![私が旅行する目的の一つは古建築巡り。自分が生まれるはるか前から時代を生き抜いた古い建築物を見ると、それだけで恐れ多い気持ちになり、この素敵な遺産をこれからも後世に伝えねば、って気持ちになります。<br />今回はそんな建築物にスポットを当てた街歩き。<br /><br />ただ当てもなくうろうろしても無駄足になりかねないので、国の重要文化財に指定されている建築物を中心に歩こうと思いました。東京都内には72件の重文建築があります(うち2件は国宝)。これらを時間をかけて巡ってみようと思います。<br /><br />第1弾は台東区。台東区は都内で最も重要文化財に指定される建築物が多いのです。そのほとんどは上野公園周辺に集中していますのでそのあたりをぶらぶらしました。<br /><br />◆今回の重文建築<br />・寛永寺清水堂(清水寺を模したお堂)<br />・旧寛永寺五重塔(貴重な五重塔なのですが・・)<br />・旧東京音楽学校奏楽堂(日本初の西洋式音楽ホール)<br />・旧因州池田屋敷表門(壮大な大名屋敷遺構)<br />・常憲院霊廟勅額門(と思われる・・)<br />・厳有院霊廟勅額門(4代将軍徳川家綱の霊廟)<br />・旧岩崎家住宅(旧岩崎邸庭園にある都内最高峰の洋館建築)<br /><br />ちなみに上野公園にあるその他重文建築はこちらで紹介しています。<br />http://4travel.jp/traveler/pozypozy/album/10807895/](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/10/81/20/650x_10812017.jpg?updated_at=1379185963)
2013/09/09 - 2013/09/09
1072位(同エリア4257件中)
ポジーさん
私が旅行する目的の一つは古建築巡り。自分が生まれるはるか前から時代を生き抜いた古い建築物を見ると、それだけで恐れ多い気持ちになり、この素敵な遺産をこれからも後世に伝えねば、って気持ちになります。
今回はそんな建築物にスポットを当てた街歩き。
ただ当てもなくうろうろしても無駄足になりかねないので、国の重要文化財に指定されている建築物を中心に歩こうと思いました。東京都内には72件の重文建築があります(うち2件は国宝)。これらを時間をかけて巡ってみようと思います。
第1弾は台東区。台東区は都内で最も重要文化財に指定される建築物が多いのです。そのほとんどは上野公園周辺に集中していますのでそのあたりをぶらぶらしました。
◆今回の重文建築
・寛永寺清水堂(清水寺を模したお堂)
・旧寛永寺五重塔(貴重な五重塔なのですが・・)
・旧東京音楽学校奏楽堂(日本初の西洋式音楽ホール)
・旧因州池田屋敷表門(壮大な大名屋敷遺構)
・常憲院霊廟勅額門(と思われる・・)
・厳有院霊廟勅額門(4代将軍徳川家綱の霊廟)
・旧岩崎家住宅(旧岩崎邸庭園にある都内最高峰の洋館建築)
ちなみに上野公園にあるその他重文建築はこちらで紹介しています。
http://4travel.jp/traveler/pozypozy/album/10807895/
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 徒歩
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今回は所用があり、御徒町駅からスタート。
御徒町と行ったらアメ横。アメ横といったらあまちゃん。
アメ横もしっかりあまちゃんブームに乗っかってます(笑)アメヤ横丁問屋街 (アメ横) 名所・史跡
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アメ横女学園やGMTの劇場がある設定だったアメ横センタービル。
あまちゃんでも頻繁に映っていた景色ですよね。
この構図を写真に撮っている人がたくさんいました。
おそらくあまちゃんファン?アメヤ横丁問屋街 (アメ横) 名所・史跡
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お昼だったのでアメ横でラーメンを食べました。
なんてことのない醤油ラーメンでしたが。アメヤ横丁問屋街 (アメ横) 名所・史跡
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腹ごしらえも終わったので上野公園に入ります。
上野と行ったらやっぱり西郷さん!
この存在感はやっぱりすごいなぁ。上野恩賜公園 公園・植物園
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銅像の由来を見ると西南戦争で逆賊扱いされた西郷隆盛が、明治天皇の特旨により汚名を除かれ正三位を追贈されたことに感激した西郷の旧友および有志によって建てられたとのこと。
何気なく見ていた銅像だけど、そこに歴史ありなんですねぇ。 -
では今回の重文建築一発目。寛永寺清水堂(清水観音堂)です。
寛永寺清水観音堂 寺・神社・教会
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鮮やかな朱色に彩られた観音堂です。寛永寺からぽつんと離れてありますが、上野公園はもともと寛永寺の境内であり、時代の変遷とともに観音堂だけが残されたと言ったほうがよいかと。
寛永寺 寺・神社・教会
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真っ直ぐ一点をにらみつける鬼瓦。
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京都の清水寺を模した舞台造りのお堂なので清水堂。
清水の舞台ほどの絶景ではないけどね。 -
上野大仏?上野に大仏なんてあったっけ?
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ああ、昔大仏があったんですね。
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火事で破損したり、関東大震災で頭が落ちたり、戦争で体のほとんどが軍にもっていかれたりと、色々受難の大仏様。現在ではお顔しか残っておりませぬ。
なんだか切ないっすね。 -
大仏のお顔の脇には東南アジア風の仏塔(パゴダ)。
観光協会が上野の名所にしようと建てたそうですがひっそりとしています。 -
重文建築2発目は旧寛永寺五重塔。なんですが上野動物園の中にあるため近寄れません(泣)
上野恩賜公園 公園・植物園
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近寄るためにわざわざ動物園に入園するのもなぁ、ということでしょぼい写真しか撮れませんでした。
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入るのをためらった上野動物園。平日なのでがらがらです。
東京都恩賜上野動物園 動物園・水族館
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さらに奥に進むと東京都美術館。
ルーブル美術館展がやっていましたが、当然ここもスルー。東京都美術館 美術館・博物館
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この門、なんだかわかりますか?
これは東京都美術館裏にある上野動物園の旧正門です。
なかなか風格のある門ですな。 -
そのまま美術館の裏手を抜けると重文建築3発目、旧東京音楽学校奏楽堂に出会います。
台東区立旧東京音楽学校奏楽堂 名所・史跡
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明治23年に建設された日本初の西洋風音楽ホールです。残念ながら現在は休館中で内部は見学できませんでしたが。。。
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ここからは滝廉太郎をはじめ、多くの音楽家が生まれました。
老朽化により取り壊されかけたようですが、多くの努力により上野公園に移築復元されたそうです。 -
奏楽堂の正面、道を挟んだ東京国立博物館敷地内にあるのが、重文建築4発目、旧因州池田屋敷表門(黒門)です。
東京国立博物館 美術館・博物館
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元々は池田家の大名屋敷表門として丸の内にありましたが、その後東宮御所に移築され、現在は上野公園内に移築されました。
門の両脇に唐破風の番所を備え、大名屋敷の表門としては最も格式の高いものです。
無骨な黒色の堂々たる門。御所でも使われたことが納得です。 -
別の角度から。家の門がこんなのだったらビビりますね。
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これは重文建築ではありませんが、かつて京成電鉄の博物館動物園駅として利用されていた駅舎跡です。
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辺鄙な場所にあったこともあり、1996年に営業停止、2004年に廃止された駅です。ただ、文化・芸術の発信地の玄関を目指した?だけあり、石造り、神殿風の風格を感じさせる駅舎ですね。
ちなみに地下にはまだホームも残っているようです。 -
この駅の存在を全く知らなかったのでうれしい驚きでした。
こういうことが街歩きの醍醐味ですね。 -
さらに進むと目を引く立派な建物に出会いました。
国際子ども図書館(旧帝国図書館)です。
これもノーチェックでしたが、ルネサンス調の壮麗な建築物ですね。国際子ども図書館 美術館・博物館
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現在は東京都選定歴史的建造物に指定されています。
これだけの建築物ですからそのうち重文指定されるかもしれませんね。 -
壁に彫り込まれたレリーフも見事です。
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寛永寺の境内までやってきました。
ここには徳川家霊廟関連が重文指定建築としてあるのですが・・。
境内は原則非公開で見ることができません。
指定日は特別公開していたはずですが、今回は近くで見ることは諦めます。徳川家霊廟 名所・史跡
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ただ、遠目にみることができるのが常憲院霊廟勅額門(たぶん)。重文建築5発目です。
カメラをズームして、やっと見ることができるレベルですが(笑)
犬将軍で有名な徳川綱吉の霊廟です。 -
もう一つ外から見えるのが厳有院霊廟勅額門。重文建築6発目です。
こちらは道沿いにありますので比較的近くで見られます。
4代将軍徳川家綱の霊廟です。 -
さすがに東照宮ほどではありませんが、装飾豊かな門です。
戦前は常憲院とともに壮大な霊廟建築が残っていましたが、東京大空襲でほとんどが燃え落ちたそうです。残念。 -
寛永寺の霊園沿いに歩くと鶯谷駅に着きました。
人間の欲望渦巻くあの駅ですね。
山手線の駅とは思えないこじんまりとした感じです。 -
山の手側は寛永寺の霊園、下町側はホテル街、上下で全く街の風景が変わるこの場所を分断する広大なJRの線路。何とも言えない光景です。
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鶯谷駅の駅舎はこんなところにあるんです。
それではいったん上野に戻ります。 -
振り出しに戻る的な感じでまた上野公園に来ました。
次は不忍池方面に向かいます。 -
不忍池の蓮の花はほとんど終わりかけでした。
不忍池 自然・景勝地
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池の真ん中に浮かぶ弁天堂。遠目で見るより意外と大きい。
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一面、蓮に覆われています。
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曼珠沙華が一輪咲いていました。
そろそろ秋ですか・・・。 -
不忍池と高層マンション群。
それでは本日の最終目的地、旧岩崎邸庭園に向かいます。旧岩崎邸庭園 公園・植物園
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三菱財閥を創業した岩崎家の本宅である旧岩崎家住宅。本日7発目の重文建築です。
都内には様々な洋館が残っていますが、個人的にはここが最高峰かと思います。設計は明治期に都内で様々な建築物を設計したジョサイア・コンドルです。
外観も様々な装飾が施されてこれだけでも圧巻ですが、内部も金唐革紙に代表される豪華な装飾に満ち満ちていました。
ただし、内部は撮影禁止なので、今回は外観のみです。 -
庭側から望むとこのような感じ。ギリシア風の柱で彩られたベランダが特徴的です。ちなみに1階、2階で柱の様式が違うんですよ。
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こちらは洋館だけはなく和館もあります。洋館はどちらかというと迎賓館の役割、和館は普段の住居スペースとしていたようです。
ただ、和館はその大部分が取り壊されて、一部しか残っていません。
こちらには茶屋がありますので、一服することもできます。
私は暑かったので宇治金時をいただきました〜。 -
洋館側に戻りましょう。一般の住宅とは思えないですね。
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サンルーム側から見る旧岩崎家住宅。
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こちらには撞球室(ビリヤード)もあります。
当時のセレブのたしなみですかね。
コンドルにしては珍しい山小屋風建築だそうです。 -
でも柱の装飾などは普通じゃありませんね。
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ひととおり見ましたのもう一度正面から。
本当に豪華な建物だなぁ。 -
このドームは見学することができませんでしたが、どんな眺めなんだろう。
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玄関を眺めます。
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本当に意匠が凝っています。
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最後に敷地入口をかざるこのレリーフ。
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ひし形が三つ並んでいますが、これは三菱の家紋。あ、違った岩崎家の家紋です。
このスリーダイヤが有名な三菱のもとになったんですね。
ということで、今回はここまで。
不定期回でお送りする重文建築巡り、次回はいつかな。。。
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