イギリス街歩き～バクストン

2013/08/27 - 2013/08/27

イギリスの温泉地といえば、思い浮かぶのがバース、そしてハロゲイト。
でもこちらバクストンも温泉地として名を馳せた時代がありました。

その昔スコットランド女王メアリーも滞在したという歴史あるホテルに
小さなオペラハウス、緑あふれる公園。

派手さは無いけれどお洒落な雰囲気が漂う、ぶらぶら街歩きにぴったりの街でした。

エリア その他の観光地(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.0

• 旅行の手配内容: 個別手配

ベイクウェルからバクストンまでバス移動。

小さな村々に止まりながらのローカルバスの旅は、あまりにもその土地の日常にどっぷり浸かって、なんだか旅に来ていることを忘れるよう時間でした。

バクストンには歴史ある建物が沢山あります。

その昔湯治場であり、貴族が憩う社交場でもあったとのこと。
なんとなく上品な雰囲気が漂うのはそのせいかしら？

沢山お店が並ぶショッピング・ストリートにあったお店。
キッチン用品に可愛い陶器達、どれもみんな買って帰りたいものばかり。

でもここはじっと我慢。
旅はまだ折り返したばかり…。
紅茶も沢山買いたいけど、もう余裕のスペースもあまりないし…。
荷物が増えないように泣く泣く諦めました。

クレッセントに向かって歩いていくと、こんなオブジェが。

ライオンの口から温泉が流れているかと思ったら、今日は残念ながらお休みなのか乾いていました。

クレッセントを背にして低い丘があります。

あそこに登ったら全体を見渡せそう。

緑が綺麗です。

平日の夕方だからでしょうか、人があまりいません。

後ろを振り返るとクレッセント。

バースのロイヤル・クレッセントは有名ですが、それをモデルにして作った半月状のクレッセント。

イギリスの建築家John Carrの作品ですが、なんと3年前にリーズを旅した時に訪れたヘアウッドハウスも彼が手がけていたことを知りました。
（よかったら2010年のヘアウッドハウスの旅行記をご覧ください）

バースのロイヤルクレッセントも素晴らしいのですが、このバクストンのクレッセントもイギリスで重要建築として指定されているそうです。

クレッセントをずっと辿って歩くとあるのがこちら、OLD HALL HOTELです。
この建物はバクストンで一番古い建物とのこと。

スコットランド女王のクイーン・メアリーが訪れたことで有名です。
彼女は1573年から1584年の間に何度かここに滞在し、大変気に入っていたそうです。

そしてバクストンを離れる時にその去り難い気持ちを、自身の指輪で窓ガラスに刻んだと言われています。

…もうここを訪ねることはないでしょう、さようなら…　そう刻まれた後まもなくして彼女は処刑されることになります。


彼女は再訪出来ないことをわかっていたのでしょうか？

ホテルから通りを挟んで目に入るのがオペラハウスです。

シアター・デザイナーとして有名なFrank Matchamのデザインで1903年オープン。

1979年に修復されたそうですが、今でもオペラを始めとして様々なパフォーマンスを観られるそうです。

あぁ内部はどんな感じなのかな〜？
観たいなぁ〜。

誰かがいたら、見せて下さいと頼んでいたかもしれませんが、誰も人がいません。

っと、ふと目に入ったポスターは…なんとQueen！ではありませんか！
何々？クィーンの夜？　それを言うならオペラ座の夜でしょう…そうそう、良い曲が沢山入っているアルバムでした。

わぁ〜、フレディが似てる（笑）

フレディ亡き後、どうしてもQueenの曲の生演奏を聴きたくなってGueen（グィーン）というバンドを観に行ったことがありましたが（＾。＾；）＞　このポスターを眺めていたら、無性に彼らの曲が聴きたくなりました。

頭の中にKillerQueenの曲が流れだしました。

やっぱりモータウンのヒット曲よりはUKのアーチストの曲でしょう。

この歴史あるオペラハウスでどんなアーチスト達が観客を楽しませてきたのか、想像しながら外観を眺めます。

ここをドレスアップした人達がオペラハウスを目指して歩いたのかな？

オペラハウスの向かいにひっそりとあったのがこの古めかしいポスト！

なんと1867年からあるビクトリアン・ポストです。

ホテルの隣にあったパブ。

ここもいい感じです。

ふと見るとオペラハウスのとなりにガーデンの表示が。

ちょっと行ってみましょう。

内部は温室になっています。

緑が溢れてとても明るい雰囲気。

これから寒くなってきて、外を歩くのが辛くなったら人々はここで憩うのでしょう。　ぼぉ〜っと座って緑の中にいると…癒されそうです。

パビリオン・ガーデンという名の建物につながっていきますが、ここには色んな施設が入っていました。

レストラン、奥へ進むとツーリスト・インフォメーションもありました。

ここは何かのイベントで使うのでしょう、閑散としていましたがちょうどドーム型の中央に位置しています。

屋外に出てみましょう。

このパビリオンがある庭はかなり広いです。

このガーデンの歴史は1730年に始まります。

先ほどのOLD HALL HOTELの向かい側の位置にできました。

1851年にロンドンのハイドパークで行われた第一回万国博覧会。
そこに期間限定で建てられたのがクリスタル・パレスという鉄骨とガラスで建てられた建物。

それを設計したのがJoseph Paxton、パックストンだからバクストン？
ってわけじゃないと思うけど、バクストンの街のほとんどは彼が手がけているとのことです。

クリスタル・パレス（水晶宮）はもう無いけれど、バクストンに沢山残る歴史ある建物はこのまま今も生かされているのが嬉しいです。

バスを降りたマーケットプレイス、街の中心に戻ってきました。

正面にあるのはバクストンのタウン・ホールです。

2011年の春、イギリスの旅を予定していた時にバクストンに泊まろうとホテルの予約も入れていました。　
あの時地震があって旅行を諦めましたが、キャンセルのメールを入れたホテルの人がとても優しいメッセージをくれたことをふと思い出しました。

日本は困難に打ち勝つ国だと信じています。
あなたの旅がまた実現できることを祈っています。
いつでも来てくださいね。待ってますから。

あのメールをくれた人は今もバクストンで働いているのかな？
夕暮れのバクストンでちょっぴり感傷的になりました。

この旅行記へのコメント （8）

• わんぱく大将さん 2014/01/02 09:11:37

  水だけは

  Michyさん
  
  遅ればせながら明けましておめでとうございます。　昨年にひき続き、旅行記拝読させていただきまっせえ〜。返信は遅いけど。
  
  さて、この地は訪れたことはありませんが、水だけは飲んだことがありますね。あっ、それから同じ苗字の日本人女性がいたな。。。それも最初インドネシアの人かいな？と云う位、日本人の顔から程遠い人でしたが、いや〜ええ加減な仕事をいまだにやってるかいな？　と思い出させていただきましたよ。
  
  今年もいい年にしてくださいよ。　　　大将

  Michyさん からの返信 2014/01/07 12:44:36

  そうです水、飲みました！

  大将さん、こちらこそ遅くなってすみません。
  明けましておめでとうございます。
  
  大将さんの旅行記はガイドブックに載っていないところが満載で、読み進めながらどんどん旅をしたくなる気持ちが膨らんでくるのがなんとも魅力。
  
  人物観察力？！も大将さんのお人柄かお仕事柄なのか、自分にはない奥の深さに敬服！　
  いつもアップされる旅行記の惜しげもなく放出される情報にボリューム、細微にわたる写真など、学ぶこと教えられることが多い旅行記、今年も期待しております。
  
  そうです、思い出しました。
  この地名入りの水を飲みながらの街歩きでした。
  そういえばピークディストリクトって意外と日本では知名度が低いのが日本人にはほとんど会いませんでしたね。 大将さん、ピークディストリクトでお勧めの場所ってありますか？
  
  > 今年もいい年にしてくださいよ。　
  
  今年も良い年、今年こそ？年末にふ、ふ、ふと笑えるような良い年を実現したいです（＾。＾）
  
  
  Michy

• ありママさん 2013/12/05 00:15:14

  オペラハウス

  Michyさん、こんばんは☆
  
  バクストンって街の名前、初耳です。
  
  街の規模はわかりませんが、オペラハウスがあるのですね。
  
  ドイツでは、人口２０万以上の街には、オーケストラとオペラハウスが必ずある、と聞いた事がありますが、イギリスでもあちこちにあるのでしょうか？
  ロイヤルオペラしか知らないものですから、ちょっと驚きました。
  
  有名な観光地じゃなくても素敵なところは沢山あるのですねえ。
  
  日本人の少なそうな街でのんびりしたいと思う、今日この頃です。
  
  　　　ARIC

  Michyさん からの返信 2013/12/10 13:00:07

  RE: オペラハウス

  ARICさん、バクストンは初耳でした？
  最近はガイドブックに載っていないような街へ行ってみたい
  行っていない場所へ行きたい
  そんな欲求を満たす旅へ傾きつつあるこの頃です。
  こんな小さな街にもオペラハウス、あるのです。
  ARICさんのコメントを頂いて、イギリスのオペラを調べてみたら
  オペラハウスの存在までははっきりとわかりませんでしたが、
  地方都市でオペラもかなり観られる様です。
  
  ここのオペラハウス、どんな感じなのか是非内部を見てみたかったです。
  
  
  Michy

• zunzunさん 2013/11/16 22:26:02

  KillerQueen♪

  Michyさん、こんばんは〜☆
  
  私の頭の中にもKillerQueenが♪♪♪
  
  高校生の頃かなり好きでしたね。
  
  あ〜、懐かしすぎるよん^^
  
  なぜか、今度はBicycle Raceに曲が変わったよ^^
  
  
  zun

  Michyさん からの返信 2013/11/17 22:54:11

  Bicycl　Bicycle〜♪

  zunzunさ〜ん、私も曲がBicyclRaceになっています。
  
  I want to ride my bicycle, I want to ride my bike〜♪
  そう言えば、あのプロモーション・ビデオはちょっと衝撃でしたね…。
  色々と懐かしい曲が頭をぐるぐる回ってます（笑）
  
  zunzunさん、クィーンお好きでした？
  私もよく聞いていました。
  昔よく聞いていたBritishRockの曲を時々カラオケで歌いたくなる衝動に駆られます（笑）
  KillerQueenなんてカラオケでも歌うのが結構大変なんですよね（*＾＾*）
  
  今回のイギリスの旅のお供に持ち歩いていたのが、昔よく聴いた懐かしのBritishRockの曲でした。　
  出来るならバクストンでクイーン・ナイトを体験したかったです。
  
  
  Michy

• まほうのべるさん 2013/11/16 21:15:51

  ライオンの口から温泉が！

  こんばんは、Michyさん。
  フォートラを知って良かったと思うことのひとつに、自分が知らない町や村を見せていただけることです。
  
  バクストンって初めて聞いた町なんです。
  イギリスはかなり前に１回行ったきりで大きな町に行っていないので、全く
  未知の世界です。
  Michyさんの旅行記で今まで知らなかった場所に連れて行ってもらって、「
  そうなのか？こういうところがあるんだ」って感じかな。
  
  ライオン口から温泉が出るんですね。
  温泉を口から出ているところを見たかったな。
  温泉で有名なバースには行ったんですよ。
  
  スコットランド女王が去りがたい気持ちを窓ガラスに刻んだなんて、とても
  ロマンチックだなと思っていたら、女王はその後、処刑されてしまったと聞き心が痛みました。
  
  ｂｙまほうのべる
  

  Michyさん からの返信 2013/11/17 22:36:16

  RE: ライオンの口から温泉が！

  べるさん、こんばんは！
  
  嬉しくなるコメントをありがとうございます。
  私も全然知らない場所、行ってみたくなる場所、憧れの場所を色んな旅行記を通じて疑似体験しています。それができるのは、4Travelならではの楽しみですよね。
  
  > バクストンって初めて聞いた町なんです。
  > イギリスはかなり前に１回行ったきりで大きな町に行っていないので、全く未知の世界です。
  
  バクストン、私も遥か昔にイギリスに数年住んでいた頃は全然知らない街でした。　今は小さな街に魅力を感じていますが、その頃はロンドン命！みたいなところがあって全然興味が無かったです（笑）
  時の経過と共に行きたい場所も変わってきますよね…。
  べるさんはどうですか？
  
  > ライオン口から温泉が出るんですね。
  > 温泉を口から出ているところを見たかったな。
  > 温泉で有名なバースには行ったんですよ。
  
  バースは規模も大きくてパンプ・ルームとして展示されていますが、ここはそんな博物館とか無いので、本当に建物とかでわずかな名残りを辿るしかない感じでした。ネットで観た写真にはライオンの口から温泉が流れていたのに、実際には水は出ていなくてガッカリでした。
  
  > スコットランド女王が去りがたい気持ちを窓ガラスに刻んだなんて、とてもロマンチックだなと思っていたら、女王はその後、処刑されてしまったと聞き心が痛みました。
  >
  メアリーは何度もバクストンに訪れていて本当に気に入っていたようです。
  彼女が刻んだメッセージが今も残っているそうなのです。　
  もし次回来る機会があればあのホテルに泊まってみたいと思ってます。
  
  Michy