬でも氷結しないことで知られます。
池面には、四季折々の風景が水面に映し出されます。 -
さて、ここでちょっと歴史のお勉強!
穂高見神は日本の建国神話に出てくる伊邪那岐の孫にあたります。古事記には、神生みの途中で死んだ伊邪那美に会いに黄泉国まで行った伊邪那岐は、戻つて禊(みそぎ)を行う。
このときに、その水から生まれたのが海神=綿津見神(わたつみのかみ)であり、その息子が宇都志日金析(うつしひかなさく)=穂高見神で、これが阿曇氏の祖先とされています。 -
系譜からみても穂高見神は海神あるいは海に関わる宗族といえますが、子孫である安曇族の海から山への移住にともなって、山に鎮座することとなりました。
以後、この信州一帯を治めることになります。 -
池の水は、二の池の奥から流れとなって梓川に注がれます。
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明神池を後にして、梓川河岸へ戻りました。右岸から上流をバチり…。
先刻に渡った明神橋が見えます。涸沢〜奥穂高へ登るには、この道を行きます。
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河童橋へともどる帰路は、梓川の右岸を辿りました。
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岳沢への分岐点にある道標。
これを見ると、この右岸の明神池〜河童橋は3.5kmであることがわかります。 -
穂高の山々から、いく筋もの沢が流れてきています。
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この整列で自由な流れ…。
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いく筋もの沢や、広がる流れが生む湿原を越えていくので、木道が設けられています。
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午後1時15分、河童橋まで戻ってきました。
頂上に雲が出ています。 -
河童橋のたもとの喫茶店で、上高地人気一番(?)とかの「りんごのタルト」とケーキをいただきました。
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午後2時、バスセンターに向かい、上高地をあとにしました。
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昨夜はほとんど寝ていなかったので、駐車場の車の中で1時間ほど仮眠休憩しました。
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午後4時、出発。帰路につきます。
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帰りは安房峠旧道を走るのはやめて(笑)、トンネルを抜けて(750円)帰ります。
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