2011/04/02 - 2011/04/02
95位(同エリア704件中)
琉球熱さん
古い旅行記録の棚卸し第3弾。
青梅線沿線を走ってみようと、自転車を担いで電車に乗り込み、青梅市周辺をポタリング。
羽村堰から青梅市街へ入り、吉野梅郷で観梅としゃれ込む。
3年前、まさかこんなことになるとは想像すらしていなかった梅郷の悲劇。見ておいてよかったと今更ながら痛感。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
青梅線を羽村で下車し、駅頭で自転車を組み上げて出発。
最初に向かったのは多摩川の「羽村堰」。
玉川上水から取水するために、江戸幕府が作ったものだ。
肝心の取水堰の写真を撮っていなかったが、この広々とした川の右手に設置されている。
轟々と音を立てる様はそれなりに豪快。
それにしても、この辺りまで来れば多摩川も上流の方に当たるはずだが、ここ羽村堰周辺だけはぽっかりと開けていて、気持ちが良い。羽村堰(羽村取水堰) 名所・史跡
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左岸に設けられたサイクリングロード。
開放感いっぱいでとても気持ちが良い。
ただ、突き当たりでぶった切られるように終わっていて、住宅街の中の狭い道にしか出られないので、バリバリのロードモデルに乗った人たちは、この道は走らない。(だから余計にのんびり走れるのだけれど)羽村堰(羽村取水堰) 名所・史跡
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さて、いきなり『昭和幻燈館』
青梅の街づくりを象徴するようなこの施設は、レトロなジオラマが展示されていて、館内は“どっぷり昭和”である。
こちら『猫町通り』と題されたジオラマは、人間ではなく猫を主役に見立てて、昭和初期の夜の喧騒を再現している。昭和幻燈館 美術館・博物館
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カフェも当然「マタタビ」となるわけだ。
“女給”さんの時代? -
2階には艶っぽい姐さん(笑)
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街角の一杯飲み屋
会社帰りの猫が集う。
料理の名前も笑わせる・・・ -
別のショーケースには人間の世界
縁日の様子、雪景色などが、実に細かく表現されている。 -
横丁の様子。
一つ一つのパーツも、ライティングも
そこはかとなく郷愁をそそる -
映画館では『羅生門』が上映中
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その前でチャンバラをする子供・・・
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猥雑な横丁を俯瞰
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こちらのお母さんは冬に備えて沢庵作り?
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こんなお色気もご愛嬌
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館内の様子。
これらジオラマは、実はこんなに小さい。
それであれだけの表現力。たいしたものだ。 -
昭和幻燈館
ジオラマ好き、レトロ好きの人間(あ、私だ)には答えられない施設。 -
青梅の中心は、どちらかと言うと「東青梅駅」周辺。
この道は東青梅から青梅に通じる道路。
沿道には様々なレトロな看板が掲げられている。 -
バス停もこの通り。
これは観光用の展示物ではなく、実際のバス停。お間違いなく。 -
でも、「おうめ猫町一丁目」というのは架空。
そんなこと言わなくてもわかるか(笑)
隣の看板も007だもの。官民挙げて、だな。 -
街路の時計もこの装い。
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昭和幻燈館のそばに、「赤塚不二夫会館」なるものがある。
青梅赤塚不二夫会館 美術館・博物館
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その隣は「昭和レトロ商品博物館」。
こちらもそそるね〜
中はもっと楽しい。撮影は自粛したが、思わずにんまりするような懐かしいモノたちで溢れている。
個人的に超オススメ・スポット。昭和レトロ商品博物館 美術館・博物館
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赤塚不二夫会館の前には、超有名人の銅像
館内の展示は、赤塚不二夫ファンならずとも楽しめる青梅赤塚不二夫会館 美術館・博物館
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至るところに掲げられた、名作映画のポスター。
「道」の主題歌は「ジェルソミーナ」だったかな?
さて、そろそろ次の目的地である梅の公園に向かおう。映画看板の街並み 名所・史跡
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国道を避けて川を渡ると、釜の淵公園。ちょっと寄り道。
園内に「青梅市郷土博物館」があり、敷地内に「旧宮崎家住宅」という重要文化財がある。
庭には梅がきれいに咲いていた。旧宮崎家住宅 名所・史跡
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当時使用されていた醤油樽。
デカイ!青梅市郷土博物館 美術館・博物館
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釜の淵公園は多摩川が大きく湾曲した部分にあり、三方は川である。
流れも緩やかだからか、カヤックを楽しむ人たちが見られた。
さて、梅郷に向けて再出発。釜の淵公園 公園・植物園
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梅の公園到着。
「青梅市梅の公園」は吉野梅郷の中にある、山の斜面を利用した自然公園で、有料施設。梅の公園 公園・植物園
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吉野梅郷にはおよそ一万本の梅が植えられているという。
梅郷そのものは、基本的に私有地であり、他人様の庭先の梅を見学させてもらう形だ。(実際は庭ではなく農地のことが多いのだが) -
単に梅を見るだけなら、この梅郷のエリアを散策するだけでも充分だが、ここまで来たら、やはり梅の公園も併せて見ておくべき。
梅の公園 公園・植物園
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なぜなら、梅の種類の豊富さに驚かされるだけでなく、
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斜面一帯が梅の花に彩られる様子は、まさに「絵画」。
斜面であることで立体感があり、見上げても見下ろしても絵になるからだ。 -
ところが、、、である。
この素晴らしい景観も今年が見納めとなってしまった。
既に報道されているように、「プラムポックスウイルス(ウメ輪紋ウイルス)」という病原菌による伝染病に、多くの梅の木が罹患してしまったからである。 -
このプラムポックスウイルスに侵されると、葉と実に斑紋が生じてしまう。人間に害はないとされるが商品価値は著しく落ちてしまう。
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“治療法”はなく、感染木はただただ伐採、そして廃棄するしかないのだという。
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実際、青梅市では、2009年に初めて感染が確認され、そのたびに伐採を繰り返してきたそうだ。
しかし、感染が拡大したため、とうとう今シーズン終了後に大規模な伐採を行うことにしたのである。 -
大変つらいことだと思うが、これだけならまだ、新しい苗木を植えれば済むことである。
しかし、植物防疫法の規定で、国が3年間感染がないことを確認しなければ新たな梅の木は植樹できない。 -
そんなわけで、この景観は少なくとも向こう3年間は拝むことができなくなってしまうわけだ。
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丘の上から見下ろすと、眼下に広がる梅の花、花、花
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この景観は、本当に見事だったのだが・・・
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止むを得ないとはいえ、残念至極。
地元の人たちは、それこそ断腸の思いだろう。 -
ここを訪れたのは2011年。
当時はまさかこんなことになるとは夢にも思わず -
“梅の街”青梅の梅郷の復活を祈って・・・
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この旅行記へのコメント (2)
-
- jun1さん 2014/05/06 00:19:42
- 吉野梅郷、しばらく行けないんですね。
- 琉球熱さん、
吉野梅郷、そうなんですってねぇ。
昔、日の出山の帰りに吉野梅郷に下りて観梅したことを思い出しました。
青梅は通過してばかりなので、次回は町歩きしたくなりました。
ご紹介ありがとうございます。
週末は群馬県の鼻曲山っていうマイナーな山に登ってきます。
jun1
- 琉球熱さん からの返信 2014/05/08 00:28:27
- RE: 吉野梅郷、しばらく行けないんですね。
- jun1さん、いつもありがとうございます。
吉野梅郷は残念ですね。
復活するまでに数年かかるようですが、それまでは花を植えてしのぐらしいですよ。
青梅は自転車で周りました。自転車をばらして羽村まで電車、駅頭で組み立ててあの周辺をうろうろしたんです。
青梅の街はレトロな印象で良かったですよ。私自身が懐古趣味なもので(笑)
> 週末は群馬県の鼻曲山っていうマイナーな山に登ってきます。
旅行記を楽しみにしてます!
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