バガン(4)：漆塗りに魅入る　◆ミャンマー3日間の旅 6/9◆

2011/02/18 - 2011/02/20

ミャンマー2日目。午前中にいくつもの寺院を巡り市場見物をした後はすっかりお腹が空いてしまいました。
川沿いのレストランでいい景色を眺めながらの昼食を済ませ、ホテルでチェックイン。ホテル近くに伝統工芸の漆塗工房があり見学してきました。

エリア バガン(ミャンマー)

• 同行者: カップル・夫婦
• 航空会社: バンコクエアウェイズ
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

【1日目】
バンコク→ヤンゴン→(陸路)バゴー→(陸路)ヤンゴン。
ヤンゴン泊。

＠バゴー
[旅行記 1/9｝
・昼食
(1)シェモード・パヤー
(2)シュエターリャウン寝仏
(3)ミヤッ・タ・リャウン寝仏
(4)チャイプーン・パヤー

＠ヤンゴン
[旅行記 2/9]
・ホテル・チェックイン後、市内へ散歩
・伝統舞踊を見ながら夕食

【2日目】
ヤンゴン→(空路)バガン。
バガン泊。

＠バガン
[旅行記 3/9]
(1)タヨッピェ寺院
(2)イザ・ゴウナ寺院
[旅行記 4/9]
(3)ニャウンウー市場
[旅行記 5/9]
(4)シュエズィーゴォン・パヤー
(5)ティーローミィンロー寺院
(6)アーナンダ寺院
(7)タビィニュ寺院
★[旅行記 6/9]
・昼食、ホテルチェックイン
(8)漆工房見学
[旅行記 7/9]
(9)シュエグーヂー寺院
(10)ダマヤンヂー寺院
(11)シェエサンドー・パヤー
・あやつり人形を見ながら夕食

【3日目】
バガン→(空路)ヤンゴン→バンコク

＠ヤンゴン
[旅行記 8/9]
(1)シュエダゴォン・パヤー
(2)チャウッターヂー・パヤー
[旅行記 9/9]
・昼食
(3)ボーヂョーアウンサン市場

バガン地図

12:30　Sunset Garden Restaurant


エーヤワディー川(Ayeyarwaddy River)沿いのきれいなレストランへやって来ました。

Wetgyiinn Village, Bagan
061 65037

テラス席の外は川沿いの遊歩道になっています

てんぷら、ひょうたんのスープ、トマトのスープ、カレー(鶏、魚、かぼちゃ)、野菜炒め。

タイのカレーは苦手ですが、ミャンマーのカレーはインドカレーに近く食べやすくておいしかったです。

山の景色はいい


バンコクに足りないもの ー 山の景色なんです。
この景色を見られただけでもいい休日を過ごしている気分になります。

ゆったりと流れる川でした

荒野のパゴダをまた車中から眺めながら…

13:40　ニューバガンにある今夜のホテルに到着


フロント棟は高い屋根がかかった木造でいい雰囲気です。

Myanmar Treasure Resorts
Khayay Road, Anawrahta Quarter, Bagan, Mandalay Division, Myanmar.
Tel: [phone]
http://www.myanmartreasureresorts.com/bagan.html

装飾は遺跡風

爽やかで気持ちがいい空間

庭もすっきりしています

客室はコテージ

広くてきれい。リゾート気分が存分に味わえる部屋でした。

しばらくカフェでゆっくりしよう…

ん〜コーヒーがおいしい！


$4X2

(8) 16:30　漆塗工房


ホテル近くの漆塗工房にやってきました。
ミャンマーで漆塗りといえばバガンだそうで、パゴダ建立が続いて栄えた頃は仏具が中心でしたが、やがて蒙古襲来で国は滅び仏師や石工たちが四散した後も漆職人たちは細々と伝統を守り続け、今は食器や箪笥など生活に密着したものを作り出しています。

ミャンマーの漆技法はキンマ(Ka Nyit)と呼ばれます。漆塗りを施した面に刃物で文様を彫り、色漆を埋めてから研ぎ出して図柄を出すものです。
タイやミャンマーではビンロウジの種子をコショウ科のキンマの葉に包んで噛む嗜好品が古くからありました。このキンマの葉を入れる容れ物がKa Nyat技法で彫られていたので、日本ではキンマ技法と呼ぶそうです。

Tun Handcrafted Lacquerware
6/1 Khan Laung Quarter.

12以上の工程


素地づくり
漆器の素地には竹が使われます。竹を薄く削いでテープ状にし、編んだり織ったりしながら立体的な曲線を作っていきます。

竹のテープをきつく巻きカーブをつけて形を作っています。接着剤などは使わずに、巻いたテープを少しずつずらしてお椀などが出来上がります。

一番の高級素地は馬の尻尾を編み込んだもの


細い糸のような毛をきっちり編み込んでカップを作っています。

馬の尻尾を編んだカップ

粗悪品は…


市場などで売られている安い漆塗りは、素地が段ボール紙のことが多いそうです。

下塗り


素地に漆を染みこませて乾かしています。漆が接着剤となって、巻いた竹テープが緩むことなく固まります。

竹テープを巻いて漆を塗った素地の表面はまだガタガタで厚ぼったい

竹の棒を転がしてろくろを回しながら表面を削って整える

2度目の下塗り


手で直接漆に触っているけど大丈夫???

何度も漆を塗っては乾かして強度を増していきます。
1年かけて下地は完成。

上塗り


黒光りしてきました。

いよいよ文様の下準備


下書きはしないで、刀で文様を彫り込みます。

中心となる図柄は男性が彫り…

細かい地模様は女性が彫ります。


色漆を全体に塗って、余分な漆をトウモロコシの葉で取り除きます。乾燥したら水に浸けながら籾殻で研ぎ出すと、彫った窪みに色漆が残ります。
色を埋めたところにマスキングをし、また違う色のための線を彫って同じ工程を繰り返せば、何色もの複雑な文様が出来上がります。

これは箔絵の工程


箔を付けず黒く残したい部分にマスキングのための黄色い顔料を塗っておきます。

象の部分が金箔貼りになるはず…


マスキングが乾燥したら、黒く残っている部分に漆を塗ってマンダレー産の金箔を貼り付けます。

マスキングの部分を洗い流すと…

金の文様が出てきた！

仕上がりました

2階は店舗になっています

大きな家具から小物まで

こんなに手間をかけて作られたものだと思うとかわいくなる


入れ子の小物入れ　$20
一番のちびはサービスにいただきました。

いいお土産になりました。


バガン(5)：夢幻の夕暮れ　◆ミャンマー3日間の旅 7/9◆
http://4travel.jp/traveler/muffin/album/10820768/
へ続く…