
2012/10/20 - 2012/10/20
361位(同エリア541件中)
滝山氏照さん
JR逗子駅からバスで約20分、「小坪」下車周辺住民に尋ねながらどうにか住吉城(すみよしじょう、神奈川県逗子市小坪)にやっとの思いでたどり着きました。
住吉城跡は城跡と言うよりも高俊な崖と海岸とに挟まれた狭い敷地に築かれた砦といったほうが似つかわしく、城郭と言われるほど広さはなく、村木海岸に沿った正覚寺に迫った崖の一部という印象でした。
現在城跡には住吉神社となっています。寺域は後背地に余地がないため神社というよりも祀堂というべき規模であり、その右柱の下には手製の小さめの案内板が置かれており、これを見て住吉城跡である事が判ります。
永正7年(1512)籠もる岡崎城から落延びた三浦義同(みうら・よしあつ)は一時的に当城跡に逃れたようです。さすがに平安時代末期から栄えた三浦一族が各地に造った館や砦に関して把握していた訳ですから当城の防御性も多分承知だったことでしょう
やがて小田原北条軍の猛攻撃を受けるも持ち堪える事が適わず、義同親子は直ちに南の新井城へ移動、弟の義教は潔く小田原北条軍と戦うわけですが多勢に無勢のため住吉城を捨て延命寺に退去するも部下とともに自刃します。
2023年8月2日追記
現地に残されている唯一の小さな説明板には簡単に記述されています。
「 住 吉 城 址
戦国時代の初め、三浦道寸と弟の道香はこの山城にこもって北条早雲の軍勢と戦いました。道寸と道香兄弟の奮戦もむなしく戦いに敗れ、道寸は三浦の新井城へ逃れ、道香は逗子の延命寺境内で家来たちと自害したと伝えられています。
住吉城は山城ですが近世城郭のように天守閣も石垣もありません。自然の地形をうまく利用して攻め寄せる敵を防いだものと思われます。」
- 交通手段
- 高速・路線バス 私鉄 徒歩
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住吉城跡への道
周辺住民に尋ねながらようやく順路がわかりました。どうやらトンネルの左側の小道を登るようです。 -
住吉城跡案内板
小道を登りますと途中で左折の手製案内板が現れます。 -
近隣の景色
眼下には自動車がせわしく走行しているのが見えます。 -
住吉トンネル
近隣の住民しか知らない秘密のトンネルのようです。 -
住吉城跡への道
トンネルをくぐると下り坂を直進し、最初の角を左折します。 -
神社?
遠方に神社らしき建物が見えます。 -
江ノ島
振返りますと左手に江ノ島が見えます。 -
住吉神社?
神社というよりも祀堂という印象です。 -
住吉城址説明板
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洞穴?
神社の右端に洞穴らしきものが確認されます。 -
洞穴内部
下り坂のトンネルでしょうか。 -
池跡
トンネルの近くに池跡があります。飲水用の池跡と思われます。 -
住吉神社
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住吉神社参道?
神社から下方を望みます。階段やその周りは荒れ放題で手入れされてません。 -
江ノ島
神社から海岸を捉えます。はるか彼方に江ノ島が確認できます。 -
正覚寺の墓地
海岸に向けて下りてゆきます。途中に墓地が見えます。 -
正覚寺
案内板により正覚寺であること認識しました。戦国時代では背後の住吉城の落城に際し当寺も兵火で焼失しています。 -
由比ガ浜
海岸から右手より由比ガ浜、稲村ケ崎そして江ノ島が見えます。
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