2013/11/03 - 2013/11/04
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たびたびさん
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後半の二日は母と合流して、ちょっとペースを落とします。それでも、見慣れた街角に意外な発見が次々あるし、満足、満足。竹内栖鳳の神の領域を感じさせる絵画に、三年坂の超技巧の薩摩焼に七宝焼は、かなりドキドキ。やっぱり、京都の文化の厚みは別格です。
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三日目の朝は、宿の近くから。前日は、母の到着が遅かったので、ゆっくり目の出発です。
この高麗美術館は、在日朝鮮人の鄭詔文氏が収集した高麗、朝鮮王朝を中心とする美術工芸品1700点を所蔵する展示施設。10時からの開館でしたが、少し早めに見せてもらいました。
朝鮮通信使と京都という企画展では、朝鮮通信使の役割は物見遊山ではなく、秀吉に連れ去られた朝鮮人の救出にもあったという説明には、ハッとさせられました。 -
それにしても、展示品は朝鮮の伝統美を伝える逸品揃い。すべてに何か独特の几帳面な印象があるのは、儒教の影響なんでしょうか。充実の内容で、これは想像以上でした。
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そこから、中心部に出て。早いですが、昼飯にします。
さか井は、お店が狭いことが注目されてテレビでも紹介されたりしていますが、知る人ぞ知るの名店です。いただいたのは、名物という鯖寿司と握り。母と二人で食べました。 -
イチオシ
鯖は青森産だということでしたが、身の締まり方が絶妙。脂がのって、少し柔らかな酢めしと合わさって、びっくりするくらい美味。いづうや花折れとは全然違いますねといったら、そんな観光客相手のとこと一緒にせんといてと鼻で笑われてしまいました。
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すごい自信ですけど、そういいたくなるのも確かに分からないではない。納得の初訪問でした。
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大極殿本舗は、大丸の角を曲がって錦市場に向かう途中。ちょっと中途半端な場所なのですが、名店の集まる京都の中心にあっても、この辺りでは、お届けもので使うならここしかないというくらいの圧倒的な支持を受けているお店なんだそうです。
それをさっきのさか井の女将さんに聞いたので、さっそく訪問です。 -
イチオシ
で、看板商品は花背。京都人の好みをのぞき見するような気持ちでいただくと、竹かごを模した薄いカステラ生地に餡子がぎっしり。カステラ生地が優しい香りを添えていますが、あくまで主役はどっしりとした味わいの、この餡子なんですね。変にお上品ではないところが新鮮でした。
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イチオシ
ついでに、豆英も。おかきとか豆菓子の駄菓子を扱うお店なんですが、そこはやはり京都のお店。やさいを揚げて、野菜の美しさをそのままお菓子に仕上げたひと品が目に止まり、これをお土産にすることにしました。ちょっと塩味系のお菓子。ただ、見た目のきれいさで、十分に価値があるお菓子です。
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錦市場商店街の西入り口に、伊藤若冲の生家跡を示すモニュメントが出来ました。伊藤若冲の生家が青物問屋であったことは知っていましたが、錦市場にあったとは驚きです。若冲は江戸時代中期に活躍し、今では圧倒的な人気を誇りますが、これを見て若冲がより身近に感じれたような気がします。
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この後は、錦市場を歩きます。
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錦 もちつき屋は、錦市場の甘味処としては一番人気のお店かも。店頭には、あれやこれやのスイーツメニューが並んでいて、いつ見ても楽しい店構えです。
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ただ、この日も寄るにはお腹がいっぱい過ぎるし、結局、豆大福を買いました。やっぱり回転がいいからでしょうか。特別なおいしさではないのですが、新鮮さを感じるような味わいでした。
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京野菜も、きれいなもんです。
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イチオシ
錦 高倉屋は、錦市場の漬物屋さん。もう寺町通りに近い辺りです。錦市場には、打田漬物という重鎮の漬物屋さんがあるのですが、それに次ぐのがここでしょう。
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お土産に千枚漬けを買いました。このクラスになると何でもおいしいのですが、やっぱり、旬のものを買うのが正攻法。京都の季節の味の代表です。
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そこから寺町通に出ました。この通りは南北に延びる通りです。
名前は、豊臣秀吉による京都の町割りで、通りの東側に寺院が集められたことから。本能寺もこの時、今の場所に移されています。 -
四条通に出て。甘栗で有名な林万昌堂の店内に入ると、あれれ。
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奥に抜ける出口があって、こんなところに小さなお堂がありました。染殿地蔵院というんですね。
本尊は空海作という2メートルあまりの立派な地蔵様だそうで、御開帳は半世紀に一度だけという秘仏だそうです。いや、京都はひょっこりこんなところにこんなものといった場所がたくさんあるのですが、ここもかなりびっくりさせてくれる場所の一つではないかと思います。 -
新京極に戻って、アンティーク井和井です。このお店はあだしのにもありますが、本店はこの新京極。お店に入るとお香のいい匂いがして、入った瞬間、お店のおしゃれな雰囲気に飲まれてしまうようです。やっぱり品物は単純に品物がよければいいというものではない。買ったお店の雰囲気や思い出が一緒になっての品物だということを感じさせてくれるお店です。
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三条通まで進みます。
ここは、四条通から南北に延びる寺町通り商店街を北に進んで、突き当たった東西に延びる通り。ここも、アーケードの商店街で、京都三条会商店街といいます。約800mの長さに180の店。錦市場からもつながっていて、雨の日の京都なら、この辺りをぶらぶらするのがお勧めです。 -
ところで、新京極の辺りには、小さなお寺がいくつかあって、この安養寺もその一つ。倒蓮華寺という別名もあるようで、これが面白いいわれ。
本尊の阿弥陀如来立像は、八枚の蓮華を逆さに置いた上に立っているのだそうです。本尊をつくる際に蓮座がどうしても壊れるので、こうして逆さにしたらうまくいったというのです。ここから発展して、女人は業( ごう )が深く、極楽往生できないので、これを救済するため、わざと蓮華を逆さにしたのだということで、女性の信仰が深い寺になっています。 -
蛸薬師堂も、新京極通り。錦天満宮と同じ並びで、錦通りの錦天満宮と同じく、このお堂も蛸薬師通りの名前になっています。
創建は、平安時代末期。信心深い長者が比叡山根本中堂の薬師如来から夢で授けられたという、薬師如来石像が本尊です。 -
同じく、誓願寺は、浄土宗西山深草派の総本山です。
賑やかな街中にありますが、創建は、天智天皇の勅願といいますから、白鳳時代。平安遷都により、深草に移転したりして、今はこちらです。能の曲目に「誓願寺」というのもあるそうで、いろんな面を持っているお寺です。 -
四条河原町のような繁華街には観光案内所なんかないだろいうと思ったら、京都まちなか交通観光案内所というのがありました。気が付くと、けっこう広範囲に場所を示す標識が出ています。ギオンコーナーの時間を聞きましたが、パソコンを使って、丁寧に検索してくれます。しかし、逆に、今はスマホの時代。私みたいに情報をもらいに来るのはだんだん年配者だけになっているのかもしれません。
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結局、天気もイマイチだし、京都市美術館で竹内栖鳳展-近代日本画の巨人-を見ることに。
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竹内栖鳳の作品はないことはないのですが、京都でも多くの作品をまとまって見れるところはありません。
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そういう意味では、またとない白眉の展覧会だったでしょう。
猫やライオン、鶏など、動物を得意とした栖鳳ですが、筆使いは神の領域かも。筆のタッチでリアルな量感を表現したり、毛の一本一本そのものが絵になってます。印象派の点描法が全体でしか絵になっていないことを考えると驚異のレベル。どう賞賛していいか分からないくらいのすごい作品の数々でした。 -
もう疲れてしまって、宿に帰ります。
で、近くの天下一へ。住宅地の真ん中にボツンとある、いわゆる街の中華屋さんです。普通に中華丼をいただきましたが、こんな場所でもやっぱり京都は観光客に慣れているんでしょうか。 -
お店の人が皆さんはとってもフレンドリー。母と二人だったこともあってか、旅の無事を気遣ってくれるような雰囲気があって、ありがたく思いました。
三日目はこれで終了です。 -
最終日の四日目は北野天満宮辺りから。ここ辺りには、名店がいくつかあって、粟餅のお店や豆腐のお店が有名なんですが、それと同じ並びであるのが、このお婦久軒。
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イチオシ
梅餅が名物のお店です。天神さんの梅の印の焼きが入って、白いお餅の向こうにはほんのり赤色の餡子が透けていて、とっても上品な姿です。お店の奥で、朝早くから一生懸命作業する職人さんの様子も見えて、とても和菓子屋さんらしい和菓子屋さんです。
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続いて、同じ今出川通りにある冷泉家住宅の特別公開へ。現在の京都御苑には、公家の邸宅がたくさんあったのですが、今は公園になってなくなっています。これに対し、冷泉家住宅は、その外側にあったため、取り壊しを免れた貴重な建物。町家でもない、武家でもない公家の住宅です。
町家に比べれば、間口とかは気にしなくていいからしょう。開放感のある座敷に面した庭も含めて敷地の形がゆったりとして自然な感じ。敢えて言えば、方丈を住宅にしたような感じでしょうか。せん茶の道具が展示されていまして、これは宜興窯の紫泥の焼き物と拝察しました。 -
表の門には、玄武。
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仁王さんと同じで、ちゃんと「あ・うん」になってます。
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ちょっとバスで移動します。
かぎや政秋は、百万遍の角にある大きな和菓子屋さん。 -
益寿糖というお菓子をいただきました。やわらかい求肥にくるみの小さなかけらが入っています。ほのかに、ニッキも香るこの柔らかさは、羽二重餅に似ていますね。
全体としては、柔らかなふわふわ感に、何か特別なお菓子であるような雰囲気も漂っていました。 -
百万遍でバスを乗り換えて、京都国立博物館へ。
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清朝陶磁という企画展。
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ちなみに、日本の有田の技術は明の時代の五彩がベース。しかし、中国では、清朝になって、西洋のホーローの技術を取り入れて粉彩という技法が生まれます。そして、これが中国の焼き物では最高峰。しかし、日本にこの粉彩の技術が導入されることはありませんでした。
私は、鎖国の中で粉彩の技術を取得することが難しかったほかに、粉彩の鮮やかさが日本人には好まれず、それが導入の意欲が低かった原因の一つだったのではないかと思っていたのですが、ここでは、粉彩の鮮やかさを有田でかなり精工に模倣していたということが分かりました。関心がなかったわけではないという事実にちょっと衝撃を受けた次第。いい企画展だと思います。 -
こちらは京都博物館の敷地内にあるからふね屋珈琲店です。私が企画展「魅惑の清朝陶磁」を見る間、母をここで休ませようと思い、利用しました。何んといってもこのカフェは全面がガラス張りで明るいし、正面に見える京都国立博物館の建物や庭園の眺めも文句なし。まさか、こんな風に役に立つとは思いませんでした。
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ここから清水寺に移動します。
安祥院は、清水寺への参道、五条坂の途中にある浄土宗のお寺。「日限(ひぎり)地蔵」という大きな提灯がかかって、かなり目立っています。名前が変わっているのですが、日限は、日を限る。参拝者が自分で日数を決めて祈願するという地蔵なんだそうです。なお、境内は比較的広くてゆったりとしています。 -
奥丹は、ここと南禅寺の二店舗がありますが、こっちは清水店です。
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今日のお昼はこの店です。
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ゆどうふに、胡麻どうふ、
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イチオシ
木の芽田楽、とろろ汁、精進天ぷらにごはんと香の物の「おきまり一通り」というコースをいただきました。
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イチオシ
しっかりした豆腐に、つゆはちょっと濃いめ。東京の名店のそばつゆはどこも濃いなあと思うのですが、それを思い出すような濃さですね。
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まあ、湯豆腐ですから食べて即うまいというようなものではないのですが、
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ところで、今回分かったのは、湯豆腐は意外に腹持ちがいいということ。
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しばらく、何も食べたくなくて、帰りにスイーツを見ても食べられず。ちょっと残念なことになりました。
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近くの清水三年坂美術館では、「絹糸で描いた刺繍絵画の世界」という企画をやっていましたが、ちょっと亜流の芸術のような感じもして、イマイチでした。
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しかし、常設展の蒔絵、金工、京薩摩、七宝、象牙彫刻はまさに驚嘆のコレクション。明治期に一気に花開いた世界一の日本の高度な技巧芸術でしょう。こうした点で、宮川香山の眞葛焼が有名ですが、それに勝るとも劣らない作品の数々。外国に負けまいとする日本人の職人気質に火が付いたのでしょうが、こうした爆発現象が正倉院の御物にも表れているのではないかと思います。
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三年坂を抜けて、
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結び屋は、「無料休憩所」の看板が目印です。京都・東山観光おもてなし隊というグループに参加しているお店だそうで、だれでも無料で休憩、持ち込みOK.トイレも開放ということ。店内ではちょっとした軽食も販売していて、たくさんの人が出入りしていました。
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そして、ねねの道まで出てきました。
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御陵衛士屯所跡は、ねねの道の途中。御陵衛士は、新選組を離脱した伊東甲子太郎によって組織された集団。高台寺月真院を屯所としています。
新選組は佐幕ですが、伊東甲子太郎らは尊王の思想であり、それは討幕に傾くしかない。攘夷では一致しても意見の相違は覆うべくもなかったのだと思います。
伊東は近藤に呼ばれ妾宅にて接待を受けた後、新選組隊士により暗殺。遺体を収容に来た御陵衛士も待ち伏せていた新選組に切られるという凄惨な幕切れとなりました。 -
さて、とうとう祇園まで帰って来まして、これは志津屋。
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京都の人ならだれでも知っているってなんだ?もしもツアーズで紹介されて、初めて知りました。で、気になっていたカルネと初対面。こう言うサンドイッチは、小倉のシロヤが日本一だと思いますけど、どうでしょうか。
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むむ。これもハムとチーズの風味に、ふっくらしたパンが抜群に相性が良くて、うまーいです。非の打ちどころなしってやつですね。しかし、あえて評価すれば、シロヤ100点に対し志津屋98点という感じ。ほとんど拮抗していて、これはすごいことです。
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続いて、ぎおん徳屋。花見小路の一角にある人気の甘味処です。この日も、けっこうな行列が出来ていました。やっと、中に入って、メニューを見ると名物はわらび餅。え?いつの間にそんなことになっているんでしょう。何か、最近マスコミに取り上げられて人気が出たんだそうです。
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でも、やっぱり徳屋の基本は、自分で焼いたお餅を入れるぜんざいやおしるこでしょう。それをいただきましたが、自分で焼くという趣向に焼きたてのお餅というのは分かります。
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ただ、自分ちで食べる時は、私の場合、丸餅だし、お餅をたくさん食べるので、お汁粉はこんなに濃いのではだめ。もっとずっと薄くします。
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正直言えば、自分ちの方がおいしいかなあと思ってしまいました。
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四条河原町に建つ南座。その建物の鴨川に面する西側に、阿国歌舞伎発祥地の碑、茶色の丸い石碑が建っています。
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出雲の阿国の「かぶき踊り」が現在の歌舞伎の発祥とされますが、1603年に、この四条河原でかぶき踊りを披露したということです。
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さて、これでほぼ終了。後は京都駅でお土産を買い足します。
京都のつけものだと西利とか打田つけものだとか、有名店がいくつもあるんですが、この京つけもの もりも本店が太秦にあって、メジャーな漬物屋さんの一つ。ここは、ザ・キューブに地階に降りてすぐのお店。 -
混み合っているエリアなので、いくつかのお店を回るような気にもなれないので、漬物のお土産だとここにしてしまいます。今回も、もう少しつけものを買いたいという母の要望で、このお店で千枚漬けを買い足しました。便利なのが一番のお店です。
さて、以上で四日間の旅は終了。最終日の美術館・博物館巡りも意外な収穫。あまり歩きたくなくてそういうコースにしたんですが、それもまたよし。京都はどんなコースにしてもいい旅になる。やっぱりすごい街だと思います。
お疲れ様でした。
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