バガン(3)：黄金仏の微笑み　◆ミャンマー3日間の旅 5/9◆

2011/02/18 - 2011/02/20

ミャンマー2日目。朝の市場を歩いた後の午前中はバガンを代表する寺院を4カ所見て回りました。それぞれに特徴があり飽きることはありません。1000年もの間、手をかけながら守られてきた寺院が数多く残っていることに感動しました。

エリア バガン(ミャンマー)

• 同行者: カップル・夫婦
• 航空会社: バンコクエアウェイズ
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

【1日目】
バンコク→ヤンゴン→(陸路)バゴー→(陸路)ヤンゴン。
ヤンゴン泊。

＠バゴー
[旅行記 1/9｝
・昼食
(1)シェモード・パヤー
(2)シュエターリャウン寝仏
(3)ミヤッ・タ・リャウン寝仏
(4)チャイプーン・パヤー

＠ヤンゴン
[旅行記 2/9]
・ホテル・チェックイン後、市内へ散歩
・伝統舞踊を見ながら夕食

【2日目】
ヤンゴン→(空路)バガン。
バガン泊。

＠バガン
[旅行記 3/9]
(1)タヨッピェ寺院
(2)イザ・ゴウナ寺院
[旅行記 4/9]
(3)ニャウンウー市場
★[旅行記 5/9]
(4)シュエズィーゴォン・パヤー
(5)ティーローミィンロー寺院
(6)アーナンダ寺院
(7)タビィニュ寺院
[旅行記 6/9]
・昼食、ホテルチェックイン
(8)漆工房見学
[旅行記 7/9]
(9)シュエグーヂー寺院
(10)ダマヤンヂー寺院
(11)シェエサンドー・パヤー
・あやつり人形を見ながら夕食

【3日目】
バガン→(空路)ヤンゴン→バンコク

＠ヤンゴン
[旅行記 8/9]
(1)シュエダゴォン・パヤー
(2)チャウッターヂー・パヤー
[旅行記 9/9]
・昼食
(3)ボーヂョーアウンサン市場

バガン地図

(4) 11:00　シュエズィーゴォン・パヤー　
Shwezigon Paya

11世紀に2代に渡る王によって建立された寺院へやってきました。
やはりここでも広い参道(南側)を通って境内に入ります。

参道には土産物屋が並んで賑わっていました

構造スケッチ

3段(または5段の場合もあり）の回層の上にベル型のドーム、天辺に傘というミャンマーのパゴタの原型になった仏塔です。ベル型のドームは下向きの蓮の花を象っています。


BaganMyanmar.comより
http://www.baganmyanmar.com/index.php
(どの寺院も大きく、中にいると全体像がわからないので図が助けになりました）

シュエズィーゴォン・パヤーの大仏塔と多重塔


バゴーのシェモード・パヤーとそっくりの構成で、中心にはドーム型の黄金仏塔、その周りに数多くの多重塔が建っています。

絢爛豪華な屋根の重なり

早朝に遺跡群で多く見た丸みのあるトウモロコシ型仏塔もここでは金箔貼りです。

シュエズィーゴォン・パヤーの仏塔


何度も地震に見舞われて修復、再建されています。直近では1975年の大地震によってドームの先端部分が壊滅的な被害を受けました。
中に納められている彫刻もオリジナルは盗掘に遭い、噂ではイタリアにあるとか。

たとえオリジナルではなくともこの荘厳な姿には圧倒されます。

大きいけれど繊細優美

周りを飾る金属細工も美しい

2双のチンテェ(獅子)像


横から見ると1匹のライオンですが、正面から見ると足を広げた2匹のライオン。守護神です。

お釈迦様の前世での修行を描いたジャータカ物語を表す木彫のエントランス

多重塔の中の祭壇もキラキラでした

柱には色ガラスがはめ込まれています

南側のKaunagamana Buddaと呼ばれる仏様の立像


バゴーの現代的な顔立ちの仏像と比べて端正です。穏やかに目を閉じていて、金箔貼りでも何故か落ち着いて見える仏像でした。

これはどの塔だったか…
颯爽とした姿が印象的でした。

こんな素朴な像も祀られていました

内部の天井も鮮やかです

人と同じ大きさ位の小さな寝仏も納められていました

寄進されたらしい仏像の堂

仏の教えを説くジオラマも金色

(5) 11:30 ティーローミィンロー寺院　
Htilo Minlo Temple


13世紀初頭に建立された寺院にやって来ました。古色蒼然とした外観は西欧のキリスト教会のようにも見えます。

2層の寺院


上階部分は立ち入り禁止になっていて、1階の回廊だけ見学しました。


BaganMyanmar.comより
http://www.baganmyanmar.com/index.php

わずかに残った漆喰細工も素晴らしい

1層目部分だけでもかなり大きな建物です

ここもナッ神が入り口を護っていました

4体の仏像


四方に表情の異なる仏様が4体安置されています。

1体目

2体目


1体目と同じ印や見つめ方なのに全く違った雰囲気の仏様

3体目。南側回廊

4体目。北側回廊

門前のお土産屋さんでは八曜の絵を売っていました

次の見学地への道の脇にも名もなき3122分の1の仏塔が…

(6) 12:00 アーナンダ寺院　
Ananda Temple


11世紀に建てられた「バガンで最もバランスがとれていて美しい」寺院。
本堂は一辺が63mの正方形、高さ50mの塔を持ち、四方それぞれに9.5mの立像が納められています。

BaganMyanmar.comより
http://www.baganmyanmar.com/index.php

西側 Gautama Buddha（18世紀再建）と仏足石(釈迦の足跡を石に刻んだもの）


奥には輝く仏像が額の中に入っているように見えましたが…

近づけばちっとも小さくない


大きいというのも畏怖の念を起こすんだなぁ。

近づけば近づくほど堅く厳かな表情に見えてきます

斜めからの姿はまるで動き出しそう…

壁には無数の窓が開いていて、仏像が1体ずつ納められています

薄暗い回廊にひっそりと座する仏様たち。
厳粛を通り越してちょっと怖いぐらいです。

北側 Kakusanda Buddha　(オリジナル)


4体それぞれ違った表情と衣、印です。

床のタイル模様が変わってものでした

東側 Konagamanda Buddha　(18世紀再建)

ミャンマーのお寺を数々巡った中で、この暗くてじめっとした一画が私には一番お寺らしく見えて好きだったかもしれません。

窓の外にもパゴダ

南側 Kassapa Buddha　（オリジナル）

遠くから見上げると笑っているお顔で…

近づくと静かに見下ろしています

また笑ってる


同じ顔なのに不思議。

足下はお参りする人たちが金箔を貼っていくので、真新しく輝いています。

アーナンダ寺院外観

蓮の花を模した縁取りの漆喰

狛犬が護っていました

かなちゅうは観光バスにもなる

(7) 12:15 タビィニュ寺院　
Thatbyinnyu Temple

12世紀に建てられたバガンで最も高い65mの寺院。白っぽい外壁が印象的でした。

木枠や鉄筋無しに石を積み重ねてアーチ型の入り口までも作るのは当時では難しく、高い技術力を持っていた証なのだそうです。

BaganMyanmar.comより
http://www.baganmyanmar.com/index.php

小ぶりで賑やかな色の祭壇が設けられていました


寺院内も真っ白で明るい雰囲気です。

仏像も小ぶりで可愛らしい表情です

あまり訪れる人がいない寺院は静か

誰も居ないお寺の中で凜として座っていました

古代の文字で書かれた碑文が残っています


素晴らしい文化遺産をいくつも見学して何日分かを費やしたような気分ですが、まだまだお昼をちょっと過ぎたばかり。
夕日を見にまたお寺に戻ってくる前に、お昼ご飯を食べてホテルにチェックイン、伝統工芸の漆弘法の見学です。


バガン(4)：漆塗りに魅入る　◆ミャンマー3日間の旅 6/9◆
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10820766/
へ続く…