2014/04/07 - 2014/04/10
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Weiwojingさん
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明治政界の大御所とも言うべき存在であった山県有朋の別莊「無鄰菴」を訪ねました。東山南禅寺界隈別莊群の一角にある無鄰菴は桜見物に浮き立つ喧噪から離れて、静かなたたずまいを漂わせています。
無鄰菴は1894年から96年(明治27~29)にかけて造営されましたが、ここでの見どころは何と言っても庭園にあるでしょう。山県有朋自ら設計・監督し、造園家・作治こと小川治兵衛(7代目)が作庭したもので、面積が約3135㎡もあります。緩やかな傾斜地に東山を借景とし、琵琶湖疎水の水を取り入れ、三段の滝、池、芝生を配した池泉廻遊遊式庭園です。
建物は簡素な木造2階建て母屋、薮内流燕庵を模して造られた茶室、煉瓦造り2階建ての洋館の3つから成っています。
明治から大正にかけて閑静な岡崎の地に政界や財界の人々が住宅や別莊を建て、今でもたくさん残されていますが、一般公開されているところは無鄰菴以外にはありません。
■ 「無鄰菴」
京都市左京区南禅寺草川町31 ( 地下鉄東西線蹴上駅下車徒歩7分 )
http://kanko.city.kyoto.lg.jp/
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「無鄰菴」は観光客で賑わう岡崎の地にあり、かっては閑静な住宅地だったのだろうが、今は観光スポットとして多くの人が訪れるところとなっています。
そんな一角に無鄰菴が建っています。この一角だけは桜見物する人々の喧噪から時が止まったかのように静かなたたずまいを残しています。 -
無鄰庵の持ち主・山県有朋晩年の正装での写真です。
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ここが玄関ですが、通常見学者は別の入り口から入ります。
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無鄰庵の母屋ともいうべき簡素な建物です。この建物は2階建てですが、見学個所は1階のみです。敷地内には母屋、茶室及び洋館があります。
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母屋の内部です。赤い毛氈の引いてあるところで濃茶をいただくことが出来ます。
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山県有朋ほどの人物でありながら、室内は至って簡素で、派手なっところは全然ありません。
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四方を建物に囲まれた小さな中庭もあります。
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庭先に出てみました。庭園は面積が3135?もあリます。
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緩やかな傾斜地に東山を借景にして、琵琶湖からの疎水を取り入れ、山県有朋自身の設計監督により、造園家・小川治平衛( 7代目 )が作成したものです。
山県はかなりの数寄者で、こと庭に関しては自己の好みに徹底的にこだわったそうです。この無鄰菴も明治時代に新たな様式で造られた近代建築の先駆けとなっています。
治平衛は先に平安神宮神苑の作庭に携わり、その名がようやく知られ始めたばかりでしたが、山県は彼に庭造りの構想と施工について指導し、彼もそれに応えて様々な技術を身につけ、その後の多くの造園事業を造っていく契機となりました。 -
山縣の庭造りの構想というものは、庭を明るい雰囲気を持っ簡素な造りに仕上げるために、流れ、芝生、草花、低木の刈込み等を用いて、山間の渓流のような感じを造り出すものです。
母屋から庭を見ると、東山の山林を背景に、いかにも林間といった風情の木立の中に、3段の滝が流れ落ち、その流れが幅広い川にも見える池を通り、芝生の広場を横切るように軽快な音を立てながら母屋の前を通りぬけていきます。 -
これが琵琶湖の疎水を用いた三段の滝で、醍醐寺三宝院を模したと言われています。
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苔が青々として美しく輝いています。
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南天の赤い実がたくさんなっています。
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大きな灯篭があり、その向こうには「御賜稚松之記」の碑が立っています。
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屋外には茶室もあり、この茶室は薮内流燕庵( えんない )を模して造られました。
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庭の片隅には煉瓦造りの2階建て洋館があります。
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この建物は1898年( 明治32 )の建設で、母屋より数年後に建設されました。設計者は新家孝正です。
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まるで蔵のような建物をしています。
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1階は展示室になっていて、無鄰菴のことや山県有朋の人と業績等紹介されています。この階段から2階へ上がります。
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2階階段室です。
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2階から1階を見ると、まるで蔵に備え付けられたような頑丈な扉があります。
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2階は2室あり、その一つは日本の歴史上忘れることが出来ない出来事があった場所なのです。
それは1903年( 明治36 )4月21日、ここで元老・山形有朋、政友会総裁・伊藤博文、総理大臣・桂太郎外務大臣・小村寿太郎の4人が集まり、日露戦争開戦直前のわが国外交方針を決める「無鄰菴会議」が開かれたことです。 -
天井が江戸時代初期の狩野派による金碧花鳥図障壁画で飾られていて、薄暗い部屋の中で電灯に照らされ、輝いています。
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もう一度外に出て、庭を見てみました。ふと洋館の下の方を見ると、何やら変わった形をした通風口があります。
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庭は池泉廻遊式庭園となっていて、ゆったり歩き回るにはちょうど良いくらいです。
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これは蹲踞( つくばい ) でしょうか。茶室のすぐそばにあります。
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古い石像が無造作に庭先に置かれています。
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和服を着た女性たちが訪れていました。広い邸内は訪れる人の姿は多くありませんが、静かに時間をかけて見学するにはちょうどよいくらいで、山県有朋の人となり、またかっての別莊の様子を見ることが出来ました。
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