2013/07/13 - 2013/07/15
718位(同エリア1212件中)
naoさん
贄川宿の次は、漆器の町として知られる木曽平沢を訪れます。
江戸時代の主要な街道筋で発達した町の一種に、「間の宿(あいのしゅく)」と呼ばれる、宿場町と宿場町の間にある休憩用の町があります。
木曽漆器を扱うお店が集まった木曽平沢はその「間の宿」にあたり、ここを訪れる旅人のおみやげ品として漆器が人気を博したことから、中山道随一の漆器生産地として栄えました。
木曽地方は、急峻で狭隘な土地のため農業には適さず、山仕事で生計を立てる必要から、檜をはじめとする豊かな森林資源と漆器製造に適した気候風土に恵まれていることを活かし、古くから漆器製造が行われてきました。
中でも、木曽平沢はその中心的存在で、漆器を扱うお店が軒を連ねる本通りと、その西側に並行する、漆器職人が住む金西町の通りが一体となって町並みを形成しており、漆器製造から販売までを一環して行なう漆器の町と呼ぶにふさわしい景観を見せています。
毎年6月には、特急列車が臨時停車するほどの人出がある、「木曽漆器祭」が開催され、高級品からセット崩れの安価な器にいたる、豊富な品ぞろえのお店が並ぶ通りは買い物客で溢れるそうです。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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木曽平沢に着きました。
案内図に示されているように、現在地は町の南端にあたります。 -
この分かれ道を右に行けば本通り、左に行けば金西町に通じています。
では、本通りから。 -
店先で、夏の風物詩を代表する花を育てているお店があります。
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朝顔です。
この朝顔、子供さんの夏休みの宿題にしてはちょっと早いんだけど・・・。
漆器に描く絵の題材として育てているのかな? -
朝顔の花が、もっと密生して咲けばきれいでしょうね。
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ここ、木曽平沢にも・・・
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この地方特有の出梁造りの町屋があります。
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手すりのデザインは、あっさりとしていて良いですね。
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一棟の建物なのに、3通りの屋根が架けられています。
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この出梁造りと格子窓のデザインが、この辺りの町屋の典型です。
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ちょっと複雑な外観の町屋がありました。
これはこれで目を楽しませてくれます。 -
左手のお店の前には・・・
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シルクロードの遺物と思えるような石像が立っています。
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この石像、お店のマスコットとしてはインパクトがあり過ぎます。
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手前の町屋の2階の手すりは、先ほどのお宅とは少し趣が異なっています。
こうして見ると、職人さんの感性は当然のことながら多種多様ですね。 -
1階はナマコ壁、2階の壁には家紋を浮き出させたお店があります。
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町の中央を貫く、本通り全体が湾曲しているので・・・
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町並みは円弧を描きながら続いています。
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振り返って気づいたんですが・・・
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この辺りからだんだんお店が密集してきました。
町並みの中心部にやってきたんでしょうね。 -
お店の看板に漆を使ったりしているので、いかにも漆器屋さんという風情が漂うお店が並んでいます。
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「○に井」で丸井さんですか。
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よく見ると、この地方の町屋は軒の出が深いですね。
冬は雪深い土地なので、必要に迫られてこうなったんでしょうね。 -
この町屋は、2階の窓が特徴的です。
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まだまだ町並みが続いています。
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お堂の形をした吊り灯篭。
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黒く塗られた格子が、シックでいいですね〜。
格子自体も、2本おきに長短をつけたデザインにするなど、一ひねりされています。 -
珍しい形の風鈴を見つけました。
涼しげで、きれいな音を聞かせてくれましたよ。 -
軒の出が深すぎて、支えきれなくなったのか、方杖で補強しています。
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そろそろ本通りの北端です。
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開口部が不思議な形に配置された町屋がありました。
下の障子が潜り戸だというのはわかるんですが、上の障子は何なんでしょうか・・・。
単なる明り取り?
まあ、余計な詮索は止めにして、金西町へ向かいます。 -
金西町の町並みです。
この通りには、主に漆器職人さんの住居が連なっているので、本通りのような華やかさはありません。 -
ツバメが一羽、羽根を休めています。
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1階庇の、雲形の肘木が印象的な町家があります。
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なかなか見応えがあります。
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数は少ないですが、住宅に混じってちらほらと漆器店があります。
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ここにも、先ほどと同じように、上下に開口部のある町屋がありました。
やっぱり、上の開口部の使い方が知りたいな〜。 -
この町屋の2階の手すりは、横方向に手すり子を配置し、その連続性の面白さを狙っておられるように見受けられます。
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枡の蓋がありました。
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本通へ移動して、歩いて来た方向に戻ります。
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先ほどの、軒を補強している町屋です。
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さっき通った時には、風鈴に目が行っていたので気づきませんでしたが、ここでも朝顔を育てておられます。
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お店の屋号が入った外灯。
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この辺りは、重厚なお店が密集しています。
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瓦と漆喰で花模様を演出しています。
っていうか、ナマコ壁かな・・・。 -
昼食時間だとはいえ、ほとんど通りを歩いている人に出会いませんでした。
会ったのは、走っている車とツバメさんだけです。 -
塩尻市の地域振興バス「すてっぷくん」のバス停がありました。
このバスは、地域の方にとって、なくてはならない交通手段なんでしょうね。 -
路地を抜けるときに見えた本通りの風景。
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本通りと金西町の分かれ道まで戻ってきました。
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この町は初めて訪れましたが、周辺の宿場町とは一味違う、漆器の町独特の雰囲気を感じましたし、これだけたくさんのお店が集中しているにもかかわらず、皆さんうまく共存されているようにも見えました。
では、次にこの旅最後の訪問地、奈良井宿へ向かいます。
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