2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現【第16日目:サンクトペテルブルグ】(2)原始宗教からキリスト教・イスラム教・仏教・ヒンズー教に神道世界も網羅し、極楽浄土の模型が楽しい、世界の宗教歴史博物館
2013/07/21 - 2013/07/21
822位(同エリア1810件中)
まみさん
2013/07/21日 サンクトペテルブルグ観光3日目
・イサク聖堂
・デカブリスト広場とピョートル大帝の像
・宗教歴史博物館(約2時間)
・ユスーポフ宮殿(約1時間)
・マリンスキー劇場(新館)でバレエ「放蕩息子/ほか」観劇
【サンクトペテルブルグ泊:ゴーゴリ・ホテル】
ガイドブックでも紹介されていなくて、サンクトペテルブルグで偶然見つけた世界の宗教歴史博物館。
わくわくわくわく。
入場料は300ルーブルで撮影代は 200ルーブル、とちょっと高めだけど、当然、写真代も払って入場します。
(2013年7月現在、1ルーブル=約3.5円で換算)
撮影できれば、英語概説が十分でなくても、アート鑑賞気分で楽しめるから。
実際は、世界の宗教教育、そして異文化理解を掲げているこの博物館は、ロシア語ほどではなくても英語の解説はジャンルによっては充実していました。
どの博物館もそうですが、ここも1回では本当の価値はとてもとても味わいきれないです。
教科書や机の上の勉強だけではなく、もう少し実践に近いものを見ながらコンパクトに学べるところだと思いました。
通って学ぶのがベストです。通える人はいいなぁ。
日本人の典型らしく無宗教な私にとって、宗教知識は文化・芸術鑑賞、そして海外旅行と切り離せないです。
その意味で宗教は私にとって興味は尽きません。
キリスト教文化は、西欧絵画への興味からその背景知識として知りたいと思いました。
イスラム教とユダヤ教は、その宗教圏に旅行に行こうと思ったのがきっかけで、素人なりに勉強しました。
そして仏教その他の宗教は、比較文化的興味から次第に関心を抱くようになりました。
この博物館では、初っ端から、シャーマニズムやアフリカの原住民などの原始宗教の展示にしびれました。
これらについては、ほとんどアート鑑賞感覚です。
キリスト教の展示は、特に正教会についてはさすがに詳しく、詳しすぎて手に負えず。このジャンルではロシア語での解説は充実していましたが、英語はあまり併記されていませんでした。
西欧かぶれだった私はヨーロッパや中東の宗教ウンチクはあっても、距離的に近いアジア諸国の仏教やその他の宗教に根付く文化についてはほとんど知らないので、それ関連の物品の色彩的・デザイン的な鮮やかさには、半ば度肝を抜かれました。
ヨーロッパの人々にとっても、アジアの宗教文化はエキゾチズムぷんぷんで、特にウンチクのない人は、この博物館の展示に私のように度肝を抜かれた気分になることでしょう。
展示からも、そういう文化を知ることができた人の、子どものような高揚した気分が伝わってくるようでした。
また、少しは知る日本や韓国や中国についても、ヨーロッパの人々からどう紹介されているかを見るのも、こういう博物館の面白さです。
最終日1日前の本日のサンクトペテルブルグ終日市内観光は、イサク聖堂、宗教博物館、ユスーポフ宮殿の3つと、夜のマリンスキー劇場でのバレエ観劇です。
だからどんなに1つの博物館にこもってしまいたいと思っても、時間配分には気をつけなければなりませんでした。
こんなときにお手軽なのは写真。
関心をもった展示品や、その場ではゆっくり読んでいる時間も気力もなかった解説も、パチリパチリ!
英語版の公式サイトも充実しています。
http://www.gmir.ru/eng/
<2013年ロシア旅行:簡易旅程>
7/06土 出国&モスクワ到着
7/07日 モスクワ1日目(国立歴史博物館と民芸品博物館)
7/08月 モスクワ2日目(クレムリン)
7/09火 モスクワ3日目(トレチャコフ美術館)
7/10水 ズズダリ
7/11木 ウラジーミル
7/12金 モスクワ4日目(コローメンスコエ)
7/13土 ペトロザヴォーツク経由でキジ島へ
7/14日 ソロヴェツキー島1日目
7/15月 ソロヴェツキー島2日目(ザヤツキー島エクスカーション)
7/16火 サンクトペテルブルグ1日目(ロシア民族学博物館ほか)
7/17水 サンクトペテルブルグ2日目(エルミタージュ美術館)
7/18木 パヴロフスク宮殿&庭園
7/19金 ノヴゴロド1日目
7/20土 ノヴゴロド2日目
7/21日 サンクトペテルブルグ3日目(宗教博物館・ユスポフ宮殿ほか)★
7/22月 サンクトペテルブルグ4日目(ロシア美術館)&出国
7/23火 成田空港着
※この旅行記の対象の日に★印をつけました。
詳細旅程はこちら。
「2013年ロシア旅行~13年ぶりの再訪を3年前にあきらめた旅行計画で実現させた旅行【旅程一覧】」
http://4travel.jp/traveler/traveler-mami/album/10797557
準備編や帰国後の全体の感想は、ブログ「まみ's Travel Diary」(http://mami1.cocolog-nifty.com/travel_diary1/)に掲載しました。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
館内マップとなっていたカーテン
全部で10部門に分かれていました。 -
先史時代の壁画のVTRと原始宗教の発掘品
-
シャーマニズムのプリミティブで可愛い彫像
背景の壁絵は森林を現しているようです。
彫像の周りに枝がサークルを描くように置かれていて、儀式のための準備がなされているというかんじでした。 -
キツネチックな彫像
すべてのものに精霊が宿ると考えるシャーマニズムのものらしいです。 -
人にも見えるけれどやっぱり動物かな
お持ち帰りしたくなっちゃうくらい可愛らしいです@ -
プリミティブで可愛い彫像2つ
-
鋭い爪のある動物の足でできたお守り・その1
動物の足だとぴんと来たのは、ウズベキスタンのサマルカンドのマーケットでそういうお守りを買ったことがあるからでしょう。 -
鋭い爪のある動物の足でできたお守り・その2
-
儀式を行うシャーマンのマネキン展示
-
ファミリーツリー(家系図)の模様があるナナイ族のウェディングドレス
20世紀初頭、素材は綿
ナナイ族は、以前、NHKテレビロシア語会話のシベリア・シリーズで紹介されていたので分かりました。
たしかにこういう分厚い線製品で鮮やかな刺繍入りの民族衣装もVTRで見た記憶があります。 -
祠に入った彫像
シャーマニズムの祈りの対象でしょう。
村はずれなどに道祖神みたいに据えられていたのかもしれません。 -
大胆に簡略化された人物彫像
これもシャーマニズム関連のものだと思います。
表面にたくさんのキズがあるのは何か意味があるのかな。 -
シャーマンの儀式の道具
揺らすとカラカラといい音がしそうです。 -
とってもカラフルなシャーマンの上着と道具
-
ムンクの叫びみたいな人形
これもシャーマニズムの信仰に関連する道具だと思います。 -
南シベリアのトゥヴィニアン族のシャーマンの衣装と道具
19世紀末〜20世紀初頭
素材は綿と、金属製のビーズの刺繍
ちょっとワイルドな現代的なファッションとしても通じそう!? -
狼の形のかぶりもの
北アメリカ太平洋側のインディアンのトリンギット族のもの
1890年
とても力強いです。
耳の部分に人面が刻まれています。 -
枝をがりがりかじるビーバーの形のお椀(複製品)
北アメリカのインディアンのトリンギット族のもの
1841〜42年
なんだか可愛らしいと思ったのですが、ビーバーなら納得@
このお椀は日用品ではなく、宗教儀式に使われるものだろうと思います。
(説明プレートの英語併記はごく一部なので説明内容は分からず。) -
農業儀式用具
アフリカのマリのバンバラ族のもの
1970〜80年
頭髪らしき部分がピーンと伸びた人面のようです。 -
楽器を弾く人物にも動物にも見える
説明札を見逃したので用途も不明です。 -
死者につきそうシャーマン
女性ですね。
おそらく群像の1つ
インドネシアのスマトラ島のバタク族のもの
19世紀 -
不思議なかっこうをして空を指す人形
説明プレートを見逃しました。
テイストが同じなので、これもバタク族のものかもしません。 -
死者の船
インドネシアのスマトラ島のバタク族のもの
19世紀
一体一体に個性があります。
船の模様もステキです。
先頭の2人と船尾にいるのは死者を導く役割の者で、くるまった人形たちが死者を示しているのでしょう。 -
正面から見たところ
船で集団で死の国へ旅立つ死生観は、なんだか胸が突かれる思いがしました。
自然死では集団で死のことは考えられません。 -
目元がぎゃ〜!
アフリカのカメルーンの秘密の共同体のための木製の仮面
19世紀末 -
アフリカのマリのバンバラ族の農業儀式道具・その1
1970〜80年
ヤギのような角を持つスフィンクスのような像です。
すらりとした正面側。 -
サイドビューはスタンバイオーケーな四つ足スタイル
背中の曲線ラインと模様がステキです。 -
アフリカのマリのバンバラ族の農業儀式道具・その2
1970〜80年
似ているけれど、こちらは獲物を捕まえた禽獣にも見えます。 -
少しななめ前から見たところ
-
オスのサイチョウの形の仮面
アフリカのマリのミニアンカ族のもの
1970〜80年
クチバシのカーブがとてもいいです。 -
古代エジプトの宗教展示
ここはざっくりと。
エルミタージュ美術館など、他の博物館でオリジナルをたくさん見る機会が多いので。 -
古代ギリシャ・ローマ部門
小像が多かったです。
ここも他の博物館でオリジナルをたくさん見る機会が多いので、ほとんどスルー。 -
メノラー(七枝の燭台)と2人のユダヤ人のレリーフがあるハヌキヤ(銀器)
ハヌキヤはユダヤ人の祝祭ハヌカの道具で、祭りの日の8日前から1つずつ火を灯すのに使われます。
これはそのためのロウソク立てというよりは、油を注いで火をつけるのかも。
このあたりの展示もざっくりと見学。
ユダヤ文化にかかわるオリジナル展示もヨーロッパ旅行をしていると他の博物館で見る機会も多いし、これまでもいろいろ見てきたので。
説明のロシア語がするする読めればもっとゆっくり見たんだけど。 -
ロシア正教会部門より、イコノスタシス
この部門の展示はとても詳しかったです。
さすが本家本場! -
「最後の審判」のイコンを眺めるのは興味深い
-
生前の行いが善悪どちらが重いか測られる天秤と、まるで流しそうめんのように地獄に送られる死者
-
双頭の獣の上に座る地獄の番人
その上下には、地獄で罰を受ける死者と、天国へ行けた死者の図。 -
天国への扉が開かれた人々と緑豊かな楽園
楽園の扉の番人は大天使ミカエルだと思ったのですが、ここでは赤い翼だけの下位の天使のようです。 -
業火に向かって堕ちる悪魔たちのシルエットに注目
そして額縁にまでぎっしりと文字が書かれていました。 -
原住民を踏み付ける騎士の像
この騎士はおそらくロシアの発祥を築き上げたリューリク。
でも、思いっきり弱い者いじめの像に見えてしまいました。 -
ウラジーミル1世が国教として正教会を採用することに決めた場面の絵
1812年
I. L. エギンク作
説明札はロシア語オンリーでしたが、ひょっとしたらと思っていたので、かろうじて判明。
ちなみに説明札にはオーディオガイドの説明があることを示すマークがついていました。
画家は知らない人です。
1番左で身を縮めているのは、おそらく原住民のもともとの宗教関係者。ロシアの地にはもともとシャーマニズム的な信仰があったと思われます。
黒いガウンを着てウラジーミル1世に書物を見せているのが東方教会の僧侶。
その右手に、退散するカトリック関係者がいます。奥にいるのはイスラム関係者かもしれません。 -
歴史場面をきめ細かく描いた飾り皿
この皿の美しさにも惹かれましたが、何の場面かぴんときたのは、トレチャコフ美術館などでそういう歴史場面の絵を見てきたおかげです。
説明プレートはロシア語オンリーでしたが、いくつか読めた単語で確信が持てました。
1613年少年ミハイル・ロマノフが皇帝に選ばれてロマノフ王朝が始まった場面です。
1913年、ロマノフ王朝成立300年記念に制作されたもののようです。
真ん中と左サイドに初々しい少年ミハイルが、上下に壮年のおじさんのミハイルが描かれています。 -
赤いガウンを着た若きミハイル・ロマノフが皇帝に選出された場面
つきそっている女性は母親でしょう。
背景にある教会群はおそらくモスクワのクレムリンのもの。
「(前略)父がボリス・ゴドゥノフに失脚させられ、母と共にコストロマのイパチェフ修道院に隠棲していた。1610年ヴァシーリー4世の退位後、ロシアではツァーリ不在の動乱時代における「空位期間」に陥ったが、1612年国民軍はクレムリンに拠るポーランド軍を一掃し、モスクワを取り戻した。その後、1613年2月、人民、コサックも参加した全国会議にてミハイルはツァーリに選出され、これにより動乱時代は終結した。選出には、フョードル1世の母アナスタシアを大伯母に持つリューリク朝の姻戚であること、また16歳の少年のため動乱時代以降、モスクワの国土の多くを占領する隣国ポーランドやスウェーデンと結んだ「汚い過去」が無いことなどが有利に働いた。(後略)」
(Wikipediaフリー百科事典「ミハイル・ロマノフ」より引用) -
ミハイル・ロマノフの即位式
-
即位式の大司教側
これは王朝と宗教の関わりの解説の一端の展示でした。 -
黒づくめ!
デザインはなんだかとてもモダンに見えました。 -
さきほどの黒づくめのガウンを着た聖女のイコン
背景の泉のほとりの修道院らしき景色もとてもステキです。
どこかは特定できず。 -
空色と金色の組み合わせが美しい大司教のガウン
-
大司教の金キラガウンと冠と豪華な宗教道具
-
正教会史で有名なニコンの改革の絵
1906年制作
フレスコでぎっしりのこの教会もモスクワのクレムリンの教会広場にある教会かもしれません。 -
レリーフがすばらしいイコン
これに向かって祈るという意味ではイコンと同じような役割を果たしているのだろうと思います。
金細工は非常に細かくて、キリストの生涯が描かれています。
その周辺に描かれているのも、キリストの生涯です。 -
十字架磔の部分を中心に
周囲にキリストの生涯場面のパネルのリレーフがあるのが分かります。
地はエネメルで青く塗られていました。 -
エネメルと金細工がすばらしい美しい十字架
-
十字架にはりつけられたキリストの足元には、ゴルゴダを意味するしゃれこうべと……
その下には植物の芽が出ているところが描かれています。
これはキリストの復活を象徴しているのでしょうか。 -
【8507】
アレクサンドル・ネフスキーの聖遺物をウラジーミルからサンクトベルブルグに運んだエピソードの彫像
イサク聖堂の南扉のレリーフにあって、目をつけた場面と同じです。
説明札はロシア語オンリーでしたが、タイトルだけは読めました。
そのおかげでなんの場面か分かりました。
ロシア正教会については、スペースをたっぷりとって、いろんな展示品と一緒に丁寧に展示がなされていたのですが、残念ながらこの部門は英語解説がほとんどなかったので、ほぼスルー。
もっとも、ロシア正教会関連の宝物であれば、これまでいろんな教会や博物館でオリジナルを見てくることができました。 -
ぼってりお腹のブラハマ像
19世紀インド
ヒンズー教部門に入りました。
少しは知識がありますが、あまり縁がなかったので、展示品は私にとってとても新鮮でした。
このブラハマ像は親しみが持てるけれど、うーん、私にとってブラハマはもっとかっこいいイメージがあったので、ブラハマと思いたくなかったりして(笑)。
下の方にちょこんといる小鳥が可愛いです。 -
クリシュナとブラハマとサブハドラ・アルジュナ・マハラナが描かれた飾り布
20世紀インド
女神クリシュナとブラハマ神は知っていましたが、サブハドラ、アルジュナ、マハラナは知らなかったのでググッて調べたら、マハーバーラタの重要な登場人物だと分かりました。
3人とも可愛いこけしみたいです。
誰が誰だかさっぱり分からないのですが、顔が黒いのがクリシュナ、白いのがブラハマ、小さいのがサブハドラかな。 -
クリシュナの石像
20世紀インド
横笛を持っているいようなポーズです。横笛だけ失われたのかな。
花柄のパンツをはいたむっちり体系で色っぽいです。
はっきりした目鼻立ちの顔はまさにインド女性がモデルになったからでしょう。 -
音楽隊・その1
20世紀ネパール
3体あったうちの1つ。
弦楽器を弾く人形。 -
音楽隊・その2
20世紀ネパール
ラッパ吹き。
衣装の飾りも面白いです。鈴だったら、踊りながらしゃらんしゃらんと鳴ったでしょう。 -
音楽隊・その3
20世紀ネパール
シンバル打ち。
3体の人形は顔はそっくりですが、手作りだからかびみょーに表情が違って見えました。 -
バイラバ神の仮面
20世紀ネパール
バライバ神のことは全く知りませんでした。
ググッて調べたところ、太古インド音楽のガンダルヴァヴェーダに登場する神様の1人とのこと。
頭の周りにたくさんの人面がくっついていて恐いですが、顔自体はとてもユーモラスです。
この手の仮面は最近見ました。写真は撮らなかったのですが、3年前の2010年のバルト3国旅行中に、リトアニアのカウナスの悪魔の博物館にて。 -
童顔で可愛い悪魔の仮面
20世紀ネパール
紙にうるしを塗ったもの
世界各宗教の悪魔像とその図像の多彩さは非常に興味深いです。
カウナスにあっような悪魔博物館にまたぜひ行きたいです。
関連の旅行記
「2010年バルト3国旅行第4日目(2)カウナス:ユニークな悪魔の博物館(1)画家ジムイジナヴィチウスのコレクション」
http://4travel.jp/travelogue/10527469
「2010年バルト3国旅行第4日目(3)カウナス:ユニークな悪魔の博物館(2)リトアニア中から集められた悪魔のコレクション
http://4travel.jp/travelogue/10527470
「2010年バルト3国旅行第4日目(4)カウナス:ユニークな悪魔の博物館(3)世界の悪魔コレクション&チュルリョーニス美術館」
http://4travel.jp/travelogue/10527471 -
可愛いクマリ(ネパールの生き女神)人形
20世紀ネパール
クマリについては「世界不思議発見」で知った覚えがあります。
取材されていたのは可愛らしい少女でした。
この人形のように目元にくっきりアイシャドウの化粧をしていました。 -
ガンゴリ
シディーライ
1987年インド
粘土製
インド製の埴輪!?
笑っているみたいで可愛いです。
これは一体なんなのか、ガンゴリ(Gangori)で検索してみましたが、村の名前としか出て来ませんでした。 -
ラクシャス(インドの鬼神)
シディーライ
1987年インド
粘土製
仏教成立(紀元前六、五世紀)以前のインドの聖典『アタルヴァ・ヴェーダ』にはすでに登場しているインドの鬼神で、仏教世界では羅刹天となったらしいです。
ガンゴリも似たような古代インドの神様かもしれません。 -
日本の展示になつかしさを感じて@
-
仏壇や掛け軸など
-
だいぶなじみと思える中国のものでも……
きちんと説明できるかといったらそうでもないです。 -
この博物館自慢の極楽浄土の模型ルーム
小さな一室を使い、音楽と鳥の鳴き声や水音の効果音と照明で幻想的に演出されていました。 -
中心となる座禅を組んだ仏陀と
-
仏陀を守る8人のボーディ・サットヴァ(Bodhisattva)と
ボーディ・サットヴァって何かしら、と思ったら、菩薩のことでした。
ここの解説では菩薩のことを宗教上の息子たち(spritual sons)と書かれてありました。 -
緑の豊かさは楽園の象徴
-
仏陀の上下には大きな花や植物がたくさん!
-
極楽浄土は実り豊か
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サボテンのような木と御殿も
-
ありがたい仏の教えを拝聴中
これらのコレクションは100年以上も前に著名なコレクターが買い集めたもので、時の皇帝ニコライ2世が買い上げて、自身の仏像コレクションとともにロシア美術館の人類学部門に展示されていたそうです。
この博物館に展示されるようになったのは1930年代からで、そのときから展示の仕方でもこのようにオリジナルの形に再現されたようです。 -
チベット密教の仏のヘーヴァジュラ像
18世紀
ヘーヴァジュラのことも、これまで全く知りませんでした。
チベット版の千手観音みたい、などと思いながら写真を撮った覚えがあります。 -
トルコ土産みたいな展示品・その1
魔除けの目玉のデザインは私にとって典型的なトルコ土産@
装飾的なアラビア語も実に美しいです。 -
トルコ土産みたいな展示品・その2
まるで何羽もの鶴が並んでいるようなデザインも、もちろんアラビア文字で、おそらくはコーランの一節。 -
特別企画の中国文化の紹介より
常設展示とは違うアプローチで紹介されていました。
京劇関連の展示があって、このように隈取りの色違いのミニチュアや、京劇を描いた版画などもありました。
世界の宗教歴史博物館ではほんとに表面的な見学しかできませんでしたが、それでもとても面白かったです。
見学時間は13時40分〜15時30分で、約2時間。
次の見どころのユスーポフ宮殿は17時まで。
最終入館時間はガイドブックにありませんでしたが、だいたい30分前でしょう。
それゆえ、後半はだいぶ慌ただしく見学してしまいました。
ユスーポフ宮殿編へとつづく。
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