2009/11/18 - 2009/11/18
112位(同エリア328件中)
世界攻略者さん
- 世界攻略者さんTOP
- 旅行記213冊
- クチコミ2件
- Q&A回答0件
- 2,509,016アクセス
- フォロワー71人
ネパールの登山では、ルート上に茶屋(ロッジ)が沢山あり、好きな時に食事や休憩できるのが大きな魅力です。通称ティーハウス・トレッキング。結果として、少し歩いては紅茶、少し歩いてはアップルパイとなり、これはもう立派な「カフェ巡り」です(かなり強引ですが..)。特に、ゴサインクンドへの道は、尾根沿いの道が続くシーニックルート。こんな場所でオシャレな女子会開いてみませんか?
*情報は2009年11月後半のもの。1ルピー=1.2円で計算
==近くて遠いランタン谷・トレッキング シリーズ一覧==
① 山のグルメ紀行
http://4travel.jp/travelogue/10931674
② キャンジンゴンパ滞在記
http://4travel.jp/travelogue/10975208
③ ランシサカルカという世界一美しい谷
http://4travel.jp/travelogue/10977467
④ ふれあい各駅停車の旅
http://4travel.jp/travelogue/10931988
⑤ 雲海カフェへようこそ <==
http://4travel.jp/travelogue/10931949
⑥ ゴサインクンドへの聖なる旅
http://4travel.jp/travelogue/11170693
-
[目次]
トゥローシャブルの朝
キッチンレポート - ラザニア
山村ライフ
ポプラン・ダンダへの道
シンゴンパへの道
チャラン・パティへの道
ラウルビナヤクへの道
ラウルビナヤクからの眺め
雲海カフェ
まとめ -
[トゥローシャブルの朝]
朝7時半、昨夜の興奮から目覚めると、今日も清々しい朝を迎えていた。太陽はガネッシュ山脈(写真)の左から顔を出し、シャブルベシのある谷筋には、まだ陽が当たっていない。 -
角部屋という眺めの良さ。そして一日のスケジュールを自由に決められる幸せ。私は、間違いなくこのヒマラヤの生活を楽しんでいる。さて、今日は何をしようかな。とりあえず1階に下りて、朝食の注文をすることにします。
-
台所に入ると、女主人が何か作業をしていました。カマドの上には、燻製肉やら何やら乾燥させたいものがズラリ。「おっ、この村では肉が普通に食えるんですね」と食いつき気味に尋ねると、これらはすべて死んだ家畜の肉だとか。殺生なんて、するわけないでしょ!とのことです。確かに、宿のメニューに肉料理はなく、これらが日常食でないのは明らかです。
**エベレスト方面では、普通にヤクのステーキが出る。 -
[キッチンレポート - ラザニア]
そういえば、私は山のグルメ評論家を目指しているのでした。ならば、ここでも経験を積んでおくことにしましょう。メニューの中で一つ気になっていたのがラザニア。バンブーのメニューにもありましたが、果たしてどんな「ラザニア」が出てくるのか。それでは、キッチンレポートの始まりです。
まず、小麦粉をチャパティのように平らに練った後、長さ4cmくらいの細切りにします。それらを油を薄くひいた蒸篭の上に並べ、お湯を入れた鍋の上に置きしばらく蒸します。この調理法はピザと同じ。 -
次にフライパンを用意し、玉ねぎ、ミニトマト、マッシュルーム、菜っ葉、潰したニンニクを炒めます。マサラ・パウダーと塩で味付けした後、蒸していた短い麺を投入。さらに中国醤油、塩、味の素を加えて炒め味付けします。このあたりはチャウメン(焼きそば)と大差なし。最後にチーズを載せて出来上がりです。
-
何ということでしょう! ラザニアがどんな料理だったのかすっかり忘れてしまうほど手の込んだ一品です。あえて表現するなら、「マサラ醤油味のフニャフニャ細切れ焼きうどん with チーズ」。麺はパンの味だし、塩分がチーズを殺してる。オバサンは一度でも試食したことあるのでしょうか。繰り返しますが、これは「ラザニア」です。
-
屋上のテラスに移動し、新鮮な空気と共に新食感ラザニアを味わいます。このように、山小屋の西洋料理は、その実物を一度も見たことがない人が、知り合いからの情報を基に適当に仕上げる創作料理。その結果、伝言ゲームのように内容が変化し、全く新しいクリエイティブ(多くは悪い方向に)な料理ができあがるのです。果たして、私は山の料理研究家を続ける意味があるのだろうか。
-
[山村ライフ]
でも、こんな非日常も旅の楽しみのひとつ。ここトゥローシャブルは、とても落ち着いた集落で、1日や2日のんびり滞在してみるのも良さそうです。立派な建物が多い一方で、山村ののどかさがある。縦に伸びる集落は、とても開放感があります。 -
尾根上に伸びたロッジ街の端には、ゴンパ(矢印)と学校があります。散歩がてら、覗いてみました。
-
9:30AM、ゴンパの中では、朝のプージャが行われていました。私服の村人が部屋の両側に座り、お経を読んでいます。ただ仏像の世話をするだけでなく、ちゃんと活動してるんですね。感心感心。これまで見てきた開店休業状態のゴンパとは大違いです。
-
このお寺はニンマ派で、ご本尊はご存知グル・リンポチェ。タマン族の仏教はスタンダートなチベット仏教とは少し違うという話でしたが、ゴンパを見る限り大きな違いは感じません。さて、タマン族の信仰の厚さがわかったところで、今日は聖なる湖ゴサインクンドを目指して出発です。
-
[ポプラン・ダンダへの道]
今私がいるトゥローシャブル(赤い点、2210m)から、目的地ゴサインクンド湖(ピンクの点、4390m)へは、約18キロ、標高差2140mの道のり。緑線のランタン・トレッキングと違い、青線のゴサインクンド・トレッキングは、意外と短いのです。
もし今日中に到着できれば、翌日ドゥンチェまで下山できるため、スケジュール的にとても効率がいい。ただ、高低差が大きいため、多くの人は、チャランパティやラウルビナヤクを1日目の目標にしています。 -
今日も10時半と遅い出発。宿を出てゴンパを抜け、少し歩いたところで、村を見下ろすチョルテン(写真)が出てきます。ここからが登山道のスタート...なのですが、この先ポプラン・ダンダへの道は、分岐が多く非常にわかりにくい。某歩き方では、「村の人に聞きながら歩け」と完全に説明放棄。実際には人通りが少なく、期待通り地元民に出会えるとは限らないんですでどね。参考として、私がメモしたルート情報を書いていきます。
-
まずは、チョルテンとクリニックの間の道を登っていきます。途中、右上に登っていく道が急に出てくるので、そちらに進む。スタートから20分後くらいに、別のチョルテンが出現。そのまま登り続け、平らな場所に出た後、右上に登る。左側の道は最寄の村に繋がっていることが多いです。一軒家を2つほど過ぎた後、Lovely Morning View Lodge(写真)に到着。ここが、地図上のデュルサガン(2720m)にあたります。
-
500メートルほど山を登ったこともあり、眺めは少し改善。トゥローシャブルでは見えなかったランタン山脈が少しだけ顔を出しています。最初のチョルテンからここまで(私のスピードで)50分ほど。
-
ロッジの後、小さな分岐を右へ。しばらくすると、フェンス沿いの左上の道と、畑の方に行く右の道に分かれます。ここでは、Mountain View Lodgeに続く左上の道を選び、ロッジの庭を通り抜けます。
この後、道がはっきりしないので、勘を働かせます。まず、上の方に見えているチョルテンに向かって、まっすぐ登って行きます。その先、左の森の中に入っていく道へ。30分後くらいに石積みがあり、そのすぐ後に左へ行く細い道が出てきますが、右の道を選択。さらに森の中を30分ほど登ると、ポプラン・ダンダに到着です。多少は、参考になったかな(多分、なっていない)。 -
ポプラン・ダンダ(3210m)には、ロッジが2軒。私も2時間近く歩いているので、そそろそ軽い休憩にいたします。この場所は、とても眺めが良く、長い登りの後にあるため、絶好のランチスポットと言えるでしょう。実際、外に並べられたテーブルは、大勢の欧米人で占拠されていました。
-
北西にはガネッシュ(写真)とチベット方面の山並み、ロッジの裏側(前の写真)には、ランタン・リルンがはっきりと見えています。
メニューを見てみると、紅茶/緑茶が50rs(60円)、ミルクティー/コーヒー/ココアが70rs(84円)と平均的なお値段。お腹は空いていないので、ミルクティーだけいただいて、先を急ぎます。 -
[シンゴンパへの道]
12:45PM、ポプラン・ダンダを出発。ロッジの脇から尾根沿いの道が南に伸びているので、その道を進みます。途中、1つ分岐がありますが、案内標識に従って右上の道を選択。40分ほど森を歩くと、建物が見えてきます。その左側へ続く道を進むと、シンゴンパの集落に至ります。比較的、フラットな道でした。 -
1:30PM、シン・ゴンパ(3350m)に到着。ここには設備のいい宿が数軒。名前の由来であるゴンパ(写真赤い屋根)もあります。ゴンパは例によって鍵がかかっており、管理人を探さないと中に入れません。
シンゴンパは、ドゥンチェからの道が合流する交通の要所でもありますが、あまり宿泊はおすすめできません。なぜなら、とても霧が出やすく、景色が期待できないからです。実際、私が訪れた時も、行き帰り共に霧に飲み込まれる寸前でした。 -
カフェ巡り女子に朗報です。ここには、ゴンパの隣にチーズ工場があり、チーズを食べながらお茶できるのです。もちろん、一般的なロッジのメニューにも、アップルパイやパンケーキなどのデザート類があります。しかし、地産地消こそが、ロハスの本流ではないでしょうか。
写真: 200g分のチーズ。飲み物は自分で用意。 -
私も、帰りにこの工場を訪れ、チーズを購入しました。200gで100ルピー(120円)。つまり、私がキャンジンゴンパで憤慨したキロ500ルピーと全く同じ値段です。ロッジのチーズ・チャウメンなどのチーズ系メニューも、これらチーズを使っているはず。気になってゴサインクンド・ルートの共通メニューを調べてみると、どの宿もヤク・チーズ6ピース(155-180rs)という、チーズ単独のメニューがあるのでした。それなら、わざわざここで買う意味あったかな。
-
[チャラン・パティへの道]
ロッジ街の後、ラサホテル横の坂道を登り、山火事で裸になった山の斜面を抜けると、視界がかなり開けてきます。前方には、ゴサインクンド方面の山々、さらに遠い丘の上にはラウルビナヤクのロッジ(黄色い点)も見えています。まだ、あんなに遠いのかよ!
ここから先、しばらくアップダウンはなし。途中、尾根の北側の道にサイドチェンジして、涼しい森の中を歩きます。 -
森を抜け、北側にランタン・リルン(写真)がはっきり見えたら、次のロッジ街チャラン・パティはすぐそこです。ところで、このランタンリルンの「見え方」、ちょっと違和感ありませんか。
-
なぜなら、一般に出回っているランタンリルンのイメージは、キャンジンゴンパ近くの丘の上から撮影したものでからです(写真)。下に氷河がある奴ね。方向的には、南東からの眺め。だから、ゴサインクンド・ルート(南西)の方角から見ると、全く別の山に見えてしまうのです。ほとんどの人は、そんなこと意識してないでしょうけどね!
-
さらに言えば、カトマンズ上空(南)から見た場合、山の形はゴサインクンド・ルートからのものとほぼ一致します。あちらは山頂まで65キロ。こちらは22キロ。距離は1/3まで縮まっています。そんなこと、誰も気にしてないでしょうけどね!
-
シンゴンパから歩くこと70分。チャラン・パティ(3584m)に到着です。ここにはロッジが2軒。尾根の鞍部にあるためか、広く平らな地面が印象的です。
北側には、ポプラン・ダンダよりもさらに素晴らしいランタン・リルンの眺め。一方、尾根の南側には雲海がすぐそこまで迫っており、ここから先は雲海との競争になりそうです。 -
ちなみに、ここの宿には帰りに立ち寄りましたが、なぜか白黒テレビが映っていました。大型パラボラアンテナは見当たらなかったので、まさか地上波がここまで届いているってこと? 気になるので、今は中学生くらいになっているはずのこの娘に聞いといて下さい。
-
[ラウルビナヤクへの道]
この先、丘の中腹にあるラウルビナヤクまで急な登りが続きます。実は、この丘こそが、ゴサインクンド・ルートで最も景色のいい区間であると同時に、最もしんどい区間でもあります。
写真: 黄色い点は、下から、タルチョの廟、ラウルビナヤク、丘の上の廟。 -
20分ほど登ると旗とタルチョを従えた廟があり、ここから再び北西のガネッシュ山脈が見渡せます。
-
わざわざ振り返える必要がありますが、いい景色だ。雲海は、チャラン・パティ(ピンクの点)まではまだ届いてない様子。このレベルなら、この先、雲海に飲み込まえることもないでしょう。廟からさらに20分ほど歩き、ラウルビナヤク(3930m)に到着です。さすがに、ちょっと疲れたかな。
-
ここには宿が二軒。私もポプラン・ダンダから歩きっっぱなしなので、久しぶりに休憩を取ることにします。もうこの時間(3:30PM)になると、トレッカーは部屋で休んでいるのか、外には誰もいません。
-
[ラウルビナヤクからの眺め]
ラウルビナヤクは、ランタンを含めたこのエリア一帯で一、二を争う眺めのいい場所。木のベンチに腰掛け、その景色を堪能します。 -
これが、北西に見えているガネッシュ山脈(7422m)の4つのピーク。トゥローシャブルからも一応見えていましたが、高さも迫力も違います。
-
さらに、その左隣には、マナスル(8156m)とアンナプルナ山群らしきもの見えています。
-
ガネッシュから北側はチベットの雪山が続き、180度のパノラマを形成しています。
-
さらに視線を右に移動すると、今回の旅の目的であるランタンリルン(7234m)が。ここにも雲海が広がっていて、ランタン村なんて、今は雲の下でしょう。
-
[雲海カフェ]
180度戻り、マナスルの左側へ。この南側エリアには、ただ、ただ、雲海が広がるだけ。実は、この景色こそが、ラウルビナヤクの最大の見どころだったりします。まるで、飛行機の中からの眺めてるようですね。
雲海カフェへようこそ! -
登山者にとって、それほど珍しくない雲海も、今や立派なキラーコンテンツ。竹田城だったり、ラピュタの谷だったりと..。写真は富士山頂のご来光ですが、何かが違う。
-
こちらは日本を代表する雲海スポットである、トマムの雲海テラス。すばらしいが何かが違う。
-
その「何か」とはヒマラヤの存在と、独特の占有感にある気がします。トマムにヒマラヤはないし、小金持ちに囲まれて写真など撮りたくない。そこにあるのは、誰でも座れる長いベンチ椅子と、テーブルが2,3あるのみ。聞こえてくるのは、自分の足音と風になびく旗の音だけ。
今、私は誰がセットアップした訳でもない、純粋なヒマラヤの風景を楽しんでいる。そして、体感している。これこそが、知る人ぞ知る隠れ家的カフェと言えるのではないでしょうか。 -
ガイドブックによると、ここの宿にはベーカリーもある。究極のカフェでお茶でも..といきたいところですが、時刻はすでに4時手前。どうしても今日中にゴサインクンドに到着しておきたい私は、写真だけ撮って先を急ぐことにしました。
雲海カフェよさようなら。最初からわかっていたことですが、ほぼノンストップで歩き続ける私にとって、カフェ巡りなどそもそも縁がないのです。 -
[まとめ]
時間などたっぷりあるのに、そんなに急いでどこへ行く。このせっかち過ぎる行動が、30分後、私を更なる絶景へと導びくのでした。ラウルビナヤクの雲海だって、前もって知ってて目指した訳でもないしね。一日歩くだけで、次々と出くわす想定外の数々。私は、確実にヒマラヤの日々を楽しんでいる。きっと他の誰よりも楽しんでいる!
[リンク集]
==ネパール・トレッキング==
最速のアンナプルナ 全8作 (2009年秋)
http://4travel.jp/travelogue/10444950
エベレスト・トレッキングのすすめ 全10作 (2011年春)
http://4travel.jp/travelogue/10581163
ポカラ・ザ・トレック 全4作 (2013年春)
http://4travel.jp/travelogue/10759203
トレッキング装備購入ガイド 全2作
http://4travel.jp/travelogue/10571988
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
44