バンコクからマラッカへ　∽ マラッカ 年末4日間の旅(1) ∽

2013/12/28 - 2013/12/31

年末休暇に2度目のマラッカを楽しみました。

前回はシンガポールからの日帰り旅行で、マラッカのいい雰囲気を感じながらも時間がないのとガイドさんの後について歩くだけでは見足りなく、いつかゆっくり歩き回って街の雰囲気を味わいおいしいものも満喫したいなぁと思っていました。

”おいしいもの”というのもマラッカの大きなポイント。
私はマレーシアやシンガポール料理が好きですが、もうそれほど見たいもの・買いたいものが無くなったシンガポールへ屋台飯だけを目当てに行くには高すぎる。その点でマラッカはKLよりもさらに安くおいしいものがたくさんありました。

まずは初日、バンコクからマラッカへ。ホテルをチェックインして中心部のオランダ広場まで。

＊前回のマラッカ旅行記
マラッカ日帰りツアー　∞ アジア・グランドサークル・ツアー(5) ∞
http://4travel.jp/travelogue/10422867
[オランダ広場〜セント･ポールの丘、ハーモニーストリート(ヒンドゥー寺院、仏教寺院、イスラムモスク)が中心です]　

エリア マラッカ(マレーシア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: エアアジア
• 旅行の手配内容: 個別手配

*-*-*-* 1日目 *-*-*-*

バンコクはドンムアン空港から


LCCがかつての国際空港に集められるようになり、初めてのドンムアン空港。

うーん、できればAir Asiaには乗りたくない…。
でもタイ航空との差額でホテル代が賄えちゃう。安さに目が眩んだんだから仕方ない。

…が、しょっぱなからやられました。ターミナルの外に自動チェックイン機が山ほどあるのに使用不可。

ドンムアン空港 (DMK) 空港

チェックインカウンター。どこが最後尾かわからない鳴門の渦。


Air Asia X タイ人→究極のカオス。

ドンムアン空港内 ファーストフード

ドンムアンは意外とすてき


古い空港、タイ空軍飛行場というイメージだったので殺風景かと思いきや、国際線ターミナルはきれいに整っていました。
もちろんこぢんまりですが必要なものは全部揃っています。
気が遠くなるぐらい広いスワンナプーム空港の方だって時間を潰せる店はほとんどなく、ラウンジがない時はどの飲食店に入っても満席でゆっくりもできないので、こちらの方が搭乗まで静かに過ごせました。

ドンムアン空港内 ファーストフード

広々とした敷地にぽつんぽつんと飛行機が待機。

ドンムアン空港内 ファーストフード

年末休暇初日だというのに静かです

ドンムアン空港内 ファーストフード

9:25am　タイ・バンコク発
12:40pm　マレーシア・クアラルンプール着（時差＋1時間）

2時間のフライトです。

クアラルンプールLCCターミナル


滑走路とターミナルが超接近。ショッピングセンターのパーキングロットのような気軽さでしたが、降りてから入り口までが遠い！
学校の渡り廊下みたいな通路を延々と歩きます。

クアラルンプール 格安航空会社専用空港 (KL LCCT) 飛行機・セスナ

普段見られない貨物の搬入口


通路と建物の間はいくつもの貨物搬入口。
初めて間近で見てわかったラゲージの扱いの荒さ。ぴったりのタイミングで取っ手が壊れて出てきました。

クアラルンプール 格安航空会社専用空港 (KL LCCT) 飛行機・セスナ

空港内のロッティ屋さん　Passage Thru India


前に来たときにおいしかったロッティ屋さん。
機内で食事を買わなかったので、まずはここでお昼ご飯にしてから移動です。

クアラルンプール 格安航空会社専用空港 (KL LCCT) 飛行機・セスナ

マラッカ旅、1枚目のロッティ!!


タイでも日本でも滅多に見つからないサクサク何層にも折り重ねたロッティ。それとタイカレーではないカレー。
これが楽しみでした。

Rotti Kanai　RM12(380円)

クアラルンプール 格安航空会社専用空港 (KL LCCT) 飛行機・セスナ

タクシーチケットを購入


空港の専用カウンターでマラッカまでのタクシーチケットを購入。個別の料金交渉なしに予め車のグレードと距離から料金が設定されています。ターミナルの外の指定待機所にいるタクシードライバーに渡せばOK。

マラッカまではレギュラーRM169(5340円)、デラックスRM219(6920円)。高速代も含まれています。（チップ不要）
長距離なのでデラックスの方にしました。

クアラルンプール 格安航空会社専用空港 (KL LCCT) 飛行機・セスナ

楽々な乗り心地


日産車。タイプがわからなかったけどカムリぐらいのグレードだと思います。
後部座席がゆったり。

クアラルンプール 格安航空会社専用空港 (KL LCCT) 飛行機・セスナ

KLからマラッカまではタクシーで2時間15分でした

マラッカでの宿泊地　Ramada Plaza Melaka


中心地のオランダ広場に近いホテルにするか大型ホテルが並ぶRamada周辺にするかで悩みましたが、Ramadaからオランダ広場へ歩いても20分ほどでその間の町並みが楽しくて満足のいく選択でした。

http://www.ramadaplazamelaka.com

ラマダ プラザ バイ ウインダム ムラカ ホテル

古いけれど落ち着いたホテルです


前ルネッサンス・メラカ。設備などが古く丁度リノベーション中でしたが、なんとなく落ち着けるホテルです。

ラマダ プラザ バイ ウインダム ムラカ ホテル

部屋が広い


客室もソファのほころびや家具の傷が目立ちますが、それでも許せるぐらいに落ち着ける空間です。
リノベーションが済めばもっといい感じになるはず。

１つ欠点といえばベッドのマットが柔らかくて傾いていること。寝てると横に滑り落ちそうで肩が凝るんです(笑)

ラマダ プラザ バイ ウインダム ムラカ ホテル

客室からの眺め


今回は随分マラッカ･ガイドというサイトを参考にしましたが、管理人さんはこのエリアを「マラッカ1丁目」と呼んでいました。
大型ホテルが林立するエリアです。

その中にぽっかり昔ながらのマレー・カンポン(村)が残っています。
見事に蛇行する水路！
滞在中に見に行かなくては。

Melaka Guide
http://melakajp.com

「マラッカ1丁目」

真下にはホテル1棟分ぐらいの敷地に低層の民家が詰まっていました


この中においしいお店をいくつも見つけました。道路の向こうの赤い看板は24時間営業のローカル色が強いコンビニ。

17:20　街に出よう！


青い線が1日目に歩いたルート。
オランダ広場を目指して南に下り、ジョンカー･ウォーク・ナイトマーケットを見ながら路地を歩く。

ホテルを出ると中国色が強い商店が並びました


マラッカは華人の影響が強いようで、コロニアルスタイルに中国風を混ぜた建物に必ず中国語の表記がありました。
店内の雰囲気も中国風です。

鶏飯！


この2文字に夫婦共々めっちゃ弱い。ホテルを出て1分でもうふらふらっと入ってしまいそうだったけど、中をのぞくとほとんどお客さんがいません。
せっかくマラッカまで来たのだからおいしいチキンライス厳選でいきたい。

このお店はジョンカーでは行列になっているチェーン店でしたが、観光地を外すとお客さんがいないというのはどうなんだろう？

街中でも大木が枝を広げていていい感じ

CIMB銀行 マラッカ支店


タイとはまた違った折衷洋館でした。

インド人街 Jalan Bendahara 入り口


通りごとに派手な門がありました。

Jalan Bendahara


通りの渡りにくさはバンコク並みのようです。
でも似ているようでちょっと違う。
歩道は同じようにないけど、道端に屋台やゴミがないので歩きやすい。時折排水溝からドブ臭さが這い上がってくる箇所もありますが、ほとんどのところでは臭いもなし。
街がかなりきれいです。（←大概の日本人よりきれいの基準が低くなっているんだろうか??　いや、やっぱりきれいだわ。）

右手ピンクの建物にどんどん車が吸い込まれていきます…

Tan Kim Hock Product Centre


どうやらお菓子屋さんのようです。
駐車場は満杯。しかも高級車が多い。

もしかしたらエッグタルトかなんかの名店なのか?!
後でチェックせねば…。

インド人街でありながら中国表記で中華ｰマレー料理の店も多くありました。

マラッカで一番多く見かけたProton(マレーシア国産車メーカー) Myvi


うーん…何かに似てる。

インド人街らしく衣料品店が並び始めました

寺院に捧げる花数珠がタイのものよりもっと色鮮やかです

ロータリーに出て、世界遺産の大看板がありました


東西貿易の中継点として稀有な文化が形成されてきたことが評価されて2008年に世界文化遺産に登録されたマラッカ。
看板前は発掘途中のようでしたが、これが何だったのかはわからず終いでした。

セント･フランシス･ザビエル教会　
St. Francis Xavier's Church


世界遺産の看板の向かいにある壮麗なカトリック教会。日本へ向かう前にマラッカを拠点にしていたザビエル師を讃えて1849年に建てられたものです。

セント フランシス ザビエル教会 寺院・教会

庭にはザビエル師と師の案内人だった鹿児島出身のヤジローの銅像があります


遠い異国の地でも一目で日本人とわかる顔立ちと立ち姿に作られていました。

セント フランシス ザビエル教会 寺院・教会

タイルが美しい


洋風のような中華風のような。ここにも東西折衷のあとがありました。

セント フランシス ザビエル教会 寺院・教会

ミサの時間ではありませんが、多くの信者さんが集まっています。
内部はまた息をのむ美しさでした。
入り口の外から見せて頂きました。

セント フランシス ザビエル教会 寺院・教会

ステンドグラスがきれいな教会です


これは入り口の小さなステンドグラスですが、きらきらとしていて本当にきれい。

セント フランシス ザビエル教会 寺院・教会

Jalan Laksamanaの古いタウンハウス


他の通りは色とりどりのタウンハウスでしたが、この通りだけは赤茶一色にペイントされていて独特の雰囲気でした。

軒下の通路にもきれいなタイルが填め込まれています

形良い木製のランタン

戸の上にはたぶん織物の飾りが填められています

古い建物を改装して現代風なお店が入っていたりしました

オランダ広場脇の水路


ありふれた民家かと思ったら、よく見ると1軒1軒が趣向を凝らして改装されていてカフェやレストランになっているようです。ボードウォークの幅も広く、運河沿いを歩いたら気持ちよさそう。

…そしてここも臭いなし。爽やか。
運河を見ると警戒する癖がすっかり身についてしまって。
以前はここも汚れていたようですがクリーンアップ作戦で浄化されたそうです。やればできる。

オランダ広場に架かる橋


大木が川幅いっぱいに広がって涼しげ。でも実際はかなりねっとりと暑く(31度)、冬のバンコク(25度。寒すぎる。)から来てすでにバテ気味です。

オランダ広場


前回の印象と違うのに戸惑いました。
覚えている広場よりずっと狭いし人出が多い。

350年ほど前のオランダ植民地時代に建てられたスタダイス(オランダ総督らの居住施設、現在博物館)、クライストチャーチ、クロックタワーが小さなロータリーに沿って並びます。

スタダイス　Stadthuys

スタダイス 建造物

クロックタワー　Clock Tower


オリジナルの時計は英国製機械式だったそうですが、1982年の改修の際にセイコーが寄付しました。

時計台 建造物

小さな風車もあります。

長いスティックに刺さった螺旋状のフライ。何だ??

ビクトリア女王噴水 建造物

ジャガイモをぐるぐる回して1個丸ごと繋げたまま薄くカットしたポテトチップスでした


薄いから揚げやすそうですが、串に刺すと長いので鍋にいくつも入らない。珍しさに行列が出来ていても揚げるのが追いつきません。

インフォメーション


ロータリーを挟んでスタダイスの反対側に観光案内所があります。ここも階段と手すりに花柄のタイルが填め込まれていました。

この時、17:55。
18:00閉館ですが、既にドアは閉じられていてやって来た人に外で地図を配っていました。
私も1枚ゲット。

Tourist Information Center Jalan Kota 散歩・街歩き

運河には観光ボートが行き来しています


これも乗りたい！

さてそろそろ日暮れ時。
オランダ広場から橋を渡ると金曜から日曜の夜に開かれるナイトマーケットがあるはず。

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ジョンカー･ウォークとマラッカの夜　∽ マラッカ 年末4日間の旅(2) ∽
http://4travel.jp/travelogue/10850289
へ続く…

マラッカ川 滝・河川・湖