2013/07/13 - 2013/07/15
665位(同エリア1212件中)
naoさん
本山宿の次は、「是より南 木曽路」の石碑をすぎ、木曽路に入って最初の宿場町である贄川(にえかわ)宿を訪れます。
中山道の宿場町の中でも、急峻な木曽谷を縫うようにのびる木曽路にある11の宿場町を総称して「木曽十一宿」と呼んでいますが、贄川宿は、木曽十一宿の最も北にある宿場町で、ここから険しい木曽谷の山の中に分け入って行きます。
『木曽路はすべて山の中である』の書き出しではじまる島崎藤村の「夜明け前」は、木曽十一宿のひとつである馬籠宿が舞台となっていますが、この「木曽路」という響きにロマンを感じ、訪れたいと思うのは私だけでしょうか・・・。
贄川宿は、奈良井川沿いの山間にある宿場町で、本陣、脇本陣のほかに旅籠が25軒あったとのことですが、1930年の大火でその大半を焼失し、宿場町の面影はほとんどなくなってしまいました。
現在は、町並みの中ほどに現存する国指定重要文化財、「深澤家住宅」近辺の枡形周辺にわずかながら昔の面影を見ることができます。
町並みの北端には、木曽福島関所の副関(そえせき)である贄川関所が残っています。
街道筋に設けられた関所の役割は、江戸に入ってくる武器と、人質として江戸に住まわされていた大名の妻子が国もとへ逃げ帰らないように監視する、いわゆる「入鉄砲に出女(いりてっぽうにでおんな)」の取り締まりが主なものでした。
わずか4つ先の福島宿にある、木曽福島関所の副関(そえせき)が贄川宿に設けられたのは、両宿場の間に飛騨や伊那地方と結ぶ脇街道があったためで、1869年に廃止されるまで、木曽路最北端の関所として、特に「女改め(出女の監視の意)」に力を注いでいました。
現在の贄川関所の建物は、「贄川関所・木曽考古館」として1976年に復元されたもので、一般公開されています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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本山宿からしばらく南へ走ると、「是より南 木曽路」の石碑が見えてきました。
いよいよ、木曽路に入ります。 -
この石碑は、「木曽路」という響きに特別なロマンを感じる私としては、この旅でどうしても見たかったもののひとつです。
なお、私事で恐縮ですが、落合宿と馬籠宿の間にある「是より北 木曽路」の石碑も、是非見たいと思っています。 -
JR中央本線の贄川駅です。
この駅は、贄川宿の最も北に位置しています。 -
ここも無人駅です。
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駅舎には、宿場町にふさわしい小道具が置かれています。
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では、駅に車を停めさせてもらって、町歩きを始めます。
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駅から町並みまで少し距離があります。
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国道19号線を南下し、中央本線に架かる眼鏡橋を渡ると、贄川関所があります。
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この建物は、古い資料に基づき昭和51年に復元されたものだそうです。
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現在は、「贄川関所・木曽考古館」として運営されています。
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手入れの行きとどいた黒松が、ぴったりお似合いです。
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軒下に掛けられた幕に染め抜かれた丸一の紋は、関所番を務めた山村家の家紋だそうです。
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下屋を受ける梁には丸太が使われています。
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江戸時代は、この文字を見て衣を正した人も居たことでしょうね。
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前面道路の柵越しにみた関所。
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板葺の屋根にかかる松の枝。
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板葺の屋根が強風で吹き飛ばされないように大きな石で押えています。
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では、贄川関所を後にして町歩きです。
贄川宿も大火で町の大半を焼失し、宿場町の面影はほとんどなくなっています。 -
この町では、町のあちこちでこの様な水場が見られます。
皆さんで大切に使ってきたんでしょうね。 -
今は使われていないような感じがしますが・・・
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なかなかいい雰囲気の町屋がありました。
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この辺りから、少しは風情が感じられる建物が見られるようになってきました。
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本山宿でも見かけましたが、窓のガラス障子の、桟のデザインが面白いですよね。
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右側に漆器のお店が見えています。
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このあと訪れる木曽平沢は、木曽路を代表する漆器の町として有名なんですが、すぐお隣のこの町でも古くから漆器が作られてきたんでしょうね。
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ここにも水場があります。
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町並みの中ほどには、国の重要文化財に指定されている「深澤家住宅」があります。
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「深澤家住宅」の近辺に、わずかながら昔の面影を残す町屋を見ることができます。
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二重に出梁を出した外観が特徴的です。
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「深澤家住宅」の裏にある蔵。
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蔵の妻壁には、漆喰塗のウサギが浮き出ています。
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町はずれにも水場が・・・。
では、この辺で引き返します。 -
漆器屋さんの軒下につりさげられた吊り灯篭。
鋳物製なので貫禄充分です。 -
町並みで見つけた枡蓋。
モチーフになっているのは贄川関所です。 -
わずかですが・・・
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昔の面影を残す町屋があります。
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なんの変哲もない普通の郵便ポストに見えますが、戦後、試作品として作ったもののようで、「LETTER」の文字が珍しいそうです。
では、ポストの紹介もできたところで、次に木曽平沢へ向かいます。
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