スロベニア・クロアチア周遊記(1) ブレッド湖編

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2014/08/09 - 2014/08/16

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旅行記グループ 2014夏スロベニア・クロアチア周遊記

じんさん

スロベニア・クロアチア周遊記(1) ブレッド湖編

クロアチアとスロベニアを巡った旅の記録。

日程：７泊８日
移動手段：車
訪問地：★は世界遺産
１日目　→ブレッド湖
２日目　→リュブリャナ→プリトヴィチェ湖付近
３日目　→★プリトヴィチェ湖→シベニク付近（この地で４泊）
４日目　→★シベニク＜日帰り＞
５日目　→★スプリット→★トロギール＜日帰り＞
６日目　→クルカ国立公園＜日帰り＞
７日目　→★ポレチュ
８日目　→ポストイナ鍾乳洞

写真：ブレッド湖の朝、ブレッド島とその上空を飛ぶ気球

ブレッド湖：
スロヴェニア北部、オーストリアとの国境近くにある湖。
絵画のような美しい景観から、ポストイナ鍾乳洞と並んでスロヴェニアの二大観光地として取り上げられていることが多い。

ブレッド湖への道順：
A10→Keravankeトンネル→A2

道路状況：
バケーションシーズンでもあるこの時期、ある程度の渋滞は予想していたものの、ここまで酷い事態になるとは思いもよらなかった。通常、距離的に４時間で到着できるところが８時間もかかってしまったのだ。しかもそのうち３時間はオーストリアとスロベニアの国境にあるトンネル手前約10kmでのこと。問題はそのトンネルの中が片側１車線しかなく、その通過にあたって７ユーロの通行料を徴収するため、その料金所の手前から自然と渋滞ができる。さらに暑い日差しの中、長時間待たされることによって故障車が続発、それらが車線を塞いでしまった結果、こうなってしまったようだ。ブレッド湖を目前に足止めをくらったこのKaravankeトンネルのことはしばらく忘れないだろう。
その他、オーストリアへの国境手前やA10料金所通過時にそれぞれ数十分の渋滞にはまったり、オーストリアの休憩所でのトイレでの順番待ち（おばさんが男子便所へも出没）などもあったが、この辺は想定内というか予想したほどでも無かった感じがする。
結局、この季節は世界のあちこちでこういう現象が起きているんだ、ということが結論になるが、そこで人々がとる行動は明らかに日本でのそれとは異なっている。それを見るのを楽しみにしようと考えておけば、まあ１回や２回、このぐらいの経験をしてもいいんじゃないかとは思った。

(1) ブレッド湖編
→この日記
(2) リュブリャナ編
http://4travel.jp/travelogue/10926456
(3) プリトヴィツェ湖群国立公園編
http://4travel.jp/travelogue/10929626
(4) シベニク宿泊編
http://4travel.jp/travelogue/10934272
(5) シベニク旧市街観光編
http://4travel.jp/travelogue/10939619
(6) スプリット編
http://4travel.jp/travelogue/10939659
(7) トロギール編
http://4travel.jp/travelogue/10946942
(8) クルカ国立公園編
http://4travel.jp/travelogue/10949638
(9) ポレチュ編
http://4travel.jp/travelogue/10950289
(10) ポストイナ洞窟編
http://4travel.jp/travelogue/10952535

エリア

ブレッド湖周辺(スロベニア)

旅行の満足度: 4.5

オーストリアの高速道路での風景。
おそらくタウエルントンネルの手前ぐらいだったかと。

高速道路の休憩所にてスロベニアの高速道路通行許可証とも言うべきヴィニエット(Vignette)を購入。スロベニアのヴィニエットは現在、滞在期間に応じて数種類用意されていて、最短のものは７日分。今回の旅行では行きと帰りでスロベニアを少し通過するだけではあったものの、全体の期間としては８日になってしまうため、その上の１か月分のヴィニエットを買うはめになった。ちなみに１か月分の料金は１週間分のちょうど倍額なので、行きと帰りで買う手間を考えればここで１回で済ませてしまった方が良いという判断に。
オーストリアからスロベニアに入るカラバンケ(Karavanke)トンネル手前での渋滞の様子。

おそらくトンネル内での事故か故障車の影響で、ここで１時間近くは完全に足止めされる。人々は路上に出て路肩の日陰で休憩するなり、スケボーで様子を見に行く男の子や、裸足で歩きまわる子供たち、ポーズを撮って写真撮影をするカップルなど様々。

この渋滞は予定調和であったかのように、路肩には仮設のトイレがところどころに設置されていた。トイレは行けるときに行くべし。
これが問題のカラバンケ(Karavanke)トンネル。

方角は違えど正に鬼門だ。
午後４時、予定到着時刻より３〜４時間オーバーしてしまったものの、予約を入れていたJelovicaホテルにチェックイン。
オンラインでの予約時に「湖が見える部屋」をオファーしてみてはいたが、残念ながら真逆の部屋だったのは残念。そもそも湖が見える部屋とそうでない部屋とでは値段設定が違っていたのかもしれない。

長時間ドライブの疲れはあったものの、まだまだ初日。
せっかくなのでさっそくブレッド湖まで散歩にでかける。

Jelovicaホテルからは徒歩で５分もかからず到着。
風が少し強く吹いていたので湖面は結構波立っていた。

暖かい日差しと湖から来る風とが気持ちよく、大勢の人が湖畔を散策していた。

どことなく中禅寺湖のイメージ。
遠くにうっすらと見えるブレッド島。

この湖唯一の島で、島内には教会がある。
ブレッド島へは手扱きのボートで行けるらしい。
今回は時間も時間だし、湖面も波立っていたので行かないことにした。
湖畔のバーにてビール休憩。
ビールの銘柄はスロベニアのUnion。
ツマミにはポテトフライ。

テーブルの周りで雀たちがおこぼれをついばんでいる様子は日本と同じ。
宿泊先のJelovicaホテル、湖側。
ブレッド湖湖畔に立つ教会とブレッド城。

後でホテルの上の階に上がって確かめてみたが、湖側でもほとんど湖は見えなかったものの、この教会とブレッド城を間近に見られるなかなか良い眺望だった。
夕食を食べにレストラン探し。

Jelovicaホテルからブレッド城へ向かったところにあるMURKAというレストランへ。
店外の、中庭を囲って配置されているテーブルの一つを選ぶ。

時間が早かったせいか、あるいは少し寒くなってきたためかあまりお客はいなかった。
レストランの中から歓談の声がこぼれ聞こえたので、店内にはお客さんは結構いたのだとは思う。
ニンニクスープ。

かなり薄めの塩加減に感じた。

Duke's plateという各種肉料理の盛り合わせメニューを選んでみた。

ボリュームはかなりあったが、味の方は、、、。
この中で言えばソーセージがジューシーで一番おいしかったと思う。
妻が選んだイカ墨のリゾット。

このイカ墨のリゾットも先ほどのスープと同じく少し薄味だったような。
翌朝、朝の散歩に出かける。
目指すはブレッド城。
教会に差し込む朝日が見てて気持ちがいい。

ガイドブックの地図にはブレッド城周辺に幾つかの「登山口」などの表示もあったので、たどり着くまでに結構時間がかかるのではないかと少し警戒気味に向かった。
ここが登山口の一つ。

一見判りにくいが、絵付きの案内板があるのでなんとか判った。
このルートではこんな砂利道を登り続ける。
ブレッド城へ到着。

Jelovicaホテルからここまで約１５分ほど。
大した「登山」でもなく、散歩にはちょうど良かった。
早朝なのでお城自体には入れず。
城には入れなかったものの、それでもこんな風景は見られた。
ブレッド島が見られなかったので、城の周辺をぐるっと回ってみると、城の裏口見たいなルートを発見。
イチオシ

ブレッド島を眺められる絶好のポジション。

湖面は穏やかで鏡のように。
そして観光用と思われる熱気球がブレッド湖の上を飛ぶ。
ブレッド島。

湖面に映る山が影となって、同じく湖面に映るブレッド島の白い教会がよく映えている。穏やかな湖面となるこのタイミングだからこその景色に満足する二人。
ブレッド湖周辺の景色。

これはこれで良い眺め。
ブレッド城からの帰りは違うルートにしてみる。

こちらは整備された石段があった。
が、逆に登りで利用するにはきつかったかもしれいない。
市街地に戻ったところ。

一匹の飼い猫と遭遇。この後、じわりじわりと挨拶に来られた。
しばし「世界猫歩き」タイムに。
教会に行ってみる。
扉は閉ざされていたので中には入れず。
Jelovicaホテルに到着。

このまま朝食へと向かう。
朝食会場はグランドフロアの湖側に大きな部屋があり、そこのテラス席に座る。

このテラス席からは先ほどの教会とブレッド城が眺められる。
朝食はビュッフェ形式。

ハム、チーズ、ソーセージ、玉子料理など品数豊富。
特にナスとズッキーニの料理が日本の家庭料理的な感じで美味しかった。
ホテルをチェックアウトし、次の目的地へと向かう前にブレッド湖を一周してみる。が、景色の良いところでなかなか車を停められるような場所がない。
この写真はブレッド島の裏側にある駅の駐車場付近より撮影。

車を停めるとお兄さんが自転車でやってきて「１日４ユーロだよ」と。
写真撮るちょっとの間だけ停めさせて欲しいんだけどとお願いしたらタダで停めさせてくれた。
ブレッド島。

この近くにビーチエリアがあった。
駐車場もあるが、ここは１日１０ユーロという設定。

ブレッド湖に数泊するのであれば１日ぐらい利用してもいいかもしれない。
ブレッド湖越しのブレッド城。
１０時ぐらいにブレッド湖を離れて次の目的地であるリュブリャナへと向かった。

ちなみにこの時間、ブレッド湖へと向かう道は、秋の行楽シーズンの中禅寺湖へと向かういろは坂よろしく大渋滞となっていた。

リュブリャナ編へと続く。